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【概略・全文は上記記事をお読みください】
教諭が伝言ダイヤルを通じて知り合った女子学生にみだらな行為をしたとして逮捕される事件があった。淫行事件そのものはありがちなのでどうでもいいが、気になるのは二人が出会ったきっかけだ。
伝言ダイヤルって、いやー久々に聞いたよ、その言葉。
伝言ダイヤルは80年代前半から90年代後半にかけて一世を風靡した出会いメディアだが、いまやそんなもん使ってる男は周りにいないし、完全に過去の遺物だと思っていた。どういうことだ。オレらが終わったと思ってるだけで、一周回ってまた盛り上がってるとか?ありえるかも。伝言ダイヤルに限
らず、他の時代遅れフーゾクだって、実は意外な穴場だったりするかも。では伝言ダイヤルからやってみよう。エロ雑誌に広告が出ていた大手の伝言ダイヤルに登録し、女側のオープンメッセージを聞いてみる。確かに女は多い。20代から30代前半までの伝言がわんさか吹き込まれている。
ただし全盛期もそうだったが、オープンメッセージにはサクラ臭ただようものが多い。自らスリーサイズを録音したり、見た目の良さを強調したり。なのでオレは、待ち作戦でいくことにした。素人女は、男性側のメッセージを聞いて気に入った男にのみアクセスするもの。このあたり、出会い系と似ている。
『初めまして。30代の男です。今日はいろんな女のコと知り合いたくて、メッセージ入れました。こういうところだけど、友達になれるコもいるのかな。まあ、気が向いたら伝言返してださい』
さて、1時間後、伝言ボックスを聞いてみると…。
『初めまして、私は30代の主婦です。メッセージ聞いて、お返事しました。なんか声がステキだなって思って…』
『30代の薬剤師です。私も出会いが欲しくて…』
『30代です。こんなこと言うと笑われるかもしれないけど、以前はモデルをやってて…』
この3件に対し、すべて同じメッセージを返す。
『ありがとうございます。色々しゃべりたいけど、ここだと面倒なんで、携帯にメールもらっていいですか。アドレスは…』メールは一向に来なかった。その代わりに、それぞれから追加の録音メッセージが。
『アナタのことをぜんぜんしらないので、メールはもう少しやりとりしてからでいいですか』
『番号が聞き取れませんでした。もう一回、入れてもらえますか』
『メールは苦手なので、ここで伝言を続けたいです』
やりとりを引き延ばすサクラの常套手段だ。うーん、伝言ダイヤル、なんだか死んでるっぽいぞ。
翌日、伝言ボックスにエリと名乗る20代の女からメッセージが入っていた。
『よかったら、遊びませんか?』
十数年前の成功体験がよみがえってきた。伝言ダイヤルで即アポに持ち込めるのは、まさにこのようなシンプルなメッセージなのだ。こちらのメアドを録音すると、ほどなく携帯にメールが着信した。
〝こんにちわ。いまちょっとお金に困ってます。助けていただけませんか?〞
…援助かよ。ま、会うだけ会ってみますか。
〝いいよ。いくら?〞
〝ホ別1万5千円でどうですか?〞
〝じゃあ、2時間後に新宿のアルタ裏でどうかな?〞
〝わかりました〞やってきたのは、安めのキャバクラにいそうな女だった。イチゴーならぜんぜん悪くない。たっぷり若いカラダを楽しんでから、疑問をぶつけてみた。
「キミ、なんで伝言なんかやってるの?」
「なんでって?」
「だって、今の女のコって伝言なんかやらないでしょ」
「あ〜、なんかエッチ系の本に載ってたから」
一応、いまでもレディコミなどに女性用の広告は載っているらしい。彼女、伝言エンコーは3回目で、出会い系も同時に使っているんだと。
「出会い系だけじゃダメなんだ?」
「んーー、別にいいけど、こっちだと声わかるし」
だから安心ってか。ま、この子ひとりしか捕まえずに結論は出せないけど、エンコーに限れば、伝言もまだ使えなくはないのかも。
最後は90年代に流行った『お見合いパブ』に行ってみよう。素人の女のコを指名してツーショットになり、気が合えば外に連れ出せるシステムだ。当時は斬新な店だったが、ここんとこ出会いカフェに押されっぱなしで評判をさっぱり聞かない。どうなってるんだろう。休日の夜遅く、某所のお見合いパブへ。適当な席につくなり、正面に並ぶ女の子たちを見わたす。2人コンビと3人組の計5人で、レベルはまずまずといったところか。男は3人だけだ。手始めにコンビの片割れに狙いを定め、ツーショットスペースに移動する。
「初めまして」
「こんにちは」
「よく来るの?」
「んっと、3回目くらい、かな」
彼女、2カ月ほど前に友だちと歌舞伎町を歩いていたところ、この店のキャッチに声をかけられたらしい。ご飯や酒がタダ、カラオケも歌い放題との文句に釣られたようだ。女の子が自分の意思で店に来る出会いカフェと違い、キャッチの押しに身をまかせてやってくるケースがあるのは、男にとってありがたい。ふらふらとナンパされる体質だと言ってるようなもんだ。
「じゃあ、この後、どっか飲みにいこっか」
「友だちと一緒だから、ちょっと…」
昔から多いのだ、このパターン。かといって2人まとめて連れ出したところで、セックスは遠いわけで。
「じゃあ、もうちょっとこっちおいで」
「はい」
「もうちょい」
「はい」
太股がくっついたところで、肩を抱き寄せて顔を近づける。
「チューしよっか」「え〜〜」
「いいからいいから」
強引に唇をくっつけると、女の舌先がちょろっと出てきた。ちなみにこのツーショットスペース、個室ではない。半個室とも呼べない。完全なオープン座席である。でも店員や男客からは死角になってるし、女たちも注目などしていない。
「ダメですよ〜」
「もっともっと、ほら」
ぶちゅー。外に連れ出せないなら、せめてここで楽しんでおかないと。数回のキスで彼女は放流し(放流され?)、次の獲物に移ることにした。連れ出しを念頭に、1人で来店する女を待つとしよう。しばらくして、ちょいぽちゃのギャル系がやってきた。服の上からでもそれとわかる爆乳だ。
すかさずツーショットスペースへ。名前はミカ。19才のフリーターとのことだ。彼女はこの店の目と鼻の先にある出会いカフェに出入りしているのだが、深夜12時に閉まってしまいこっちへ流れてきたという。
「あの〜、ちょっとお願いがあるんですけど」
軽く会話を交わしたあたりで、彼女が言う。
「私、ちょっと困ってて、助けて欲しいんですけど」
「いくら?」
「いつもイチゴーもらってるんですけど」
「う〜ん」
「電車もないし、一晩ずっと一緒にいるから、いいでしょ」 
一晩中ハメまくってイチゴーだって!?  
決まり!愛好者の声は聞かず、広告や看板もロクに見当たらない時代遅れフーゾクだが、それでも細々と生きつづけているのは、それなりにオイシイことがあるからなのだろう。現にゴムヘル以外はアリだったし。 
今後も、目立たぬよう、はしゃがぬよう、時代に流されずに営業してください
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