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コロナウイルスの感染拡大防止のために、再び緊急事態宣言が発出された。
その際、テレビやネットで大きく話題になったのが、飲食店への時短営業要請だ。
なんと、要請に応じて20時までに店を閉めれば、協力金として「1日6万円」を支給するという、太っ腹な政策が発表されたのだ。
このニュースを聞いて、俺が最初に抱いた感情はなにか…。
それは「ズルい」だった。
たしかに飲食店を中心に感染拡大してるんだろうが、それにしたって、働きもせずこんな大金をもらえるなんてズル過ぎる。
そう思った人は、俺以外にも多くいたことだろう。
普段の売り上げにかかわらず一律6万ってことは、極端な話、昨年の売り上げが0円の店だったとしても、それに見合わぬ大金をもらえるってことだ。
コロナで大変なのはみんな一緒のはずなのに…。
そこで思った。その手のウハウハ店なら、メシや酒を奢ってくれるんじゃね?

まずは店選びからスタートだ。
具体的には、持ち家で家賃もかからず、来店するのは常連だけ。普段の利益は1日5千~1万円程度。それなのに国から1日6万もらえるなんてラッキー! そう考えてる店がいい。
 …あっ! あそこはどうだろう。
 最初に頭に浮かんだのは、ボロい居酒屋さんだ。客が来てる様子もなかったし、きっと協力金をアブク銭だと喜んでるにちがいない。

時刻は18時。平時ならこれから飲みに行く若者でごった返す繁華街も、戒厳令下とあって元気がない。
そんな街を歩くこと数分。目的の居酒屋に到着した。
外には営業時間を示すチラシが貼られていて、本来は深夜24時まで営業しているところを20時で閉店する旨が記載されている。
 東京都の広報によれば、感染拡大防止の虹が描かれたポスターを貼った上で、営業時間を短縮すれば、どの飲食店も6万を受け取ることができるらしい。うらやましいぜ。まったく!
「いらっしゃいませ~」
 暖簾をくぐると、60代後半くらいの気のよさそうな白髪のオバチャン店主が出迎えてくれた。
「狭くて悪いんだけど、そこに座ってくれる?」
 3人くらいでギュウギュウになりそうな激セマな店内だが、幸い俺以外に客はいなかった。
「なに飲まれますか?」
「じゃあ、チューハイをお願いします」
「はいよ」
 そう言ってとりだしたのは、缶チューハイの氷結だ。
 この店の酒は基本缶チューハイか缶ビールという適当さ。典型的な片手間っぷりだ。
 まずは6万円をもらう予定かどうか、そこを確認しておかなくては。
 簡単に挨拶を済ませてから、尋ねてみた。
「外に張り紙してありましたけど、こちら20時で閉店なんですか?」
「ああ、そうなんですよ~。ほら、都からの要請でね~」
「なるほど。じゃあ、協力金の6万円は、もらえそうですかね?」
 彼女がウフっと笑みを浮かべた。
「そうなのっ! ホントに助かるわよね~」
 ふむ、やっぱりか。
「でも、すごい大金ですよね。かなりの額っていうか」
「あははは。そうねえ。まあ、いつもより生活に余裕はできたかもしれないねえ」
 笑いが止まりませんって感じだ。そりゃいきなり大金が転がりこんでくりゃ誰でも笑ってしまうよな。 彼女が続ける。
「お客さんは勤め人の方? それなら会社でいう賞与みたいなもんよ。人生で初めてボーナスもらっちゃったわ、アタシ!」
 く~憎らしい! うらやましい! つーか、俺180万(6万×1カ月として)もボーナスもらえねえわ!
 にしても、よほど協力金がうれしいようだ。この話題になってからかなり上機嫌だし。
 よし、チクリと一撃浴びせてやれ。
「でも、6万円って、ぶっちゃけいつもの売り上げよりも多いんじゃないですか?」
「もう! 失礼なこと言うわねえ。でも正直言うと、もらいすぎなくらいかも。ブランド物でも買おうかしら、あはは」
「いつも何人くらいのお客さんがいらっしゃるんですか?」
「うーん、日に6、7人くらいかしら」
てことは客単価が3千円だとしても、1日の売り上げは3万程度のはず。利益7割なら2万円。それなのに6万もらうのかよ。
 きーっ! いいなあ!
「この先どうなるか不安だしねえ…」

「たくさんもらえてウハウハですね!」
「あはは、本当よね~」
「じゃあ、ちょっとくらいサービスしてくれてもいいんじゃないですか?」
 店主が笑いながら答える。
「え~、サービスって何よ~」
 こりゃいい反応じゃないか。気前よく奢ってくれそうだぞ。
「客に還元ってわけじゃないですけど…。一本缶チューハイとかいただけたりしないっすかね?」
「うーん、そうねえ…。それはちょっとねえ…」
 タカり発言を聞いて、いきなり不審がられてしまった。もっと煽らねば!
「毎日6万ももらえるなら、いいじゃないですか~! 一本くらい!」
 店主がうつむいて語る。
「いやあ、6万もらっても、この先どうなるか不安だしねえ…」
 おいおいおい! さっきまであんなに上機嫌だったのに、もらいすぎって言ってたのに! すげえ変わり身の速度だよ。
 さらに愚痴を続ける店主。
「去年はコロナのせいで、全然お客さんも来なかったしねえ…」
「どれくらい減ってたんですか?」
「うーん、平均だとまあ日に1人か2人は減ったかな…」
 いやいや失礼ながら、協力金で損失の何倍もカバーできてるんですけど…。
「どうしてもサービスはできないですか?」
「うーん、あっ! じゃあコレあげるわよ!」
 マジ? なんかくれるの??
 そう言って、テーブルに出されたのは漬物だった。…ショボ。
「お漬物はいっぱいあるからたくさん食べてちょうだい!」
 タッパーからキュウリやらミョウガやらがぞくぞく出てきた。うん、まあ、嬉しくないわけじゃないけど…。ちょっとショボくないか…?
「たぶん今日はお客さん来ないから、ダメにしちゃもったいないしね」
 なるほど在庫処分ってとこか。壁にかかってるメニューには、「おしんこ200円」と書いてある。
「…じゃあ、遠慮なくいただきます」
「どうぞ~」
 シャキシャキシャキ。
 まあ、ちゃんと漬かってるんだろう。味は結構うまい。
「おいしいですね! でも塩気が強いのでノドが乾きますね~」
「はいはい。缶チューハイでいいかしら?」
 ここだ! タカりチャンス!
「じゃあ、一本おかわりください。お姉さんのオゴりで!」
「……はぁ~~。もう負けたわ。一本だけサービスするわよ。これ以上は本当にダメだから」
「ありがとうございます!」
やった!

コチラのバーは、元々の営業時間が19時から25時だったのを、開店を早めて17時から20時に短縮しているらしい。
 ホームページによれば、客層は若者が多く、店主もイケイケの様子。
「いらっしゃ~い! こちらどうぞ~」
 2月だっていうのに、浅黒く日焼けした40がらみの男性店主が出迎えてくれた。
 店内には2人組のリーマン風の先客がいるだけだ。
「何にしましょ?」
「えーと、ハイボールで」
「かしこまりましたー」
 数分でお酒が出てきた。徐々にタカっていきましょう。
「お兄さん、うち来るの初めてですよね?」
「ええ、コロナでいつも行く場所が閉まってて…。それで新規開拓です。やっぱり6万円の協力金もらうんですか?」
「そうっすね。マジで小池都知事には感謝です!」
 満面の笑みで答える店主。
 よほどうれしいようで、白い歯がニカっと輝いている。
「じゃあ、協力金で何か買ったりするんですか?」
「アハっ! 新車買おーって思ってます!」
 おいおい! すげえなあ。
「今んとこ候補は、トヨタのライズかヤリスクロス、どっちがいいと思います?」
知らねーよ! どっちでもいいよ! ムカつくな~。
「景気のいいお話ですね。うらやましいですよ」
「まあまあ、去年の売り上げは死んでたからね~」
 彼によれば昨年の売り上げは例年に比べて7割まで落ち込んでいたという。
「このビルでも閉店しちゃった店も多いけど、続けててよかったですよ。マジで」
 うらやましい! 
「もしかして、平常時より儲かってるんですか?」
「そっす。正直バブルみたいなもんっすね。このまま緊急事態宣言が永遠に続いてくれるとありがたいんですけどね~」
 この店主ノリまくってるな。テンションも高いし普通に奢ってくれるんじゃね?
「そこまで言うなら、ちょっと一杯奢ってくださいよ~!」
「え~、マジすか~? そこまでは儲かってないっすよ~」
 この話を聞いていたリーマン二人も会話に入ってきた。
「なんか楽しそうな話してますね。マスター、こっちも奢ってくださいよ!」
 おっ、加勢してくれてるっぽい。
「うーん。しょうがないなあ…。じゃあみんなでテキーラいこっか!」
 おお! なんなくタカれちゃったよ。まあ、酒が飲めるならなんでもいい!
 ショットグラスにテキーラをついでもらい、その場にいた4人で同時にあおった。
 くー、やっぱタダ酒最高。この調子でガンガン奢ってもらおう!
「マスターもっとお願いしますよ!」
「ねえ、こっちにもちょうだいよ!」
「別に今日の売り上げがゼロでも、6万入ってくるんだから! ほら!」
 3人の圧に耐え兼ねたのか、店主が再びグラスにテキーラを注いだ。
 よっしゃ、こりゃグイグイ行けるぞ! 
さすが景気いいだけある!
 テキーラを3人で6杯タカったところで、店主が力なく言った。
「でも、これから飲食は厳しいかもしれないっすね…」
 さっきまでの威勢はどこへやら、弱気な発言だ。
「正直、この180万を退職金だと思って、新事業の種銭にしようかなと思ってますよ」
 急に重たい話になってきた。
「ワクチンができてもあんまり意味ないような気がするし、たぶん次からはこんな大金もらえないだろうしさ…」
 なんか悲しい気分になってきた。たとえ6万もらえるとはいえ、コロナで大変なのは業種問わず、変わらないってことみたいだ…。
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