36_20210204103729ccd.jpg37_2021020410373001d.jpg38_20210204103731b07.jpg39_20210204103733617.jpg40_20210204103734cb0.jpg41_20210204103736856.jpg42_20210204103737ce4.jpg43_20210204103739426.jpg44_20210204103740d22.jpg45_20210204103742e2a.jpg26_20210204102549355.jpg27_20210204102550d89.jpg28_20210204102552ca8.jpg29_2021020410255310c.jpg30_202102041025541fd.jpg31_20210204102556c03.jpg32_20210204102557b0d.jpg33_20210204102559488.jpg34_20210204102600652.jpg35_2021020410260260b.jpg
「手配師はどんな仕事を紹介してくれるのか?」の続編として、新たなパターンに挑戦しよう。
前回は高田馬場から出発したので、今回は東京を離れて横浜市にある「寿町」をスタート地点に設定した。寿町といえば、昔から日雇い労働者が多く暮らす街として有名だ。いったい、この地からどこに連れて行かれてしまうのか。
下手すりゃ遠く離れた山奥なんてことも…。
﹁作業着と安全靴がないと紹介できないよ﹂
早朝5時30分。寿町周辺を散策してみたが数人の老人とすれ違うだけで、仕事を求める男たちの姿はない。どこかに手配師はいないものかと歩みを進めると、公園に座る作業着姿の男が目に入った。恰幅のいい体つきに坊主頭。かなりイカツイ風貌だ。そこに別の作業着の男が歩み寄って話かけている。これは仕事を斡旋しているにちがいない。声をかけてみよう。
「すみません。仕事を探してるんですけど⋮」
 ギロっとコチラを睨みつけて答える。
「えーと、何才?」「24です」
頭のテッペンからつま先まで、舐めまわすような視線を浴びた。どうやら労働力として使えるか、値踏みされているようだ。顔が怖いよ。
「ふーん。作業着はある?」「すみません。貸してもらえたりしませんか?」
「ははっ! 最低でも作業着と安全靴がないと紹介できないよ」
あっけなく落とされてしまった。さらに周囲を歩いて探してみたが他の手配師の姿は見当たらない。そこに1枚の張り紙が目についた。﹃土木作業員募集﹄と書かれている。寿町界隈にはこの手の求人がいたるところに貼られているのだ。仕方ない、手配師がダメならコッチで攻めてみるか。
手当たり次第に電話をして、仕事を紹介してほしい旨を伝えてみた。しかし、土木の経験も道具もなしでは採用も難しいようで、断られ続けるハメに。やっぱり無理か、と半ば諦めかけていたそのとき、電話口の相手から思いもよらぬ反応があった。
﹃まだ、確定じゃないけど、住み込みで紹介できるかも。決まったらまた連絡するよ﹄
よっしゃ! これに期待するしかない。数時間後、電話があり正式に採用が決定した。仕事は明日の早朝から。寿町で待ち合わせてから寮に案内され、そのあとで現場に向かうことになるそうな。
仕事をゲットできてひとまず安心。とはいえ、どんな内容かは全く知らされていない。大丈夫だろうか⋮。
﹁かなり疲れるから覚悟しておいてね﹂
翌日の朝6時、寿町に戻ってきた。電話で指定されたコンビニの駐車場に、白い大型のバンが停車している。おっ、あれか?バンの近くまで駆け寄ると、ドアガラスの向こうから白髪のオッサンが顔を覗かせた。
「野村君だっけ? 今日からよろしくね。後ろに乗ってくれるかな」優しそうな人でよかった。言われた通りに後部座席に乗り込む。車内は俺と運転手のオッサンだけで同乗者はいない。これからどこに連れてかれるのか、山奥の秘境じゃないことを願うとしよう。
「あのー、今日って何をやるんでしょうか?」
「いやあ、寮に行ってみるまではわかなんないね」「はあ、そうなんですか」
なんだよ。全然参考にならないじゃん。この会社、大丈夫か?
「いやあ、ゴメンね。君を連れて来いってことしか頼まれてないからさー」
運転手のオッサンは現場のシフトを組む担当ではないらしい。彼は採用や寮の管理をしてるんだと。ま、それなら無理もないか。発車してまもなく車は首都高に乗り込んだ。もしや東京方面に行くのか? まさか寿町で都内の仕事を募集するとは思えないが、そうだとしたらラッキーだぞ。
しかし、そんな希望はスグに消えた。進路は北西、神奈川県の北部に向かって進んでいるようだ。その後、首都高から保土ヶ谷バイパスに移って、相模原方面に進路をとった。うーむ、このまま行けば、大山だとか丹沢山みたいな僻地に連れていかれるかもしれない。不安が募る。車内の気まずい空気を察して、オッサンから話かけてくれた。
「野村君は肉体労働の経験はあるの?」「いえ、ほとんどないですね」
「そっかあ、外での仕事は経験がないと、かなり疲れるから覚悟しておいてね」「は、はい」
「もし、ツライ現場だったら、場所替えしてくれるかもしれないから、早めに言うんだよ」
場所替え? どういう意味だろう。
「ああ、うちの会社はいろんな現場に派遣してるからさ」
日によって働く現場が変わることもあれば、何年も同じ場所に派遣されることもあるらしい。そのため派遣先も多岐にわたり、道路工事から建築の鳶職など、いちおうは本人の希望に沿った場所に送られるそうな。ま、いずれにせよ力仕事には変わりない。どこに派遣されたって疲れるのは一緒だ。
「まあ、未経験ってことは聞いてるから、初日からキツイ現場に派遣されることはないと思うよ」
その後、町田インターチェンジで東名高速に乗り換えて、一路西方へ。20分ほど走ってから厚木市内の出口で高速を降りた。まだ神奈川県の中央部だぞ。高速を使うぐらいだからもっと遠くまで連れていかれるかと思ったが拍子抜けだ。
1日で稼げるのは5700円
朝7時少し前、寮に到着した。4階建ての団地みたいな建物が見える。寮といえばアパートくらいのサイズを想像していたので驚きの大きさだ。周囲も普通の住宅街だし全然辺鄙な場所じゃない。車を降りて、寮の一角にある事務所を訪れたが社員の姿がない。あれ、どうしたんだろう。
「すみませーん。今日からお世話になる野村でーす」
少しして奥から声が聞こえてきた。
「はいはい、今行くから、ちょっと待ってて~!」
いそいそとやって来たのはチャラそうな空気をまとった30代の男性だ。片耳にはピアスまでしてるし。「どうも~、ちょっと面接するから来てくれるかな!?」
調子のいい人だ。日に焼けてガタイがゴツく、モロに肉体労働者って感じだ。彼に連れられて寮の食堂で面接をすることに。といっても簡単な世間話をしながら、履歴を語っただけですぐに終了。所要時間は5分って、どんだけゆるいのよ。そういえば大事なことを聞くの忘れてた。ここって給料はいくらなんだろう。
「えーと、経験者は9千500円スタートなんだけど、野村君は未経験だから9千円だね」
うーむ、かなり安いな。さらに、ここから寮費が1900円、3食のメシ代が1400円引かれる。なので1日で稼げるのは5千700円ぽっちだ。寮費と食費がかなりお高いような。
「いちおう、前借りもできるんだけど、入社して10日間は3千円までだから。よろしく!」
なにが「よろしく!」だ。自由に使えるのが1日3千円って。いまどき高校生のバイトの方が裕福だぞ。「はい。これで面接は終わり。じゃあ現場に行ってもらうから、急いで準備してくれる?」
チャラ男から作業着、手袋、安全靴を受けとって、着替えのために寮の部屋へ。用意されたのは4階の一室だ。エレベータがないので走って駆け上がる。
1Kの和室で広さは6畳ほど。築年数は経っているようで所々ボロいが、一人部屋なことも含めて、寮の質としては上位の部類に入るのではなかろうか。エアコンとテレビが常備されているので住み心地も良さそうだ。急いで作業着に着替えて、食堂で弁当を受け取り、集合場所の駐車場へと向かう。
いよいよ、一緒に働く同僚たちとの顔合わせだ。
足に釘が刺さって破傷風になった人も
すでに数名の作業着姿の男たちが集まっていた。みな一様に無言で重苦しい空気が漂っている。とりあえず挨拶しておくか。「今日から入社しました野村です。よろしくお願いします!」
誰かが小声で「ウッス」と返しただけで、あとは全員シカト。会釈くらいしてくれてもいいのに。先ほどのチャラ男が従業員に指示を飛ばす。「じゃあ、読み上げます。〇〇さんは2号車。××さんは4号車」現場ごとに乗り込む車が決まっているらしい。
「じゃあ、野村君は3号車に乗ってー」
言われた通りに白のワンボックスカーに乗り込む。後から年齢がバラバラの4人が乗車してきた。俺を含めて5名のグループだ。彼らと1日を共にするらしい。
発車してまもなく、前の席に座る70近いシワくちゃのジイさんが話かけてきた。
「おい、あんた今日が初めてなんだってな」「はい。よろしくお願いします」
「いま、運転してる高橋さんって人が班長だから、あの人に教えてもらいな」
「はあ、高橋さんですか」
「そうそう、何かあればあの人に聞けばいいから。全部教えてくれるよ。ま、せいぜい頑張れよ」
暗に俺には話しかけて来るんじゃねえぞ、と言われてるみたいだ。班長の高橋さんは40才くらいで細身の体つきをしている。見るからに優しそうなオジサンだ。よし、覚えておこう。この会話を最後に車内は静かになり、みなダルそうに窓の外を眺めている。現場行きたくねえ。全員がそう考えているようだった。
5人の男を乗せた車は20分ほどで現場に到着。なにやら工場みたいな場所で、大型のトラックが行き来している。いったい何をさせられるんだろう。
「野村君! ちょっと来て!」班長に呼ばれた。
「これから、工場長に会いに行くから付いてきてくれる?」
新人は毎回工場長に挨拶してから仕事を始めるのが通例とのこと。ついでに仕事の内容も聞いておくか。「高橋さん、仕事の内容を教えてもらえませんか?」
「ああ、野村君は初めてだもんね。ここは産業廃棄物の中間処理場って言って、業者から持ち込まれたゴミを仕分ける場所なの。その中から売れそうな物を取り出すのがうちらの仕事だよ」
なるほど、だからトラックが走ってたのか。要するに廃棄されたゴミの中から、金に変わる資源を見つけるってことだよな。聞こえはいいけど、ゴミにまみれて仕事するわけだ。いかにも寿町で紹介されそうな仕事だ。
「ガラスの破片とか、先がトガった物も多いから怪我だけは気をつけてね」
過去には安全靴を貫通し、足に釘が刺さって破傷風になった人もいたらしい。工場長に簡単な挨拶を済ませて同僚が待つプレハブの詰所へ。この中だけはクーラーが効いていて涼しい。まだ、朝なのに外はかなり暑く、セミがミンミン鳴いている。もう9月だってのに今日の最高気温は30度をゆうに超えるらしい。そんなに長い時間外で作業したことないけど、大丈夫だろうか。
﹁おーい、死んじまうぞー﹂
朝8時、班長がスクっと立ち上がった。
「そろそろ朝礼の時間なので行きましょう」
全員で詰所を出て、産廃処理場の中に移動。場内にはズラっとクレーン車やフォークリフトが並んでいる。間を縫って中央の広場に移動して整列だ。
そこには50名ほどの作業着姿の男たちが派遣会社ごとに並んでいる。俺たちと同じような人が主な労働力のようだ。ながったらしい工場長の訓示を受けて、全員でラジオ体操をする。たった15分ほど外にいただけなのにじんわり汗が滲んできた。この暑さには後々苦しまされそうだな。
体操を終えて、それぞれの持ち場に移動。いよいよ、仕事のスタートだ。よし、がんばるぞ。
仕事の流れはこうだ。まず、クレーン車が産廃の入ったデカいゴミ袋を持ってくる。その中身を手作業でバラして、ゴミを分別しながら周囲に置いてあるコンテナの中に放り込んでいく。
これだけ聞けば簡単そうだが、コンテナはクレーン車を中心にコの字型に15個も並んでいて、それぞれ細かく分類が決まっているのだ。
突如、クレーン車が動き出して、大きなズタ袋を目の前に移動させた。よし、これを全員で仕分けていくんだな。「高橋さん、自分は何をすればいいんでしょうか」
「このコンテナはそれぞれ種類が決まってるから覚えながら仕分けていって」
コンテナごとにコンクリ、木片、段ボールなどに分かれている。思っていたより分別が細かいようだ。中でも汚れた廃プラスチックとキレイなプラスチックの見分けは入社初日の俺じゃ難しい。汚いってどの程度だよ! ってイライラしてくる。
仕方ない。わかりやすいものから始めるとしよう。とりあえず目の前にあったビニールの袋を手にとり、カッターで切って中身を確認する。そこには木片や段ボールに混ざってに大量の吸い殻や腐った弁当までグチャグチャに入ってる。うげえ、気持ち悪いなあ。とりあえず段ボールと木片を仕分けてコンテナに放り込む。持ち込まれるのは、家庭ゴミではなく建築資材やスクラップなどの産廃と聞いていたが、工事現場で出た飲食物のゴミなんかも混ざっているので、ニオイもキツイ。
さらに、クレーンが運んできたゴミ山から木片や段ボールを選んでコンテナに持っていく。
突然、70のジイさんから檄が飛んだ。
「おい、チマチマやってないで一気に運べや」「すみません!」「ったく、時間かけんなよ」
当然のことながら、ここにいる誰もがコンテナの中身と位置を正確に把握しているため、テキパキと動いている。中には遠くのコンテナに石材を投げ込んでる人までいる。当たったら怪我するぞ。
一方の俺はコンテナの中身を確認してからでないと間違えて仕分けてしまうので、自然とテンポが遅くなるのだ。こればっかりはしょうがない。とりあえず見た目でわかるものだけに的を絞り、コンテナの位置を頭に叩き込む。素早く仕分けるにはこれしかない。木片と段ボールはどこだ。木片と段ボール。ゴチャ混ぜのゴミにまみれながら、ターゲットを見つけだす。
うつむきになって血眼で探していたら、今度はクレーンの運転手からマイク越しに呼びかけられた。
「ちょっと! 気を付けて!」
顔を上げると、クレーンが頭の上スレスレをかすめていった。ヒッ、危ない!
「おーい、死んじまうぞー」
いくらヘルメットをしてるとはいえ、モロにくらえば無事では済まない。気を付けなくちゃ。仕分けを続けるうちに、よくわらからないクサイ汁が手袋にシミ込んできた。汗をぬぐうときに鼻に触れて嫌でも嗅いでしまうのだ。
それでも汚そうなゴミはなるべく触らず、先輩に任せようとラクをしていたのだが、次第に慣れてきて、どうせ全身汚れてるから関係ないという気分になった。ゴミにまみれてしまえば、自分もゴミと同じようなもんだ。ついに辺りには木片と段ボールがなくなったので、分かりにくいけどプラスチックを仕分けることにした。えーと、これはキレイなままだからこっちで、これは泥で汚れてるから廃プラかな。見よう見マネでやっていたら、班長の高橋さんから注意が。
「野村君! 泥で汚れてても大丈夫だから、こっちに入れて」「わかりました」
なるほど、泥くらいの汚れはいいのね。じゃあ、これもキレイなプラかな。
「ちょっと! よく見て。ペンキがついてるからそれは廃プラだよ」
んなこと知るか! 基準がよくわからん!どうせ大した金額にもならないのに、こんなことに体力を奪われて、少しずつ頭がボーっとしてきた。俺のやってることに意味はあるのだろうか。寿町の手配師に紹介されるのは、3Kの代表のような劣悪な環境だったみたいだ。
﹁今はあのころに比べればマシかな﹂
頭では考えずに手だけ動かしていると、少しずつ身体が慣れてきた。余計なことを考えちゃできない仕事だな。無心になって手を動かしているうち、場内に正午を知らせるチャイムが鳴った。ようやく昼休憩だ。詰所に戻って疲れを癒す。はあ、もう帰りてえなあ。
「お腹は減ってないだろうけど、食べておかないと、午後死ぬからね」
班長の高橋さんが声をかけてきた。この人だけは優しいな。言われたとおり、空腹感のないまま無理
矢理に弁当を喉の奥に詰め込む。ああ、気持ち悪い。
「高橋さんはこの現場は長いんですか?」「そうだねえ、もう3年になるから、結構なベテランだね」「その前は何を?」「あはは、ネットカフェ難民をやってたよ」
苦笑いしながら経歴を語ってくれた。彼は現在41才。この会社に入る前の2年間はネカフェから日雇いの仕事に通う毎日だったそうな。しかし、年を重ねるごとに採用される仕事が減ってきたので一念発起し、現在の職に至るという。屋外での仕事は未経験だったので、入社当時はかなり苦労したとのことだ。
「それでもネカフェで寝るのと、布団で寝るのとじゃ疲れの取れ方が違うからさ。今はあのころに比べればマシかな」遠い目をする高橋さん。人に歴史ありって感じだな。
「それにしたって野村君は若いんだから、ちがう現場の方がいいんじゃない?」
「はあ、そうですか」「ここは何才になっても体さえ動けば雇ってくれるからさ。別の現場に行ったほうが経験も積めるよ」
たしかに産廃処理の現場に来ているのは60を超えたオッサンが半数以上を占めている。40の高橋さんでも若い部類だ。長話をしているうちに昼休憩は終了。13時から再び作業開始だ。この時間は太陽が真上にあるので一番暑い。近くの温度計は34度を指してる。地獄だ。
しかも、場内にはゴミが出す粉塵の対策として、常に大量のミストが噴出している。これが湿度を上げるので余計に蒸し暑い。滝のように汗がダラダラと流れてきて、冗談抜きに熱中症でぶっ倒れそうだ。このままじゃ体力がもちそうにない。周囲にバレないよう、動作をゆっくりにして作業を続ける。あー、早く終わってくれ!
あまりの暑さに意識が朦朧としたところで、10分休憩の合図が鳴った。詰所に戻って水をガブ飲みする。もうやってらんねえよ。同じタイミングで班長以外の3人も休憩していた。ちょっと時間があるし話かけてみよう。この人たちもベテランさんなのかな。
1人目は30代半ばくらいのヒゲ面の男。この中では俺と一番年が近そうだ。若い者同士で仲良くしましょうや。
「お疲れ様です。やっぱり大変な仕事ですねー。もう長いんですか?」スマホに目を向けたまま、こっちを見もしない。数秒の間があって一言。
「ああ」話しかけんなオーラがビンビン伝わってくる。休憩時間なんだし、ちょっとお話してくださいよ。「でも、先輩は仕分けが早くてスゴイですよね」
返事はない。お疲れのようだし他の人に話かけよう。
お次は50才くらいのうすらハゲの男だ。ボーッと部屋のスミを見つめている。
「お疲れ様です! いやあ暑いですね!」「チッ」
シカト&舌打ちのダブルパンチ。こりゃダメだな。
「おい兄ちゃん、ちょっとは静かにしねえか」 
70のジイさんだ。この人は怖いから苦手なんだよなあ。
「いやあ、疲れますね!」「なに言ってんだ。若いんだから文句垂れるな」
なんで休憩時間まで説教されなくちゃいけないんだよ。つーか、話しかけてもロクに返事の一つもしてくれないってどうなんだ?この人たちが何者なのか、少しも分からないまま休憩は終わった。ま、コミュ障なのは間違いない。やっぱりこういう場所で働く人は一癖も二癖もあるようだ。まあいい、もうすぐ仕事も終わるし、ラストスパートだ。
脱走の体力すら残っていない
時刻は17時。あと30分で業務終了だ。この時間になると、歴戦の同僚たちといえども疲れの色が見え始め、作業のスピードが著しく遅くなってきた。
常に中腰でゴミを仕分けるので腰が痛い。しかも全身泥だらけのグチョグチョで作業着も重たい。ここにきて粉塵の影響でノドまで痛くなってきたし。満身創痍とはまさにこのことだ。なんだか惨めな気分になってきた。
早く終わってくれることを願いながら、5分に1度のペースで時計を確認する。もう、帰りたい。早く時間が進んでほしい。しばらくして遠くの方から「終了でーす」という声が聞こえてきた。ようやく終業時刻の17時30分を迎えたのだ。はあ、人生最高に疲れたかも。
車に揺られて寮に戻る。来るときと同じく誰も声を発さず、静かに到着を待っていた。もう、何も
考えられそうにない。寮の事務所でチャラ男から前借りの3千円を受け取って本日は終了。これだけ働いて3千円。泣けてくる。そのままの足で食堂に向かい、夕飯のカレーを食おうとしたのだが、あまりの疲れでノドを通らなかった。ええい、もう残しちゃえ。重たい足で階段を上り、やっとの思いで部屋に到着。泥と汗にまみれた作業着を脱ぎ捨てて布団に潜り込んだ。もう無理。逃げよう。頭の中には脱走の二文字が浮かんでいた。しかし、荷物をまとめる体力すら残っていない。仕方ないので少し眠ってから逃げることに決めた。
★ドンドンドンドン。ドアが激しく叩かれる音で目が覚めた。
「おい! 野村! 起きろ。時間だぞ!」
ヤバイ! 窓からは朝日が差している。時刻は朝6時。あまりの疲労にすっかり眠っていたようだ。クッソ、失敗した!この日の脱走は不可能だと判断した俺は、全身筋肉痛の身体で前日と同じ仕事をこなし、2日目をなんとかやり遂げた。寮に戻るや否や、着替えとシャワーを済ませ荷物をまとめて脱走だ。2日働いて手元には6千円だけ。きっつー!
関連記事
★★★裏モノジャパン電子書籍絶賛販売中★★★


★★★空前絶後の出会い時代到来。18禁★★★
運命を変える奇跡の出会いは令和でもきっとある
PCマックス

春の季節だけはあなたに合った相手がドンドン見つかる
ワクワクメール

不況でパパ活に激美人が急増中の噂
芸能人もいるという交際クラブユニバース倶楽部にはどんな女性が!
40代~60代のための愛人マッチング【ユニバース倶楽部】

俺はやっぱり生身が良いが二次元の彼女の良さは何?
【にじげんカノジョ】

★★★最強のペニスを作る★★★
☆☆三冠達成!ペニス増大サプリ・ヴィトックス☆☆
グングン伸びたら彼女はきっと離れない
【ヴィトックス】
vitox[1箱+1箱無料]:13,824円(税込)

☆☆早漏はあきらめる必要はありません☆☆
しかもオナニーしながら治っちゃう!

1カップ1100円(税込)

☆☆遅漏もあきらめる必要はありません☆☆
しかもオナニーしながら治っちゃう!
⇒遅漏改善用TENGA
1カップ1100円(税込)

☆☆元気が欲しけりゃこのサプリメント☆☆
⇒TENGA活力支援サプリ
初回999円(税込)

☆☆包茎はこっそり自分で治せ☆☆
⇒自宅で自分で治す包茎グッズ
包茎グッズ【キトー君】

本日の人気動画情報

生々しい素人のエッチな醜態・エログちゃんねる
生々しい素人のエッチな醜態


素人の女性の裸とオマンコ写真・アダルトブログランキング内


カテゴリ
タグ