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ここ数年、副業や起業、投資といったワードを目にする機会が、以前よりも増えた気がする。
ネットやテレビでも、いかにして本業以外の場所で金を稼ぐかが大々的に特集されているので、感化される人がいるのも無理はない。
しかし、ろくな計画を立てずに、儲け話を信じるようでは、失敗するに決まっている。 
今回は現在、投資で失敗中の男性に、その恐ろしさを語っていただくことにした。
彼が挑戦したのは、ここ最近よく目にする「コインランドリー投資」だ。明日はわが身である。心してお聞きしよう。
コインランドリー投資で豊かな資産形成を
私は現在40才。本業の会社員と並行して、2019年から現在まで、1軒のコインランドリーを経営している。お恥ずかしい話だが、経営状態は火の車だ。
私の無様な姿を見て、簡単に儲けられると思ってる方が、反面教師にしていただければ幸いである。
2年前当時、38才の私は、新卒で入社した都内の中小食品メーカーの課長としてバリバリ勤務していた。 年収は430万円ほど。 全国の平均水準から比べれば、妥当な額の給与だが、しかし、内心はかなり焦っていた。 会社の業績が伸び悩むのが目に見えていたからだ。 大手メーカーが海外に販路を伸ばして勝負する中、ウチのような中小企業はもうお先真っ暗。
 業績悪化のせいで、役職はついても給料はろくに上がらず、責任と労働時間ばかりが増えていく。この会社に未来はないな。そう心の中で見切りをつけていたのだ。 おそらく、こんな風に焦りを持ってる同世代の方は、多くいることだろう。 ただ転職しようにも給料アップは見込めないし、若さも体力もない。 残っているのは、結婚もせずに、コツコツ貯めてきた貯金の700万円だけ。
 こいつを種銭に一世一代の勝負をかけてみてはどうか。そんな考えが次第に湧いてきた。 みなさんお忘れかもしれないが、2018年当時は、仮想通貨のビットコインで「億り人」とか、FX で一儲けなどの話題で、世の中が賑わっていたころ。 私もこの貯金を元手に、一山あてて、あわよくば会社も辞めて、海外移住でもできればな~、なんて考えていたのだ。 でも、根っからのマジメだった私は、それらの投資はギャンブルっぽくて気が乗らない。 なにか安全な投資はないだろうか。そんな風に考えていたら、フェイスブックでとある投稿を発見したのだ。 コインランドリー経営を斡旋する会社のページである。『安定して利回り10~15%。民泊はもう古い、コインランドリー投資で豊かな資産形成を目指すべし!』 なんだこれ? ちょっと気になるじゃないか?
 よく言われるのが、マンション投資の利回りが5%。そして株式投資の日経平均株価の利回りが約2%。そう考えると15%は抜群に高い。 詳しく調べてみると、これからは、コインランドリーの経営が熱い、という内容の記事で、ここ数年、人口密集地を中心に、全国で急増しているらしい。
 ふむふむ、これは良さげだぞ。 まだ決めたわけじゃないけど、話くらいは聞きに行ってもいいかもしれない。 サイトに必要事項を入力し、さっそく週末に行われているセミナーに申し込んでみることにした。新宿駅西口にあるビルの一室に集められたのは、私を含めて10名ほどの男たちだった。
 年齢層は私が一番若い方で、たいていは50代後半以上の方ばかり。 室内はシーンとしていて、換気扇が回る音だけ響いている。 投資セミナーって初めて来たけど、こんな暗い雰囲気なんだな。
 そこへ、スーツ姿の男性がやってきて、スライドの前に立ち、しゃべり始めた。
「みなさん。本日は弊社のご案内するセミナーにお越しいただき、まことにありがとうございます」
 いかにもデキるビジネスマンといった雰囲気だ。
「まずみなさん。雨って憂鬱ですよね。でもですね、コインランドリー経営を始めると、雨粒の代わりに空から100円玉がチャリンチャリンと降ってくるんです。まさに神の恵みですよ。ははは」室内には、参加者たちの、「ハハハ」という小さい笑い声が響く。
「まずは投資について簡単にご説明させていただいて、その後、希望者の方には個別の相談会を設けます」 まずは概要について話が始まった。彼の言っていた内容を簡単に解説しよう。 この場合の「コインランドリー投資」とは、つまりコインランドリーを経営するということだ。自分自身が経営者となって、新しく店舗をオープンするのだ。 初期費用として必要になるのは、大きくわけて3つ。 まず業務用の洗濯機や乾燥機などの購入もしくはリースの費用。お店の土地購入もしくは借りる場合の家賃。そして内装・工事費の3点だ。 当然、リースに比べて自費で購入した方が、利益率は高くなるが、そのぶんリスクは大きくなる。 すべて自分で購入した場合、郊外の国道沿いに建てる大型店だと、だいたい3千万円くらい。 そして都内で小型店舗を作るなら2千万円くらい、とのことだ。「額を見るとみなさん驚かれるでしょうが、この初期費用さえ支払えば、ほとんど勝手にお金が自動的に入ってきますから、安心してください」 白い歯を見せて、ニッコリ笑うビジネスマン。それ本当かよ。「では、耳の痛い話はこれくらいにして、ここからは良い話。みなさんお待ちかねの利益です。 弊社では、平均の利回りが10~15%となっています。つまり3千万円投資すれば、年間300万円以上の利益が入るわけです。月の売り上げは80万円以上で、そのうち粗利がだいたい
40%ほどでしょうか。 アフターケアもばっちりですのでどうぞ弊社をお選びください」
 これってかなりよさげな話なんじゃないか? だんだんやりたくなってきた。 でも一つ気になる。そもそもコインランドリーってそんな需要があるのだろうか。 そんな疑問が湧くのを察知したかのように、男は解説し始めた。
「ではどうしてそんなに儲かるのかお答えしましょう。都市部はこれから人口が増えますから、需はかなり増えていきます。 業務用洗濯機は10キロ以上を同時に洗って、かつ乾燥もできますから、家庭用洗濯機はライバルではありません。 事実、コインランドリーの数は、ここ20年で倍以上に増えているのです。今がチャンスなんです!」 2倍に増えてるのか。それって儲かるからだよな…。なんか信用できる気がしてきたぞ。
「最低でも、利益20万と考えていいと思います」 その後は参加者各々が、スタッフと個別で話し合いを行う流れに。 私の担当者はスーツの似合う美人な女性だった。
「本日ご担当させていただく、鈴木と申します。よろしくお願いいたします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします」 数秒間、私の目をジッと見つめてから、彼女が尋ねてきた。「まず初めになんですけど、先ほどのお話を聞いて、どれくらい興味が湧きましたか?」
「あ~、すごくいい話だなって。でも大金なんで、すぐには決められないですね」
 私の返答にやる気が出たのか、ズイっと前に乗り出してた。
「そうですよね。では簡単に高橋様の場合の、モデルケースをお話しますね」 借入や収益のイメージを考えてくれたようだ。 そこにはこう記されている。 自己資金が700万円。 公庫もしくは銀行からの借入が1300万円。計2千万あれば充分らしい。 って、こんなに借りられるもんなのか?「はい。高橋様はしっかりとしたお仕事に就いてらっしゃいますから、借りやすいですよ」「そういうもんですか」「なので副業にはピッタリですよ。こんな風に開業後1年ほどで、月20万円以上の利益が見込めますから」 プリントされた用紙には、経費やらなんやら、小難しい計算がいくつか書いてあって、一番下に「粗利21万円」と書いてある。 借りた1300万を10年間で返済しつつ、毎月21万入ってくるのか。超ウハウハじゃん!
「こちらは参考の金額ですが、最低でも、利益20万と考えていいと思います。うまくいけば多店舗展開できますしね」 そういって、何枚もプリントが渡された。そこには多店舗展開した場合の、架空の収益表が書かれている。「いま高橋様が40才ですから、3年毎に1店舗ずつ増やしていって、いずれは4店舗ほどを経営なさってはいかがでしょうか。今が絶好のタイミングですよ!」
 もしそうなったら年収は800万オーバー。しかもほぼ無人経営で不労所得だから、時間は自由。仕事もやめられるぞ! 決めた。俺コインランドリー投資を始める!その後、何度か打合せを重ねて、横浜市内に記念すべき1店舗目を、出店することになった。 住宅街にある、8坪ほどのかなり狭い店だが、自宅から車で10分の場所で、立地が最高だから絶対に儲かると、担当者に勧められたのだ。「近くに大学があって1人暮らしの方が多いし、周辺に競合店もないので好立地です」
 専門家がそう言うなら間違いないだろう。その言葉を信じてハンコを押した。 結局必要になった初期費用の内訳は以下のとおり。
・洗濯乾燥機などの機器代金900万円 洗濯機4台 乾燥機4台 大型洗濯乾燥機2台
・内装外装工事費用500万円・借家の代金250万円
・その他50万円 店内に設置するベンチ等の備品類 以上の1700万円だ。 元々の見積りでは2千万円ほどかかる予定だったが、両替機などの機械を中古にしたり、狭い物件を選んだおかげで工事費が抑えられたのだ。 とはいえ念のため手元に現金300万円ほど残したため、公庫からの借金は1300万円。まさに一世一代の勝負である。 本業の合間を縫って準備をしたので、思いのほか時間がかかってしまい、2019年9月になって、ようやくオープンすることができた。 当日まで少しでも知名度を上げようと、本業の仕事が終わったら、夜遅くまで店の周囲の家に自作のチラシを撒いたりして、開店の日を待った。 開店当日。 朝から店の前で待っていると、30分ほどして、ようやく1人目の客がやってきた。 40代くらいの主婦の方だ。手持ちの袋から、洋服を洗濯機に投入。
 料金の200円を入れて、スタートボタンを押し、さっさと出て行った。 くう~、ようやくここまできた! 何千万も投資して、たった200円の回収だけど、ここからガンガン儲けてやるぞ!
 以降、24時間フル稼働の営業が始まった。毎日100円玉を数えても、多くて1万円 やる気を出したのはいいものの、ここから数カ月は苦労の連続だった。 元々、開店してすぐは知名度がないから、売上が芳しくないのはわかっていたが、予想より全然客が入らない。
初月の収支はこうだ。売上12万円支出水道光熱費7万円人件費5万円(掃除と集金のために雇った)
消耗品1万円(電球など)家賃9万円防犯警備費3万円火災保険料1万円公庫返済11万計37万円収支 −25万円 赤字である。初月からマイナス25万は、予想してたよりも大幅に悪い。 担当者に電話で確認してみても、こんな気の抜けた言葉が返ってくるだけだ。
「高橋さん、大丈夫ですって。初月で12万売り上げるってことは、好立地ってことですから」
 翌月10月の売上は少し上がって15万円ほど。当然、収支はマイナスだ。 このままじゃヤバイかもしれない。そう考えて支出の見直しを図った。 まず削るべきは人件費だ。 店内の掃除や集金を外注していたのだが、毎月5万も払うのはもったいない。これくらい自分でもできるはずだ。 そこで毎朝、会社に行く前の朝7時に、見回りと設備の点検を兼ねてランドリーに通うことにした。そして
30分ほどかけて掃除をしてから本業の会社に出社。 仕事が終われば、夜10時ごろに再び訪れ、掃除と集金をして自宅に帰ってくる。 この集金の時間が一番憂鬱だった。 もし経営が順調なら儲かった売上を実感できるから、1日で最も楽しい時間になりそうなものである。 しかし、毎日100円玉を数えても、多くて1万円ほどの売上では、無性に悲しくなってくるだけだ。 私の背中にはすでに1300万の借金が乗っかってるのに、こんな調子で大丈夫なんだろうか。 自宅で小銭を集めて収支をつけていると、いつも半べそをかいてしまい、返済の不安で夜も上手に寝付けない。 そして翌朝はまた早くに起きて、朝の掃除へ。 副業には持って来いって話だったけど、それはあくまで全部外注した場合だけ。正直、肉体的にかなりツライ毎日だ。 そしてもう一つ見直したのが、防犯備
費の3万円だ。これは監視カメラや、不審な動きをする者が現れたときに作動する防犯システムの費用だ。 もちろん高価な洗濯機を壊されちゃ困るが、毎月3万は高すぎるので解約することにした。
 代わりに、自分で何台かの監視カメラをアマゾンで購入して設置。自動で録画保存できるように設定した。 とりあえずこれで、毎月8万円の無駄な出費が削れた。つーか、こんなの最初から提案してくれればいいのに…、と担当の鈴木さんが恨めしくなった。洗濯機のフタに、クソがベットリ
 無料でホームページを作ったり、グーグルマップに情報を掲載するなど、地道な努力を続けること1カ月。 努力の甲斐あってか、12月になって、少しずつ事態は好転していった。
 そもそも年末は大掃除の季節なので、毛布や布団など、自宅で洗えない物を持ってきてくれる、コインランドリーの繁忙期なのだ。その結果、収支はこちら。
売上25 万円支出32万円収支−7万円 いまだマイナスである。 人件費や防犯費を削ったものの、売上が増えると、そのぶん水道代がかかるので、支出もそれなりに上がってしまう。 が、とりあえず売上がオープン月から2倍になっただけでも、ありがたい。このまま徐々に知名度が上がれば、いずれプラスになりそうだぞ。 そう意気込んで、毎日の掃除や集金を継続し、会社が休みの日にはチラシのポスティングを行い、少しでも客が集まるように、休みなく働いた。 結果、翌2020年に入ってからは、開業時に比べれば改善されたものの、それでも毎月平均5~10万円ほどの赤字が続いた。足りない分は本業から補填し、なんとか食いつなぐしかない。 さらなるダメージは、客が増えるにしたがってトラブルが起き始めたことだ。ある春先の夜、いつものようにランドリーに寄ってみると、床が水浸しになっていた。 どうしたのかと、店内を確認すると、洗濯機のパイプから水が漏れ出た様子。 こりゃマズイ。 ひとまず店内の水をモップで掃除し、緊急事態なので、洗濯機のメーカーに問い合わせる。 が、翌日にならないと修理はできないそうで、使用中止の張り紙を設置し、その場を凌いだ。 翌日、会社の半休をとって、修理に立ち合ってみると、どうやら大量の髪の毛がつまっていたらしい。 あくまで私の予想だが、自宅で子供の髪の毛を切った服を、そのまま洗濯機に突っ込んだのだろう。 幸い、簡単に取り出すことができてスグに解決したのだが、もしパイプが破裂でもして、洗濯機が壊れたら…。数十万の損失である。想像するだけで恐ろしい。  結局、出社したのは昼の1時。もう、どっと疲れてしまった。 他にも深夜に電話がかかってきたことがある。「あの、いまコインランドリーに来たんですけど、なんか変な人がいるんです」
 急いで駆けつけてみると、そこには1人のスーツ男性が倒れていた。 口元からは酒臭いニオイが漂っている。なんだ酔っ払いかよ! しかも、床でゲロってるし…。 24時間営業してるせいで、冬の寒い時期は、よく酔っ払いが寝にくるのだ。 急いで警察を呼んで事情を話す。 その間にスーツ男性の意識が戻り、警察と3者で話合い、示談として、清掃料の3万円をふんだくってやった。
 他にも、驚かされたのは店内で異臭がするという電話がかかってきた時のこと。 至急確認すると、なんと洗濯機のフタに、クソがベットリついていた。 子供のウンチか、大人か、それとも犬か、わからないが、どうやらウンチつきの衣類を洗濯しようとして、付着してしまったらしい。
 みなさんも経験があるかもしれないが、自宅の洗濯機で洗いたくないほど汚いものを持ってくる人は多いのだ。 ティッシュを何枚も重ねて、ウンチを拭った。明日は仕事なのに、もう最悪だ。
「省エネタイプの機械でございますので…」 ようやく6月になった。いよいよ稼ぎ時の梅雨シーズンがやってきたのだ。 幸いこの年はかなり雨が続き、しかもコロナのせいで、おうち時間を快適にしようと掃除する人が増えたからか、かなりの収益が出た。売上30万支出29万収支+1万ようやくプラスになったのだ。ヤッター! ここまで頑張ってきてよかった。もう泣きそう。 いやいや、ちょっと待てよ。なんで、黒字になっただけで喜んでるんだ。 開業からもうすぐ1年。説明会では20
万以上の利益が見込めると言われたけど、現状、累計で150万円の大赤字だ。 オープンからバタバタと忙しくなっていて気が付かなかったけど、これ最初に受けた説明と全然ちがくないか?
 いまさらだけど、昨年もらった資料を引っ張り出してきて、確認してみた。 当時は口車に乗せられてろくに確認してなかったけど、1年経営してみた今、もう一度資料を詳しく見てみよう。
●10坪程度の推定収益・売上60万円・支出39万円(内訳)水道光熱費12万円人件費5万円消耗品1万円家賃10万円防犯警備費3万円火災保険料1万円公庫返済10万・粗利21万円 経営してみて気が付いたが、この推定はありえない。完全に嘘。信じられない皮算用っぷりだ。 まず売上の60万円。
 うちの店の客単価はだいたい800円から1千円。 甘く見積もって1千円だとしても、1月に600人来店する計算だ。 つまり1日につき23人。だいたい1時間につき、1人は来店しなくちゃいけないわけだ。 洗濯乾燥に1時間以上かかると考えれば、常に誰かが途切れることなく利用して初めて成り立つ計算である。 考えてみてほしい。コインランドリーで24時間途切れることなく、常に誰かが使ってる状況なんかあるだろうか。絶対にない。 しかも、こんだけ売上がある割に水道光熱費が低すぎる。 うちの売上が25万の月でさえ水道光熱費は15万近くあるんだから、60万の売上があるってことは最低でも30万円以上はかかるはずだ。 でも、光熱費なんて、実際に経営してみないとわからないからな。鵜呑みにしてしまったのだ。 というかこの資料って、そもそも、利益が20万以上になるように設定して、そこから逆算して売上と経費を計算してるとしか思えない。
 クソ! もっとしっかり見ておくんだった。 飛びついた自分のせいなのは重々承知だけど、一言文句を言いたくなったので、担当の鈴木さんに電話をかけてみた。
「あのちょっと気になったんですけど、最初の推定収益ってオカシクないですか? 売上が高すぎますよね?」「申し訳ございません。あくまで参考と申したはずですが…」
 たしかに「参考」の金額と言ってたような気もする。
「…じ、じゃあ売上はしょうがないとしても、水道光熱費はどうですか? さすがに60万もかけてあの値段は安すぎませんか?」
「あちらに記載がございますのは、最新の省エネタイプの機械でございますので…」
 つまり私が導入した洗濯機とはちがう、高性能なタイプらしい。
「もし、交換の必要がございましたらいつでもご連絡お待ちしております。高橋様、ファイトです!」 ああ、いくらなんでもヒドい。 まあ、簡単に信じた私がバカだった…。あきらめよう。
 コインランドリー斡旋の会社は、洗濯機のメーカーや外注先に、出資者を仲介することで手数料を得ている。 はっきり言って彼らにとって、私のような出資者は、開店までがお客様で、後は正味どうなってもいい存在なのだ。会社の給料がなくちゃ瞬く間に破産
 ここからは頼れる人はいない。自分で腹をくくって返済を目指すしかない。 そう意気込んではみたものの、集客を増やそうにも目立った手段はない。 夏場は家庭でも洗濯物が乾きやすいので、売上が落ちることはわかっていた。 せっかく梅雨でプラスに転じたのに、マイナス8~10万ほどになってしまった。 このころから資金繰りが危なくなり、親から借金をするハメになった。金額は50万。
とりあえずの運転資金だ。 この時期はかなり限界を迎えていて、本音を言えば自己破産も考えた。 そして季節は2度目の冬。再び稼げる季節がやってきた。 さすがに1年間営業を続けて、地元の人にも浸透したのだろう。
11~1月には、どの月も2万ほどのプラスに転じたことで、辞めずにすんだ。 2020年1年間の収益は−80万円。なんとかギリギリ経営を続けられる額に収まってくれた。 それ以降、現在まで収益はマイナスのままだが、コインランドリーの営業は続けている。 ただし、毎朝晩の業務のせいで、本業の方でもミスが目立ってしまい、上司から指摘されることもしばしば。 最初は注意されていたのだが、最近では心配されるようになった。
「おい、高橋、お前大丈夫か? 目の下のクマやばいぞ」
 なんて言われるのだ。もうそろそろ限界が近づいているかもしれない。 残された公庫の借金は900万円ほど。2年前までは700万の貯金があったのに、今じゃ借金生活だ。 当時は、会社をやめて不労所得の生活を想像していたのに、いまじゃ会社の給料がなくちゃ瞬く間に破産である。 今のところは、マイナスを会社の給料でまかなえているものの、もし洗濯機が壊れたりといったトラブルが起これば一発でアウトだ。 体調の方も、この2年で3回も円形脱毛症になるし、不眠症でろくに眠れないし、もうさんざんだ。
★ 最後にどんなケースならコインランドリー経営が上手くいくか、私なりの分析をお伝えしよう。
まず必須条件として、以下の二点が重要だ。
①自分の土地建物で創業する。
 家賃等のテナント代をかける必要がないことが最重要だ。
 さらには、自分のもつマンションの1階や、コンビニと併設させるなど、コインランドリーはオマケとして考えないと、単体で儲けるのは難しいだろう。
②国道沿いなどのロードサイドで大型店を経営する。
 コインランドリーは、コインを1枚1枚集めていく地道な仕事だ。そのため薄利多売であることを念頭に入れなくてはいけない。
 駐車場がついてるような大型店を、安い費用で購入してから始めるのがいいだろう。 ただし、そんな好立地があるならば、コインランドリーにせず、飲食店のテナントにしたほうが利益率は高いだろうが…。 以上、賢明な読者なら、どんな仕組みかわかってもらえただろう。安易に手をだしたら、私みたいに大ヤケドしますよ。
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