



『先月は彼氏の店がオープンし ました。お店が忙しくて仕事を しなければなりません』 ミオンちゃんから届いた残酷 なラインに俺は心を折られてし まった。ヤルノート史上、最高 の美貌とスタイルを誇る彼女を あきらめるしかないのか。 彼氏はいるし、来年まで日本 に来られそうもないとのことだ し、絶望的な状況であることは 間違いない。 でも、今すぐ結論を出すのは やめよう。彼氏と別れるかもし れないし、用事ができてすぐに日本に 来ることだってあるかもしれない。な により、せっかくミオンちゃんのため に始めた韓国語のレッスンが楽しくな ってきたところだしな。 といっても、なにも韓国語が楽しい わけじゃない。韓国人講師の女性Kさ んや、一緒に学んでいる若い女性と過 ごせる時間が楽しいのだ。特にKさん はそこそこ美人だし、前の交流会(飲 み会)でだいぶ仲良くなったしな。 よし、ここはミオンちゃんをいった ん保留にして、Kさんを暫定ターゲッ トにしよう。やや安易な方針変更だが、 「絵に描いた餅より目の前の飯」って 言うしな。こうして、ミオンショックから立ち 直り、頑張って韓国語レッスンに通う こと1カ月、再び交流会の日がやって きた。Kさんは結構お酒も飲むし、酒 の勢いで口説けたらいいな。 レッスン終了後、近くの韓国居酒屋 に向かう。今回は、女子大生のコがバ イトで不参加となり、Kさん、友達同 士の 20 代OLコンビ、そして俺の計4 人だ。 店に入りテーブルに座る。俺の横に Kさんが座り、その向かいに友達の二 人という並びだ。よしよし、前の二人 が仲良くおしゃべりしてるあいだに、 俺とKさんは大人同士しっぽりと話し て距離を縮めよう。 乾杯して飲み会が始まると、女性3 人で韓流ドラマの話で盛り上がりだし た。そのジャンルに疎い俺はまったく 話についていけない。ひとりだけ交流 できてないやん。 でも、やっぱり若いコは、K‒PO Pや韓流ドラマ、コスメなど、韓国大 好きやな。何回か現地にも行ってるみ たいやし。 「河内さんは韓国人の友達と韓国語で 話せるようになりたいって言ってましたよね」とKさん。 「それって、素敵な理由ですよね。友 達は女性ですか?」 「いえ、男性です」 思わず嘘をついてしまっ た。でもこの探り方、Kさ んに好印象を持たれている からかもしれない。よし、 この感じでもっと親密にな るぞ。 しかし、せっかく二人で 話すシチュエーションにな ったと思ったら、真ん前に 座っているOL、らなちゃ んが話しかけてきた。 「河内さん、ずっと思って たんですけど。クォン・サンウに似てますよね」 誰やねん、そいつ。邪魔すんなよ。 「え、そう? そんな似てないと思う けど」と友達のみわちゃん。 河内真佐久/かわうちしんさく フリーライター。 大阪在住の62才。本業は某企業の営業職。妻子あり イラスト とがしやすたか 「うーん、雰囲気は少し似てるかな」 とKさん。 Kさんがそう言ってくれるならと、 スマホで検索。クォン・サンウ、俳優 だけあってイケメンだし、そんなに似てるとも思わない。 「似てますよ。落ち着いて渋いけど、 いつもニコニコしてる優しい感じが」 らなちゃん、えらい俺のことほめて くれるやん。 「らなはね、年上の男性が好きで、友 達の間では『おじずき』って呼ばれて るんですよ」みわちゃんが小馬鹿にし たように、らなちゃんを見る。 オッサンにしたらありがたい話だが、 Kさんに狙いを定めている俺にとって はどうでもいいことだ。もう一回Kさ んと二人で話す方向に持っていこう。 が、色々とKさんに話を振っても、 そのたびにKさんがその話題を前の若 い二人にも振っていくので、なかなか 思い通りにいかない。 そうこうしているうちに交流会は終 了の時間となった。店を出ると若い二 人は「私たち自転車置いてるんで」と 教室の方に向かった。 「飲酒運転で捕まるで。押して帰りや」 と二人を見送り、俺とKさんは歩いて 駅の方向に向かう。 今日はそんなに二人っきりでは話せ なかったが、お酒も入っているし 楽しそうだ。誘ってみよう。 「先生、もう1軒飲みにいきませんか?」 するとKさんは真顔になってこう言 った。 「河内さんはそんな気は全くないと思 いますけど、個人的に付き合いたいと か、そんな風に考える人もいるので、 生徒さんと二人では行かないようにし てるんです。韓国語をうまくなること が大事なので」 下心、見透かされてるな。ピシっと 釘を刺されてしまった。 暫定ターゲットのKさんにまでフラ れてしまった。俺、もうぜんぜんあか んな。 駅に着き、Kさんとは別方向の電車 に乗って帰る途中、ラインが届いた。 誰や? 『おつかれさまでした。今、チャリ押 しながらみわと帰ってます。また来週 教室で!』 らなちゃんからだ。クラスのみんな でグループラインは作ったが、個別の ラインは初めてだ。 『おつかれでした。気をつけて帰りや』 10 分くらいしてまた、らなちゃんか らラインが届いた。 『今、無事に家に到着。来週はみわが お休みなんで、よかったら二人でごは んでもいきませんか』 えっ、なに? デートの誘いか? ら なちゃんほんまに『おじずき』なんか? 彼女の本心はわからないが、ミオン ちゃん、Kさんと立て続けにフラれて 傷ついている俺にとってこのラインは 元気づけられる。 今まであまり意識していなかったが、 改めてらなちゃんのことを思い出して みた。 そんなに印象は強くないが、雰囲気 といい、体型といい、アナウンサーの 水卜ちゃんを若くした感じかな。まぁ、 悪くはないし、何より 24 才と若い。考 えてみりゃ、こんな若いコが 60 過ぎた オッサンをデートに誘ってくれるなん てそれだけでも奇跡みたいなもんだ。 ちょっとワクワクしてきた。 次のレッスンの日を待つ間の1週間、 少し冷静に考えてみた。これ、もしか してパパ活なんじゃないか。いくら年 上好きとはいえ、向こうから食事に誘 ってくるなんて話がうますぎる。交流 会のときも韓国に旅行するお金が足り ないって言ってたよな。ご飯でも一緒 にいって、少しお小遣いがもらえたら って魂胆なのかもしれないし。 そして、レッスン&らなちゃんデートの日がやってきた。ネガティブなこ とを考えても仕方ない。とりあえず若 いコとのデートを楽しもう。 レッスンが終わり、らなちゃんの希 望で焼き鳥屋に向かう。 「急に誘ってすいません。ひいてませ んか?」 「ひいてはないけど、びっくりしたわ。 こんなオッサンと飯いきたいなんて」 「私、おじずきですもん。河内さん、 イケオジやし」 笑いながら話すらなちゃん、なかな か可愛いやん。それに褒められたら悪 い気はしない。 店に入って食事しながら色んな話を 楽しんだ。韓国の話、小学生のころか らおじずきだった話、付き合ったのは 若い男ばっかりでうまくいかなかった 話。俺のことはあんまり訊かず、自分 のことを話し続ける。 話を聞きながら、らなちゃんの顔を あらためて眺めてみる。色白いなぁ。 じゅうぶん可愛いし。 「なんか、私ばっかり話してすいませ ん。でも、うんうんって優しく聞いて くれて、こういうところがおじさんの 余裕なんですよね。やっぱりクォン・ サンウに似てるし」 持ち上げすぎやろと思いながら、褒 められて気持ちよく時間が過ぎていく。 たいがいの場合、なんとか落とそうと こちらが褒めてばっかりやもんな。 「河内さん、もう1軒いってもい いですか。ちょっと気になってる バーがあるんです」 「まだ早いし、ぜんぜんええよ」 「やったー! いきましょ!」 今のところ、パパ活の気配は全くな い。ほんまに気に入ってくれてるのか? バーで二人とも酒が入り、だいぶ砕 けた雰囲気になってきた。 「河内さん、うちのクラスに入ってき たとき、『うわー、きたー!』って思 ったんですよ。めっちゃタイプやった んで。でも自分の親より年上だとは思 いませんでしたけど」 結構ストレートに伝えてくるな。 「先週帰りにラインしたでしょ。先生 と二人でどっか行ったかもって思った ら気になって思わずラインしちゃいま した」 「そんなん、行くはずないやん」 ここまで素直に言ってくれてるのに、 誘わないわけにはいかんやろ。俺もス トレートに伝えよう。もしそんな気が なかったと断られたら「ごめん、悪か った」と謝るだけだ。 バーを出てすぐ、らなちゃんをホテ ルに誘った。 「二人っきりになりたいけど、いい?」「うん」 二つ返事だ。よかった。 「外だけど、手をつないでも大丈夫で すか?」と訊かれたので、黙って彼女 の手を握る。ギュッと握り 返してきた。 やった。こんなに苦労せ ずにセックスできるなんて。 しかもこんなに若いコと。 いやいや、その気にさせ てホテルに入ったあと、 「お金に困ってるんです」 というパターンもゼロじゃ ないか。でも、ここまで来 たら少しくらい渡してもい いかなって気になってきた。 部屋に入ってハグして、 キスをする。若いのにね っとりとエロいキスだ。 吐息を吐きながら舌を絡 ませてくる。すごく興奮しているようだ。ギュッと抱きしめる と「ああぁ」と声を出した。 「あぁ、ずっと河内さんとこうなるこ とを想像してたんです」 うわ、エロいこと言ってくれるやん。 俺もエロいツッコミを入れよう。 「想像して、どうしたん?」 「あぁ、自分でしてました。あぁ」 外見からは想像できない、むっちゃエロい女だ。そして、AVのような淫 語プレイに俺のペニスはギンギンにな っている。 立ったままキスし、彼女のパンツの ボタンとジッパーを外して下着の中に 手を入れる。うわ、もうヌルヌルやん。 ベッドに移動して服を全部脱がし、 全身にキスをする。白くてスベスベで、 張りがある 20 代の肌だ。 愛液で濡れている部分を舌と指で丁 寧に愛撫した。 「ああああぁ、ああああぁ」 声が大きくなり、どんどん愛液が溢 れてくる。 「河内さん、あぁ、はやく欲しいです。 欲しい」 少し焦らして淫語プレイでもと思っ たが、俺も興奮してもう我慢できない。 正常位で挿入だ。 体位を何度か変えて、らなちゃんの 若い身体を堪能しながら、最後は再び 正常位でキスしながら射精した。 しばらく挿れたまま抱き合いながら のキスで余韻を楽しんだ後、身体を離 してペニスを見ると、コンドームに白 濁した愛液がべったりついていた。最 高にエロい女だな。
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