
こんな大それた企画を任されることになったのは、読者ハガキに書いたせいでした。
「不感症気味なので何かいい方法教えてくださーい」
効果的な薬でも紹介してもらおうと思ってたのに、突然電話をかけてきた編集さんはぶしつけに言うのです。
「感じないんだって?」
「まあ、そっですねえ・・」
「セックスはしたことあるんでしよ」
「ええ」
「相手が下手クソだったからかな?」
うーん・・今年25才になった私が、これまで関係を持った男性は5人。初体験が17相手は同級生。次は同じく17才で、相手はバイト先の店長。そして次が…もう、やめておきましよう。
相手が誰だなんてどうでもいいこと。
大事なのは、その数少ない経験の中で、 私の体がイッたことはもちろん感じたことすらないという悲しい事実なのです
濡れはします。でもそれは感じたおかげではなく、ただ反射的に液体が分泌されただけ。
オナニーなら少しは気持ちいいのですが、それでも絶頂感は味わえません。
「このままでいいと思ってるの?」
「いえ、そういうわけじゃ・・」
「じゃあ一緒に治していこうよ」
「は、はい・・」
こ~つして、名器道に続く第2の女性改造企画、アクメ道はスタートしたのです。
いったい私の不感症の原因は何なのか。どうすれば治るのか。やはりまずはお医者さんに相談するのがいいでしょう。
編集さんと私は、名器道でもお世話になったという病院へと向かいました。
「クリトリスちゃんと剥けてるか?」
応接室で、先生が私の肉体を見透かすように間いかけてきます、どうして皮かむりがバレちゃったの?
「え、実は少し…」 包茎。私の不感症はそんな恥ずかし い原因だったのでしょうか
でも過去、 剥いて舐められても気持ち良くはなかったし…
「それも一因だということだよ。後、 乱暴された経験とかはない?」
感じる感じないとはデリケートな間題なので、肉体だけでなく、精神的なものも深く関わってくるといいます。
ただこちらは思い当たりません。叔父にレプされたことも、ムリヤリ突っ込まれたことも、輪姦されたこともなし。てことは、やはり肉体を改造すべきなのでしようか。
交換神経、副交換神経、ホルモンバ ランス、視床下部……難しい専門用語を聞きながら私は、女体の複雑さを知ると同時に、道の険しさを実感するのでした。 帰り際、イバラの道を歩む者へ、院長先生が3つの助言をくださいました。
クリトリスを剥け
楽天的になれ
何でも努力せよ
ヤケに具体的なのは、今すぐにでもここで手術しなさいってこ となのでしょうか。いきなりクリ剥き なんて怖い。とりあえず今日は帰らせ てもらいます。
「それじゃあ、現段階の不感症ぶりを計測しておこつか」
編集さん日く、オナニーをする前とした後で、血圧、脈拍それぞれの数値を測定し、感じたかどうかのバロメータにするとのことです。 ホテルの一室で全裸にさせられた私は、目をつぶって自慰に耽りました。 いつもより丁寧に、クリを剥きつつグ リグリグリグリグリグリグリ・・・……。
結果はこのとおり。私のオナニーなんてせいぜいこんなものなのでしょう。 もっと数値が上がるように精進するしかないですね
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