ネットが発達していない時代には世の男たちは裏本にお世話になったものも少なくないだろう。これはそんな1999年当時の時代のリポートだ。
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紹介者が相当オレを売り込んでくれたのか、それともネコの手でも必要なほど忙しかったのか、面倒見のよさそうな社長は、オレのことを一目見るなり「明日から来てくれ」と肩を叩いた。

翌日、昼過ぎに事務所に出向くと、所狭しとダンボール箱が積み上げられた中に3人の男がいた。
社長と経理の水本さん(仮名)、そして若いホスト系の井沢(仮名)だ。今日は全員で本の配送をやるのだという。

裏本は一般書籍と違い買い切り制で、売れようが売れまいが納品した本の代金はすべていただく。
ただし違法商売なのは小売店も一緒で、いつ摘発されてもおかしくない状況なのだから取りつばぐれないよう本来なら品物と現金を交換したいところ。

だが、得意先は全国各地に散らばっている上、数が多いから現地へ行って回収など不可能。そこで、地方は請求書を送って銀行振り込みしてもらうとしても、都内および近郊の業者からは早いとこ金をもらってこいというわけだ。

いままでは水本さんが担当していたが、気が弱く、待ってくれと言われれば嫌と言えない性格を見
抜かれてか、滞納してる店も少なからずあるという。
それでも儲かってるから放ったらかしにしておいたが、そろそろ改善するために、過去、債権の取
り立てをやっていたオレを雇うことにしたそうだ。

聞けばこれまでは、宅配便を送ってから1週間ぐらいの間にアポなしで行ってたというのだから驚
いてしまう。
当然、金が用意してないことも多く、何度も出直していたとか。
オレはそういう馴れ合った関係を廃止するべく、事前に電話連絡を入れて集金日を指定。端数まで
金額を確認して代金を用意してもらった上で、でかけることにした。

ま、そんなのは取り立ての基本中の基本だ。
まず、大のお得意さんである歌舞伎町のビデオ屋を回る。
なんせ、派手な電飾の飲み屋や風俗店が軒を連ねる繁華街にあって、新作のビデオや裏本の表紙をボスター風に飾ったビデオ屋は一際怪しげなオーラを放っているのだ。
「こんちは。S企画の太田です」
勇気を出して中に入ると、意外なほど明るく、オレと同じ年ぐらいの若い店番が。

「用意できてますよ」などと、愛想のいい挨拶を返してきた。
支払いが滞っていた業者も別に払わないと言ってるわけじゃなく、催促されないから後でもいいやと思っていただけらしい。連絡を入れるとすぐに支払ってくれた。
実際に集金に回ってみると、どこも扱ってる商品が商品だけに、つまらないことでトラブルを起こ
したくないという気配が濃厚で、段取りさえしっかりやれば楽勝仕事だった。詳しくは言えないが、当時、裏本1冊の原価は2千円足らず。小売りで5〜7千だから、マージンを引いても1冊出せば1千万ほどの儲けになった。こんな商売、そうそうあるもんじゃないだろう。

時間をかけずキッチリ金を集めてくるオレをみて、オヤッサンは使えるヤシと思ってくれたらしい一いつの間にか、オレは配送と集金の責任者になり、井沢がアシスタントという役割分担ができあがっ
ていた。
給料は月末にもらい、それでも仕事内容からすればもらい過ぎと思ったのに、3カ月目には100万ほどに昇給した。会社組織になってないのだから所得税も引かれなければ社会保険も年金も関係ない。丸々100万が懐に入ってきた。

女のモデル採用の判断基準は彼の長年の勘としか言いようがない。ただ、いまどき風のガリガリなコよりも、少しぽっちゃり目の抱き心地よさそうな女がモデルの方が売れるのは確かだ。
オヤッサンは自分でしゃべるのが面倒くさいらしく、面接にはオレを連れていく。そして喫茶店で
女とオレが話すのを少し離れた席から見ていて、OKならVサインを、ダメなら指で×を作って出してくる。

困るのは、オャッサンが一目見て×を出してきたときだ。せっかく来てくれた子に何も聞かず帰す
のは忍びなく、スリーサイズを聞いたり、「横顔を見せてくれるかな」などと不毛なトークをかまさ
ねばならない。
OKが出たら、とにかく女のコの気が変わらないうちに撮影の手はずを整えるのが基本だ。
目先の金につられてモデルをやろうと思ったものの、日にちをおけばためらいが出てくる。本当はその日に撮るのが理想だ。

男優は、顔も写らないしアソコさえおっ立てば誰でもいいから、井沢や会社の連中の知り合いが
代わる代わる出演だ。特に募集をかけて集める必要などない。
ただ、カメラだけは素人じゃ質が悪くなるので、雑誌に写真が載ってもクレジットがでないようなカメラマンを引っ張ってくる。スタジオを押さえるときもあるが、ほとんどはラブホテルを借りて4,5時間ってとこか。オヤッサンはいつもオレに、撮影を見に来いと誘ったが、一度も行ったことはない。カッコつけるわけじゃないが、なんかそんな気になれなかったのだ。

モデルの謝礼は最低30万で上は50万。ただし、AV女優で名前がある子を口説き落としたときや、
レースクイーンなど付加価値があるときは別。本が話題になって売れるのは確実だから、100万で
も出す。
もちろんそういうときは、1冊50〜60点の写真しか使わないところ、衣装や場所を変えて400カットぐらい撮影。人気が出たらすかさず第2弾を出すという寸法だ。
業界で語りぐさになっているの
が、人気AV女優、桜井亜美がモデルになった『キャッッ・アイ』だ。いくら払ったか知らないが、
パートーと2が出て、両方ともバカ売れした。
実は裏本の売れどきは2度ある。
新刊で出たときと、裏本情報が載っている「オレンジ通信」という月刊誌が出たあとだ。この「オレンジ通信」には、点数を付け紹介する裏本図鑑なるページがあり、ここで評価が高いとそれを見た客が買いに走るのだ。
ただ、雑誌が出るのはだいたい本が発行されてから1,2ヵ月ぐらい後なので、店頭にないのも多い。そんなときは、増刷のチャンス。客の動きをみて、店から注文が殺到すれば増刷をかけて再度
品物を流す。この増刷ってやつは印刷代しかかからないので儲けがデカイ。

実は今年のはじめ、裏本ギョーカイから足を洗った。オレは爆弾(執行猶予)を抱えていたので世話になったオヤッサンに迷惑がかからないよう辞めたのだ。それまで、オャッサンの片腕として働き、月に200はもらってた。
この3年、取り立ててトラブルらしきものは起こらかなったが、困ったのは昨年暮れから週刊誌が
″いま裏本がブーム〃などと書き立て煽っていたことだ。
確かに、裏本のモデルをやった子がレースクィーンになったり、同じモデルの裏本とビデオが同時期に発売になるなど、それなりに話題はあるが、ホントのとこ、こっちが大儲けできるほどのブームなんか来てないし、実際のとこ来なくてもいい。
もしかして記事を読んで、多少は新規の客が増えるかもしれないが、そんな客はまたすぐ引いてい
く。それより、警察に目を付けられる危険性の方が遥かに入きいのである。
そのせいかわからないが、今年に入り、歌舞伎町ではビデオ屋の摘発が相次いでいる。オレが辞め
た後、風営法が改正された4月の1日に見せしめなのか1店が摘発され、さらに5月には2軒やられたという。
歌舞伎町などで店を開いているからには裏のスジにも警察にもそれなりのことはしてるわけで、摘
発の際も何週間か前から内偵をしているという情報が流れ、店も商品が全部押収されないよう倉庫に
移すなどそれなりの準備はする。
実際に逮捕されるのは、パクられ要員とでもいうべき店長で、だいたい警察署で拘留期間いっぱい
取り調べを受けて執行猶予で釈放。
出てきたら、人を変えて店を再開するだけのこと。
「モデルは金がもらえてうれしい、オレたちも飯が食えて、客も喜んでどこにも被害者なんかいないんだから犯罪だって言ってもビクビクする必要ないぞ」とは、
オヤッサンの口癖。
半年もすれば警察の取り締まりも緩くなるだろうから、またオャッサンのとこで働きたい。ま、それまでオレはブラブラしてるか。

※平成時代を振り返るルポ・この記事は1999年当時の記事です。当時のものとして読み物としてお読みください。
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