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都市の駅には、飲食店や服屋など大量のテナントが入っている。これといって店員さんに特徴はないけれど、今回は駅中ショップの美人店員さんに片っ端から手紙を配ってみることにした。

待ち合わせのターミナル駅前に現れたのは大学生のような若さの細身の女の子だった。
「スイマセン〜待たせてしまって!!」
笑うと八重歯がかわいい。この子は確か……6番の子だ!
「大丈夫、そんなに待ってないから!」
こうして見ると、かなり若そうだな。20代前半と言ったところか。小柄で胸は小さめ、色気はないが、その分ロリ心をくすぐる感じだ。よーし、今日はその小振りのオッパイもんでやるぞぅ〜〜!
「この前のイタリアンのお店予約しといたので行きましょうか」
「はい、お任せします」
女の子にはイタリアンを食わせておけば間違いない。生パスタでも食べましょう。
「恭子ちゃんはいくつなの?」
「23ですよ」
ん〜ん、やっぱそうだよね。
「じゃあ大学出たばっかり?」
「はい。今年卒業して今の会社に就職しました」
「お土産屋さんだよね?新卒で珍しいね」
「はい、大体の人が転職だったり、バイトで始めてそこから社員になったりが多いみたいで。みのやさんは何歳なんですか?」
「今年で35になったんだー。なんかおじさんで申し訳ない」
「いえいえ、歳なんていくつでもいいですよ。私こそこんなにお子ちゃまですいません」おーなかなか嬉しいこと言ってくれるではないか。でもこの連載で出会う女の子はほとんどが二十代だなぁ。ほんとはもう少し上のちょっと熟れかかった三十代半ばくらいが好みなのだが。自分で手紙を渡しているのでしょうがないけど。
「恭子ちゃん可愛いからモテるでしょ?」
「やっぱり職場が女性だけなので全然ですよー。出会いもあんまりないし」
「合コンとか行かないの?」
「たまにですけど、そういう飲み会みたいのに呼ばれていくんですけど…。なんか、そういう飲み会って、まだ知り合ってばかりなのにグイグイくるじゃないですか。なんかそういうの苦手で…」男はその日のうちにすぐエッチしたいからグイグイいくよな。俺もグイグイ行くつもりだったんだけど、どうやら少しセーブした方がよさそうだ。
「それは恭子ちゃんが魅力的だからじゃない?」
「またー、そんなことないですよー!上手いですね〜はははー」
グイグイ行けないとやりにくいな〜。さてどうやって攻めるか。とりあえず過去の恋愛事情でも探ってみるか。
「じゃあ飲み会とかで付き合ったりとかはないの?」
「ん〜ん…」
笑顔が曇った。過去に何かがあったみたいだが、まだ言いたくない、そんな感じに見える。ちょっと早く突っ込みすぎかな?
「学生のころはどうだった?」
「学生のときは結構遊んでましたよ!」
ほほう。でもこの「遊んでた」は男遊びじゃなさそうだぞ。
「何してたの?」
「友達とラウンドワン行ったり、ディズニーランド行ったりですね」
なんて健全な遊びだ。そんな場所で若い肉体が満たされるのか?もっと抱かれなさいよ。「みのやさんは彼女とかはどうなんですか〜?」
この子、本当に真面目な可能性が高い。俺もある程度真面目キャラでいった方がいいだろうな。
「うん、何人かとは付き合ってきたけど、なかなかこの人っていう子にはまだ出会ってないかも…」
「どういう人がタイプなんですか?」
お決まりのこの質問、どう答えようか。
「やっぱり、一緒にいて楽しい子がいいなぁ」
「そうですよね〜楽しくないと、ですよね〜」
う〜ん、どうしても真面目っ子モードに持っていかれてしまうなぁ。ここはズバッと聞いとくか。
「恭子ちゃん、前に付き合ってた彼氏ってどんな人なの?」
「えーそれはあんまり言いたくないです…」
やっぱり男ネタになると急に口が重くなる。
「そうなんだー。なんで?」
 なるべく軽めに聞いてみた。
「う〜ん、なんかいろいろ嫌なことを思い出しそうなんで…」
嫌なこと?いったい何だろう?
「そっかー、言いたくなければいいけど、もし話してくれるなら、俺ちゃんと聞くよ」
言おうか言うまいか少し考えてる様子だが。
「うん、そうですよねー。でも、ちょっとまだ話したくないです」
なんか前の恋愛では傷つくことがあったっぽいけど…ここまで頑なな態度ならしょうがない。
「そっかー、ごめんねいろいろ聞いちゃって」
「いえ、こちらこそごめんなさい…」
なんだか微妙な空気になっちゃったな。よし、話題を変えよう! 試しに繋ぎのつもりで好きな食べ物の話を振ってみたところ、生クリームと即答する恭子ちゃん。
「パンケーキとかじゃなくて?生クリームだけ?」
「はい、好きだから生クリームに砂糖入れて泡立てて食べたりしますよ!はぁはは!」
やっぱりちょっと痛い子なのかな?こういう処女っぽくて不思議系の子はどう口説くのが正解なのか、正直俺も掴みきれてない。彼女、お酒も飲めないみたいだし。純愛路線で時間をたっぷり掛けて口説いていくか、それとも少し強引に力技でもっていくか?
いずれにしても、もう少し距離を縮めないことにはどうにもならなそうだ。
「今日はこの後まだ時間あるの?」
「お休みなんですけど、実は夕方仕事場に寄らなきゃ行けないので、2〜3時間くらいなら大丈夫です」
う〜ん、2〜3時間か。今日中にホテルの線は完全に断たれた。行けるとしてもせいぜい映画くらいかなぁ。あ、そう言えば近くに水族館とプラネタリウムがあったっけ。プラネタリウムの暗がりで手でも握れば、あわよくば軽くキスくらいまで行けるかも。悪くない作戦だ。
「じゃあプラネタリウムとか行ってみない?」
「いいですねー!!一度も行ったことないんで行ってみたいですぅ〜」
思ったよりも好反応だ。食事を終え、真っ直ぐプラネタリウムに向かう。
「プラネタリウムってどんな感じなんですか〜?ちょっとドキドキしますね」
初めてだけにテンション上がってるようだ。可愛いな。と、ここでまさかのハプニン
グが。
『本日作品入替のため休館いたします』
神様は意地悪である。
「ええ〜、残念ですね〜」
くそ〜せっかく上がった恭子ちゃんのテンションが…。その後、新しく出来たショッ
ピングモールを2人でブラブラしたものの、さほど会話も盛り上がらず、さらに途中で手を繋ごうとしたらサラりとかわされてしまった。
「すみません、そろそろ行かないといけないので」
残念ながらここでタイムアップ。仕方ないので駅まで彼女を見送った。尻つぼみなデートになってしまったが「今度プラネタリウム行きましょうね」のセリフに望みを託し、次のデートで進展をはかるとしよう。ところが、その翌週、彼女にプラネタリウムデートのお誘いメールを送ったところ、こんな返信が。

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もう一人雑貨屋の店員さんをナンパで口説く

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雑貨屋の店員さんは、いかにも女性らしいタイプの子が多い気がする。可愛いらしい小物が好きな子は、中身も可愛いらしくなっていくのかも。そんな女の子チックな店員さんに的を絞ってみたい。住みたい町アンケートで常に上位に入るオシャレな街で待ち合わせだ。さて何番の子が来るんだろう。メールが来た。
『いま着きました! ロータリー側の改札にいます』
『そうですか〜僕も近くにいま〜す』
と、目の前にそれらしい女の子をみつけた。
「どうもみのやでーす! こんにちは!」
「あっどうも! こんにちは〜」
6番の子だ。ちょっと派手目でぽっちゃり丸顔。髪は明るめのロングで色気がある。胸も結構ありまっす!お酒も少しは飲めるようなので、さっそく軽く飲めそうなお店へ移動する。生ビールとモスコミュールを注文だ。
「まなみさん、彼氏はいるんですよね〜?」
サクッと確認しておこう。彼氏と同棲していることはメールで確認済みだが、どんな関係なのか知っておきたい。
「まぁ、いますよ…」
「もう長いの?」
「まぁ。3年くらいですかね」
「最初メールで返事もらったときはうまくいってそうだったけど?」
「ん〜まぁ…」
なんか返事がそっけないぞ。話題がいきなり直球すぎたかな?
「なんかネイルすごく綺麗だね!自分でしてるの?」
とりあえず何でもいいから褒めておこう。
「あっこれ友達のネイリストさんがいて、そこで昨日やってもらって!」
そう言いながら両手を目の前に差し出してきた。
「そうなんだ、凄くいいね〜、まなみさんに似合ってる感じ!」
大して良いとも思わんが、少しでも持ち上げておかないと。
「色っぽいからモテそうだね?」
確かに色気はムンムンである。
「いや〜そんなことはないですよ。もぉ枯れてます…ふふふ」
「そんなことないでしょ! 凄い可愛いし、俺はいいと思うけどなぁ〜」
やっと笑顔が見えてきた。
「そんなこと言うのミノヤさんくらいですよ。目が悪いんじゃないですかぁ〜?」
そう言いながらも嬉しそうだ。
「他の人も絶対いいと思ってるよ〜!でも勇気がないから言えないだけだって」
「イヤイヤ〜」
単純な作戦だが、まなみちゃんも満足してきたようで、モスコミュールを機嫌良くごくごく飲みだした。いいぞいいぞ。
「今は○○に住んでるんだよね?」
「うん、まぁ。彼と付き合いだして同棲するとき、○○に来たんですけど…こっちには友達いないし」
「彼は何してる人なの?」
「会社員です。私は昔そこでバイトしてて」
でも、同棲までしてうまくいってそうなのに、なんで俺に会いに来たのだろう?そのへんを知りたいな。
「休みの日は2人でどっかデート行ったりするの?」
「まぁ。でも最近はあんまり行かないかなー。彼、仕事が忙しくて、休日はカラダを休ませたいって言うから…」
「年上なの?」
「まぁ。一個上ですね」
まぁ、がこの子の口癖らしい。
「じゃあ帰りも遅いの?」
「まぁそうですね、一応ごはん作って待ってるんですけど、遅めですね。結構一人でいることが多くて家で携帯ゲームばっかりしてます、フフフ」
何となくわかってきたぞ。付き合って同棲したまではいいが、知らない街で友達はいないし、彼は忙しくていつも家にいない。暇をもてあましているときに、俺が手紙を渡したということだろう。これ、「昼顔」主婦が不倫に走るパターンだよね? そのドラマは見てないんだけど。
「でも、彼とはうまくいってるんでしょ?」
「まぁ。でも、結婚する気ないみたいだし…結構ほったらかされてます」
おーやっぱりこれはやれそうな匂いがプンプンだ。そう思うと余計やらしい顔に見えてきたぞ。どうかドMでありますように…。
「もし、彼とうまくいってるんだったら口説かないけどさ。そうじゃなかったら、俺すごくまなみちゃんのこと口説きたいんだけど」
「なんですか、それはー! みのやさんウケる〜!」
嫌がってる感じではなさそうだ。
「ところで、彼とはどんな感じなの?」
「どんな感じって?」
「いや、夜の方は?」
「まぁ…全然ないですけど…。3年も同棲してるとなくなってきますよ」
そりゃそうだろうね。それにしてもこの感じ、本日即エッチとなるのではないか? とりあえず店を移動し、もう一杯飲ませておこう。ビールとモスコミュールで少し様子を伺う。
「みのやさんは彼女はどうなんですか?」
「俺は半年前くらいに別れたきりだけど」
「そうなんだ〜。でも私、人見知りだから会うの心配だったけど、今日は意外に大丈夫でした!」
パッと見の派手な外見とは違って、意外に真面目っぽいこと言うのね。
「ねぇ、今の彼氏の前はどんな人と付き合ってたの?」
「あの〜、私今の彼が初めてで…」
 マジか?
「今いくつだっけ?」26です」
26才で3年前ってことは…。
「23才で初めて付き合ったってことだよね?」
「まぁ。遅い方ですよね」
「うん、ちょっと遅い方かもね」
いや、すげー遅いと思う。見た目とは裏腹に、奥手な子なのかな。なんか思ってた感じとだいぶイメージが違うなあ。
「でも最初の人といきなり同棲したんだね?」
「親はすごい怒ってますけど…」
真面目なのかそうでないのかイマイチ掴めないけど、そんなの関係ねぇ。こんな子は、誘えばひょっこり付いてきたりするんじゃないかな?
さぁ、交わりなさい〜! 天の声がする。よし、勝負に出てみよう。
「このあとどうしよっか〜。俺の家タクシーですぐだけど、映画でも借りて飲みながら観ない?」
さらっと誘ってみたけど、どうだ?
「まぁ…」
まぁ? いいのか?
「まぁ…。初めてなんで…お家にはいけないかな〜」
えぇーー!?でもちょっと悩んでる風だったし、ここで引き下がっちゃいかん。
「でも、ちょとだけ寄ってかない?外で飲むのもいいけど、家の方がゆっくりできるし」
彼女の表情を見るといかにもダメそうな空気が充満してる。
「まあ…、やっぱりいきなりはマズイですよ。帰って晩ご飯の仕度もしなきゃだし」
たしかにそれが正論か。2回目ならOKというメッセージに聞こえなくもないし、ここはおとなしく従って、次のデートに繋げとくか。
「そっかー、そうだよね。でもまた今度飲みに行こうよ!いきなり誘っちゃったけど別に焦ってどうこうと思ってるわけじゃないし!」
「そうですね、また誘ってください」
なんか社交辞令みたいなお返事だが、次は本当にあるのだろうか?

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