お札の端っこに携帯番号やメッセージを書き込み、コンビニやパチンコ経由でバラ撒く。
と、それを見たヒマな女から連絡が来てー。
オレの干円札ナンバ大作戦を読んで、さすが裏モノ読者だと感心させられた。
が、実際にはイタズラが多く、苦労をかける割にタダマン率は低そうだ。
もっと楽に女を喰えるアイテアは無いものか。
ナンバ大好きのオレにキッカケを与えてくれたのはまたもや裏モノ今度は6月号の「ど下流生活」を見て、ふとネットカフェ難民のことを思い出した
漫画喫茶でダラダラ過こすような女が、お股も緩そうなのは想像に難くない。
そこで、ヤツらが好んで読みそうな女性ファッション誌に、自分のメールアドレスを書き込んでみたらどうだろう。むろん、表紙にデカデ力と害けば従業員に即バレだが、グラピアの隅っこにでも記しておけば、そのベージを見た女しか気つかない。
ウザイ男連中からのイタ電も避けられ、一石ニ鳥だ。よーし、待ってろ、難民ギャルどもー
6月下旬の週末。深夜12時を週ぎた頃、オレは漫喫へ足を運んだ。さっそ＜、5冊手に取り、自分の部屋へ。この横にでも書いとくか
〈面白トークが聞きたけれぱコッチヘメールしちゃおっー〉
〈秘密が知りたければメールをー〉
〈こんな狭い漫喫なんか飛び出して、今すぐ美味しい酒でも飲もうぜえ〉
少しずつ文面を変え、1冊につき5-6箇所、計30個のメールアドレスを記入した。これだけマメにパラ撒いときゃ、1晩に1本ぐらい釣れるだろう
維誌を元のコーナーに戻した後、自室へ帰り、リターンを待つ。
場所が場所だけに、オカマが手に取ったりしないだろうな
やっばり、場所は渋谷にしておくべきだったかあ
ふと眠りに落ち、目が覚めると1時半。慌てて携帯を確認したら、なんと、20分前と10分前に計2通もメールが届いてた。
アハハー、バー力
工ビちゃんの秘密って、どんだけえ
どちうも一行きりだが、ノリからすると、狙うは2通目か
（とりあえず返事を出そう）
〈工ビちゃんの秘密、教えてあげよう。実はレズで、逃げ回ってるらしいーこわっー〉
待つこと2分。女からメールが届いた
〈ちょっと、ウソでしょ（笑〕。本当だったらチョー怖いんですけど〉
〈えー、女の子って結構レズッ気ある娘多いじゃんっそんな不思議でもないよ〉
〈ウチは絶対、ありえないーってか、お兄さん、何者なんですか（笑〉
〈いやあ、オレも全然意味わかんなくてさあ（笑）。こんな時間に漫喫で何やってんだろうね〉
〈えつPもしかして同じ店にいんの？さっきからマジ、ありえない（笑一〉
どうやらオツムが相当弱い子のようだ。ここは、ストレートに誘ったれ。
〈お腹空いてないっよかったら、メシ食いに行こうよ。オレも1人だとつまんなくてさー〉
〈えー、オッケーです。でもウチ、お金全然ないんだけどお〉
〈メシ代ぐらいオゴるよ〉
〈いえい、ありがとうこざいますー〉
こ馳走になるのは、君の身体だけどね、ムフフ。
10分後、エレべータ前の待ち合わ場所に出向いたオレは、正直、軽い後悔を覚えていた
なぜ、写メだけでもチェックしなかったんだ。浮かれてスッカリ忘れてた。万が一、巨デブが現れたらシャレにならんぞ。
「あっ、吉田さんですかっ」
振り向くと、髪は長めのストレートで乳は小さいが、スレンターボディはなかなか悩ましい。歳は19で、名前はミキ。メールでは失礼なギャル口調だったが、実物は意外に普通な感じ“なぜ、こんな娘が漫喫に1人でっ
「飲み会で友達とはぐれちゃって、家か厚木の向こうだから帰るのもつらかったんですよお。そういっ吉田さんはどうなんですかあっ」
オレはナンバ目的で来たんだよ。とは、口が裂けてもいえない。同じく飲みの帰りだとウソをつき、居酒屋からバーを経由してラブホへ
いやあ簡単過ぎて笑えるよ
★ミキと酒を飲み、一晩を過こしている間にも2通のメールが届いていた。
〈なんかの調査ですかっ〉
慌てて翌日、返信したが、2人ともレスはなかった。
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