
「感じない」という体質は決して少数派ではなく今みなさんもあれこれいらっしゃるようです
男性のお便りと言えば、「俺がイカせてやる」とかそんなのばっかり。
さて、いよいよ今月から本格的な道を歩むわけですが、何から参りましょう
「やっぱりね、飲み薬とか塗り薬なんてのは甘いと思うのだよ」
「甘い?」
「あんなもんすぐに効くわけないんだからさ」
一刻も早くアクメに達するには、荒治療が必要だと編集さんは言います
で、何を?
「ハリだよ、ハリ」
「はあ、ハリですか…」
私にすれば.ハリ治療こそ甘いように思うのですが。
だって私のお母さん、腰痛のせいと誠灸病院に通ってるのに一向に治らないんだもん。
あんなのどこに打ったところで気休めにしかならないんじゃないのかしら。
「ああバカにすると痛い目に遭うよ」
痛い目。そのときはどういう意味かわかりませんでした。
「完全に治るとは言い切れないんですけど、やってみましょうか」
不感症の悩みをひと通り聞いてくれた先生は、全裸になった私をうつぶせに寝かせ、肩や背中にハリを打っていきます。
先生の暖かく柔らかな手と、ゆったりした空間。ああ今気持ちいい。
なんだか不感症も治りそうな気分。
「先生、会陰(えいん)に打ってやってもらえませんか」
「会陰ですか」
「ええ、会陰です」
「なるほど、会陰ですね」
この2人はいったい何を話しているのでしょう。エインエインって。
「あ、あの…」
「ん?」
「エインってどこですか」
「ああ、膣と肛門の間だよ」
「は」
「膣と肛門の間」
「::」
なんでまたそんなとこにツボが。大事な部分だから、効果がありなのはわかるけど…。
「大丈夫大丈夫、恥ずかしがらなくていいよ」
そう言って、編集さんはそっと耳元に口を近つけます。
「だって先生、目見えないし」
陰唇をかきわけ、会陰とやらいう部分を探し当てます。あっ、そんな卜コなの・・・。
「では、いきますよ」
チクッ
「痛ッ!」
「うん、ちょっとの我慢だよ」
昔、男にクリトリスを噛まれたことがあるのですが今そのときに匹敵するようなチクリ感です。スッハリを抜かれたときは、体の中の異物が取れたような気がしました。
「よし、もうこれで大丈夫だろ」
「そうですね、なんだか体もボカポカしますし」
浮かれる2人を先生が制します。
「ハリ治療というのは半年や1年続けて効果があるものですから…」
そ、そんなに。半年も会陰を刺激されたら、感じるどころか使い物にならないんじゃ…。
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