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病院から処方される薬を、裏ルートで入手し、快楽目的で接種する、「処方薬ジャンキー」と呼ばれる人々がいる。
恥ずかしながら、かつては私もそのうちの一人だった。
 
そんな私たち、ジャンキーたちの間で、高値で取引されていた薬がある。 
オピオイド系の鎮痛薬だ。 
ガンや重度のヘルニアなどといった、耐えられないほどの激痛と戦う人に対してのみ、特別に処方される鎮痛薬である。
あまりの効果の強さに、数年前からアメリカでは、中毒者が続出しているほどの劇薬なのだが、これをツイッターで入手し、服用している輩が日本国内に多数いるのだ。
 
今回は、以前までそんな危ない薬を常用していた私が、その驚くべき快感と、それに伴う危険性の両面をお伝えしよう。 
薬事法に触れる可能性がある行為なので、真似するのだけは厳禁でお願いしたい。

オピオイド鎮痛薬の成分は、平たく言ってしまえば、アヘンやモルヒネの一種である。 
よく戦争映画なんかで、手足が欠損した兵隊に注射するアレだ。 
なんとオピオイドは、モルヒネと同等、もしくはそれ以上の作用を兼ね備える、と言われている。それほど、もの凄い鎮痛作用なのだ。 
私が始めてオピオイドを試してみたのは、約1年前。
睡眠薬や抗うつ剤などの、処方薬を、ツイッター上で違法に入手していたころの話だ。 
よく買っていた闇業者が、こんなツイートをしていた。
『レアなクスリが入りました。オピオイドですよ〜』
 
睡眠薬なんかとちがって、鎮痛作用のあるオピオイドは、病院で簡単に処方されるものではない。なにせ劇薬なのだから。 
元々、一度はこの手の薬を試してみたかったので、さっそく売人に連絡をとり、1錠3千円の高額でゲットした。
 
さっそく水で飲み込んでみた。
20分ほどして、徐々に効果が現れた。フワフワと全身から力が抜けていくのだ。不思議なことにスウっと、歯痛がすっかり消えてくれたし。 
飲んでから1時間ほどして、効果がピークに達してきた。足に力が入らず、立ってるのがシンドイのだ。
ソファに深く座り、リラックスタイムがスタート。
「ああ〜、気持ちいい〜」 
全身から力が抜けて、頭にぼんやりカスミがかかったようにボヤけてきた。
 
深い思考ができないというか、気持ちのいい酩酊感が全身を包んでいる。
こりゃアメリカ人が中毒になるのもわかるな〜。 
思わず心の中でガッツポーズした。こりゃいいモン見つけたぞ。 
そのダウナー快感に取りつかれた私は、オピオイドの魅力にドハマリしてしまったのだ。
 
ヤバイ、早くまたやりたい。
もちろん、即リピートだ。
何度か、同じ錠剤タイプを使った後、鎮痛薬について調べてみると、オピオイドには様々な種類があることがわかった。 
肌に張り付けるシールタイプや、お尻の穴から薬を挿入する座薬タイプ、他にも直接静脈に注射するタイプなど。
 
ウズウズしてきた。これはぜひとも試してみたい!
さっそく売人にメッセージを送って在庫を聞いてみた。 
さすがに注射は難しいが、シールと座薬ならゲットできるとのこと。
間髪入れずに購入の旨を伝え、それぞれ1錠5千円で買わせてもらった。
まずはシールタイプを試してみた。 
どうやらシールで接種すると、長時間効果が持続するようで、1枚貼るだけで約8時間続いた。
 
休日の朝に貼ったら、その日1日中ずーっと幸せな気分で過ごすことができたのだ。 
そしてもう一つの座薬タイプ。これにはぶったまげた。
尻に入れて10分ほどで全身がポカポカ暖かくなってきたかと思ったら、脳が直接マッサージされたかのような、強力な快感が襲ってきた。
「ヤバイ、これ気持ちよすぎる……」
そんな独り言をつぶやくこと3時間、ずーっと快感を浴び続けることができた。 
座薬タイプは即効性が半端じゃなかったぞ。こりゃヤバイな。

★しかし、そんな日々を続けるうちに体調を崩した私は、現在きっぱり薬とは縁を切っている。 
真似しちゃダメだよ!
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