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先日、ヘルス行ったときのことだ。
「アタシ、それ好きじゃないからやらないんだよね」
プレイもいよいよ佳境といつとき、ヘルス嬢から耳を疑うような言葉が飛び出した。 

「サービスに入ってんじゃないの」
「けど、好きじゃないからあ」 
「おい、ちょっと待ってくれよ」
オレと風俗嬢が何をモメているといえば、他でもないシックスナインのことだ。
受付のサービス説明表ではプレイ内容に含まれていたはずなのに、それを好きじゃないからとは何事だ。 
いや、皆さん、何をオーバーなと思わないでいただきたい。性の喜びに目覚め、はや十数年。
その歴史の陰にはいつもシックスナインがいた。
賛否両論はあろうが、オレはあのスタイルが一番興奮するのである。
これがオレの信条だ。

否定され、横っ面を張り倒そうとも思ったが、同時にもう一方の思いが湧き上がった。
「キャー、また来たわよ、ミスターシックスナイン.ムキになってキモイんだよね〜」
ヘルス嬢たちの問でそんな陰口が流布されるのではなかろうか。
店に文句を言ったところで相手にされんだろうし…。

結局、オレは泣き寝入りするしかなかった。チクショー、風俗店 で悔しい思いをするのはこれで何 度目だよ。客は店や女性の《理不尽》に耐えるしかないのか。 
そんなオレのもとに先日、1人の読者から胸のすく体験談が寄せられた。 
何でも、会社の上司と行ったヘルスで女のコの接客態度が最悪だったので、クレームをつけたら2人分の料金がタダになったというのである。
風俗店に正面からイチャモンをつけて、タダにするとは何という偉業。これぞ客の鏡である。 
いっちょやってみっか。読者にできてオレにできないワケがない。
何食わぬ顔して訪れた風俗で、プレイにナンクセをつけてみるのだ。
シックスナインの雪辱を晴らしてやる。
うまくすれば、タダで遊べたうえに《お詫び》とかいって、女のコから特別サービスがついちゃ ったりして。ククク。 

入店1カ月の新人マット嬢。 予想を裏切り絶品フェラ 
オレは性感「A」を訪れた。行き当たりばったりで選んだというワケでもない。  
狙いは店頭に掲げられたプレイ内容と料金の看板。これらのサービスのうち、一つでも欠ければ、看板に偽りありと、かなり有利にクレームを展開できるに違いない。勝ち目の無いケンカはしたくないからな。
さっそく入店1カ月の新人を指名する。無論、不慣れな分、サービスを怠るであろうという可能性を視野に入れた選択だ。 
「いらっしゃい。まだ入ったばかりなの。よろしく〜」
「いーよ、いーよ。なんか初々しいねえ」
社交辞令のような挨拶もそこそこ、ディーブキスから脱衣、シャワーへと導かれる。
「それじゃマットに仰向けになってください」
言われるままの姿になるや、パクッとナイスフエラ。意外にも賞賛に値するテクだ。
「キ、キミ、ホントに新人?」
「ええ、この店ではね」
「ハイ?」
よくよく聞けばユミは、他店からヘッドハンティングされた、この道4年のベテランマットプレイヤーだった。
なるほど、だったらこんなバキュームフェラも説明がつくね…っ
てフザけんじやね。本来ならうれしいハプニングだが、今日に限っては、勝利の方程式が台無しじ ゃんかよー。 

闇のような剛毛に阻まれ 〈アナル舐め〉を断念 
そんなオレの気も知らず、五体を駆使した熟練のテクで足の指まで舐めまわすユミ。同時に平泳ぎの力エルキックのように両足の裏を合わせてオレのモノをシゴキ始める。 ヒイ、そんなのって・・。
先ほどまでの怒りは消え去り、すっかり骨ヌキ状態になっていく。クーッ、イカンイカン。何としても彼女の落ち度を探さねば。
と 今までのプレイをふりかえり、ハタと気付く。 そういえば《耳舐め》がなかったんじゃねーかー ベテランらしからぬミスだが、 ただ、これだけでイチャモンつけるってのもいかがなものか。
 「それじゃ、力抜いて足を開いてねえー」
彼女に促されるまま、赤ちゃん のオシメを取り換えるようなスタイルに。
いよいよ《アナル舐め》 ですかあ。 

流れるようなリップサービスが始まる。チロチロチロー。 あー気持ちいい、あー天国。
と、 そこで急に彼女の《ロ撃》が止ま った。 
「どうしたの?」 
「う、ううん、何でもない」 
もしかして…。実は、オレのアナルは周辺を亀の子タワシ顔負けの剛毛でビッシリとガードされて いる。例えるなら黒い太腸とでも言うべき異形なのだが、それに躊躇しているのかい、キミは。
いやいやそんなことでアナル舐めを止めるなんてオレは許さないよ。 さー続けて続けて。 
ひと呼吸おき、決心がついたの か漆黒の闇へ舌を突進させる彼女。 
が、その思いも虚しく、深い茂みに阻まれて核への侵入はかなわない。
プププ、こりゃ決定的な失態だわな。 
いつもはブルーになる場面だが、今日だけは、この体に生んでくれた両親に感謝の気持ちで一杯である。
その後、素股、シックスナインと一連のサービスを受けたオレは、 勝利への確かな手応えを得た中、絶頂を迎えた。 

アンタじゃダメだ。 店長を呼んでくれ
さて、ここからが肝心である。 《耳舐め》と《アナル舐め》という2大クレームをどのように伝えるべきか。
と「お疲れ様でした。いかがでした でしょうか?」
受付で店員が、アンケートを片手に待ち構えていた。飛んで火に入る夏の虫とはよく言ったもんだ。 「本当はこういつの言いたくないんだけどねえ…」
オレは鼻息も荒く、ユミの問題を責めたて、店員の反応を伺った。
「そうですか…。申し訳ありませ ん。本人にもよーく注意しておきますので…」 
「うん。それで?」
「更なるサービス向上を目指しますので、今後もよろしくお願いし ます」 
「・・へ?…終わり?」
「ええ」
「マジで?アンタじゃダメだ。 店長さんを呼んでくれー」
店員にゴネること15分。なんとか事務所に通されると眼光鋭くさせた店長が待っていた。
「ご意見はありがたく頂戴いたしますが、彼女も一通りのサービスをしたと申してますし・・」
「ちょっと周りをペ口ッとやっただけじゃ、アナル舐めとは言えな いでしょ」
 「はあ・・」 
このスキモノめ、と言わんばかりの呆れ顔でため息をつく。 ケッ、何とでも思え。
ここまできたら、後に引けるかよ。きっちり誠意を見せてもらうまでは一歩も動かんゾ。
「アナル舐めって言ったら、こうやって舌先を尖らせて、穴を掘り出すようにシワのーつーつまで丁 寧に」
「・・」
べロを突き出して必死に説明するオレを憐れみの表情で見つめている。
「イヤ、何もアナル舐めにこだわってるワケじゃない。あるべきサービスが無いのが客をナメてるっ ていいたいんだよ。入ロの看板なんてデタラメじゃねーか」
しばしの沈黙の後、深々と頭を下げた。
「こちらの指導不足です。申し訳ありません」 
ョッシャー、さあ早く科金はお返ししますと言ってくれ。 
「でも、失礼ですけど、射精はさ れましたよね」 
「え?ええ、まあ…」
「イッたということは、ウチのサービスにある程度の満足がいただけたといつことですよね」 「・・」
「間違ってます?」
言葉につまるオレに対して途端に強気な態度に出る。 
クッ、まさかあの射精が命取りになるとは…。 
「お客さん、どうしてボッタクリ風俗がなくならないのかわかりますか?」 
ヤバイ。形勢が逆転したぞ。
「どんなサービスでも受けさしてしまった以上、開き直りができるからなんです。後の満足度はお客 様それぞれですから」
くー何も言い返すことができん。 悔しいー
「ボッタクリがそうなんだから、 ウチみたいな優良店がクレームに屈するなんてことはまずないです ね。お客さんに怪我でもさせれば別ですけど、サービス内容ぐらいじゃ料金の返却などに応じるワケ がない。それに値するサービスをしている自信はありますから」
 「・・」 
ガックリと肩を落として事務所を出ると、客を見送るユミと鉢合わせた。
 (あんなに感じてたくせに、 アナル舐めぐらいでネチネチ言って、ケツの穴の小さな男ね)
憎悪むきだしの視線でオレを晩む彼女。
一度はケツの穴まで見せ合った相手と遺恨を残すのは、何ともやりきれない・・。 
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