
そんなある日曜日のこと、私は些細なことで友人とトラぶり、話を聞いてもらおうと啓介の家を訪ねた。
妹さんの姿はなかった。男のとこにでも行ってんじゃね?
啓介は涼しい顔で言う。
夕方、妹が帰宅した。軽く挨拶を交わすと「いらっしゃい」と返してくれる。今日は機嫌がいいのかな。
再び啓介と話しだした瞬間、隣の部屋から声が響いた。
「お兄ちゃん、ちょっと来て!」
啓介が妹の部屋に行き、小声で何か話している。どうしたんだろう。
部屋に戻ってきた彼の様子も少しおかしい。
「何かあったの?」
「いや…大丈夫だよ」
それ以上は突っ込まなかったが、彼が動揺しているのは明らかだ。
「ちょっとトイレ」
啓介が再び部屋を出ていく。何かイヤな雰囲気…。
その予感は間違ってなかった。まもなく部屋に戻ってきた彼の二の腕が真っ赤に染まっていたのだ。
「ちょっと、どうしたの」
「と…とりあえず、病院に連れてってくんない?車、裏に停めてあるからさ…」
血はかなりの量で、傷口からドクドクと流れ出ている。妹さんは?
「たぶん、台所にいる…」
慌てて部屋を飛び出した私の目に、床の上に泣き崩れている妹の姿が飛び込んできた。小さな果物ナイフが転がっていた。何があったのか、すべてを理解した。
いずれにせよ、このまま彼女をここに1人で置き去りにするのは危険だ。
「一緒に病院に行きましょう!」
妹は、目をキョロキョロさせがら泣いているばかりで、微動だにしなかった。
待合室で泣きじゃくる妹の肩を抱いていた。彼女と2人きりになったのはこれが初めてだ。
「色々すみませんでした」
とりあえず謝った。一連の出来事は、私にも原因がある。
「私のこと、怒ってますよね?」
「…怒ってないし、アンタがどんな人かも知らないから…」
ことばはキッイが、刺々しさはなかった。兄を傷つけたことで、彼女も相当に動揺しているようだ。
啓介が診察室から出てきた。
⑩針近く縫ったらしいが、生死に関わる傷ではなく、入院の必要もないらしい。
車に乗り込み、3人で彼らの家に戻った。正直、私がいていいものか悩んだが、啓介にもう少しいて欲しいと言われ、残ることにした。
妹さんの部屋で3人で向かい合った。彼女は傭いたまま一言もしやくらない。啓介も押し黙ったままだ。
重い雰囲気に耐えきれず、キッチンで簡単なパスタを作った。
それを3人で食べるうち、徐々に空気は和らいでいく。
思い切って聞いた。
「あの、こうなった原因って、何だったんですか?」
「よくわかんない…。お兄ちゃん、ゴメンね…」
「ああ」
「本当にごめんなさい」
「いいよ、もう。…ちょっと具合悪いから横になるよ。熱が出てきたかもしんない」
兄が自分の部屋に戻り、2人きりになった。私は改めて、妹に迫った。
「せっかくなので、いろいろお話しませんか。私もアナタに悪いことしたと思ってるし、誤解もいっぱいあると思うから、そういうのも含めて」
「そうだ…ね…」
「だから、何か言いたいことがあったら言ってください」
「全部、私が悪いってわかってるから。アナタは全然悪くないの」
「いや、でも・・・」
「アナタ、お兄ちゃんのことどういう風に思ってるの?」
「すごくノリもいいし、一緒にいて楽しいから、好きですよ。でも、恋愛感情ではないし、今まで体の関係だってないんです」
「そっか、やっぱり本当にそうなんだね…」
安心したような表情になった妹に、私はさらに突っ込んだ質問をしかける。
「あの…彼に聞いたんですけど、結構、啓介君とは、こう…かなり親密な関係なんですよね」
「えっ、アイッ、そんなことまでしゃべってるの?」
「その気持ち、私もわかるんです。実は私も、父親にそういう感情を持ってるから」
「え?」
「でもやっぱり親が相手だと、そんな関係になれるわけないし、いまでもそれが引っかかってて。」
ぜんぶウソだった。
が、ウソをついてでも、彼女の心を開かせたかった。いや、違う。実の兄と妹が関係するまでにいたった経緯を詳細に聞きたかったのだ。妹は洗いざらい話してくれた。
父親が酒好きで、昼の仕事が終わればすぐ飲みにいき、朝方にならないと帰ってこない。稼ぎがいい訳じゃないのに、ほとんどの金を飲み代に使っていた。
生活は立ち行かず、母親が昼の仕事のほかに、夜も焼き鳥屋のバイトを掛け持ちするようになった。
当然、家のことはおろそかになり、母がいなければ父親もますます家によりつかなくなる。
結果、家には啓介と妹の2人きりになることが増えていく。
「お兄ちゃんがご飯を作って、話し相手になってくれて、悩み事もぜんぶ相談に乗ってくれたんだよ。学校のとき、友達にどんな男の子が好き?って聞かれて、お兄ちゃんって言ったの、今でもよく覚えてる」
兄に対する奇妙な執着心を自覚したのは、啓介が中学に上がり、不良仲間や女の子と泊まり歩くようになってからだ。
「お兄ちゃんが離れていくのが恐くて、自分以外の人間と楽しむことが許せなかった」
隣の部屋で、兄がガールフレンドと初めてセックスした日、強烈な嫌悪感と嫉妬を覚えた。
しかも、そのときすでに彼女は、兄に抱かれたい自分がいることも気づいていたらしい。
「この気持ちはよくないことってわかってたんだけど…」
彼女が中3年のとき、初めて彼氏と呼べる相手ができ、初体験を終えた。
しかし、好きなのは兄だった。本当は兄としたい。でもそんな関係はよくない。
兄が他の女とするなら、自分も他の男とすることで気が楽になる。
兄へのあてつけ、兄への歪んだ気持ちをセーブするため。初体験を済ませた妹は、堰を切ったように、好きでもない男たちと体を合わせていく。
「誰かとしていないと、正気でいられないっていうか、気分が落ち着かなくなって。そのころから、過食症みたいになっちゃって」
彼女は高校の3年間、過食咽吐とセックス依存に悩み続けたらしい。そんな妹を兄は心配し、これまで以上に面倒を見てくれた。優しい優しい兄だった。
「お兄ちゃんのこと大好き、とも言ったよ。お兄ちゃんもお前のこと好きだよって言ってくれた。でも、それはあくまで妹として、だけど…」
そのうち彼女は、いつか兄も自分のことを本気で好きになってくれるのではないかと思うようになった。だから、兄は嫌がっていたけど、口でシテあげた。
私の方が他の女よりよっぽど上手いんだって訴えたかった。そんなとき、彼女の前に突如現われたのが、この私だった。
今まで啓介の周りにいた女たちは、兄に惚れ、ヤラれて捨てられていただけの存在だったのに、私はなびかず、むしろ彼の方が私に好意を寄せていることに気付き、悪意を向けていったらしい。
一緒になれないなら、いっそのこと、兄を殺してしまえばいい。好きすぎて、相手の存在が辛いという気持ちは、女としてわからなくもない。
「本当はお兄ちゃんを殺してアタシも死にたい。でも、それは良くないことだから、包丁で傷つけた。そしたら、普段の生活も困るし、絶望もするだろうって。そしたら、私が支えてあげられるでしよ?あの日も、朝からそんなことばかり考えていて、自分の中でも混乱していたの」
私が啓介に相談ごとを持ち掛けたあの日、今までよりも親密な雰囲気に見え、付き合い始めたと勘違いしたらしい。啓介を部屋から呼びつけ、問いただした。
『お兄ちゃん、あの人と付き合ってるでしよ』
『付き合ってねえよ」
「お兄ちゃんが生きてるのが辛いよ。事故にでも遭って死んじゃえばいいのに」
「オマエ何言ってんだよ』
まともに対応されなかったことに怒りがこみ上げ、兄がトイレから出てきた瞬間、包丁で刺してしまった。それが真実らしい
☆あの事件から2年。いつの間にか疎遠になっていたアサコさんから、つい先日、電話がきた。その後啓介が付き合っていた女性に子供ができ、結婚することになったらしい。
「アサコさん、大丈夫なんですか?まだお兄さんのこと…」
「それでね、お願いがあるの。一度でいいから、お兄ちゃんとセックスしてもらえないかな」
「え?それは…なんでかな?」
「お兄ちゃんね、結婚する前に、一度してみたかったんだって」
「わたしが彼として、ヤキモチは焼かないの?」
「それでお兄ちゃんが幸せになるんなら、私もそのお手伝いをしたいの。お兄ちゃんにはアナタのこと誘えって言っておくから」
彼女が言った通り、その日、啓介から連絡があり、食事に誘われた。私がきっぱり断ったことは言うまでもない。
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