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【概略・全文は上記記事をお読みください】
クンニも知らなかった。唯一の相手だった旦那は、気が向いたとき布団の中に潜り込んできて、ヘコヘコ腰を振るだけだった。
さらに正常位以外の体位を知らなかった。セックスは、カェルのように足を広げているうちに終わるものだと思っていた。もっと言えば、ペニスをちゃんと見たこともなかったし、自分の局部を凝視されたこともなかった。夫婦の営みは常に暗がりで行われていたのだからいまや学生でも知っていそうなことを知識として持っていなかった75才の安田さんは、必然的にすべてを客に教えてもらうことになる。「運が良かったんでしょうね。50代くらいの方が、いろいろ教えてくださって」「初めてロでしたときなんかは・・」「んー、もお、んぐ!っって感じでしたよね」「やっばり大きさも違うでしょう」「そう、それが一番ビックリー」純情、という表現もどうかと思うが、ペニスの大小にいちいち驚く75才なんて可愛いもんではないか。
やはり不思議である。何度考えても、やはり不思議である。いったいどんな男が安田さんを買うのだろう。私のように取材でやってくる者を除き、客の全員は、彼女の年齢に魅力を感じて指名してくるわけで、それはいったいどういうことなのか。
「ひと月に何人ぐらいお相手されるんですか」
「それは、なんとも申せませんけど」これもまた、たしなみか。ただ、業者の女性は言っていた。「安田さんは人気があリますので、予約していただかないと・・」
不思議だらけだ。ベッドに並んで横たわると、天井のミラーに映る2人の体は、大きさにして倍ほどの違いがある。細いお婆ちゃんのソワだらけの体。陰毛には白髪が目立つ。私のベニスは血日段よりも小さく縮こまっており、襲い掛かる勇気などわいてこない。しかし一般客はここで勃つのだ。彼女に興奮するのだ。まず同世代の70-80代の男性客彼らはセックス目当てよりもむしろ、話友遠としてやってくる。戦時中などを語り合える異性は、彼らにとって貴重な存在なのである。しかしそれより若い世代になると、明確にセックスを目的としている彼らは何に興奮するのか。疑問はこんなエピソードによって、少し解ける。
「そのお客様は小さいころご両親が共働きで、おばあちゃんっ子だったんですね」先が読めたろうか。おぞましいが続けよう。昔おばあちゃんっ子だった、現在推定30代の男性は、安田さんを愛でた。全身を愛撫し、深く挿入した。童心に帰ったような幼い泣き声を発しながら。
「お婆ちゃん、とうして死んじゃったの。お婆ちゃん」涙の理由を聞き、安田さんは腰を抜かす。彼は思春期のころ、実の祖母の体によって性行為を教わり、そのまま亡くなる直前まで誰にも内緒で愛し合い続けたというのだ。つまりは、死んだバアちゃんの代わりに安田さんの体を愛でる、という構図である。不気味な話ではあるが「結構いらっしゃいますよ」と言うのだから私たちが思う以上に、世の家族は壊れているのかもしれない。中には、母と息子の場合もある。セックスバートナーだった母親を失った40過ぎの男性が、代理母として安田老人を抱く。乳房を吸い、甘えた声で「ママー」とじゃれてくる。当初こそ驚いた安田さんだったが、《そういう役割》を担うこともこの仕事の重要な一面だと悟り、今では相手の望むキャラクターを演じることも多い。「00君って呼んであげたりとかしますね。やっばり満足して帰っていただきたいですから」
客と2人きりのラブホの密室。ただでさえ危険な状況に加え、非力な彼女にしてみれば、何かコトが起きた場合、対処のしようがない。今でも私が力つくで何かやらかせば、難なく完遂できるだろう。しかし幸運なことに、かつてトラブルらしいトラブルは一度、金を払わずに逃げた男がー人いただけだという。この業者、ホテトルには珍しく後払いのシステムを採用している。欲望を満たし終え、男は金が惜しくなったのだろう。
「車の中に財布を置いてきたのでって。それで駐車場まで行ったら、今度はお金が入ってないから友達に借りてくるって」
途中で、これはもう逃げられるなと覚悟はしていたらしい。年寄りなりに意地でも食らい付く気持ちはあったようだが、どうせカでは勝てない。町中に置いてきぼりにされた時点で、あっさりあきらめた。それでもこの2年でヤリ逃げがー回きりだったとはラッキーと言うしかない。元々、おばあちゃん好きな男には悪い人間か少ないのだろうか。
「生で出されて困ったとかいうことは」
「それはお客様に合わせてね。付けないでやりたいって方もいらつしゃいますから」
「子供の心配はないですもんね」ちなみに病気に関しては、年に何度かの定期検査を行っているそうで、抵抗力が弱っているはずなのに性病にかかったことは一度もないとのことである。「お話ばかりじゃなくて、少しサービスいたしましょうか」満足して帰ってもらいたい、という言棄どおり、取材目的の私にもそれなりの快楽は味わってほしいようだ。安田さんは私を横向きに寝転ばせた。
ここまで来て拒むのも失礼かと、言われるがまま横を向くと、安田さんは私のアナルをもぞもぞと紙め始めた。暖かな舌が上下に動く
「ここ、気持ちいいでしよ」なんとも妙な気分である。なるほど柔らかな舌になぞられ、ある程度の快感は訪れる。しかし相手が相手だけに、興奮とまではいかないし《今老女が尻の穴をなめている》という現実が、どうしても不欄な感情を呼び起こしてしまう。同世代がほうじ茶をすすっているときに、どうしてこの人は私のアナルなんかを。でもそれを苦痛とは思っていないのだろっ。アナルをふやけさせた後はキンタマを口に含みなめくじ状態のペニスも口に含んでくれる。残念ながらというべきかペニスはいっさい反応しない。ワザそのものに不満はないといっておく、あくまでこちらの心の問題だ。
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