0222_201905111657229c8_2019110717265032c.jpg0223_2019051116572498f_2019110717265174f.jpg0224_201905111657250ee_2019110717265238c.jpg0225_20190511165726ca8_2019110717265489a_20200117193040acd.jpg0226_2019051116572833a_201911071726566ed_20200117193103e4b.jpg0227_20190511165730e42_20191107172656064_202001171932313be.jpg0228_20190511165731849_20191107172658687_20200117193233cb0.jpg0229_201905111657332d3_20191107172659556.jpgオレはおじゃマンの担当者だった。都内の繁華街をうろついて美女に声をかける、おなじみの巻頭グラビアだ。短い期間で引退したけれど、忘年会に呼ばれる資格は十分にあるわけだ。
その席で、編集部のタテベ氏がそばに寄ってきた。
「アベくん、彼女できた?」
「いや、全然ですよ」
「ふーん、じゃあ大晦日とかヒ
マそうだね」
「ええ、まあ…」
「へえ、ヒマなんだ」
「それが何か…」
ちょっとした既視感のようなものがあった。似たようなやりとりを、以前の裏モノで読んだ
気がするけど…。
「ところでさ、いまウチと仕事してないのに、なんで忘年会来てんの?」
「え?」
「それってオカシイよね。ここにいる人たち、他はみんな現役だよ?」
見わたせば、ライターさんも漫画家さんも、確かに最新の裏モノでも名前を見る人たちばかりだ。
「そうですね。またお仕事いただけるならお願いします」
下手に出たのが間違いだった。タテベ氏は待ってましたとばかりに言う。
「お願いかぁ。お願いされたらムゲにできないなぁ。うん、よし、わかった、仕事してもらうよ。年越しテレクラやってきて」
迂闊だった。毎年、年末になると猫なで声で近づいてきては年越しテレクラを強制してくる裏モノ編集部のやり口は、ライター陣の間では『暮れの注意事項』として知れ渡っていたのに。
「なんで、そんな顔してんの?今日けっこう飲み食いしたじゃん。それもタダで」
「……」「要領はわかってるよね。それじゃ報告待ってるから」

新宿の街は幸せそうなカップルや家族連ればかりだ。
「リア充なんてみんな爆発すればいいのに……」
 目の前を歩くカップルにぼそりと呪詛を吐き捨て、目的地のテレクラ『R』へ。
「いらっしゃいませぇ〜い!!」
やたらとテンションの高い店員によれば、コールはぼちぼちといったところらしい。モノ好きな女がいたもんだ。ちなみに男客のほうも数人いるようだ。モノ好きなのはこっちのほうか。
個室に入ってすぐコールが鳴り響いた。慌てて受話器に耳を当てる。
「もしもーし、ワリキリで会える人を探してるんですけど」
「オレも同じです。ちなみにおいくつですか?」
「歳? さんじゅう……だけど」
さんじゅうのあとにムニャムニャとなにかを言っていたが、聞き取れない。31と39ではだいぶ変わるんだが。
交渉の結果、1万5千円で会うことになった。
「どこで待ち合わせますか?」
「テレクラの前で待ってて。すぐに行くから。必ず待っててよ」
 店前まで迎えに来てくれるそうだ。どんだけ急いでるんだよ。外に出て数分、女がズカズカとやってきた。目の前で立ち止まったその顔は…青木さやかの2ランク下といったところか。30代後半と見た。
「お兄さん若いね。テレクラで出会ったことあるの?」
「そんなにはないんですけど」
「私、前に財布取られたことがあるの。そういうことしないでよね」
財布うんぬんより、まだアナタでOKとも答えてないんですけど。えっ、なんで腕つかまえて歩き出してんの?
…瞬時にラブホ街へ連行された。どうやらあの待ち合わせ法は、強制連行のために
編み出した作戦だったようだ。安ホテルにインすると、さやかはソファにどかっと座り、無言でタバコをふかし始めた。なんだ、こいつ陰気な感じだな。テレビでもつけるか。
「ストップ、ストップ! ストーップ!」
 リモコンに手をかけた瞬間、女が甲高い声を出した。
「え?」
「テレビは駄目!テンション下がるからさ」
一応はこいつも、売春してる後ろめたさは感じているのか。
「今日はなんでテレクラにかけてきたの?」
「ちょっとね」
「ちょっと?」
「テレクラといえばさ、昔しつこく付きまとってきた男がいたの。結婚を前提に付き合ってほしいってウザかったなぁ。あ、お金、先にもらえる?」
そんな話は聞いてないんだが。モテるってアピールしたいのだろうか。ともかくイチゴー払った以上は楽しんでおかないと。とりあえずキスでもしときますか。
「キスは駄目。トラウマあるから」
 トラウマだ? はぁ? ならばと、小ぶりな胸を揉んでも、パイパンのアソコに指を入れても、さやかはウンともスンとも言わない。これもトラウマか?盛り上がらないことはなはだしい。顔の前にチンコを差し出しても、ダルそうに手を添えるだけだし。フェラまでトラウマかよ!
年越しテレクラ一人目とは、精子もガマン汁も一滴すら出さないまま、1時間未満でお別れした。
バカ騒ぎする若者たちの脇をすりぬけるようにしてテレクラへ戻った。19時をまわったころ本日二度目のコールが。
「もしもしぃー? 今日はぁ、どんな感じでぇすかぁ?」
歯から空気が抜けたような舌っ足らずな声だ。危険な香りがプンプンする。
「エッチできる人を探してるんだけど、そちらは?」
「ワリキリで、お願いしますぅ。私、レイっていいますぅ」
 レイは28才で、ホ別1万円でオッケーだという。金額からして地雷なのは疑いのないところだが、待ち合わせの旧コマ劇場横の電話ボックスに向かった。
 やってきたのは…あれ、そこそこイイんじゃない? 白いコートは清潔感があるし、気を遣ってるっぽいし。顔だって2千円ピンサロのナンバー3ぐらいのレベルはあるぞ。
「レイちゃん?」
「レイですぅー。行きましょー」
 ホテルに入ってすぐに押し倒した。レイはお腹周りにけっこうな贅肉があったが、黒めの乳首にむしゃぶりつけばアンアンといい反応を返し、乳首なめやフェラもちゃんとやってくれた。毛深いマンコも自然体でよろしい。これで1万なら安いほうだろう。
一戦終えたあと、2人で近くの居酒屋へ入った。テレクラ女とこうして年の瀬を迎えるのもオツなもんだ。このまま初詣でにでも行っちゃうか。しかしレイにそんな気はないようで、ラムネを飲みながら一心不乱に刺身に喰らいつき、さんざん食い倒したらすぐに店を出て行ってしまった。
 以降、コールは冷やかしばかりだった。時刻は22時を過ぎた。テレビでは西田敏行が「あの街に生まれて」を熱唱している。このまま紅白を観ててもしょうがない。場所を変えるか。向かうは東京の東はずれ、小岩のテレクラだ。貧乏地帯のほうが鳴りはいいだろうとの推理である。
ずいぶん空いてる総武線に飛び乗り、無事に店にたどりついたのが22時40分。しかし店員いわく、
「いやー、正直あんまり鳴ってないです」
10分が過ぎ、30分が過ぎても電話機はおとなしいままだった。このまま年が明けてしまうのか。虚しすぎるぞ、それは。 23時30分、テレビでダウンタウンにうつつを抜かしていたそのとき、初コールが鳴った。気合いを入れて受話器を握る。
「もしもしー」
「ワリキリでこれから会える?イチゴーなんだけど」
 単刀直入な女だ。ややアニメ声なのは、ロリ系の証か?
「ちなみにおいくつ?」
「27。あ、でも、いいセックスができたらタダでOK。今のセフレともそんな感じで始まったし」
ブスレーダーの針がブンブンと振れたが、とにかく会ってみるしかない。
「うん、じゃあ会おうか」
「小岩駅で待ちあわせしよ。私ね、1カ月前に彼氏と別れたばっかりだからスゴいさびしいんだぁ。甘えちゃうから覚悟しててね」
レーダーの針はマックスに到達した。泣いても笑ってもコイツが今年最後の女だけど、いいんだろうか。

小岩駅の改札前では若い子らが騒いでいた。カウントダウンをひかえて浮かれてるんだろう。ロリ女はなかなかやってこない。すっぽかしか?ケータイにかけても留守電に繋がるばかりだ。
「3、2、1、おめでとー! イエーイ!」
 突然、若者たちから歓声があがった。令和が明けたようだ。これでロリ女は最後の女じゃなく、最初の女となることになった。すっぽかされてるけど。ふと、なにか丸い物体が目の前を横切った。ドラえもん? あ、こっちに手を振ってるぞ。
「ごめんねぇ。変な男に絡まれちゃって。ナンパってヤだよねぇ」
 ドラえもんがナンパされてただと? これ、何かの企画? 笑ってはいけないテレクラ?
「今日は冷えるよねぇ」
ドラちゃんが俺の手を握ってきた。もう甘えちゃうモードに入ってるんでしょうか。どうやら本当にさびしがってるみたいだ。
近くの亀戸天神は、幸せそうな客でいっぱいだった。テレクラカップルは当然オレたちだけだろう。
「うわぁー、ヤキソバだって」
「から揚げも食べたいなぁ」
「チョコバナナ好きなんだよね」
 ドラは、屋台の食い物を片っ端から指さし、そのすべてをオレに買わせては胃袋におさめていった。こいつにとっての「甘える」とはこういう意味なのか。ホテルに入ったのは午前3時を過ぎたころだった。ごそごそと服を脱いだドラが、思い出したように言う。
「あ、ソバ食べなくちゃね」
さきほどコンビニで自分だけのために買ったどん兵衛を取り出し、ポットに水を入れるドラ。オレのことなどおかまいなしだ。
ズルル、ズルル。ラブホに、デブがどん兵衛をすする音が響く。なんともシュールで物悲しい。
「へへへ、じゃあ、しよっか〜」
 汁を飲み干して満足そうなドラが、全裸で両手を広げ、「抱っこしてよ」みたいなポーズで迫ってきた。
「生理中でおっぱい張ってるからあんまり揉まないでね」
そうか、さっきからどん兵衛とは違う、牛乳が腐ったようなニオイがしたのは、あんたの生理臭だったのか。すみません、吐いてもいいですか?
「あれぇ? 全然元気ないね。疲れてるんだね」
ポークビッツサイズのまま反応しないチンコを見て、ブタは溜息をついた。
こんな女が令和最初の相手だなんて、絶対イヤだ。もうフテ寝しよ。おやすみ…。
「あははははは」
朝、バカ笑いで起こされた。全裸のドラがあいかわらず臭気をまき散らしながら、特番を観て笑っている。一年で最も厳粛な気持ちになるはずの朝は、こうして明けた。
 ホテルを出たオレは、再び新宿へ向かうことにした。小岩はやっぱりキツイわ。
 電車内には振り袖姿のキレイな女性がわんさかいた。彼女らの一人でも、何かの間違いでテレクラに電話してこないものだろうか。
コンビニでブランチを買い込み、テレクラ『R』へ。しかし日中はコールゼロで、いつのまにかウトウトしてしまった。
一発目のコールは夕方5時過ぎだ。

「もしもし?ワリキリで出会える方を探してるんだけどどうかしら?私40才なんだけど」

口調はナイスマダム風なのに、どうしてこの人はワリキリしてるんでしょうか。家族関係はどうなってんでしょうか。そんな詮索をする間も与えず、マダムは強引に話を進めてくる。
「大久保のほうのドンキホーテで待ち合わせっていうのはどうかしら? 私、よしえです。白いマフラーを巻いてます」
 素敵なマダムを想像し、ホ別1万2千円で交渉をまとめてドンキへ向かった。白いマフラー、白いマフラーっと…。白いマフラーは確かにいた。しかし彼女は、70才前後のお婆さんだ。除外。えっと、他に白いマフラーはどこかしら…。
 お婆さんが近づいてきた。
「どうも、よしえです」

目の前で、サザエさんの母親、フネさんが笑っている。この状況をどう理解すればいいんだろう。こんな40才、絶対にいない。50でもいない。間違いなく70だ。
「ほんと今日は冷えるわねぇ」
「ははは、そうですねえ…」
令和とおばあちゃん。組み合わせとしては正しいわけだけれど、この関係は間違っている。オレ、本当にこの人を抱くのか?
ボー然としたまま、ホテルへ入った。夢であってくれ。こんな初夢イヤだけど、現実であるよりはマシだ。
「ふふ。さっそく始めましょ」
よしえ婆はぺロリと舌を出し、服を脱いだ。現われたのは、しわくちゃのブヨブヨボディーだ。
「極楽を味わわせてあげるわね」
上目づかいのよしえがカバンから取りだしたのはローションだった。手に垂らして人肌に温めてから、チンコを包んでくる。
「おちんぽこ、気持ちいい?」おちんぽこ。初めて聞いた単語だ。辞書に加えておこう。
「おちんぽこからいやらしいお汁がいっぱぁい出てるわぁ」
不覚にも、オレのおちんぽこはガチガチになっていた。
「さぁ、おちんぽこが、オマンコに入るわよぉ」
 よしえさんは慣れた手つきですばやくコンドームを装着し、上にまたがってきた。
「あぁ〜、かたぁぁ〜い」
 目の前でしわくちゃボディが動くのを見て、おちんぽこが急速に萎んでいく。
「あなた、コンドームがダメな体質みたいね。今日は大丈夫な日だから中で出していいわよ」
生理上がってるくせに、大丈夫もくそもないだろ。てか、婆さん、もうゴムはずしてるし!ナマで入れてるし!

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