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注文したビールを飲みながら、女装子3人の自己紹介を聞く。
一重の筋肉質がN美さん、長身がA子さん、オカメ顔がC絵さんというらしい。
「種市さんね、よろしく〜。アナタおヒゲ剃って化粧したらキレイになりそうね」
「そうですか?」
「化粧してみたらいいのに。やってみないとわかんないから」

いや、わかる。実は以前、女友達にイタズラでメイクされ、トラウマになるほど不気味な姿になったことがあるのだ。
「似合わないんですよ。眉毛は太いし、ヒゲも生えてるし」
「剃っちゃえばいいじゃない」
「いや、そこまでは…」
「そうそう、剃っちゃえ剃っちゃえ」
「ヒゲは抜くのが一番ですけどね。似合うと思いますよ」
横に座っていた客までもが一丸となって化粧を勧めてきた。
しかも、ものすごく熱心に。どうしたんだ、皆さん。

確かにこんな店に1人で来るような客なら、女装に興味を持っていると思われて当然だ。
が、あいにく私は取材目的。女装する気はございません。
丁重にお断りし、目の前に座ったN美さんに間く。
「昼間もお化粧されてるんですか?」
「ワタシ?ワタシは昼は普通のカッコして会社員やってますから」
彼女、4年前からこの世界に足を踏み入れ、現在はここのママさんでありながら、昼間は男性として会社勤めの毎日らしい。
「周りにはバレてないんですか」
「どうなのかなあ、見て見ぬフリしてるのかもね〜」
「本当はバレて欲しいと思ってんじゃないの?」
隣に座ったメガネの男性客が突っ込みを入れる。
「そうね、会社で『あいつ、女みたいだな』って言われて、ギクッとしたけど、内心すごくうれしかったから」
「カミングアウトしちゃえば?」
「しちゃおっか。どうなるかな」
彼女は彼女なりに肩身の狭い思いをしているようだ。なるほど。
と、感心する横で、C絵さんがヒゲの脱毛法について別の客と語り合っていた。
頃合を見て、皆さんに、女装を始めたきっかけを訊ねてみた。

N美さんは最初、単なる冷やかしで客としてこの店に来たとき、その場のノリで客全員がカッラを被ることになり、ついでにメイクもしたところ、自分の母親にソックリなことに驚いたらしい。
「えって思って、恥ずかしかったんだけど自分と違う顔が映っているっていうの?まあ母親だけど。それでなんか八マつちやって」
A子さんも、お店に来たのが直接のきっかけらしい。
「女装した自分に愛着を持っちゃうってパターンもあるんですよね。鏡を見るのが好き。ナルシストなんですかね」

C絵さんは、一番歴史が古く、小学のころから母親の下着や化粧道具を使って女装していたとか。当時から女の子に生まれればよかったと思っていたそうで、性同一性障害に近い状況と言えそうだ。

では、もう1つ質問。女装子の皆さんは、男と女ならどちらが好きなんでしょうか。
「色んな人がいますよね。俗に言うカマレズっていうのは、オカマ同士でレズるし、普通の男の人が好きだったり、女の人が好きだったり」
驚いたことに、客の中には、女装した男性が好きな女性客もいるらしい。彼女ら、男装まではしないものの、総じて短髪でボーイッシュな雰囲気の人が多いんだとか。
「あと、バイセクシャルな人も多いかな。着替えたりメイクしたりするとスイッチが入るんですよ。でも、たまにスイッチが壊れちゃうから大変なのよね。会社で男の格好なのにオネエ言葉しゃべっちゃって、気味悪がられたりして」
オカメ顔のC絵さんもバイセクシャルらしいが、トータルで見ると、男性経験の方が多いという。

茶髪のヅラを被った内気な70才オ―バー
入店からー時間が経過したころ、新たな客がやってきた。
「いらしゃいませー」
「ああー・ミョコさーん、イ工イ」
パチパチパチパチ…。店員たちが拍手で出迎えたのは、御歳70才オーバーとお見受けできる茶髪のヅラを被った女装子さんだった。頭にはボブのウイッグ、顔面に薄めのメイクが施され、真っ白のコートを脱ぐと、中からセーラー服が現われた。スゲー。

彼女は男性常連客の隣におずおずと座りながら、ときおり周りをチラ見する。
かなりシャイな方らしい。さっきまで大人しくしていたサラリーマン風の常連さんが彼女の隣に移動し、顔を近づけたり体を触りながら楽しそうに会話を始めた。隣に座っていたC絵さんにもやたらとボディタッチを繰り返している。女装した男性なら誰でもいいのか。
しばらくして、先ほどから存在感の薄かった無口なメガネの長髪男性客が帰った。ナヨナョした長髪のポッテリ男性は、カウンターで1人雑誌を読んでいる。常連の会員さんらしく、まるで自分の家であるかのようにリラックスした振る舞いだ。

先ほどのお爺ちゃん女装子さんと中年男性客が、ボディータッチを繰り返しながら、裏声で
「オーシャンゼリゼ」を歌いだした。何だか、わけがわからなくなってきました。
入店2時間、また新たな客が来店。中年男性と、髪を一つに束ねた新興宗教の布教活動をしてそうな女性のコンビだ。
彼らは、焼酎のボトルを頼むと、即座にカラオケを歌った。
曲は坂本九。すでにベロベ□に酔っているので歌はヘロヘロ。続いて女性が中島みゆきを熱唱。
店内が完全にカラオケスナックと化していく。
相変わらず女装子の爺さんは、内気な少女のような素振りで、リーマン男性と顔を近づけ、いい雰囲気だ。

深夜12時。客がポツリポツリと帰り出し、気がつくと、客はメガネのお兄さんと私の2人だけになっていた。お兄さんもここの常連さんなんですか?
「実は会員なんですよ」
「え?」
「この前、髪切っちゃったんで、半年ぐらいやってないですけどね」
言われてみれば、内股で座る姿が女装子っぽいかも。まったく気づきませんでした。
彼はホームページに書かれていたとおり、離れにある会員用のロッカールームを借りており、いつでも女装できる状態にあるらしい。女装趣味を持つ人たちは、普段の生活があるため、どうしても衣装などの保管場所が必要になるんだとか。
で、なんでまた女装なんかに八マったんですか。
「僕はね、マスターベーションの延長だったんですよ」
「…といいますと?」
「ストッキングフェチですね」
なんでも、学生の頃、女の子たちが履いているストッキングに興奮を覚え、どういうわけか、自分がそれを履いて行うオナニーに目覚めたらしい。そのうち男モノのパンツに違和感を感じてパンティを購入。更なる高みを求め、ブラジャーやスカート、化粧にカッラとエスカレートしていったようだ。
ズリネタがきっかけとは。色んなパターンがあるもんですなあ。
「恋愛対象は現在も基本は女性なんですけど、不思議と女装してるうちにね、変わってくるんですよ」
「ほう」
「こういうとこに来て、みんなに女扱いされてると楽しくなってきて、男の人にフラつとね」
男装のときは男といても普通に振舞えるが、女装すれば自然と腕を組んでしまうらしい。そんなバカな。
と思ったが、店員の女装子さんたちが、皆ウンウンと領いていた。
「基本的にM体質なので、自然とそうなっていくんですよ」
それが現実というものなのか。
実に興味深い。
「じゃ、僕はそろそろ終電なので帰ります」
ベテラン男性客が帰り支度を始めた。これ以上、1人でいても意味はないだろう。私もお勘定お願いします。
女装したいと思っている方はもちろん、その気のない人でも気さくな女装子さんたちが迎えてくれるはず
一度ここでメイクしてみれば、思わぬ自分の性癖に気づくかもしれませんよ
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