
ドライオーガズムをマスターして何度も射精する
もっとも不要なものとは何か。
この問いかけにオレは迷わず答える。
射精後に訪れるモーレツな虚脱感
それまで雄々しい獅子のごとく猛り狂っていた性欲が、突如、しょほぐれた仔羊のように沈黙するあの状態。近ごろでは、その無我無欲つぶりが聖人の達する境地に似ていることから、『賢者タイム』とも呼ばれているそうな。
俺は声を大にして言いたい。だから言う。賢者タイムまじ要らなくね?ジャマじゃね?ツタヤでDVDを5枚も借りて、結局は一番のヌキどころで1回しかヌカない愚者も、花びら3回転のピンサロの1回転目でイッてしまって、後はおしゃべりで時間をつぶす愚者も、すべては賢者タイムのせいである。
賢者タイムのために愚者になるというこの矛盾、どうにかならんものか。我々が到達すべきは賢者などではなく、サルである。一晚中、我を忘れてコキまくるサルである。あんな赤くただれたケツを放り出してるエテ公にできて、霊長類の長たる人間にできんことはない。
打倒賢者タイ厶!
ドライオーガズムをご存じだろうか。肛門内部にある前立腺を刺激することによって得られる、射精をともなわない絶頂感のことだ。その際の快感は通常の射精の何倍も凄まじく、しかも長時間何度でもイキまくれるのだという。
想像するだに身もだえする。コンマ数秒しか味わえなかったあの快感をいつまでもいつでも味わえるだなんて。
これぞまさに、俺が探し求めていた究極のおサルさんタイムじやないか。
ドライオーガズムに達するため、今回は(次回予定はないけど) アナルバイブを用いる。まずはローションを塗った指で肛門周辺をもみほぐしてから、バイブを入り口にあてがう。
怖い。すげ—怖い。考えてみれば、ケツの穴に座薬以外のものを挿入するのはじめて。そんなウブい俺のアナルさんに、こんなボコボコとした禍々しいもん突っ込んで大丈夫なんでしょうか。
不安を押し殺しながら、ゆっくりとバイブを押し込んでいく
ズブズブズブ。痛みはほとんどないが、腹の内側に圧迫感を覚える。ミヨ—に下腹がひくひくする感じとでも言うか。
根本まで入りきつたところでワンワンスタイルとなり、バイブが押し出されないよう固定するかたちで先端を壁に押しつける。他人に見られたら躊躇なく切腹すべき格好である。
「ふう、ふう、はあ、はあ」
深呼吸をくり返し、気持ちが落ち着くのを待ってからバイブのスイッチをオン。
ブインブインブイン。
直腸の中でバイブがうねうね動いてるのがわかる。嫌な感じではないが、気持ちいいのかと問われればノーと言わざるを得ない。くすぐったいだけである
ネットのマニュアルには「前立腺への刺激を続けながらドライの到来を待つ」とある。だから待った。じっと待った。バイブを壁で固定しながら。待ち人は来るのか。
バイブが腸のどこかに触れると、思わず体の力が抜け、ふっと頭の中が真っ白になる瞬間が何度かある。猛烈な睡魔にこらえきれず、意識を失ってしまう感覚に近い。でもこやつは待ち人とは違うようだ。だって気持ち良くないし。
プロラクチンの分泌を抑制する
賢者タイムの要因をキンタマから精子がなくなるからだど思っているけれど、実は違う。オーガズム直後に性飲が消え去るのは、脳からプロフクチンなる物質が出てくるからなのだ。
精子が出る→プロフクチンが出る→性欧なくなる、という構図である。なので精子を出してもプロラクチンが出ないようにすればいい。
性欲はそのままキープできるわけだ。そんな都合のいい状態を具現化できる薬がある。カバーリン。本来はパーキンソン病の治療薬として用いられるものだけど、この薬の主成分にプロラクチンを抑制する効果があるのだ。
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