
ガチ恋こい客。
その名のとおり、フーゾク嬢を本気で好きになってしまう男性のことだ。
嬢に高価なプレゼントを渡したり、しつこく店外デートを迫ったりと、いわゆる
「痛いた客きゃく」なんて呼ばれ方もしている。
ここで登場するのも、そんな淡い恋にうつつを抜かして、ピンサロに通い続けた一人だ。
吉田祐一、31才(仮名)。
ただ彼は、そこらのガチ恋客とはわけが違う。なんせ一人のピンサロ嬢のことが好きすぎるあまり、1年3カ月もの間、彼女を指名しつづけたのだが、最初の1カ月を除いて、一度もプレイしなかったというのだ。
フェラもさせず、おっぱいすら触らなかったと語るこの男。なにが一体、彼をこんな奇行に走らせたのか。
ガチ恋の日々を、存分に振り返ってもらおう。(編集部)
非モテのくせに面食いという、やっかいな童貞に
今からおよそ10年前、21才。埼玉県の実家に暮らしていた僕は、絵に描いたような非モテ生活を送っていました。
男子校出身で、女友達はゼロ。大学も理系の工学部に通っているせいで、女の子と話す機会は一切ありません。
もちろん彼女なんているはずもなく、授業が終わると、自宅でひたすらオナニーにふける。そんな泥沼のようなキャンパスライフを過ごしていました。
ただ、そんな僕にも一つだけ趣味がありました。
友達に誘われて見に行ったライブをキッカケに、地下アイドル(マイナーなアイドル)にドハマりしたのです。
カワイイ女の子を間近で見れるだけでなく、握手やチェキ(ツーショット)まで撮れてしまう。これまで女の子とまともに関わったことのなかった僕は、その魅力にすぐに取りつかれました。
しかし、アイドルのせいで一つの弊害も生まれました。
彼女たちにのめり込んでいくうちに、フツーの女の子に求めるルックスのハードルが、やけに高くなってしまったのです。
気づいたときには、非モテのくせに面食いという、やっかいな童貞に。街で女性とすれ違うたびに、「こいつはブスだからムリ」
「こいつはヤリ捨てするくらいならいいかな」
などと、勝手に品定めするようになったのです。
社会人になり、東京で一人暮らしすることになってからも、もちろん彼女なんてできるはずもなく、会社と自宅を往復するだけの日々を送っていました。
ただ、僕もいっぱしの男ですから、性欲だけには逆らえません。
25才のころに格安ソープで童貞を卒業してからは、狂ったようにフーゾクに通うように。
そうなると当然、月々の出費もどんどん増えていきます。2年も経たぬうちに、これまでコツコツと貯金してきた銀行残高も底をつきました。
やばい、これはマジで破産するかも…。
こうしてスマホで安いフーゾクを探しているうちに出てきたのが「ピンサロ」でした。
幸い、僕が一人暮らししていた立川は、都内でも有数のピンサロタウンらしく、軽く調べるだけで4店舗も見つかりました。
迷った挙げ句、入ることに決めたのです。クーポンを使えば、なんとフリーで4千円(夜は5千円)で遊べるというのです。
こんな安さで本当にヌイてくれるのかな?
なんて不安を抱く僕の前に出てきたのは、フツーの大学生っぽい女の子でした。挨拶もそこそこに、ツバだくのフェラを味わうことに。
ああ、めっちゃ気持ちいい…。
「やばいっ、もうイキそう!」
あまりの快感に、すぐに射精してしまいました。
「いっぱい出たね~」
残ったプレイ時間は、女の子と軽い雑談を交わして、30分のコースは終了。店を出たとき、思わず笑みがこぼれました。
おっぱいを触りながら射精できるし、女の子のルックスも悪くない。それでこの安さなら、ずっとこの店でいいじゃん!
これってもしや、恋なのでは⋮?
この経験に味を占めた僕は、週に2回のペースで通うように。
ムラムラしたら立ち寄って、フリー指名でヌイてもらう。そんなピンサロ漬けの生活を半年ほど続けていたところで、世間はコロナ一色になりました。
ようやく感染者が少しだけ落ち着いてきた7月、久々に店を訪れました。
「いらっしゃいませ! お待ちしておりました!」
顔馴染みのボーイにフリー指名の旨を伝えて、奥のプレイルームへ。フラットシートに腰を下ろせば、まるで実家に帰ってきたかのような気分です。
ウキウキしながら待っていたら、通路側から元気な声が飛んできました。サッと振り返ったところで、思わず呆気に取られました。
「ユリです! 今日はよろしくお願いしま~す!」
目の前に現れたのは、トリンドル玲奈に似た、制服姿の女の子でした。昔からハーフ系の美人さんが大好物だった僕にとって、まさにストライクゾーンど真ん中です。
フラットシートに上がるやいなや、すぐに横並びにちょこんと座ってきます。その距離わずか30センチほどでしょうか。ユリさんは僕の顔をのぞき込むように、ニコッと笑いました。
「お兄さん、今日はたくさんイチャイチャしようね?」
ああ、なんてカワイイんだろう…。なんだか一瞬、時が止まったような気がしました。
いつもはうるさい店内のBGMも、まったく聞こえません。これが一目惚れってやつなんでしょうか…?ツバをゴクリと飲み込むと、思わず口から言葉が溢れました。
「あ、あの、カワイイ、ですね」
ユリさんはさっきよりも顔を近づけてニコッと笑い、僕の足の上にまたがり、ぎゅーっと抱きついてきました。
「ああ、お兄さんあったかいね…」
こ、これはヤバい…。こんなにドキドキしたのは、生まれて初めてかも。自分の心臓の鼓動しか聞こえません。
そしてキス。ゆっくりとお互いの唇を重ね合わせると、脳みそがトロけそうなほどの、幸福感に包まれていきます。
この時間が永遠に続けばいいのに…。そんなことを思いながらレロレロと舌を絡ませていると、ユリさんは言います。
「お洋服、脱ごっか…?」
「…うん」
ブラウスのボタンをプチプチと外していく彼女。真っ白なブラジャーの先に、色白のおっぱいが見えてきます。
そのままフェラの体勢に移ったところで、ようやく僕の勃起チンポが、ユリさんの小さなお口に包み込まれていきました。
ああ、めちゃくちゃあったかい…。
ただ彼女、あまりフェラは上手な方ではありません。吸引力は弱いし、スピードも遅すぎる。テクニックはイマイチです。
それでも一生懸命フェラしている姿を見ていると、なんだかドキドキしてきました。チンコをしゃぶっている顔が、あまりにも可愛すぎたからです。
そんなユリさんをジーっと眺めているうちに、興奮はマックスに。
「あっ、イクッ!」
ドピュ、ドピュ、ドピュドピュドピュ~~~。
フェラというよりも、ユリさんの顔でイキました。つまりチンコからの快感よりも、顔にコーフンして射精したのです。
「たくさん出ましたね~」
ティッシュに白濁液を出しながら、フフッと笑うユリさん。それを見た僕は、なぜか無性にドキドキしてしまいました。
お店を出たところで、ふと立川の夜空を見上げます。これってもしや、恋なのでは…?
「お芝居の舞台に立つのが夢なんだ~」
その日から、寝ても覚めてもユリさんのことが忘れられなくなりました。
オフィスでパソコンを打っているときも、外で昼メシを食っているときも、どうしても彼女と会った日のことが、頭から離れないのです。
この気持ちは一体なんなんだろう…?
ユリさんの出勤日に合わせて、自然と体は向かっていました。
初めての指名を終えて、プレイルームで待っていたところ、彼女は元気よくやってきました。
「あ、お兄さんまた来てくれたの? ありがとう~!」
「う、うん。僕のこと覚えてくれてたんだ」
「当たり前じゃん~! だってこの前すっごいガン見されてたんだもん!」
え、なんだかめっちゃ嬉しい…。
雑談を交わしながら、ユリさんは僕の手をギュッと握り、ボソッとつぶやきました。
「私ね、実はお芝居の舞台に立つのが夢なんだ~」
鳥取の短大を卒業したのち、女優としての夢を叶えるために東京へ。昼間はオーディションを受けるかたわら、ここで働いているんだとか。
ただ彼女、女優として舞台に立つには、大きなハンデも抱えているそうで…。
「ちょっと私、変わった病気を持ってるんだよね~」
安倍元総理も患っていたことで有名な、潰瘍性大腸炎なる難病を抱えているんだとか。発作が出てしまうと、入院を余儀なくされるというのです。
「でもこんな病気に負けてられないよね。もっと私、がんばらなくちゃ!」
なんて健気な子なんだろう…。てっきりピンサロ嬢なんて、遊ぶ金欲しさに働いていると思っていたけど、こんなに苦労してる子がいたなんて…。
「でも最近ね、しつこく外で会おうって言ってくるお客さんが多くて、ちょっと怖いの…」
お店のルール上、お客さんとの店外デートは固く禁じられているにも関わらず、しつこく連絡先を渡されるんだとか。
「まぁ私もお金のためにやってるから仕方ないんだけど、ちょっと困ってるんだよね~」
もし僕がどこかの社長だったら、今すぐにでもキミを連れ出して、自由にしてあげられるのに。
でも、しがないサラリーマンの僕にそんなお金はないし、これまでソープに注ぎ込んだせいで貯金もカツカツです。
無言でうつむく僕のほっぺたに、ユリさんはチュッとキスをすると、少し寂しそうに口を開きました。
「ごめんね、急にこんな暗い話しちゃって…。お兄さん、イヤだったよね?」
ああ、なんて良い子なんだろう。こんなに自分は苦労しているのに、他人の心配までしてくれるなんて…。
この日、僕は決心しました。
ユリさんがお店を辞めるまでは、ずっと会いに行こう。そして彼女を支えてあげよう。
ヌカない逢瀬がスタートしました
この日からユリさんの出勤日に合わせて、週に2~3回のペースでピンサロに通うように。
もちろんこんな美人さんにヌイてもらえるだけでも幸せだったのですが、僕の一番の楽しみは、彼女とのおしゃべりでした。
今日お店であった話や、休みの日の過ごし方など、踏み込んだプライベートの話までしてくれるので、ギュッと抱き合っておしゃべりしているだけで、全てのストレスが吹っ飛びます。
僕はこの状態を「心が射精する」と呼んでおりまして、ユリさんと話していると、性欲ではなく、心が満たされていくのです。
まぁ一応ピンサロですから、チンコもしゃぶってもらうんですけど、あくまでおしゃべり目的で通っていました。
当然そうなると、日々の生活にもハリが出てきます。
彼女と会える日(出勤日)には、つまらない仕事だって頑張れます。無駄な出費を減らすためにも、お気に入りの餃子の王将に通うのをやめて、お弁当を作るようになりました。ユリさんのおかげで、僕の自堕落だった生活は一変したのです。
こうして1カ月が経ったある日のこと。
いつもどおりプレイルームでおしゃべりを楽しんでいると、「3番ユリさん、残り5分です!」とのボーイによるアナウンスが鳴り響きました。
やばい、会話に夢中になりすぎて時間を忘れてた…。
最後の5分だけでも舐めてもらおうかな、なんて考えも頭をよぎりましたが、僕の口から出てきたのは意外な一言でした。
「今日は時間だし、もう大丈夫だよ」
もちろんピンサロですから、抜かずに客を帰すとなれば、ユリさんも心配します。
とはいえ、僕がこんなセリフを吐くもんですから、申し訳なさそうにメッセージカードを渡してきました。
そして最後に入り口でキスを交わして、お店を出たわけですが、なぜか心残りはまったくありません。むしろ満足している自分さえいました。
「あれ? 別にヌイてもらわなくてもいけるじゃん…」
これは大きな発見でした。心さえ射精してしまえば、十分に満足できることに気づいたのです。
その日をキッカケに、僕とユリさんによる、ヌカない逢瀬がスタートしました。
もちろんユリさんは、「ここ大丈夫なの?」なんて心配しながら股間をポンポンと触ってきますが、心は射精しているので問題ありません。
ただ、僕もいっぱしの男です。こんな行動に出たのには、とある理由もありまして…。
実は僕、ユリさんとの店外デートを狙っていたのです。
フェラしてもらわなければ、他の客と差別化できるはず。
「この人だけは私のことを大切にしてくれる!」
なんて、好きになってくれると思ったのです。
こんな薄暗いプレイルームではなく、早くお店の外で会えるようになりたいな。
「やっぱりお兄さんって優しいんだね」
ただ、ヌカないピンサロ生活は、1カ月ほどでガマンの限界を迎えました。
そりゃ、僕もいっぱしの男ですから、好きな人にギュッと抱きしめられたら、下半身も反応してしまいます。心は射精できても体の射精はできないもんですから、悶々としながらお店を出るように。
とはいえ、今さらヌイてくれとは口が裂けても言えません。
元々は店外デートを狙って始めたこの作戦、再びフェラしてもらっては、全てが水の泡になってしいます。
「あなたも他のお客さんと同じなんだね」
なんて思われてしまう可能性も大いにありますから、こちらも決して引き下がれないのです。
そこで悩んだ末、僕が考えたのが「ピンサロハシゴ」でした。ユリさんに会った後に、他のピンサロでヌクのです。
もちろんユリさんとは違い、ただの性欲処理が目的ですから、おのずと女の子の扱いは雑になります。挨拶もそこそこに、すぐにズボンとパンツを脱いでチンコをしゃぶらせます。
その間はおっぱいを触りながら、目をつむってユリさんに思いを馳せる。彼女の顔を想像しながらフィニッシュを迎えれば、心も満たされるし、体も満たされる。気持ちよく帰路につけるわけです。
この偉大な発明「ピンサロハシゴ」によって、ユリさんへの熱はどんどんヒートアップしていきます。
アップルウォッチが欲しいと言われれば、渋谷のアップルストアまで急いで買いに行きましたし、誕生日にはイイ匂いのする、「SHIRO」の香水をプレゼントしたこともあります。それだけ当時は、彼女に好かれるために必死だったのです。
そんなある日、いつもどおりに足を踏み入れたところ、ボーイが元気よく挨拶してきました。
「いらっしゃいませ! 本日は水着イベントになります!」
女の子がいつもの制服ではなく、ビキニを着て接客してくれるというのです。
ユリさんのスケベな姿なんて久しく見てない僕にとって、まさにラッキーデイ。
ウキウキしながらプレイルームで待っていると、彼女は水色のビキニを着てやってきました。
「え、来てくれたの!? めっちゃ恥ずかしいんだけど…」
彼女は両腕を組んで、ビキニを隠すようにモジモジしています。
そんなユリさんの姿を見ていれば、自然と鼻息もムンムンと荒くなります。
つい目の前のおっぱいに手が伸びそうになりますが、これではヨソの変態客と同じです。もっと紳士に接さないと、彼女は見向きもしてくれないでしょう。
スケベな気持ちをグッとこらえた僕は、ハンガーにかけておいたジャケットを取り、ユリさんの肩にかけてあげます。
「これで大丈夫? もう恥ずかしくない?」
「ありがとう、やっぱりお兄さんって優しいんだね」
結局その日も、おしゃべりだけして、2軒目のピンサロに向かいました。
「お前さ、そろそろ彼女でも作れよ」
こんな異様な関係を続けていくうちに、季節は春を迎えました。彼女と出会っておよそ半年です。
コロナの感染者数も落ち着いてきたことで、久々に地元の友人と飲むことに。そこでユリさんの話を切り出したところ、こんなツッコミが入りました。
「お前バカか! フーゾク嬢に本気になってどうすんだよ!」
「でもあの子、本当に良い子なんだよ?」
「んなわけあるか! お前ダマされてるんだよ!」
この後もけっこうマジなトーンの説教が続きました。
確かにこの恋が叶うのは難しいことも分かってますし、ヌキなしの関係をずっと続けられる自信もありません。
「お前さ、そろそろ彼女でも作れよ。そうすりゃ目が覚めると思うぞ」
確かに恋人を作れば、ユリさんへの気持ちも離れていくかも。このモヤモヤとした関係から抜け出せるかもしれません。
そこでいったん彼女との逢瀬はストップして、始めたのはマッチングアプリです。
少しでも趣味が合いそうな子に片っ端から「いいね」を送り続けること一週間。奇跡的に一人の女性とマッチングしました。
彼女の名前はサエさん。ふだんはアパレル店員として働いているといいます。僕と同じように、元々はアイドルの追っかけをしていたことからも意気投合。すぐに吉祥寺でお茶することになりました。
当日に駅前にやってきた彼女は、やはりユリさんと比べると、ルックス面ではイマイチです。
それでも趣味の話はめちゃくちゃ合うし、僕のような冴えない男の話にも、ウンウンと頷いて聞いてくれる。ルックスさえ除けば、ほぼパーフェクトといってもいいくらいです。
そして2、3回のデートを挟んだのち、江の島デートへ。
当日は水族館でイルカショーを見たり、食べ歩きしたりと、なかなか盛り上がりました。でもどこかで、ユリさんとだったらもっと楽しいんだろうな、なんて思う自分もいたのです。
夕暮れの砂浜で、彼女はキャッキャとはしゃぎます。その奥の、太陽が沈みかけている海岸線を眺めて思いだすのは、やっぱりユリさんの笑顔でした。
翌日、「昨日は楽しかったね」なんて内容のラインが来ましたが、もうサエさんに気持ちは向きませんでした。やっぱり違うんです。
ラインを無視して僕が向かった。サエさんにうつつを抜かしていたせいで、およそ1カ月半ぶりの再会です。
ユリさんはシートに来るやいなや、泣きそうな顔をして手を握ってきました。
「も~、めちゃくちゃ久しぶりじゃんか! もう来ないだろうなって思って寂しかった!」
そんなに僕のこと心配してくれてたんだ…。
久しぶりの彼女は、前と変わらず優しく接してきてくれます。こうして雑談を交わしているうちに、いきなり僕の手を引いて、おっぱいに当ててきました。
「ほら、ちょっと太って、胸も大きくなったんだよ?」
ああ、なんだか久しぶりの感触だ…。そのまま唇を重ね合わせたところで、脳がクラクラするほど興奮してきました。もちろんこの日もヌイてはいませんが、こんな濃厚なサービスは久しぶりだったのです。
ここが僕の帰る場所だったのか…。ピンサロから帰る途中、ちょっとだけ泣いてしまいました。
彼女に伝われば、嫉妬してくれるかも
こうして、再びピンサロに通うように。
お互いに「思ったことは溜め込まないで全部言う」というルールを作ったおかげで、ユリさんとの絆もどんどん深まっていきました。
さらに嬉しい知らせが。なんと彼女、今年いっぱいでピンサロを卒業するというのです。
以前にも増してユリさんへの熱が高まってきたのですが、そんな矢先、事件は起きました。
いつものようにおしゃべりしていたところ、彼女が切り出します。
「そういえばいつもおしゃべりしたまま帰るけど、お家で一人でシコシコしてるの?」
「うん、そうだよ。ユリもいつも一人でしてるん?(もう呼び捨ての仲)」
そう尋ねてみたところ彼女はモジモジしています。
「んーと、いつもは一人でしてるんだけど、この前久々にエッチしちゃったんだ~」
相手は元カレだといいます。久々にサシ飲みした流れで、ホテルに行ってしまったんだとか。
「まぁお互い恋愛感情はないんだけどさ、ノリって感じかな~」
なんだか脳みそがグラグラします。僕が一生懸命彼女に尽くしていた間に、まさかそんなことが起きているとは知りませんでした。
その場は平然を装いましたが、ピンサロを出たあとは、怒りにも似た感情がこみ上げます。
こんなにキミのことが好きなのに、どうしてそんなヒドイことするんだ…。
翌日、ユリさんのいない時間帯に入店して、ボーイにこう告げました。
「すみません、今日はフリーでお願いします」
もしもこのことが彼女に伝われば、嫉妬してくれるかもしれない…。
そんな思いでフリー嬢に思いっきり抱きつますが、なぜかまったく楽しくありません。
いつもの店内に、いつものBGM。しかし隣にいるのは、いつもと違う女の子。なんだか急に寂しさがこみ上げてきました。
ツバだくのフェラを受けながらも、ユリさんとの思い出がよみがえります。
初めて会った日のことや、夢を語ってくれた日のこと。どんな時でも笑顔を絶やさなかったユリさんの顔が、走馬灯のように浮かんでくるのです。
その日を境に、また結局は、ユリさん一人に通い続けたのでした。
ラインが来なかったら一生会うチャンスはありません
ついに迎えた12月。今日はユリさんの最後の出勤日です。
連絡先を書き込んだメッセージカードをリュックに入れて、向かう。
今日でここに来るのも最後か…。見慣れた店内に入り、すぐにプレイルームへ。しばしの間待っていたところ、いつものユリさんがやってきました。
「来てくれてありがとう~!」
ああ、やっぱりカワイイなぁ…。
彼女がちょこんと隣りに座ってきたタイミングで、いつもどおり雑談を交わします。
「ここ卒業したあとはなにするん?」
「とりあえずお昼のお仕事探そうと思ってるよ! お芝居のオーディションもちょくちょく受けていく感じかな~」
テキトーに相づちを打ちながら、リュックから取り出したのは先ほどのメッセージカードです。
「え~、これ私のために書いてくれたの? ありがとう~!」
「一応ラインのIDも書いておいたから、よかったら連絡してね」
「うん、わかった!」
正直な話、これでラインが来なかったら一生会うチャンスはありません。どうせなら最後くらい一発ヌイてもらいたいところですが、ここはわずかな可能性にかけることにしました。
結局、こうして最後もプレイせずにお店を出たわけですが、その日、連絡はありませんでした。
そして一週間後。お店のホームページを覗いてみたところ、思わず声が出そうになりました。
え、まだガッツリ出てるんだけど…。
これまでどおり、女の子一覧にはユリさんの名前が。週に2、3回のペースでコンスタントに出勤しているのです。
ああ、お店をやめるのはウソだったってことね…。
この瞬間、恋は冷めました。僕は二度と店に行くことなく、他のピンサロで遊ぶようになったのです。
★ユリさんと最後に会ってから半年以上経ちましたが、未だに連絡は来ておりません。
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