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どの女に対しても相手が微塵の不審も抱かぬように完全にダマし続けた結婚詐欺師はどうやって女性を騙すのか、その手口とやり方を告白。

20才のときから15年、ただ女から金をダマし取るためだけに、過去6回も結婚・離婚を繰り返してきた結婚詐欺師は虫ケラ以下なのかもしれない。人間、どこかで常識やら道徳ってものが働くし、非情に徹することの困難に自分の限界を見てしまう。
しかしオレの場合は、何だろう。反省、後悔。……違う。過ちを認めたり悔いを覚えるのは、誰かに戒められたときやバクられたりしたときだろ。オレは未だかつて、そんな経験は一度もないし、さらにはダマした女に恨みを買われたこともない。だって、どの女に対しても相手が微塵の不審も抱かぬように完全にダマし続けていたのだから、トラブルにならないのだ。でも、いつのころからか面倒くさくなった。飽きた。もう、そろそろ別の商売を考えてもいいだろって感じ。だから、この場を借りて報告してしまう。誰にも言ったことのないオレの半生。少し長くなるが、退屈はさせない。いろいろな参考にしてもらえれば幸いだ。
オレが、女を金儲けの対象として考えるようになったのは、専門学校の3年時、歌舞伎町のホストクラブでバイトするようになってからだ。中学時代から、酒やタバコは当たり前、高校生の先輩とディスコで女をナンバしたり、片や気に入らない教師を殴り鑑別所に送られたりと、いっぱしの不良を気取っていたオレにしてみれば、ホストクラブで働くことに何の違和感もなかった。5時から朝4時まで女性客(ほとんどが風俗嬢)の機嫌を取っては、始発で帰るという日々。
中野に家賃11万の1DKを借り、しばらく遊んで暮らした。金に困ったらまたホストをやればいい。まともに就職する気は最初からなかった。ホストのバイトがオレに女を飼い慣らす術を教えてくれたことは確かだ。そんな夏のある日、友人のバンドが出ていた下北沢のライブハウスからの帰り、1軒のラーメン屋に寄った。何の変哲もない店。が、これがヤケにうまい。麺の固さといい、スープの味といい、とにかくオレ好みだ。こんなにうまいならまた来ようと、それから機会あるごとに足を運び、2カ月ほど経ったころか。いつもラーメンを運んで来る店員の女の子が声をかけて来た。「よくいらっしゃいますね」それまで気がつかなかったが、浅田美代子の若いころに似た結構かわいいコである。
「うまいよな、ここ」「ありがとうございます」
会話はただそれだけ。何かの感情を抱くはずもない。が、それから店に寄るたび世間話を交わすようになるにつれ、少し色気が出てきた。ちょっと誘ってみようか。ホスト時代に付き合ってきた女とは明らかに違う女に新鮮さを覚えたのかもしれない。女の名前はユカリ。話は進みお泊りデートまで進んだ時にユカリが騒ぎ出した。ラーメン屋は叔父さんの店でバイトに遅刻したことによりお泊りがばれてしまったというのだ。謝罪に向かうことになった。下北沢の外れにあるユカリの家には、そのとき彼女の母親しかいなかった。
「私の軽はずみな行動で、ご心配をおかけして申し訳ありません」ユカリがひと通り事情を説明した後、神妙な顔でオレは母親に謝った。
「あなたは何をしている人なの?」
「え、仕事ですか、まあ……普通の会社員ですけど」
適当にウソをいうも、母親の目は明らかにオレのことをウサン臭がっている。と、そのとき、ユカリが思いつめたような口調でいきなりこう切り出してきた。
「お母さん、私、この人と一緒に暮らすからね」
え、なんで、そうなるんだよ。思わず声を上げそうになった。母親は信じられないといった顔で娘を見ている。「前から付き合ってたの。ね、そうだよね」「う、うん」場の雰囲気からして話を合わせるしかない。とりあえず父親が帰って来てから相談するという母親の提案で、ようやくユヵリの家を出た。何かとんでもない災難に遭ったような気分だ。無視すれば、それで終わる話だった。強引に追い返すことだってできたかもしれない。
が、結局、オレは彼女をアパートに連れ帰ってしまう。なぜと聞かれても、明快な答はない。メシ作ってもらったり、洗濯してもらえればラクかな、というくらいのことだ。こうしてオレとユカリの同棲生活が始まった。といっても、2人とも職なしの身だから、やることといったらセックスのみ。そんな暮らしは3日もすりや飽きがくる。そのうち、ユカリが「仕事はしないの」と聞いてきた。彼女には前の仕事のことや、とりあえず貯金で暮らしていこうと思っていることなどは一切説明していない。

「うん、そろそろな」
とりあえず求人誌を買ってきた。が、当分働く気なんかないから、あくまでポーズ。すると、それから1週間もたたないうち、ユカリが「じゃ私が働く」と近所のスーパーのレジの仕事を見つけてきた。そうとなれば、オレはゆっくり遊ばせてもらおうか。とニンマリしたのも束の間、バイクで友達に会いに行く途中、事故ってしまう。

入院代はユカリが出してくれた。ユカリは入院代を捻出するためにピンサロで働きだしたのだ。実は退院したとき、足は完治していた。が、それからのオレは部屋の中では足をひきずり、外出する際には松葉杖を離さない、リハビリに励む男を装った。ユカリはオレがピンサロ勤めを許したことで安心したのか、度胸が座ったように客の話も平気でするようになった。こうなれば、当分はヤメるなどと言わない。
ユカリが昼過ぎに店に出て、夜9時過ぎに帰って来るまで完全に自由。部屋の掃除、洗濯、食事の準備を除けば、オレは遊んでればよかった。
「仕事見つけるから」というオレのことばに、「これでパチンコでもやってて」とユカリがくれた10万円は、その好意を尊重してきっちりパチンコ屋にくれてやり、後はオレの唯一の趣味であるプラモデルを作ったり、ホスト時代の仲間とツルんでオネーチャンとヤリまくったりと、まさに快適ヒモ暮らし。夜、「愛してるよ」と言いながら抱いてやりさえすれば、ユカリはそれで満足気だった。ちなみに、セックスは「足が病いから」といつも彼女を上に乗せ、腰を振らせた。
ユカリに月10万前後の小遣いをもらいながらの偽装リハビリ生活は半年間に及んだ。彼女は何の疑いも持っていなかったから、もっと続けられたのかもしれない。オレは勝負に出た。まずピンサロを辞めさせ、ユカリと籍を入れた。夫婦という法律上の関係を結んだ方が、より大きな金を貢がせるのに都合がいいと踏んだの
だ。引っ張るだけ引っ張ったら、それなりの理由を考え離婚するつもりである。親には反対されていたので身内だけで式を上げ、新婚生活がスタートした。が、相変わらずオレはぐたぐたと理由を付け働かない。ユカリは生活を固めようと、大久保のSMクラブに女王様として働き出す。ほんの少し前までラーメン屋の手伝いをやっていた女が、今やSMクラブでムチを振るうという変貌ぶり。先行きはかなり明るい、と思えた。とりあえず半年間は大人しくしておこうと思ったのが甘かったのかもしれない。
結婚して7カ月、不覚にもユカリが妊娠してしまう。子供だけは作るまいと常にスキンを使っていたのに、大誤算。もしかしたらオレの子供じゃないかもと疑いつつ、それは声には出さず、「まだ早いから堕ろした方がいい」とだけユカリに言った。が、彼女は絶対に生むとオレの話を聞こうともしない。結局、これが原因でオレたちは別れることになった。自分で育てるからと、ユカリが離婚届けを置いて実家に帰ってしまったのだ。
これから金を引っ張ろうと思っていた矢先なだけに少し悔やまれたが、すんなり離婚できたことを考えればラッキーだったのかもしれない。ところでオレはユカリが残した離婚届けに判を押す前に、ある企みを実践した。サラ金数社から金を借り、そのままバッくれたのだ。なぜ、そんなことができたのか。ユカリと結婚する際、オレは彼女にこう言った。「オレには親、兄弟がいないからキミの籍に入ってもいいいかな」もちろんウソだが、彼女は疑うこともなく承諾した。
オレの狙いは、ユカリの籍に入ることで、彼女の姓である「高橋」を名乗り、「宮島孝史」から「高橋孝史」という別人になることだ。こうすれば、離婚して「宮島」に戻っても戸籍に傷がつかない。つまり、離婚歴が消されるのだ。ある程度の金が引っ張れたらいずれユカリと離婚し、別の女と籍を入れようと企んでいたオレにとって、女房の姓を名乗るのは当然のこと。離婚歴がない方が話を進めやすいに決まってる。サラ金から借りてトンズラするのは、離婚話が出てから考えたことだ。やり方としては高橋孝史の名で融資を受け、次に廃虚のある場所に住所移転届けを提出、その後で離婚届けを出し「宮島孝史」に戻る。こうすれば、サラ金は絶対に督促しようがない。

2人目の妻メグミとの出会い。その日、オレは世田谷の住宅街の路地に車を止め友人を待っていた。と、そこに突然「ドン」という鈍い音がして、体が前につんのめった。バックミラーで後ろを見ると、オカマを掘ったのは20代前半と思われるショートカットの女性。乗っている車は特別仕様のジャガーだ。こりや金になりそうだ。とりあえず救急車を呼んでもらい慶応病院へ。頭をひどく打ったとCTを撮ってもらったが、結果は、異常なし。それでも「首が痛い」と訴えると、「ムチウチかもしれませんね。しばらく入院してくだい」ということになった。狙いどおりの展開である。
3日後、彼女が親と一緒に見舞いに来た。事故に遭ったときのオレが、開襟シャツに金のブレスレットという、いかにもな格好をしていたせいか相当びびっている。2週間の入院生活の間に話をまとめ、ブッけられたクラウンは新車に交換、慰謝料は250万円で落ちついた。我ながら上出来。これ以上、望むのはバチ当たりってもんだ。マジでそう思っていたところ、退院後、オレのアパートに女が訪ねてきた。その後の様子が心配で、と言う。真面目なお嬢さんなのだ。オレはイタズラ半分、言った。
「まだ治らないよ。首が痛くてさ」
「…すいません」
「仕事もできね-んだよ」「・・・・・・・」
とりあえず、その日はそれで帰した。が、それからも3日おき4日おきに訪ねてきては「どうしたら許してもらえますか」と悩んだ顔を見せる女。オレを傷つけてしまったことを心から反省しているようだ。それならと、聞いてみる。
「オレがこのまま治らなかったらどう責任取ってくれるんだ、一生面倒見るのか」
「はい。その覚悟です」信じられなかった。どうしてそんな覚悟ができるのか。オレがそんなに恐いのか。が、どちらにせよオレの心は、このことばを聞いた瞬間に決まった。最初は「まだ不自由してるから身の回りの世話でもしてよ」と、部屋の掃除や洗濯をさせたり、日用品を買って来させた。そんな通い妻のような時間を2カ月ほど送り、ある日ベッドに押し倒した。そろそろいいだろうと思ったのだ。が、彼女は予想外に激しい抵抗を見せ、「もう来ません」と部屋を出ていく。
しかし、こんなことであきらめてなんかいられない。

以後、オレは毎日のように彼女の自宅に電話をかけ「メグミのことが好きだったんだ」「そばにいてほしいんだ」と繰り返した。その一途な思いが通じたのか、女は2週間もするとオレの元に戻ってきた。こうなったら、もうこっちのもの。ゴメンね、と殊勝な顔を見せながらキスをして、服を脱がせる。今度は、もちろん抵抗はない。一見、恐そうに見えるけど実は寂しがり屋。ずっと誰かに愛されたいと思っていた。キミの前では素直になれる。歯の浮くようなセリフも、心を込めていえば本物に聞こえる。メグミもまたしかり。しだいに心を開き始め、1カ月後には自分から「ここに一緒に住んでいい」と口にするようになった。
女の心はモノにした。となれば、次のターゲットは彼女の親。親を落とさないと大金は引っ張れない。清潔そうなスーツを着て彼女の家を訪ねる。世田谷の建坪180坪の豪邸。父親はプラントの設計会社を経営していた。メグミとの結婚生活は1年8か月。その間、彼女の親から引っ張った金が2500万円。「株でダマされた」だの「先物に手を出した」だのと、そのときどきでもっともらしい理由を考えた。親父さん自身は、どこか不審がっていたようだが、愛する娘に「孝史さんが大変なの。パパ、助けて」と泣きつかれれば出さないわけにはいかない。
メグミと別れる気になったのは彼女が嫌いになったからじゃない。最初から愛情などないのだから、嫌いもなにもない。もうこれ以上引っ張れないと踏んだのがその理由だ。彼女の親の会社の業績が著しく悪くなっていたのだ。離婚するにあたっては、一芝居打った。まず、彼女に「家事を怠けてる」「オレがこんなに大変な思いをしてるのに、おまえは何も考えてないだる」などと不満をぶつける。家事をあまりやってないのは事実だが、理由は何でもいい。要は、妻をなじる、自棄を起こした夫を演出するのだ。
こうした期間を2週間ほど設けた後、彼女が火遊びするよう仕掛ける。メグミの行動パターンは知りつくしている。例えば、月曜はスイミングスクール、水曜は渋谷で油絵の教室に行った後、東急百貨店の地下の洋菓子屋でケーキを食べるのが常。オレは、家にも何度か遊びに来たことのある亀岡(この男もオレと同じように女を編して稼いでいた)にこのことを伝え、偶然を装い、誘いをかけてもらうことにした。ただ男1人では、メグミが乗って来ないこともあるので、亀岡に女を付ける。カップルなら彼女も安心するに違いない。
「あれ、メグミちゃんじゃない」数日後の夕方、メグミは東急の地下で女連れの亀岡と偶然に会う。
「もしよかったら、これから3人で飲みに行かない?」亀岡の誘いに、すぐにイエスとは言わなかったかもしれない。が、ここ最近、オレになじられストレスが貯まっている。ウサを晴らすにはちょうどいい機会かも。果たして、メグミがそう考えると踏んだオレの読みは当たった。わざとその日家にいたオレの元に電話がかかって来たのだ。
「今からヤス君(亀岡の名前)と飲んで来ていい?ヤス君の彼女も一緒だから」
「いいよ。行ってきなよ」
「早く帰るから」そう言って電話を切ったにもかかわらず、メグミはその夜、家に帰って来なかった。当然である。亀岡が彼女を連れて行ったのは、店員もグルのカウンターバー。2、3杯飲めば酔いつぶれる酒をわざとに出させ、メグミの意識がなくなったところでホテルに連れ込んだのだ。連れの女はとっくに消えている。
翌日の昼過ぎ、彼女が戻って来たとき、オレは居間のソファでコーヒーを飲んでいた。灰皿には吸いがらが山と積もり、テレビは付けっぱなし。もちろん演出だが、メグミにはそれが、オレが一晩中、起きていた姿に映る。「あれ、孝史。今日、仕事は?」その聞き方がいかにも後ろめたそうだ。何も言わず、そのまま夕方まで黙ったままでいると、雰囲気に耐えきれなくなったのか、メグミがしくしく泣きだした。
「心配でずっと待ってたんだよ。何があったの。怒らないから正直に言ってごらん」優しいことばに、事情を話しはじめるメグミ。オレは終始、黙って聞き、すべて白状させたところで、「そっかあ」と席を立った。決して怒ったりはしない。「ちょっと頭を冷やして来るよ」そう言い残し家を出る。そして、3日後に戻り、沈痛な表情でこう告げる。
「別れよう。オレ、亀岡とメグミがそうなったかと思うと、やっぱり耐えられないよ。君の両親にはメグミから説明しておいてよ。今までありがとう。」
メグミは泣いて謝るが、もちろん許しはしない。落ち度は、あくまで不貞を働いた妻にある。オレはこうしてメグミとの結婚生活を解消した。

3度目の結婚。相手は都立の病院に勤める看護婦で、行きつけのバーで知り合った。山田花子をちょっと上品にした程度の女だったが、31才という年齢からして金を貯めてると読み、会ったその日に寝た。フェラチオが天才的に巧い女だった。しかし、この女との結婚生活は半年も持たなかった。妊娠して子供ができたのを境にケンカが耐えなくなり、最終的に子供を連れ実家の長崎に帰ってしまったのだ。引っ張った金は500万弱。さあこれからというときだっただけに惜しいことをした。
その後、1年間ほどは小銭を稼ぐ生活を送り、4度目の結婚をする。ビアガーデンでウエイトレスをしていたマユミ、24才。ワルイ仲間と何度か飲みに行き知り合いになり、誘ったら簡単に付いてきた。ソソるタイプじゃなかったが、2度目のデートの帰り、酔った勢いで代々木公園で後ろからハメた。2週間同棲して入籍。と、それから1カ月も立たないうち、偶然オレが腎臓を悪くし入院した。1力月もすれば完治するほどのものだったが、柚安の心配ぶりは並じゃなかった。
「当分、仕事できないかもしれないなぁ」
「大丈夫、私が働くから」
「入院費だってかかるし。そんなに稼げる仕事ないんじゃないか」
「ううん、探してみる」勘のいい女だった。マユミの友達に風俗に勤めてる女が何人かいたので、それとなく匂わせたのだが、すぐに吉原のソープで働きだしたのには、さすがに驚いた。ゴメン、と言いつつ心の中でガッツポーズ。しかし、1年も金を吸い取られていれば、バカな女も気づき始める。この男と暮らしていても幸せになれない、と。

5人目は化粧品のキャンペーン会場で、清水美砂に似た売り子を見つけたルックス、スタイル抜群マジでいい女だ。連れの女を強引に帰し、しばらく付近で待機。仕事の終わった彼女を尾行すると、某大手化粧品会社に帰っていく。派遣のキャンペーンガールと思っていたが、どうやら社員らしい。翌朝、会社の前で張っていると、昨日とは違うスーツで出社してきた。やっぱり美人だ。ああ絶対、こいつとヤリたい。
社員のフリをして、彼女が乗ったエレベータに同乗する。降りたのは5階。所属は広報部だ。時間をつぶし、会社を出てきた彼女を尾行した。すんなり駅に向かうところを見ると、今日はこのまま帰るようだ。山の手線を新宿で乗り換え中央線に。オレは、電車が中野駅を過ぎた辺りできっかけを作った。電車の揺れに合わせて彼女にぶつかり、アタッシュケースを下に落とす。口が開いて床にこぼれる書類。スーツ姿のサラリーマン風(オレのこと)があわてて、それを拾う。と、「ごめんなさい」と言いながら、
「あ、いいんです。大丈夫です。自分で拾いますから」
「いえ、私、本当にすいません」

その日はそれ以上追わない。本番は翌日。再び彼女を会社から尾行し、偶然を装い声をかけるのである。「昨日はすいませんでした」「え?あ、いえ、私こそ」昨日の今日だから、相手もオレのことを覚えている。
「お住まいはこの沿線なんですか」
「ええ、三鷹なんですよ」
「あ、オレも三鷹。昨日は気づかなかったな。いやぁ偶然ですね」駅で降り、改札を出たところで「この前のお礼に、コーヒーでもいかがですか。お急ぎならいんですけど」と誘った。乗って来なかったら話は終わり。が、果たして女は乗ってきた。
「すいません、自己紹介が遅れて。私、こういう者です」
そう言って、彼女に差し出した名刺には、イベント会社代表取締役の肩書きが刷り込まれている。
「わー、社長さんなんですね」「小さな会社ですよ」
男と女が出会うのは、偶然がいちばんいい。が、偶然など滅多に起きないのだから、それを必然にしたところで誰も疑いやしない。オレと彼女ミキが肉体関係を持つのは、その1週間後、渋谷に飲みに行った帰りだった。当時オレは、友人から2年ほど外国に行くのでその間なら、と渋谷に近い2LDKに借り住まいしていた。独身社長の住居としては申し分のない高級マンション。ミキが同棲に応じたのも、その環境による部分もあったに違いない。彼女の父親が、大手建設会社の部長だったこともあり、同棲生活1年で籍を入れた。
ミキとの別れは、彼女が「他に女を作ったら絶対離婚する」と常々言っていたとおり、オレの浮気を原因とすることにした。サクラの女に家に怒鳴りこんでもらったのだ。「うそつき、奥さんいるじゃない」サクラの演技はすごかった。ミキの頬は殴るは、ギャラ6万円でよくもここまでできるものだ。ミキが「あの女のところに行きなさいよ」と実家に帰ったのはその3日後だ。オレは「もう一度、考え直してくれ」とすがったが、彼女は聞く耳を持たなかった。そんなミキの性格は3年も一緒にいりや、ちゃんと見通せる。その上での「考え直してくれ」なのだ。後でトラブルにならないためにも、女に「私が男を捨てた」という意識を持たせるのが重要なのである。

6人目の相手は子持ちの30才ホステス。酔った勢いで、店が終わった後でホテルでエッチ。翌日に「30万円入れてたサイフを落とした」と騒いだらポーンと35万貸してくれたのと、この女ならすぐにソープにでも行くかなと思ったのが、籍を入れた理由だ。実際、オレと付き合いだしてまもなくホステスを辞め、次にピンサロに行き、ソープに流れつくまでは予想どおりだった。が、結婚して1年ほどたって突如、子供を置いたまま姿を消した。
1カ月ほどして、オレのもとに彼女から電話が来た。何でも、別の男の人と暮らしており、子供はオレが育ててほしい、と。冗談じゃない。なんでオレが、おまえと前のダンナの間にできたガキを育てなきゃいけないんだ。おまえが引き取れ、バカ!しかし、彼女は「あなたが育てて」と譲らない。どうも話からすると、住んでいる男から子供と一緒に住むのはイヤだと言われているようだ。結局、この話し合いは今も決着が付いておらず、籍も未だ入ったままである。

中年男性をハメる世にも恐ろしい結婚相談所の実態

女が行き遅れの中年男性をハメる結婚詐欺。結婚というエサをぶら下げれば、男をダマす世にも恐ろしい結婚相談所の実態を、明らかにしよう。
結婚詐欺。といえば、色男が女をダマし金を引っ張るのが、よくある構図だろう。が、最近では、逆のケースも珍しくない。そう、女が行き遅れの中年男性をハメるパターンだ。ここに1人の女がいる、田中亜美(仮名)。

この4月まで、都内の結婚相談所「A」で《サクラ》として働いていた、矢田亜希子に似た24才である。相談所の指示で、結婚を望む男性会員と見合いをし、相手の歓心を誘いつつ、高額な宝石を買わせる悪質手口。《結婚》というエサをぶら下げれば、男は造作なくダマされるという。
世にも恐ろしい結婚相談所の実態を、彼女の体験から明らかにしよう。

私がAで働くようになったのは半年前、出会い系サイトで知り合った男の人に、携帯番号を教えたら、すぐに電話がかかってきたのがきっかけですね。
「キミ、結婚相談所のサクラやってみる気ない?悪くても月100万にはなるかな」
怪しいな、とは思ったんですよ。でも私、単なるフリーターで、超貧乏で。お金になるならまあいつか、みたいな。事務所は池袋にありました。やけに汚いマンションで、部屋に入ったらタレントのヒロシみたいな男の人が出てきて。そう、カレが出会い系で知り合った人。そこの社長だったんですよ。ちなみにカレ、本名もヒロシ。思わず笑っちゃいました。とりあえず、その日は「体験入社」だから、仕事の様子を見ててくれということでした。事務所には10くらい女性がいたでしょうか。若い女の子が7,8人に、オバさんが2人。若い子はやたらと出入が激しくて、オバさんたちはじゃんじゃん電話をかけてました。
「…では、詳しいシステムを説明しますので、一度ご来社下さい」
そしたら、来るんですよ。アキバ系とか、太った人とか、ハゲの人とか。で、彼らをポラロイドで撮りながら、ヒロシが言うんです。
「当社の場合、まずは女性会員に貴方の写真を見てもらうんですよ。もし1人もお相手候補が現れなかった場合、入会そのものをお断りさせていただきますので」
やけに厳しいことを言うなと思ったんですけど、その日も《相手が見つかった》という40才ぐらいのサエないオジサンが事務所に来てました。本当にこんなオジサンに相手が見つかったのかって、不思議に思いながら、私はヒロシの説明を聞いてました。
「実を申しますと、女性の希望者が現れなくても、救済措置はあるんですよ。ただその場合は、単なる会員様ということになり、莫大な費用が必要になるんですね。しかし、貴方様は審査に合格し、女性から指名を受けた《ダイヤ会員》様です。数少ないダイヤ会員様は、ご結婚が決定されるまで、すべて無料でお世話させていただきます」
ウサンくさいでしよ。でも、ここですごいことが起きた。奥の部屋からハセキョーみたいなすごい美人が出てきたんですよ。

「私が指名させていただきました」
彼女の一言に、おかしいぐらいオジサンが舞い上がっちゃったところで、ヒロシがまた一言。

「ただし、ダイヤ会員様になるには、一つだけ条件があるんです。本気で結婚を望まれるお気持ち、即ちヒヤカシではない証として、彼女のため、自分のためにも、ぜひダイヤモンドの指輪をご購入頂きたいんですね」
値段は100万です。100万ですよ!普通は、さすがに断るでしよ。なのにオジサン、結局、契約書にサインして、彼女と手をつないで外に出て行っちゃったんですね。案の定、私の仕事は、ハセキョーと同じで、ダイヤを買った男の人とデートすることでした。固定給はないけど、買った金額の30%がバックされる、と。
私が働き始めたのは、その日からです。結婚相談所「A」では、まず、名簿屋から独身男性のリストを購入し女性の写真付きプロフィールが載った案内書を郵送、添付のアンケートを返送した人間に営業電話をかけていた。

「もちろん、女性に指名されなきゃ入会できないなんてウソです。」

行き遅れの男性は想像以上にアセっている。もしこの機会を逃したら…。その思いが判子を押させてしまうことは想像に難くない。「ダイヤを買うのは系列のジュエリーショップで、3千円もしないニセモノです。あとは、サクラの女の子がデートをして、クーリングオフ期間が過ぎたら、逃げてしまえばいいと。

これで支払い義務だけが残りますよね」当然、男性客は会社に乗り込んでくるが、そこはヒロシがうちは出会いを提供するだけで、当人同士のトラブルには責任を負えませんと突っぱねる。
「基本的に気の弱い男の人たちだから、大半はそれで引き下がりますね。万が一、訴えられても、きちんと女性を紹介をしているから、最終的に不起訴になっちゃうんだって」

ちなみにこの『A』、都内3,4カ所に事務所を持っていたらしい。かなり大掛かりな詐欺集団と見て間違いない。デートは.1期・2期って分かれてて、一期は3週間で4回会うって決まりでした。私が初めて「担当」になったのは恭太さんという人です。メガネで色白で、歳は30くらいな。正直、キモかったです。
まず、ダイヤを買ってくれた日は、お茶かゴハンに行くんですよ。彼の場合は典型的なオタクだったから、ゲームの話ばっかり。事務所に戻るまでの2時間ががやたら長く感じました。翌日からは、毎日ひたすら電話とメールです。
《私、恭太のことが好きになっちゃったみたい》
《早く亜美に会いたいよ》
《私も恭太のこと考えてる》
恋愛ムード全開でマメに連絡しろというのが会社の指示でした。もちろん、携帯は支給品ですけど。
2回目のデートは、10日間のクーリングオフ期間を過ぎた後。今度はお茶じゃなくて、お酒です。
「亜美さんといると幸せだよ。海の見える式場がいいよれ」恭太さんは完全にハマってましたれ。でも、私は私で、必ず言わなくちゃいけないことがあるんです。

「ジュエリーデザイナー目指してて。いま勉強中なんだ」で、「作品を見てほしい」って、ヒロシの経営するジュエリーショップに連れて行き、200万のペア・リングをおねだりします。もちろん、昨日の今日だから、相手も簡単に首を縦に振るわけがない。でも、ここから先は先輩たちの役目です。

3,4人の店員が、彼を奥の狭〜いスペースに連れて行って、代わる代わる説得するんですね。

「確かに200万は高いわよ、でも、3年ローンを組んだとしなさい。1日あたりに計算したらいくらだと思う?数百円よ。ね、たかが知れてるでしよ?」

こういうの、日割りトークって言うんです。知ってました?
「何に使ったかわかんないその数百円で、この子に想いに応えられるなら、安いものじゃない。どこに迷う必要があるわけ?」
結局、恭太さんは1時間くらいでオチましたれ。この後は、3回目のデート。お互いペア・リング付けて、お台場に遊びに行きました。でも恭太さん、何もしてこない。さすがに悪いかなって、私から手をつないだら、じっとり汗ばんでましたれ。で、夕方、事務所に戻ったら、ヒロシから《歩合》のお金を初めて渡されたんです。封筒の中には、50枚の1万円札が入ってました。
100万のダイヤのみならず、さらに200万円のダイヤをいくらユルい相手とはいえ、さほど簡単にダマせるものなのか。
「私も最初はそう思いました。でも、相手はもう具体的に結婚生活を描いてる。実際やってみたら、気の毒なくらい簡単です。恭太さんですか?もうお金は出せないっていうんで、捨てちゃいました。もちろん、住所なんか一切、教えてませんよ。もしかしたら、いまだに私を探してるかもしれませんね」誰でもビックリしますよ。高橋さんも大慌てで事務所に駆け込んで来ましたよ。でも、コレがわな。幹部クラスの女の人が優しく出迎えて、泣きながら語るんです。

「亜美はホントに高橋さんを愛してましたよ。そのペア・リングだって、貴方と付けたいから、必死でデザインしたの。だからこそ、こんな病気になって、貴方に会う勇気がないって言ってるの。嫌われるんじゃないかって。ねえ、高橋さん、それでも亜美を愛してくれる?」
「当たりまえじゃないか!早く彼女に会わせてくれ。どこに入院してるんだ?」
「わかったわ。亜美と結婚してあげて。彼女の力になってあげて」
で、登場するのが、300万円の結婚指輪です。
「これを持って、亜美に会いに行ってあげて欲しいの。彼女、高橋さんと結婚することを夢見てたんだから。きっと病気も良くなるわ」
高橋さんはあっさり契約書にサインしました。完全に感覚が麻陣してたんでしょうね。ちなみに私、その様子を隠しカメラを通じて、隣の部屋からモニターしてました。罪悪感なんて、まったくありませんでしたよ。私もまた麻樺してたんでしようね。

この後も、今までと同じ電話とメールで繋ぎ止めるだけです。向こうは会いたがりますけど、「弱ってる私を見られたくない。元気になってあなたに会いたい」って言えば、我慢するしかない。で、またクーリングオフの期間が過ぎちゃうと。それからは、1日に2,3人の男とデートするようになりました。2時間刻みで、相手を変えるなんてこともザラでしたね。月収は200万ぐらいだったでしょうか。高級ブランドの服を買ったり、駅前にマンションを借りたり。毎日の食事も1万円以上かけてました。けど、悪いことって続かないんですよね。

今年3月の始め、デパートでショッピングしてたら、突然、知らないオジサンに呼び止められたんです。

「大事な話があるんだ。警察沙汰にされたくなかったら、誠意ある話し合いをしよう」探偵でした。2期まで行った27歳の男の人が、おかしいと思って依頼したみたいなんですね。

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