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お店でポツンと店番をしてる店員さんがターゲットだ。

一発でヒマだとわかる彼女たちは、退屈すぎて死にそうになってるはず。

そこにラブレターを持った男が現れたら大きなインパクトを受けるだろう。

さっそく配りに行ってきます。


一人の女の子から返信があった。

いったいどの子が来るのやら?

ワクワクしながら待ち合わせ場所へ足を運ぶと、女の子が待っていた。

なんとなく安達祐実に似てる子だ。
「こんばんはーみのやです」
「あっ、どうもはじめまして。」

あいさつを軽く済ませ、近くの居酒屋へ向かう。
「お酒何にする?」

「じゃあ生ビールを」
 

ではビールで乾杯。
「けっこう前に手紙渡したから、もう連絡ないと思ってたよ〜」
「ごめんなさい。そうですよね、でもあのときはまだ好きな人がいて…」 


以前にも書いたかもしれないが、手紙にはこういう効果がある。渡したときは無視されても、人恋しくなったときについ連絡してしまうような効果が。
「そうなんだ、全然気にしないで。でもその人のことはもういいの?」
「うん、もう脈ナシだなって思えちゃって…」


いきなりマジメな恋愛話になった。ここは一気に聞かせてもらおうか。
「職場の人?」
「仕事の人じゃなくて、習い事の先生」
「先生に恋してたわけだ」
「そう! でも結構遊び人ぽくて、まわりの人はアイツには気をつけたほうがいいよって。アハハ」
「そっか、じゃあ付き合わずに終わったの?」
「うん、まぁ、そういうこと…」
 なんかすっきりしない感じだが、本人が諦めたというんだからいいか。
「英子ちゃん、結構落ち着いてる感じに見えるけど、いくつなの?」

「28です」まぁそんなところか。
「なんか、みのやさん聞いてばっかり。みのやさんの方はどうなんですか? 恋人とか…」


さて、なんて答えよう。
「俺は3カ月くらい前に別れたけど…」
「どれくらい付き合って?」
「半年くらいかな。うまくいかなくなって…そのまま別れた感じ…」


何となくさっきから疑いの目で見られてるような気がする。テキトー過ぎたかな。
「よく手紙渡すんですか?」
 わ〜やっぱそれ聞くか。うん、毎月撒いてます! なんて言えるわけがない。
「いやいや、手紙なんて書いたの高校以来だよー」
「なんか慣れてるような…。なんで私なのかなって思って」
 グイグイ来ますねえ。鋭い突っ込みだ。
「接客してるのを見て、感じのいい人だな〜と思って。それでずっと印象に残ってて、一度会って話ししたいなと思ったんだよ」
「そんな、印象いいかな、私…」
 そろそろ話題を変えなくては。シモ系でも大丈夫かな?
「英子ちゃんその先生とエッチはしなかったの?」
「アハハ、何ですか〜突然! う〜ん、あったようななかったような」
なんだそれ、ヤッてるってことでしょ。この子、聞けば何でも答えてくれそうだな。
「でも最後まではしてないですよ」

「途中まではしたの?」
「してないですよー、されそうになっただけ!!」
「されそうになっただけ? どこまで!?」

「えー、ご飯行って、帰りに…」
「帰りに?」

「キスされて」

「キスだけ?」

「キスだけ」
「ふ〜ん…。それだけ? 怪しいけど」
「それだけですよー、だって強引だったんだもん…」
強引はだめかぁ〜。でも、なんか先生の気持ちはわかる気もする。英子ちゃんMっぽいし。強引に攻めればやれそうな気がするんだよね。
「でも、押しに弱いタイプじゃない?」

「やっぱりそう見えますか」
自覚症状もあるみたいだ。これは面白くなって参りました。時刻は10時。そろそろ俺も彼女もほろ酔いになってきたし、勝負に出てみよう。
「お店変えよっか」

「いえ、今日はもうヤメときます」
え〜なんでだよー。せっかくこれからだというのに。

「じゃあさ、帰りがけにウチの近所で飲み直さない?」

「う〜ん、でも…」
押しに弱いことはまず確実だ。会計をしながらレジの横で軽く彼女の腰に手を回してみる…。嫌がる素振りはない! アレ、やっぱりいけちゃうのかな?
店を出て、階段のところで腰に回した手を少し胸の方へ動かしてみた。
「も〜ダメです〜」

「明日早いの?」

「まぁ、普通だけど…今日は早めに帰りたくて」

いかん、こりゃ今日は無理だな。深追いはせずに今度に期待した方が無難かも。時にはガマンも大事だよね。

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