
「あ、そうそう。今夜は温泉宿でお泊まりやそ」
「ウソっ、マジっすか。そりゃ楽しみだなあ」
新神戸駅から電車を乗り継ぎ30分、辿り着いたのは「関西の奥座敷」とも呼ばれる有馬温泉だ。
「なんか風清がありますね、ここの町並みは」
「ああ、なんか落ち着くな。それより早く宿行って温泉入ろ一ぜ。その後は豪華なメシが待ってるし、酒も好きなだけ飲めよ」
「いいっすね」
せっかくの温泉接待。今は余計なことを考えず、楽しむとしよう。
旅館に着き、客室で重いバックバックを下ろすと、得も旨われぬ幸福感がこみ上げてきた。
なんせ、この連裁が始まってからというもの、1泊2食付きの豪華な宿泊施設に泊まったことは一度もない。
客室には8畳ほどの部屋が二つもあり、大きな窓からは有馬の風景が一望できる。西成のドヤで十分満足していた俺には、豪革すぎる環境だ。
そろそろコンパニオンを呼んでもらおっかな
露天風呂にゆっくり浸かり、日ころの垢を落としてから食事の用意された部屋へ。
フジツ力はすでにお膳の前に座っている。
「おう、虫象おせーぞ。はよ食おうや」
目の前に並んだ料理には料理長の手書きのお品書きが添えられている。
日ころあまりなじみのない、高級和食の数々。実にウマそうだ。ビールをぐいぐいあおりながら、フジツ力が
「仲居さん、そろそろコンパニオンさんを呼んでもらおうかな」
「はいはい。わかりました」
なぬっコンバニオンっ
予期せぬ展開に驚くと、悪徳代官を接待する越後屋のように、フジツ力が下品な笑顔を浮かべる。「どうよどうよ、虫象ちゃん・お気に召した?」
ほどなく2名のコンバニオンが部屋に現れた。フラダンサーのような花柄の衣装を身にまとい、三つ指を立ててお辞儀する。
「今日はお招きをいただき、ありがとうこざいます」
どちらもほどよく可愛いらしい。ええのう。実にええ宴会やのう。
「お客さんたち、どこからいらっしゃったんですかっ」
「俺は東京からだけど、こいつは今、日本縦断の旅行をしてるんだよ。な、虫象」
「そうそう」
「へえー、すこーい。楽しそう」
キャバクラと違い、素人っぼさが残る彼女たちは嫌味がなく、畳の上でのトークも新鮮。2時間の楽しい宴は、あっという間にタイムリミットを迎えた。
「そろそろお時間なんですが、こ延長はよろしいですかっ」
遠慮がちに切り出すミホちゃんに、フジツ力はしばし悩んでから答えた。
「これで終わっちゃ、中途半端やしな。力ラオケでも行くか」
あーあ、延長しちゃったよ
その分、俺の原稿料を上げてくれたら良かったのに。
「ナイナイナイー恋じゃないー」
力ラオケは、フジツ力の独壇場だった。シブがき隊を〈振り付け〉つきで熱唱し、大ハシャギしている
アンタが一番楽しんでどーすんだっつーの。
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