![HON22-04[90]](https://blog-imgs-159.fc2.com/u/r/a/uramonojapanofficial/20230215101729b1e.jpg)
ハプニングバーの客には、確固としたヒエラルキーがある。その順位は、若い女、オバハン、ニーチャン、そして最後はオッサンだ。
若い美女に冷たくあしらわれ、肩を落とす中年オヤジ。そんな哀愁漂う場面を何度目撃してきたことか。
だから40を過ぎたあたりで、俺もそういう場所にはパッタリ足を向けなくなったのだが…。
吉報が届いた。連日、中年男女だらけで大盛り上がりを見せているハプバーが存在するらしい。場所は都内・御徒町おかちまち。上野に隣接するエリアだ。聞き捨てならぬ話である。行かねば!
午後6時。JR 御徒町駅で下車し、山手線の線路に沿うように南へ。HP によると、その店「S」は駅から徒歩数分のところにあるらしい。
ぶらぶらと歩きながら考える。S ってどんな店なんだろう。オッサンオバサン客が幅を利かせてるハプバーなんて聞いたことがない。
かつて俺が遊んでいた新宿や渋谷のハプバーでもオッサン客は見かけたが、若いニーチャンたちの勢いに押され、みな隅っこでつまらなそうにしていたものだ。ハプバーというのは、オッサンが輝けない場所。
そういう偏見があるからこそ、盛り上がりの様子がまったく想像できない。
やがて、前方に雑貨屋らしき店舗が現れた。たしか、これが見えたらS に連絡を入れ、誘導してもらう流れなんだっけ。
「すいません、そちらの店に行きたいんですけど」
「いまどちらです?」
「雑貨屋の前です」
「でしたら目の前の路地を」
まもなく、無事にS へたどり着いた。
外観はずいぶん年季の入った一軒家で、パッと見、全然ハプバーっぽさが感じられない。が、木製のドアにはしっかりS の文字が。たしかに、ここで間違いなさそうだ。
しばし、周辺を観察していたところ、見知らぬカップルがふらっと現れ、S の中に入っていった。男の方は40前半。女も同じくらいの歳ごろに見える。
やはり、噂は本当だったようだ。普通のハプバーではあまり見かけない中年カップルといきなり遭遇するとは。
インターホンを押すと、ドアが開き、スタッフが顔をのぞかせた。店長らしい。「中にどうぞ」
ドアの内側は玄関になっており、ここで靴を脱ぐよう言われる。
店長が口を開く。
「おひとりですか?」
「あ、はい」
「4千円になります」
破格の値段設定である。都内のハプバーの料金相場は、入場料と入会金を合わせて2万円ほどだ。おそらく、このあたりもS が連日賑わっている理由のひとつなんだろう。コミコミ4千円なら、たとえ女とハプニング︵セックス︶が起きなくても、あきらめがつくわけで。
店長に案内され、2階へ。そこは広さ10畳ほどのバースペースになっており、壁にはずらりとロッカーが。どうやらS では、このスペースを拠点にして遊ぶ仕組みになってるらしい。
それはさておき、ビックリしたことがある。男客の顔ぶれについてだ。
40半ばが2人、50前半がひとり、さらに60代をすっ飛ばして70にしか見えない痩せたご老体もひとり。
客が中年オンリーのハプバーだなんて初めての経験である。
にしてもこのジーサン、ちゃんとチンコ勃つのか? そもそも、その年齢で性欲がまだあることに驚きを禁じ得ないんだけど。
呆気に取られていると、3階の方から笑い声が聞こえてきた。先ほど見たカップルだろうか。
店長に断りを入れた。
「あの、上の階に行ってみてもいいですか?」
「どうぞ、ご自由に」
彼によると、3階は談話室なっており、さらにその上の4階がプレイルームだという。では様子を見に行くか。
白髪交じりのオッサンにズコズコ
3階の談話室ではカップルを中心に男客が8人ほど輪になっていたのだが、ここでまた、俺は軽いショックを受けた。8人全員が40代以上なのはいいとして、そのうちのひとりが、軽く60は超えてそうなジーサンだったのだ。よほどカップルとの会話が楽しいのか、満面の笑みを浮かべている。
女もいた。年は40後半くらい。
言動から察するに、単独で来店した常連客と思われる。
体型がスラっとしてルックスもそこそこだったため、すかさず声をかけてみたものの、ガン無視されるハメに。確実に俺の声は聞えたハズなのに、知り合いらしき他の男客としゃべり続けている。なんて感じの悪い女だ!
その後、とりとめのない雑談が30分ほど続いたところで、カップルの男が面白い提案をした。
「彼女に目隠しして、みんなで順番に挿入しませんか?」
すかさず隣りの彼女に視線を移す。
「複数でハメるから、何番目が俺のチンポだったか当ててみてよ」
「やだ、何それ~」
AV でよくある、彼氏のチンポ当てゲームをやるようだ。
ドッと場が沸いた。
「それいいねえ、楽しそう!」
彼氏が参加者を募り、6名が手を挙げた。
むろん、俺もそのうちのひとりだ。
全員で4階のプレイルームへ移動する際、彼氏に呼び止められた。
「ねえねえ、まだシャワー済んでないよね?」
「あ、はい」
「いや、シャワーも浴びてないのに参加とかあり得ないっしょ」
「ですよね。すぐ浴びてきます」
「ういーっす」
女を提供してやってるとの意識が働いているのか、やけに上から目線の態度が鼻につく。ま、言ってる内容は真っ当だし、素直に従うんだけどさ。
大急ぎでシャワーを浴び、4階のプレイルームへ。すでにゲームは始まっており、マット状の床に寝転んだ全裸の女が、白髪交じりのオッサンにズコズコされてる。服を着てるときは気が付かなかったが、なかなか肉感に溢れた魅力的ボディだ。いいねえ。はやく俺も入れたい!
60代ジーサンがエネルギッシュに腰を
彼女のそばには彼氏の他にもうひとり、男客が控えていた。トッチャン坊やみたいな外見の50男で、口うるさく場を仕切っている。
「はい、次の人。ほら早くして、彼女さん、待ちくたびれちゃうじゃん」
この手の男は、ハプバーにおいて決して珍しくはない。カップル客に媚びを売り、あとで自分だけちゃっかり女を抱かせてもらおうとしているのだ。その必死さが逆に笑える。
話をゲームに戻そう。挿入といっても、ひとり10回ほど腰を振れば交代なので、すぐに自分の番がやって来た。コンドームを被せたチンコを膣口に引っかけて、ゆっくり押し込むと、ヌルンと入っていく。挿入部を触った手にはベッタリと愛液がつき、彼女のコーフン具合を如実に示しているかのようだ。うーん、エロい。
感度もなかなか良かった。
「あ、あ、うん、気持ちいい」
しかし、これからというときに無情にも交代のお告げが。
「ほら、もう終わりだから、つぎの人と替わって」
トッチャン坊やに命じられるまま、チンコを抜く。
と、背後で人の気配を感じた。ん、誰だ?
振り返った先では、先ほどの常連女と60代ジーサンが正常位の体勢でまぐわっていた。バチンバチンと肉の音が響くほど、エネルギッシュに腰を振っている。
興味津々でその様子を見守っていると、やがてジーサンの動きが止まった。どうやらフィニッシュしたらしい。
スッキリした表情で部屋を出ていこうとするジーサン。思わず声をかけてみた。
「失礼ですけど、下半身、めちゃめちゃお元気ですね」
爽やかな笑顔が戻ってきた。
「うんうん。この歳になってもさ、勃ちだけは若いころとまったく変わらないんだよね」
すげー。
バースペースに戻ると、また新たなカップル客が来店していた。“まん防”が発令されている状況だというのに、大した客入りだ。
改めてカップル客に注目する。男は50オーバーの土建屋の社長のようないかつい風貌だが、女の方はかなり若く、ギャルっぽい服装をしている。下手すると、ギリギリ20代かも。
相当な酒好きなのか、土建屋は強めのハイボールを何缶も空にしたあと、ギャルを伴って談話室へと消えていった。その後ろを俺を含めた男たちが、ゾロゾロとついていく。
談話室の床に腰を下ろすと、土建屋が居並ぶ男たちの顔を見ながら、バチーンとギャルの尻をぶっ叩いた。
「こいつ、めっちゃドM なんですよ」
誰かが質問する。
「もしかして普段から彼女さんを調教してるんですか?」
「ですね。今日もここに来る前、がっつりイジメてきましたよ。こいつ、アナルが大好きで」
土建屋がギャルのズボンを強引に脱がせると、ぷりんぷりんのエロ尻が現れた。彼女は嬉しそうに「いやん」と笑っている。
さらにパンティまで剥ぎとった土建屋は、おもむろにコンドームを2本の指にはめ、彼女のアナルにねじ込んだ。
土建屋がギャルの耳元でねちっこくささやく。
「これ、好きなんだろ?」
「うん、超ヤバい」
いかついオッサンが女の尻に指を挿入し、その様子を食い入るように凝視する10人以上のオッサンやジーサン。
しばらくアナルをホジホジしていた土建屋だが、ふいに指を抜き、隣りにいた俺に話しかけてきた。
「よかったら、オニーサンも指入れてみます?」
「え、いいんですか!?」
直後、聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。
「ついでに俺もいいですか?」
誰かと思えば、例のトッチャン坊やが、後ろでスタンバっている。すでにコンドームを指にはめて。なんじゃコイツ、またしゃしゃり出てきやがって!
これには土建屋も失笑するしかない様子。
「あは、なんだ、もう準備してたんですね。じゃどうぞどうぞ」
図々しいトッチャン坊やに割り込みをされた形となったが、それだけこの店は、オッサンが気兼ねなく楽しめる場所とも言える。それにしても、ここの客って、みんな活き活きとしてるなあ。
★男客は常連が大半。さらに内輪ノリな傾向もやや見受けられるし、若い女客もほとんど来ない。しかし、そこさえ気にならなければ間違いなく、中年男性のパラダイスだと保証する。
- 関連記事
カテゴリ
タグ