HON22-10[186]

日暮里駅の改札を出て東口の階段を降りると、以前テレクラで会ったことのあるデブス女とすれ違った。サッと視線を外し、顔を手で隠す。
 
頻繁に日暮里駅で目撃する女だ。なんで俺が気を使わねばならんのかとシャクになるが、相手に気づかれていいことなどひとつもない。というか、周囲の人間に知り合いと思われるのだけは避けたい。沽券にかかわる。

逃げるようにテレクラへ早歩きすると、日暮里待ち合わせのメッカ「消防署前」にも別のテレクラ女が。顔をそむけて通り過ぎる。
 
このように日暮里駅東口ではほぼ毎回、過去にアポったモンスターたちとバッティングするため、俺にとってこの街は非常に印象が悪い。
 
言うまでもないが、今月は日暮里が舞台だ。今後はテレクラ取材以外では近寄らないことにしよう。
「できればエッチの強い人が希望かな」
個室に入ると、わずか1分で電話が鳴った。さきほど見た女たちでないことを祈りながら受話器を取る。
「こんにちは。オニーサン、今日はお仕事休み?」
「ええ。暇なのでテレクラに来ました。オネーサンは?」
「私も今日は休み〜」
 軽いノリに反して、声がどうもおばちゃんっぽい。たまには若い子とアポりたいなー。顔はブサイクでもいいから。
「そうなんですね。ところでおいくつですか?」
「45才。フロントに聞いたら、オニーサン、41なんだってね。ちょっと年上になるけど大丈夫?」
「もちろんです。ちなみに今どちらに?」
「今は日暮里駅から、ちょっとだけ離れたところにいるよ」
「じゃあ、近いですね。これから会いましょうよ。俺、月イチペースでテレクラに来てるんですけど、オネーサンはよく電話かけます?」
「全然。数年ぶり」
「そうなんですね。とりあえず俺、一度会った人とはホテルに行かない主義なんで、もし会ったことある人だったらごめんなさい」
 
先ほどから妙なさぐりを入れているのには訳がある。過去に当連載で紹介した女たちと、近ごろよく電話がつながってしまうのだ。
連載が長期化したためだろう。テレクラに新規参入してくる女など皆無。だからこんなことが起きるのだ。
「ないない。テレクラにかけること自体、数年ぶりなんだって。だって私、福島県に住んでるのよ? 自宅は福島県の○○町ってとこ」
 新幹線で東京に出張へ来ただけで、今日はオフなのだという。
「へえ、福島在住なのになんでテレクラ知ってるんです? 福島にもあるんですか?」
「ううん、そうじゃなくて昔こっちに住んでたとき、たまに使ってたのよ」
 納得だ。
「あと、オネーサンの体型ってどんな感じですか?」
「ん〜普通かな。おっぱいは大きくないけど、足はきれいってよく言われる」
「いいじゃないですか。ちなみにワリキリで大丈夫ですよね? いくら希望ですか?」
「1万でどう? できればエッチの強い人が希望かな」
 彼女によると、エッチが強いとは、何度も射精できる男の意味らしい。なかなかのスケベ女だ。
「1万でOKです。でも俺、そんなに強い方じゃないですよ。並くらいじゃないかな」
「弱くなければ全然大丈夫。じゃあ、会おっか」
 その前に服装を確認せねば。
「上下黒。モンクレールってブランドわかる? モンクのTシャツに、革製のミニスカね」
「了解しました」
 いい女が来ますように!

「実は私、会社やってんの」
待ち合わせ場所に足を運ぶと、聞いた通りの黒革ミニスカおばちゃんが立っていた。
初めて見る女だ。
金髪に近い茶髪のショートカット、さらに厚底サンダルと見た目はかなり派手だが、年齢はいいとこ
50くらいか。ま、5〜10才程度のサバ読みはテレクラではよくあることだ。
「お待たせしました」
「あっ、さっきのオニーサンね。今日も暑いわね。さっ、早く涼しいところ行きましょ」
肩をポンと叩いて軽快に歩き始める。後を追いかけようとすると、彼女は突然クルッと振り返った。
「そうだそうだ。聞いて。明日、私の誕生日なの」
急にそんなこと言われても、まったく興味ないんだが。
「そうなんですか。おめでとうございます」
「もういい歳だから、誕生日パーティなんかやりたいわけじゃないんだけど、従業員とか取引先の人とかがやるってきかないの。どうでもいいのに」
「アットホームな職場ですね」
 お世辞を言うと、彼女はフンと鼻で笑った。
「媚びてるだけよ。実は私、会社やってんの」
「てことは社長さん?」
「フフフ。まあ、そういうことになるのかな」
 業種はアパレル系で、複数ある服屋のオーナーだという。
「すごいじゃないですか」
 通りかかった衣料品店を彼女が指さした。
「服屋って言っても、ああいうオバサンがやってるようなダッサい店じゃないからね。ちゃんとしたブランドを扱ってる店よ」
 すごい見下しっぷりだ。
「かっこいいですね。アパレルの女性社長なんて」
社長が1万円で売春してる時点で大いなる矛盾なのだが、こういう場合は根掘り葉掘り質問攻めするより、誉めておいた方が無難だ。
「ところで、オニーサンは何の
お仕事してるの?」
「IT系の仕事ですね」
「へー。雇われ?」
「フリーランスだから個人事業主ですかね」
「ふーん。じゃあ、結構不安定でしょ。毎日青い顔してお金の心配してるんでしょ? アハハハ」
おかしいな。この人も1万円もらうためにテレクラに電話してるのに。
「ハイブランドに縁のなさそうな顔してるよね」
 ホテルに入ると、彼女がドスンとベッドに寝転んだ。
「あー、暑い暑い。もうマスクなんてしてらんない。クーラーを最強にして〜」
 マスクを外した顔はメイクを落としたオカマのようだ。なかなかのブスである。
 ミニスカからピンクのパンティがモロ見えになっているが、まったくムラムラしない。全然ありがたくないパンチラってのも世の中にはあるんだな。
 それより気になったのは、肩からチラッと見えるタトゥーだ。
手の指にも自分で針を刺して入れたような雑なタトゥーが複数ある。
「タトゥー入れてるんですね」
「そうそう、若気の至りってやつだね」
「元ヤンだったんですか?」
「だねー。ホント、若いころはバカやっててさ〜」
 かつて暴走族のレディースに所属し、警察の厄介になることもたびたびあったそうな。
「あれだけ荒れてた私が今じゃ会社を経営してるって自分でも信じらんないだよね。よくここまでマジメになったもんだよ」
 遠い目をして悦に浸っている。
なぜ元ヤン女は、どいつもこいつも判を押したようにひとつも共感できないエピソードを話したがるのだろう。
 ──リリリリリリン! ──
 電話だ。彼女のスマホから黒電話の着信音が鳴っている。
「もう誰よ〜。こんなときに」
 ベッドからだるそうに起き上がって、彼女が電話に出た。
「はい! ちょっと今忙しいから後にしてくれる? ん、何? そんな話ならメールでいいよね。いま忙しいから切るよ」
「仕事の話ですか?」
「そう、バカ社員から。下らない用事でいつも電話かけてくるの。あ〜マジであいつ一発ぶん殴りて〜!」
 そう言ってソファをドカドカとパンチしている。まるで、低知能の動物を見てるようだ。
 彼女の視線がこちらに向いた。
「ねえ、オニーサン。グッチって興味ある?」
 バッグからグッチの財布を取り出してきた。まさか店の商品を売りつけようって魂胆か?
「いや、高いブランド品はあんまり興味ないですね」
「だと思った。でもまあ、ちょっと見てよ。これ、私の店で売ってるやつなの。これもそう。あとこれも。全部でだいたい幾らくらいかわかる?」
 テーブルにグッチの財布を3つ並べて、ニヤニヤ笑っている。
「全然わからないっすね」
「正解はだいたい30万くらい。3つで30万なら安いよね。でもさ、オニーサンってハイブランドに縁のなさそうな顔してるよね。ハハハ」
店の商品をこんな雑に持ち歩いてるってどういうことだ。ニセモノでしょこれ?

「サービスしてあげるのが急にめんどくさくなっちゃって」
 そろそろプレイを始めようと、2人でシャワーへ。
 裸になった彼女の身体をこっそり観察する。腹周りにしっかりゼイ肉が付いているが、想像していた肥満度よりはかなりマシだ。
「肌、きれいですね」
「よく言われるんだよね〜。別に特別なことはしてないんだけど。お兄さんも肌はきれいじゃん。チンチンは小さめだけど」
 実際にそうなのだから返すことばもない。
「私の彼氏ってサイズがものすごく大きいんだよ」
 彼氏? てことは独身なのか?
「ううん、旦那と子供もいるけど、彼氏もいるの。私って恋愛体質だからさ」
 単に浮気好きなだけじゃん。
 ノロケは続く。
「彼って鍛えるのが趣味だからめちゃくちゃタフなのよね。エッチも超ウマいの」
「何やってる人なんですか?」
「パーソナルジム(マンツーマンの指導がウリ)のトレーナーだよ。岩城滉一にすごく似てて超ダンディなの」
 ホントにそんな男前と付き合ってるなら、相応の小遣いをやってるに違いない。でなきゃ、男側に、こんなノーメイクオカマを相手にするメリットがないではないか。
 口を開けばウザい発言ばかりのオバハンだが、意外な一面も見せてきた。
 洗面器にボディソープを大量に入れて作った泡で俺の身体を丁寧に洗ってくれるのだ。こんな女でも一応、サービス精神はあったんだな。
「どう? 気持ちいいでしょ?」
「はい、テレクラで会う女性に身体を洗ってもらえるなんて10回に1回あればいいほうですよ」
「そうなんだ。男を喜ばせたいなら、このくらいは基本じゃん?」
 泡まみれのチンコを小気味よいリズムでシコシコするもんだから、次第に勃起してきた。しかし、彼女はチンコを凝視してから、泡洗浄の動きをピタリと止める。
「ふーん。勃起してもこれくらいにしかならないのかあ」
 そう言った途端、ご奉仕は終了した。泡まみれのままフル勃起状態で待つも、一向に洗い流してくれない。どうした?
「あのう、シャワーで流してくれないんですか?」
「あ、うん。彼氏でもない人にサービスしてあげるのが急にめんどくさくなっちゃって。ごめん、自分でやっといて」
 この人、病気? 頭に浮かんだことばをそのまま口にしちゃう病気なの? 
もうほとんどフィストファックじゃん!
 いざベッドに向かってから、彼女が誇らしげに口を開いた。
「私のアソコってめっちゃ気持ちいいらしいんだよね。そういうの、名器っていうんだっけ?」
 例の彼氏とセックスするたびに、絶賛されるのだという。にしてもホントに自慢が好きな人だな。
 しかし、名器は大歓迎だ。テレクラでは見た目が悪いうえに、あそこもガバガバの底辺ランク女が少なくない。おかげで射精に苦労することもしょっちゅうなのだ。その点、名器なら…ふふふ。
「でもその前に前戯をお願い。丁寧にやってね」
「はぁ、がんばります」
 あまり得意ではないが、そう言われたら発奮するしかない。たっぷり時間をかけて乳や尻に舌を這わせる。股間がしっとりしてきたらようやくクンニだ。
 舌技に彼女がピクピクッと反応する。
「ああ、気持ちいい〜。今度はクリを舌先で舐めて」
「こうですか?」
「あ、そうそう! ソレ、すごくいい。あん!」
 悩ましい声に俺も興奮のギアが入った。チンコはとっくにフル勃起である。
「あの、そろそろフェラを…」
「お願い、もうちょっと。中も感じるから指も入れて」
 
焦れながらも言われたとおり、指を挿入する。その瞬間、違和感を覚えた。なんだ、このスカスカの穴ぼこは! 
試しに指を1本ずつ増やしてみる。2本、3本…。なんと指が4本、すっぽりと入ってしまったではないか! 
これが名器なの? ウソでしょ!?
「もっと激しく中をいじって〜〜〜〜〜」
「こんな感じ?」
 指4本で激しめに手マンすると、あやうく手首まで飲み込まれそうに。これ、もうほとんどフィストファックじゃん!
「う〜ん、いい!」
 指4本が入ってることに自覚があるのかないのか、すぐにイッてしまった。
ようやく攻守交代。手短にチンコをくわえてもらい、半勃起したところで挿入を試みてゾッとした。
 彼女の脚を開くと、マンコに不気味な空洞ができていた。指4本を挿入して大きく開いた膣口がそのままパッカリ開きっぱなしだったのだ。彼女の自慢の名器とは、いったいなんだったのか。もしやフィストファックが可能な名器? 
んなアホな。
      
俺が射精に至れなかったのは言うまでもない。史上最強のガバマン相手にイケるはずなどないのだ。
射精を断念したとき、彼女はこう言った。
「やっぱ、エッチが弱い人とやってもつまんないね。ま、いいや。あとで彼氏に会うから、満足させてもらおうっと」
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