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午後5時、また少しずつ店がにぎやかになってきた。生活保護の老人や早朝から出かける日雇い人夫は夜が早い。そういった連中が多く暮らす西成では、このあたりが晩酌タイムなのだろう。
ニット帽にヒゲを生やしたオッサンが店に入ってきた。テーブル席に座るなり、おしぼりを持ってきたネーチャン店員に言う。
「●●ちゃん、オメコさしてえな」
ネーチャン店員が無視すると、ニット帽は彼女の尻に手を伸し、ジーパンの上から撫で回した。さすがだ。入店30秒で軽々とセクハラ行為におよぶとは。
店員はニット帽の手を強く払いのけ、憮然としている。
「なあ、なんで無視するん? ワシのこと嫌いか?」
「大キライ!」
他の席から冷やかしが飛ぶ。
「おい男前、なんべんもフラレとんのにガッツだけはあるのう」
 ニット帽は目をむいて怒鳴った。
「じゃかぁしいわ! だあっとけ、カス!」
改めて感心する。これほど好き放題に暴言を吐けるなら、ストレスと無縁に違いない。
ニット帽はカラオケを唄うつもりらしく、焼酎の水割りをがぶ飲みしながら、リズミカルにリモコンを操作している。
まもなく、スピーカーからアリスの「チャンピオン」が流れたのだが、ニット帽は、曲の音程もリズムも無視して、がなりはじめた。
「え〜ワシ、●●ちゃんとオメコしたいねん、ワシ、オメコがしたいねん」
 
ことばだけでなく、実際に店員に近づき、
「俺の胸に飛び込んでこい」と言わんばかりに両手を広げるパフォーマンスも披露したが、軽く無視されて終了だ。しかし、ニット帽の暴挙は止まらない。
マイクで「もうこの際やから、アンタでもええわ。ワシとオメコしよ!」と叫び、そばにいたオバハン店主の胸をむんずとワシづかみしたのだ。
強烈なビンタをお見舞いされたのは言うまでもない。それからしばらく、店の入り口付近にいたオバハン店主が突然、「キャッ」と甲高い声を上げた。
 
店主のそばには80くらいのジーサンが突っ立っていたのだが、彼が手に持っていたものを見て、背すじが寒くなった。黒光りする羽に覆われた大きな鳥。カラスの死骸である。何事だ? 近くの席で飲んでいた客がジーサンに尋ねた。
「オッチャン、それカラス? なんでそんなもん持ってきたん?」
「そこの道端に落ちとってんけどな、ここに持ってきたら焼き鳥にしてくれるかなあ思うて、一応、拾ってきたんや。デカイからようけ肉取れそうやろ?」
 オバハン店主がピシャリと言う。
「そんなん、あかんあかん! 病気あるかもしれんし、はよ外に持ってって!」
「ほうか。残念やなー」 
居酒屋でかわされる会話とはとても思えない。
ほとほと呆れ返っていたところ、隣りから声が。
「ニーチャン、どっから来たん? ここらの人間ちゃうやろ?」
立派なヒゲの浮浪者のようなオッチャンがニコニコとこちらを見た。ただ、すでにだいぶ酒が入ってるのか、小さく円を描くように頭が回っている。
「東京から来ました」
「へー東京から! んで、わざわざ西成まで何の用があったん?」
 なかなかフレンドリーなキャラだ。まともな人なのかも。
「いや、この店が目的だったんです。知人にすごく楽しいからと勧められたので」
「どう面白いん?」
「まあ、個性的なお客さんが多いからってのは聞きましたけど」
 ヒゲは一拍間を開けてから、口を開いた。
「気に入らんなー、気に入らん」
「すいません。俺、なんかマズイこと言い
ました?」
「最近ここいらに若いニーチャンが釜ヶ崎(この地域の通称)を冷やかそう思うてよう来るねん。それも気に入らんし、いっぺんアイツらに、リアル禁治産者やって指さされたことあるねん。そんときは意味がわからんかったから、あとで賢いやつに聞いたら、知的障害者って意味ですわと、こう言うわけや。ごっつ腹たったから気に入らんねん」
「は、はあ」
「お前もワシのこと禁治産者やって笑いに来たんやろ? 気に入るわけあれへんがな。腹立つがな」
 
ふと足に痛みが走った。カウンターテーブルの下で、ヒゲがどすどすと蹴り出したのだ。オッサンの主張はまったくの誤解だが、このままでは、ちょっとやばいかも。
どうする? 周りの客に助けを求めるか、それとも応戦するか。
その逡巡の真っ最中になぜか蹴りがストップした。ヒゲが口を開ける。

「ええか、人をコケにしようとしたらバチが当たんねん。悪い思うたらワシの飲み代払ってけや」
「払いません」
 きっぱり断ると、ヒゲは「あかんか…」と呟いて立ち上がり、精算を済ませてから店を出ていった。なんのことはない、ただのたかりチャレンジャーだったようだ。
「お前が死ね!」
「お前こそ死ね!」
 午後7時を過ぎると客の入りが鈍った。コロナの影響で、大阪市内の飲食店に午後9時に閉店するよう要請がでているからだろう(取材は、大阪が緊急事態宣言の対象となる前の時期)。
 入り口の引き戸がガラリと開き、また新たな客が入ってきた。ジャージ姿の小さなオッサンがオバハン店主に話しかける。
「さっきカネ落としてスッカラカンになってもうたんやけど、ツケで飲ましてや」
 オバハンはニベもない。
「あかんよ。現金持ってきて」
どんな客でも受け入れるこの店も、さすがにツケ飲みはNGらしい。ま、客の素性を考えれば当然の処置か。
8時半。そろそろ帰り始める客が出てきたころ、また入店者が。なんとあの暴言オヤジがまた戻ってきたのだ。
暴言オヤジは店内を見回すと、メガネをかけた客に近づき、いきなり胸ぐらを掴んだ。
「お前を探しとったんじゃ!」
 近くにいた客が慌てて2人の間に入る。
「何してんねん、オッサン。暴力はあかんやろ」
「じゃかぁしい。こいつだけはホンマに…」
 襲われたメガネも負けてない。仲裁に入った客を押しのけて暴言オヤジに襲いかかろうと必死だ。
「しつこいねん! お願いやから死ねや!」
「お前が死ね!」
「お前こそ死ね!」
 結局、ナニが原因でこうなったのかは不明だが、とりあえずYの楽しさをたっぷり堪能できたので、そろそろ帰ろうと思います。お疲れ様でした。
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