
遊び人の友人と会うことになった。話題の中心は、彼のエンコー話。最近はツイッターで相手を探しているらしく、何やら気になるアカウントを見つけたという。
「これなんだけど、ちょっと見てくんない?」
渡されたスマホの画面には、未成と思わしきエンコー募集が。「#裏アカJK」なんてハッシュタグも付いていて、危険なニオイがプンプンしているぞ。
「もしかしてお前、JKを狙ってんのか?」
「いやいや、そんな危険な真似するわけないだろ。俺が見てほしいのはこっちだよ」
そう言ってツイートを下にスワイプしたところ、出てきたのは「警視庁少年育成課」なるアカウントだ。先ほどのエンコー募集にメッセージを送っていて、警告文とともに、<絶対に許すな子供への性犯罪>と書かれた画像まで貼られている。
「これ、警察のサイバーパトロールなんだけど、お前知ってた?」
サイバーパトロールとは、ネット上で児買春を防止するために、警察が行っている活動のことだ。まさかツイッターでアカウントまで作っていたとは初耳だ。
「だろ? でもこのアカウントしっかり見てみろよ」
言われるがまま、サイバーのアカウントのツイートを辿ったところ、思わず声が漏れそうになった。なんせ未成年と思わしきエンコーアカウントに、片っ端からメッセージを送っているのだ。
俺とまったく同じ考えを、友人は口にした。
「これ大丈夫なのかな? だってこのサイバーのアカウントをチェックしておけば、未成年のエンコーアカウントがすぐにわかっちゃうってことだろ?」
まさか未成にエンコーを持ち掛けるヤツはいないと思うが、背筋に寒気が走るのは俺だけだろうか…。
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