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自分の周りの40オーバーのオッサンたちがなぜか次々とアイドルにハマりだす現象が起きている。
それまでどちらかというとアイドルやそのヲタたちを冷笑していた側だったはずなのにいつの間にか休みの日になると競馬やパチンコそっちのけで熱心に握手会に参加するようになってしまった。

確かに「ザ・ノンフィクション」でもわけのわかんない地下アイドルに55歳のオッサンが大量に貢ぐ様が放映されて我々視聴者は涙したものだが、なぜオッサンになると急にアイド
ルにハマってしまうのだろうか。
 
考えてみると自分のようなまだまだ若輩者はアイドルなんかどうせ彼氏や秋元的な男に散々抱かれてるんだろ? 
と思って素直に応援できずにいるが、それはアイドルに対して少なからず恋愛感情を持っているからかもしれない。

つまり年齢が離れすぎてしまえばそんな叶うはずもない恋愛感情など最初から持たなくなり、アイドルのことを自分の娘のように感じて純粋に応援できるのではないだろうか。
アイドル業界に詳しい知人のT田氏(54歳独身、ガンジー似) に訊くと「娘じゃなくてもはや孫だよ」と答えてくれたが、氏曰く地下アイドルのライブは基本的にチケット代が安く、しかも3時間で15組以上が登場することもあり、趣味としてのコスパがとにかく最高だという。
 
おまけに物販コーナーでは10代の売れる前のアイドルと喋れるし、すぐに顔も覚えてもらって自分のことを名前で呼んでくれる。いかにモテないオッサンにとって地下アイドルのライブが素晴らしいかを、青汁を紹介されそうな勢いで熱弁されてしまい、しょうがないからT田氏と共に一度参加してみ
る運びとなった。

ライブはほぼ毎日のように小さな箱で開催されており、この日はなんと平日だというのに15時開始の21時終了で30組以上のアイドルが登場予定、しかも入場無料(ワンドリンク代のみ)というイベントが某野外ステージ会場で催されていた。
 
早速某メトロ駅から10 分ほど歩いて会場に到着してみるとキャパ300人は入りそうな大きめの箱にも関わらず、客はパラパラと30人程度。
客の年齢層はやはり40代以上のオッサンがほとんどで、ドリンクコーナーでは氷結、ウーロンハイ、缶ビールなどが普通に売られており、オッサンがターゲット層なのが丸分かりであった。
 
ステージ上ではブレザーを着た2人組のアイドルがどこかで聞いたことのある昭和のアイドル曲をまるで自分たちの代表曲ですと言わんばかりにクネクネ踊りながら歌っている(口パク)。オッサンたちは缶チューハイを飲みながらそれを遠巻きに眺めるという富豪の遊びのような光景となっていた。
 
持ち時間の15分が終わると、アイドルはステージ後方の物販コーナーに即座に移動。さっきまで歌って踊ってたアイドルが普通に「チェキ500円です」とか「秘密の日記帳300円です」とか言いながら手売りしており、スタッフも誰も付いていない。ついさっきまで「メロンの国からやってきました」とか言ってたのに物販コーナーでは「千円以上購入で特典映像付きで~す」などと言って神宮球場の売り子みたいに千円札を指の間に挟み、獲物を狙う獅子のごとくフロアを縦横無尽に徘徊している。

しかしさっきまでつまらなそうに遠巻きに見ていたオッサンたちはここからが本番と言わんばかりに、その物販コーナーに群がって財布を出してアイドルと何やら会話を開始した。
自分もせっかくなのでチェキ(ツーショット写真)を撮って貰おうとその列に並んでみたのだが、アイドルが客一人あたりと10 分以上会話しているようで、「髪切ったね」とか「黒のワンピ似合ってるね」とか、そこはかとなくペラペラの会話を続けており、そうかと思えば会話を一切せずにアイドルの手を握って見つめ合っているパターンのオッサンもいる。
 
とても娘や孫にする行動とは思えないが、同行したT田氏も普段は会社の女子と目も合せないし会話も一切しない硬派な男だが、会社の女子よりも可愛くない地下アイドルに対して
「痩せた? 今日もかわいいね。そのイヤリングどこで買ったの」
と流暢に話しかけている。イヤリングをどこで買ったのかなんて百パー興味ないはずだし、仮に店の
名前を言われてもどこか分からないのに、買った場所を執拗に聞きたがるT田氏の背中は普段よりも男らしく見えた。
アイドルに対して何の知識も感情もない自分はこのオッサン連中のようにアイドルと10分近くも会話できるはずがないと思い、チェキは断念。
T田氏がイヤリングを買った店を聞き出すまで隣でずっと待機し、そこから3時間ほどライブ鑑賞→物販コーナーの流れをT田氏と共に繰り返し、ライブ自体は競馬でいうパドックのようなもの、物販こそが本番のレースだと理解した。
 
確かに見ていると、その辺のイケメン男たちより地下アイドルのライブに通っているオッサンたちの方がよっぽど若い女子と会話できてるだろうし、恋愛への発展などを最初から望まないならこれもまたオッサンの良き趣味の一つと言えるのかもしれない。
ライブも終盤に迫った頃、T田氏が腕時計に目をやり「そろそろ渋谷でMちゃんの生誕祭始まるから移動しようか」と居酒屋の二軒目にハシゴするノリで提案してきた。
 
移動した先の渋谷のライブハウスの最前列を陣取り、若干19回目の誕生日を迎えたアイドルの姿に涙しながらペンライトを振るT田氏はまさに孫の成長を見守る祖父の顔になっていた。
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