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店員さん
はじめまして。先日お手紙をもらった、大野と言います。せっかくなのでメール送らせて頂きました。
メールゲットしました! やはり嬉しいこの瞬間。どの美人さんなのかワクワクで返信します。
宮本
メールありがとうございます! 宮本と申します。
お仕事中に手紙を渡してすみませんでした。もしよかったらですが、近々ご飯へお誘いしたいと思っていました。ご都合いかがでしょうか?
店員さん
いえいえ。ありがとうございます。お手紙もらったのって中学の頃以来だったので、なんだか嬉しくてメールさせてもらいました。私でよければご飯お願いします。
ラブレターもらったことあるんだ! やっぱり手書きの手紙って嬉しいものなんだなー。ひとまず、ご飯アポはゲットです!
宮本
嬉しいです! 是非ご飯宜しくお願いします。来週あたりのお仕事後などご都合はいかがでしょうか?
店員さん
こんばんは。こちらこそよろしくお願いします。来週だと金曜のお仕事後、20時くらいから空いていますがどうでしょうか?
金曜の夜。いいじゃないですか。朝まで一緒でもOK ってことかも。これは幸先いいい感じだ!
宮本
こんばんは。もちろん大丈夫ですので宜しくお願いします! ○○あたりに20時頃はどうでしょう?
店員さん
○○あたりに20時頃、大丈夫です。
来週の金曜、お願いします。
雨が多く気温も落ち着かない5月末。大野ゆりさんを約束の場所で待つ。今回もお先に現地に到着完了。どの美人さんか妄想しながら待機します。
待つこと5分。ようやくメールが入った。
『遅れてすみません。駅に着いたんですが、反対の出口から出てしまって…もう少しお待ちください…』
僕がそっちに行きますよ、と返信してお相手の場所を確認する。
教えてもらった場所に向かうと、黒レースのトップスにデニムの金髪美人さんが座っていた。
近づくと向こうから声をかけてくる。
「宮本さんですか? すみません遅れてしまって…」
「全然気にしないでください。改めまして、宮本と言います。またお会い出来て嬉しいです」
「こちらこそありがとうございます。今日はお願いします」
立ち上がった彼女は、スタイルが良く肉付きも良い感じ。この子は2番のアパレル系美人さんだ!
そのスタイル、もっと間近でみたいなー。今日は宮本と一夜をどうですか? あはは。
「ゆりさん、お酒飲めましたっけ? 居酒屋でも大丈夫ですか?」
「あ、すみません私お酒飲めなくて…。あの、焼肉食べたいなーと思ってたんですがダメですか?」
焼肉? そうきたか…。事前に見つけてたお店があったんだけどな。しかもお酒が飲めないのか…。完全にリサーチ不足だ。
「や、焼肉行きましょうか! 美味しいですもんねー」
「やったー! ありがとうございます!」
事前に目を付けていたお店は使えなかったけど、好きな焼肉を食べて楽しんでもらおう。
お店に移動し、お互いにソフトドリンクを注文して乾杯。恒例のマスクを取る瞬間がやってきた。
おー。マスクの下もしっかり綺麗な顔立ちで美人さんでした。
よーしよし。
「会えて嬉しいです! お綺麗ですねー」
「いえいえ。全然自分に自信ないですよ…」
手紙を渡したときの印象のままでいい子そう。今回はノンアルだけど、うまくお持ち帰りできるかな? 攻めの宮本、腕の見せ所です!
「ゆりさん焼肉好きなんだね! 事前に色々聞けてなくてごめんなさい…」
「いえいえ、お肉好きなんですよー。でも私、メンズ地下アイドルの推しに貢いでるので、万年金欠でなかなか食べれないんです。あはは」
メンズ地下アイドル?
なんだそれ…。しかしまさか貢いじゃう系の女子だったとは。その手の子は間違いなくM気質アリだ。
「推し活に忙しいんだね! そんなにたくさん貢いじゃってるの?」
「そうなんですー。地方でライブあるときとかも追っかけちゃうのと、グッズ代やチェキ代とかで…」
なるほど。普通のアイドルの追っかけと一緒みたいだ。しかしアパレル店員の仕事ではそんなに稼げないのでは?
「お金大変そうだね。追っかけって色々とかかるでしょ?」
「毎月カツカツです…。でももっと貢ぎたいので、たまに派遣のキャバとかはやってます」
派遣バイトでキャバクラなんてあるのか。
「そうなんだ! かわいいからキャバでも人気すごそうだね!」
「うーん。あまりキャバのお仕事はやりたくないんですけどね…。でも、お金必要なのでたまにやるようにしてます」
好きな人のために頑張る。やはりドMですね。いいじゃないですか。ぜひ宮本にも貢いでくださいよ!
いや、最悪今夜だけでもいいのでお願いしたいです!
しかし今回はノンアルコールで焼肉という難しい戦い。しっかり確保できるように頑張らなければ。
「ゆりさんくらいかわいくてスタイルいいと、街でもたくさん声かけて来そうだよね。モテそうだし!」
「そんなことないですよー。まぁでもナンパとかキャッチはよく声かけられますね…。そこから夜のお仕事に繋がったのでありがたいんですけどね」
そっか、それでキャバのお仕事に繋がったのね。
「アパレルのお仕事は大変? 薄給だって聞いたことあるけど」
「はい、好きなことなので大変とは思わないですが、お給料面ではキツいところはありますね…」
「やっぱりそうなんだ。ひょっとして、独立してお店出したいとかそういうのがあるの?」
「はい! いつかは自分のお店出したいなって夢はあります! でも、今はまだ実家暮らしだし、まずは一人暮らしとか自立からですかねー」
そうかそうか。実家だと自由度が低そうだし一人暮らししたいよね。宮本の家、空いてるけどどうですか?
生活費くらいは養いますよ?
おっといかんいかん、これじゃパパ活になってしまうな。
今日限りでもいいから朝までいてくれたらいいのに。よし、この辺りで攻めの質問も織り交ぜていこう。
「今は彼氏とか気になってる人はいないの?」
「いないんですよね…。まぁ1人微妙な関係の人がいるんですが、なんか付き合う気はなさそうでヤル事ばっかりで。少し冷めて来ました…」
うんうん。それ完全に最初から遊ばれてるな。まぁ、その男の気持ちよくわかります!
でももう冷めちゃってるなら今は乗り換えの時期かな?
これはチャンスではないか!
だからこそ、お手紙に反応して今日来てくれたんだよね?
これはお酒の力借りなくても行けちゃうやつ?
まぁまぁ焦らずにいつも通りに攻めていこう。
「その人とは結構会ってるの?」
「あっちが私の職場の近くに住んでるからよく行ってるんですけど、結局やる事やったらそれ以外の会話がなくなってきたんです…」
「あーそれ悲しいやつだ…。ゆりさんはまだその人に気があるの?」
「うーん…」
まだ好きみたいだ。確実に遊び人の男に引っかかってるなー。
寂しいからセフレみたいな男でも心の拠り所になってて抜けられないのか。いや、意外とそっちの行為自体好きっていうビッチパターンもあるのか?
うーん。色々期待しちゃう! よし、少し踏み込んでみよう。
「なんか完全にセフレみたいになっちゃってるんだね…そういうこと自体は抵抗ないの?」
「うーん。そうですよね…。だからなんか最近悲しくて…。行為自体はあまり好きじゃないんですが、相手が喜んでくれるなら苦じゃないです」
はい、相手が喜んでくれるなら苦じゃない。頂きました。
と言うことは、最後は頼み込んでみたら行けちゃう感じかな。
「どういう人が好みなの?」
「推してる地下アイドルもそうなんですけど、割とSキャラで強気な人が好きだったりしますね…。それでたくさん失敗してますけど…」
やっぱりドM気質確定だな。
「じゃあ結構押しが強い男とかにはやられちゃう感じ?」
「んー、初めは顔が好きとかで入らないので、私のことを気に入ってくれてグイグイ来られると弱いですね…」
押します押します。グイグイでいいんですね! 攻めの宮本出しちゃっていい感じですね。
もう十分お肉は食べたと思うので、2軒目の店移動を打診してみるか。
でも、お酒を飲めないとなると色々難しいかもな。押しに弱いみたいだけど、こういう子に限って危機管理能力が高かったりするし。
もうまどろっこしいことはせず、パワープレイでホテルへ引き込むか。
「ゆりさんお腹いっぱいになった? もう1軒ゆっくり話せるようなところ行かない?」
「はい、割とお腹いっぱいになってきましたー。もう1軒? カフェとかですか? いいですよー」
一応は2軒目アポOKだ。さて、ここからどう持っていくか。
最初に居酒屋は断られたし、いつものようにラブホが近いわけでもなく、ゴールまでの距離が遠い。
そうだ、カフェOKということは、ネットカフェもありかな?
カフェはカフェだもんな!
個室で2人きりになれたらいい感じに展開できるかも。
焼肉屋を出て、話しながら歩いていくと、近くに数軒のネットカフェが見えてきた。初の試みだが、ラブホテルよりはハードルが低いはず。チャレンジしてみよう。
「カフェどこにあるかなー。いい感じのカフェあったら入っちゃうねー」
「わかりましたー。でもこの時間、開いてますかね?」
時間はもう22時前だ。少し警戒してる?
でもゆりさん、大丈夫だよ!
ちゃんとカフェだから!
コーヒーは飲めるから!
少しして、何度か行ったことがあるネカフェ付近に到着。ここはいつも空いていて、すんなり入れる狭めの個室なのだ。しかも見た目もオシャレで怪しい感じがないのもいい。
「あそこに見えてるカフェにしよっか。前に行ったことあってオシャレな感じだったよー」
「はーい。確かにいい感じですねー」
ふー。なんとか怪しまれずに入店できそうだ。いよいよ勝負をかける時だ。このへんで手でも繋いでおこう。ノーガードのゆりさんの手をサッと握る。
お? 拒否する感じはない。
これ行けちゃう? まだ普通のカフェと思ってるのかな?
結局、そのまま手を繋ぎながら無事入店はできた。だが個室が見えてきたあたりでゆりさんが口を開いた。
「え? ここって個室ですか?」
「ん? あーうん。個室なのかな? コロナなご時世的にも、他の人がいなくていいんじゃないかな?」
やばい、目論見がバレたか?ハラハラしているときに急に突っ込まれ、焦って変な感じの返答をしてしまった。
「そうなんですねー。初めて来ました! なんか個室映画館みたいですね!」
あれ? 天然ちゃん? これは大丈夫ってことかな?
入室して、とりあえずテレビでもつけてみよう。
そこからまたタイミングを見て手を繋ぎ、段階的にスキンシップを増やして最後は…。
頭の中でのイメトレと妄想が加速していく。あとは実行するのみ。
「そうそう! 映画も見れちゃうんだよね。なんか見よっか」
「そうなんですねー。宮本さんのおすすめ映画でお任せしますー」
イメトレどおりに事を進めていけば行けそうな気がする。
とりあえず適当な映画を再生し、ゆりさんが観入ってる隙に近づいてっと。
ひとまず、再度手を握ってみた。拒否はなく大丈夫だ。
次は体を近づけ、少しくっついてみる。お? これも大丈夫っぽい!
それからしばらく体をくっつけた状態で、時間が過ぎていく。
「ゆりさんといると落ち着くよー」
「そうですかー? なんか恥ずかしいですね…こういうの久しぶりすぎて…」
ドキドキしてきた。ここまできて失敗したくないな。でも最後までどうなるかわからない。
よし。そろそろ最後の勝負に出るか。
くっついた状態で数分経ち、頃合いを見て抱き寄せてみた。
「え? 宮本さん? なんですか?」
聞こえないふりをしてそのまま抱きしめ続けてみた。これ、いける? ダメ? 頼む!
「あの、ダメですよ…そういうのはちょっと…あんまり…」
抱きしめた手を解かれ、キッパリとお断りされた。まじ?
あれ? 引き下がりたくないのでもう一度抱き寄せようとしたが、そっぽを向かれてしまった。
うそー! ダメか…。
「ごめん…嫌だった? ゆりさんのこと好きになっちゃたからつい…」
「嫌とかではないですけど…初めてですし…なんか怖くて…すみません…」
雰囲気的にこれ以上強引にいくのは厳しそうだ。ここで手を引こう…。
「ごめんね…嫌われちゃったかな…?」
「私こそすみません…なんか期待させちゃいましたよね…嫌ってはないですよ!」
なんていい子なんだ。私こそすみませんとか初めて言われた。
ますます燃えてきたぞ。絶対2回目会いたいな。
ちょっとへんな雰囲気になってしまったので、映画の途中だけど今夜は解散することに。
駅まで送るよと伝えたけど、ネットカフェを出たとこで「ここで大丈夫です」って言われちゃいました。
モヤモヤしたまま一人で駅まで歩き、今日の反省をあれこれ考えながら帰りの電車に乗った。
お礼とフォローのメールを送ってみたけど、その日はお返事ナシ。翌日の夜くらいに、ようやく返信がきた。
『こちらこそ色々とすみませんでした。宮本さんといるのは楽しかったので、タイミングが合えばまたご飯でも行きたいです』
なんとも言えない微妙な返信内容だ。でもお返事くれたってことは嫌ってはないんじゃないでしょうか?
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