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文通掲示板を介して、佳子さん(23才)と文通を開始したのは、昨年の暮れのことだ。
メールでもラインでもなく、いまどき文通などしている時代錯誤な女性こそが、俺の求める古風なタイプに合致するはずと思ったのだ。
同い歳の佳子さんは、キレイな文字を書く人で、かなり美しい容姿が期待できた。俺はすぐ恋に落ちた。

と言っても、本気の恋では、まだない。ルックスを確認しないで惚れるほど俺もバカじゃない。いわば、想像上の佳子さんに淡い想いを抱いただけだ。
それから数カ月。手書きの文字というのは不思議なもので、文通を続けるうちに淡い恋がだんだんと濃くなっていった。否が応でも気持ちが高まってしまうのだ。

しかし、ラインを教えてもらい、音声通話で会話し、テレビ電話でギターの弾き語りも見てもらっても、それでも佳子さんはいっさい顔を見せてくれなかった。(もしかして、とんでもないブスなのでは?)
そんな疑惑が生まれるのも当然だった。こっちが顔を見せているのに、なぜこそこそ隠れるのか。理由は「恥ずかしいから」だけだとは考え難い。
 
文通というオールドメディアを使う理由も、容姿を求められないからなのかもしれない。文字だけはキレイだから、男も食いついてくるだろうという作戦なのか。
どこに住んでいるかはもうわかっている
いったん恋に落ちてしまった俺としては、どうにも落ち着かない。とんでもないブサイクだとしても、一応はこの目で確認できればあきらめがつくのだが…。
これまでの手紙と通話を踏まえ、目を閉じて彼女の外見を想像する。

黒髪のセミロング、体型は華奢で、薄めの化粧に無印良品のようなオーガニックな服装。清楚でピュアな女の子そのものだ。
どうしても俺の頭の中には、美女が出てきてしまう。でも美女だったら、顔は見せてくれそうなもんだし…。
こうなればもう、現地に行くしかない!
幸い、この文通は、お互い相手の住所に直接送っているため、どこに住んでいるかはもうわかっている。家に行きさえすれば確実に会えるのだ。
グーグルマップで調べたところ、佳子さんのマンションはいかにも一人暮らしっぽい建物だ。いきなりピンポンを押してみるか。

いや、それはストーカーなのでは? なにせギター弾き語りのときに俺の顔はバレている。文通相手がいきなり家に来たら、さすがに怖いだろう。
とりあえず、遠目から眺めるだけにしておくか。美人なら文通継続だし、ブスならそのとき対応を考えよう。
どうにかして外に出したい
4月下旬、秋田へ飛んだ。
駅前でレンタカーを借り、チェーン店がポツポツと立ち並ぶ辺鄙な町を通り過ぎ、佳子さんの住所へ。
目的の物件はオートロック式のマンションだった。家族で住むほどの広さはない。やはり本人が言っていた通り、一人暮らしは本当のようだ。
さてどうしよう。部屋番号もわかっているのでピンポンは押せるが、やはりそれは怖い。
とりあえず一度スマホに電話をかけて在宅かどうか調べておこうか。

現在午前11時、そのぐらい問題ないはずだ。
マンション近くに車を止め、運転席から電話をかける。ラインのコール音が鳴り響くと同時に、心臓の鼓動も一気に高まる。
「もしもし」
 お! つながった!
「もしもし、突然かけてごめんね」
「ううん、今ちょうど家だし大丈夫だよ」
「今日も資格の勉強?」
「そうそう、ちょうど今してたところなんだ~」
 朝7時に起きてから、今までずっとパジャマのまま勉強していたらしい。つまりあの窓ガラスの向こうには、無防備な恰好をした佳子さんがいるってことだ。
「今日はどこか出かけたりしないの?」
「昨日スーパーで買いだめしちゃったから、今日はもういいかな~」
 マジかよ。どんだけインドアなんだ。
「散歩とかすればいいのに。勉強の合間にリフレッシュできるかもよ」
「うーん、休憩中はドラマ見るからいいかな~」
「じゃあアイスはどう? セブンにオススメのやつがあってさ」
「え~、アイスも昨日食べちゃったしな~」
 どうにかして外に出したいと提案してみるも、効果はゼロだ。
 しかし必死の説得が身を結んだのか、30分ほどの電話を終える際、彼女はこんなことを言い始めた。
「エイイチくんが外出ろってうるさいから、夜に散歩でもしよっかな~」
 よし、そのときがチャンスだ。夕方18時。再びマンションに戻ってきた。
 ふと佳子さんの部屋のベランダに目を向けると、窓がオレンジに光っている。まだ散歩には出ていないようだ。
 ところが30分ほど経っても、出てくる気配はない。
 このままジッとしていても仕方ない。もう一度電話をかけてみよう。そう思った瞬間、目の前のフロントガラスがポツポツと滴り始めた。
(うわ、雨じゃん!)
 急いでスマホを取り出す。天気予報によれば、雨は深夜まで続くらしい。ただでさえインドアな彼女が、この悪天候で散歩するとは考えにくい。
 そのとき、あの灯の向こうにいるであろう彼女からラインが。
〈散歩したいけど雨降ってきちゃった~〉
 知ってるよ、とはもちろん言えない。
〈それは残念だね。ちなみに明日は何するの?〉
〈うーん、近所のスーパーにでも行こうかな~〉
 また買い出しか。意外と食べるんだな。
〈へぇ、お昼に行く感じ?〉
〈うん、お昼前かな~〉
ならば出直して10時ぐらいから張ってみるか。
エンジンをかけてアクセルをゆっくり踏む。小雨の向こうで彼女の部屋の灯りはともり続けていた。
本当にあれが佳子さんなのか
 
翌朝、午前10時。車から佳子さんの部屋を見張る。朝のため灯りがついておらず、まだ在宅かどうかわからない。
ラインしてみよう。
〈おはよう! もうお買い物してるかな?〉
 しばし後、返事があった。
〈今出るところだよ!〉
来た。緊張の一瞬だ。これまでも佳子さんは嘘をついたことはない。つまり今からこのマンションを出てくるのだ。
十数分後、マンションから、やけに大柄の女が歩いて出てきた。
80キロはあろうかという太めの体型。マスクはしておらず、サンドウィッチマンの伊達みきおのような顔をしている。もしや君が? ウソだろ?
彼女はスタスタと歩いて、繁華街方面へと歩いていく。俺も車を置いて、歩いて尾行だ。本当にあれが佳子さんなのか。美しい文字をしたためるあの佳子さんなのか?
確認のため、いきなりだが電話してみよう。頼む、出ないでくれ。
コール音を鳴らしたところで、前方の伊達ちゃんがカバンに手をやった。あっ…。
「もしもし」
「あ、エイイチです。声を聞きたくなって」
「どうしたの急に」
「もう買い物してた?」
「ううん、向かってるとこ」
「別になんでもないよ。じゃあね」

電話を切ると同時に、伊達ちゃんもスマホをしまった。
あー、もうオシマイだ…。
俺が半年間も想い続けていた東北の文通少女は、サンドウィッチマンのツッコミ担当だったのだ。
性格はいい子なんだよなぁ…
人で賑わうスーパーの休憩スペースで、俺は途方に暮れていた。恋は終わった。それはいい。文字の印象だけで惚れた自分が悪いのだ。このまま東京に帰るか、それとももう少し何かアプローチしておくか。でもアプローチといっても、すでに好意はないわけで。
(肉声だけでも聞いてから帰るか)
マスクでがっつり顔を隠して、少し低めの声で話しかければ、まさかエイイチだとは思われまい。というか、もうこうなったらヤケクソだ。バレたっていいや。
休憩スペースを後にし、スーパーをウロつく。あの豊満な体型、見つけるのはワケない。
5分ほど店内をくまなく探したところ、レジカウンターの奥にターゲットを発見した。
今はマスクをしてるが、体型的に間違いない。
さあ、行こう。
「あのー、すみません」
「はい?」
「記念病院はどこですか? 友だちのお見舞いで来たんですけど」
「病院は、ここを出てからあっちに向かって…」
エイイチだとはバレてないようだ。電話で聞いたあの声が、丁寧に道案内してくれている。性格はいい子なんだよなぁ…。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
「もしよければ、お茶でも飲みませんか?」
「え…」
「ダメですかね?」
「はい」
 あんなに手紙を交換しあった相手だとは気づきもせずに、佳子さんは立ち去って行った。
★東京に戻った夜、俺は別れの手紙をしたためた。
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