![HON22-05[182]](https://blog-imgs-164.fc2.com/u/r/a/uramonojapanofficial/20230427095726956.jpg)
今年に入ってテレクラ常連の知人2名が立て続けに、テレクラ通いを引退してしまった。これまで何度となく情報交換してきたマニアK氏と、30年選手の大先輩Y氏だ。
「もう行くことはない」と聞かされていささかショックを受けてしまった。
二人とも自宅から近かったテレクラが閉店した後も、池袋や日暮里の店舗まで足を運んでいたのに。ペースこそ落ちたがコロナ禍でもテレクラ継続していたのに。
理由を聞けば「歳のせい」「コロナの影響」などもあるものの、やはり一番は「以前はたまにいた当たり嬢と本当に会えなくなった」かららしい。
二人は俺に対して「虫象くんはこれからも頑張って」とのこと。今月は池袋に行く予定だが、いつにも増して気が重いぞ。
ボケ老人と会話しているかのよう
池袋のテレクラに入れば、いつも通り鳴りは悪くない。テレホンセックス希望のおばさんを一人やり過ごした後、30分ほどで会えそうな女と繋がった。
「こんにちは」
「どうも。こちら割り切り希望なんですけど大丈夫ですか?」
「はい、私も割り切りで会いたいでーす」
少しばかりゆっくりしたテンポだ。鼻にかかった間の抜けた印象の声だが、若そうではある。
「今、おいくつですか?」
「28です」
「ほう、お若いのですね。体型はどんな感じですか?」
「ちょいポチャです。でもめちゃくちゃデブじゃないですよ」
この場合はそこそこデブであることが多い。彼女らの言う
「めちゃくちゃデブ」というのは100キロ超級で、自分は90キロだから「ちょいポチャ」という女が少なからずいるから油断できない。
「わかりました。ちなみにいくら希望ですか?」
「1万円お願いします」
20代で1万円なら安い方ではある。ということはブスだろうか。誰か芸能人に似ている人はいないんだろうか?
「えー、あの今流行ってるドラマに出ている人、あの人に似てるってたまに言われます。あの人」
「誰でしょう」
「あの髪の毛長い美人の人です。名前忘れたけど」
「女優さんですか?」
「えっとー、たぶんそうだと思います」
ドラマもわからなければ女優もわからない。ボケ老人と会話しているかのようだ。
「もういいんで名前思い出したら教えて下さい」
「すみません。ちょっと忘れちゃいました。忘れっぽいんですよねー」
「とりあえずこれから会いに行きたいんですけど、今どこにいますか?」
「池袋です。結構近くですよ。みずほ銀行わかりますか?」
テレクラから徒歩1分の待ち合わせ定番スポットだ。常連だろうか。
「もちろんわかりますよ。こちらは黒のジャンパーと茶色のニット帽ですけど、どんな服装ですか?」
「黒のジャンパーと黒のトレーナーと黒のズボンです」
全身黒か。経験的に黒一色は地雷の予感がしてならないんだが。5分後に会う約束をして電話を切った。
戦争が起こっていることを全く知らないらしい
みずほ銀行の前には服だけでなく、マスクまで黒ずくめの女がいた。あいつか。野暮ったい服でイモ臭い雰囲気だ。遠目にもデブなのはわかる。
「先ほどのお姉さんですよね?」
「はい、そうです。私で大丈夫ですか?」
「ええ。もちろんですよ。一応マスク外してもらってもいいですか?」
幸いなことに至近距離で見る素顔はそれほどブスではない。
吹き出物が目立ち、化粧もしていないが、痩せれば人並み程度にはなりそうなレベル。どうせ痩せる気などないんだろうが。
「ありがとうございます。じゃあ、ホテル行きましょう」
「向こうのホテルでいいですか? お気に入りのところがあるんで」
やはりかなり慣れている模様。
常連ならコスパのいいホテルを知っていることだろう。ついていくことにした。
「あれはなんですかね?」
女が尋ねてきた。ホテルに向かう道中に「ロシアのウクライナ侵攻反対」を叫んでいる人たちがいる。
「戦争反対の人たちですよね。いまウクライナ大変そうですもんね」
「えっ? 戦争って何の話ですか?」
どうやら彼女、いま戦争が起こっていることを全く知らないらしい。簡単に説明してあげるが、あまり理解できていない様子だ。
「へー。なんか怖いですね。それって遠くですか?」
駄目だこりゃ。話を変えよう。
「ところで、その袋には何が入っているんですか?」
ブラブラ手に下げている3つのコンビニ袋や紙袋が気になった。
「家から持ってきたんです。CDとか、食べ物とか」
「CD?」
「ほら、これです」
袋から出して見せてくれたのは10枚ほどのAKBなどのアイドルのCDだった。すべてケースに入っており、レンタル落ちを示すシールが貼られている。
「音楽好きだから買っちゃうんです。でも中古のCDだから安いですよ」
自分は節約上手だといわんばかりの誇らしげな表情だ。
「安いのはわかるんだけど、CD何枚も持ち歩くのは大変じゃないですか?」
「今はみんなスマホで音楽聴くのが流行っているんですよね?私スマホ持ってないけどCDの機械は持っているからこれで聴いてるんです。こっちのほうが使いやすいし。スマホはなんか使い方わからないし、知らない人からお金請求されたりするんですよね?」
彼女がいうCDの機械とはCDプレーヤーのことだ。スマホを持つと架空請求に遭うと信じているらしい。これは重度の機械オンチのようだ。
他にもコンビニ袋にはカップラーメンやお菓子類が入っている。実家暮らしの彼女に、お母さんが買ってくれた物らしい。
それにしても自宅から持ってくるのならリュックサックやバッグに入れてきたら良さそうなものだが?
「家を出てから、リュックに入れてくれば良かったなって私も思いました」
トレーナーをめくるようにして腹をボリボリかきむしりながら、舌ベロを出して見せる。こいつはかなりの個性派だ。
彼女のお気に入りというホテルはたしかに良かった。値段も手頃で清潔感もあり広めだ。
「このホテル、何度も来ているってことだけど、よくテレクラで会っているんですか?」
「そうですね。今、アルバイトしていないし、お金が足りなくなったら時々テレクラしに池袋に来ているんです」
聞けば彼女、テレクラ歴は8年くらいになるらしい。始めたころは自宅から近い街にもテレクラがあったが、今ではわざわざ片道1時間以上かけて埼玉県の田舎町から出てくるのだと。
「昨日池袋に来て、テレクラで2人と会ったんです」
「昨日からですか。お小遣い稼ぎがんばったんですね?」
「そうです。でも全部使っちゃいました。2万円あったはずなんですけど、焼き肉食べてケータイ代払ってからいつものバーに行ったらもうお金なくなっちゃったんです」
埼玉から出稼ぎで来ているのに、なんだその計画性のなさは。
お金の計算ができないタイプなのか。
「で、昨日の夜はどこに泊まったんですか?」
「夜中に西口のベンチで寝てたら、おじさんに声かけられてこのホテルに来ました」
なんと! ほんの2時間前までこのホテルで1人だけ残っていたんだとか。
「割り切りじゃなくてナンパでセックスしたということですか?」
「そうですね。お金はもらえなかったです。でもホテルで寝られたからよかったです」
これから割り切りでセックスしようという相手に、数時間前タダでヤラせた男の話はしないほうがいいと思うんだが。バカ正直すぎだろ。
「ナンパされたらよくついていくんですか?」
「エッチな気分のときはついていきますね。できればお金欲しいからお金くれないか聞いてみますけど」
はっきり言って全然美人でもないしナンパされそうなタイプには見えない。だが、彼女は深夜の公園で寝ていたりするから、泥酔した「誰でもいいから即マン狙い」のおじさんたちに声をかけられているのだろう。
「でもよく考えてみたらナンパされたらだいたいついて行ってるかも。私エッチなんで」
「エッチですか。ハプニングバーとか行ったりしてたんじゃないですか?」
「超行ってましたー」
軽い冗談で言ってみたがそのとおりらしい。2、3年前はハプバーにハマって、一人で行ってはヤりまくっていたんだとか。
「おうちでも毎日オナニーばっかりしちゃうんですよね」
毎日何度もすることもあり、母親に見つかって注意されることもあるそうだ。嬉々としてエロ体験を語ってくるが、怪奇生物の生態についての話を聞いているようでまったく興奮できない。
一緒に風呂に入ることになり服を脱ぐと、彼女の身体は想像以上にブヨブヨだった。着痩せするタイプだったようで、ちょいポチャには程遠いデブの部類だ。
しかも腹から太ももあたりにかけて、あせもが広がっている。
かきむしっていた影響か、血がにじんでいる箇所もあり気色悪い。全裸になってもボリボリやっている。
「腹、大丈夫ですか? あんまりかかないほうがいいんじゃ」
「しもやけになったんですよね」
「しもやけじゃなくてあせもだと思いますけど」
「よくわからないけど、かゆいんですよね」
「それは皮膚科に行ったほうがいいと思いますよ」
「えー、病院嫌いなんで行きたくないです。お金もないし。そんなことよりAV観たいな」
嫌な話はしたくない、面倒は無視して今やりたいことだけをやる無計画タイプなのだろうからしょうがない。唐突に全裸でリモコンをいじりだした。
「この男優さん、いつも観てるー」
「森林さんですね」
「ほら、観てください。女優さんもカワイイけど、やっぱりこの男優さんが大好き。この男優さんとエッチしたいなぁ」
有名AV男優の森林原人氏を観て急に興奮しだした。いつも観ているという割に名前を把握していないようだが。
「AV好きなんですね?」
「そう。大好きなんです。おうちにもこの男優さんの出てくるCDあるんです」
DVDのことだろうが、指摘するのも面倒になってきた。
「毎日この人が出てくるAV観ながらオナニーしてるんです。なんかもうエッチな気分になってきた」
一人で股間を触り始めているではないか。自由だな。彼女の身体からはほんのり汗の臭いが漂ってくる。
「ずっとAV観てないで、先に身体洗ってからセックスしましょうよ」
「そうだった。忘れてた。寒くなってきたからお風呂行きましょう」
初対面の男を放置して、全裸で突っ立って寒さも忘れて勝手にオナニーなんて。こりゃ奇人の部類だな。
「男優さんみたいに激しく突いてください」
風呂を先に出た彼女は、やっぱりベッドの上でAVを凝視していた。またあせもをボリボリかいているのが気になる。
「あー、しもやけかゆい」
「あせもね」
「お兄さん、お風呂あがったんなら早く来てください。おっぱい舐めてほしいです」
テレビ画面を観れば、女優がおっぱいを舐めているシーンではないか。AVとシンクロさせて女優気分を味わいたいのだろう。面倒だが協力してやるか。
「あの男優さんみたいに舐めてください」
「ほうれふか?(こうですか?)」
「あーん、気持ちいい。もっと!」
乳首が特に感じるらしく、執拗に乳首舐めを求められる。
「じゃあ、次はクンニもお願いします」
AVで男優がクンニをしていることに気がついた彼女は、当然のように求めてきた。
「いや、ちょっとクンニは苦手なんですよ」
本当をいえば美女相手のクンニは好きだが、あせもが広がるデブ女のクサそうな股間を舐めるのはイヤだということだ。
「えー、じゃあAVと同じ感じにできないじゃないですか」
「全部同じは無理ですよ」
思わず「お前が女優と顔も体型も全然違うから、無理なんだろが」との言葉が喉元まで出かかったがなんとか我慢した。
「俺の方がお金を払っているんだから、お姉さんの方が頑張ってほしいんですよね」
「確かにそうですね」
「じゃあ、フェラお願いします」
金のことを言えば急に納得したようで、おとなしくフェラを始めてくれた。ただ、残念ながらお世辞にも上手とはいえないテクニックだ。AVが流れているおかげで勃起はできたので、ゴムをつけて正常位で挿入する。
「男優さんみたいに激しく突いてください」
彼女はリモコンを手に挿入シーンまで早送りをしている。なんとしてでもAVに合わせて気持ちよくなりたいらしい。
俺の顔など全く見ずにテレビ画面だけに集中しているので、こっちも真似してみる。たしかにデブ女の膣穴だけを活用し、AVを見ながら腰を振るのは気持ちいい。AVのように体位チェンジしている余裕もなく、あっという間に一人で果ててしまった。
女はホテルを出ると足早にテレクラ方面へ向かっていった。
この後ももうひとりくらいテレクラでアポを取りたいらしい。どうせまたこのホテルに舞い戻ってくるんだろうな。
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