45才のバツイチ健全マッサージ店セラピスト
45才のバツイチ健全マッサージ店セラピスト
45才のバツイチ健全マッサージ店セラピスト
45才のバツイチ健全マッサージ店セラピスト
 現在のターゲットは健全マッサージ 店セラピストの三田さん。ワンオペ時 狙いが功を奏し、彼女としっかりコミ ュニケーションすることに成功した。 45才のバツイチで一人暮らし。夜は スナックでバイト。そして、LINE も交換できた。もうこれはヤレたも同 然だろう。データを取っているわけじ ゃないが、 40 代女性に関してはほぼ全 戦全勝の俺。今回も楽勝やな。  後は三田さんが働くスナック「M」 に行って、酒を飲みながら距離を縮め て、2、3回通ってお持ち帰り。ヤル までのイメージもばっちりだ。 61 才の俺が今、地獄の底まで追いかけてでも絶対にヤリたい女のファイル。  ただ一点だけ、非常に気になってい ることが。まだ三田さんの素顔を一度 も見たことがないのだ。 40 代のおばさ んで、小柄でちょっとぽっちゃり体型。 マスクで隠されている顔は地味目で、 美人の可能性はそう高くないだろう。  今まで、マスク美人で外したらガッ カリということは多々あったが、その 逆の経験はなかったことを考えると、 ブスの可能性も否定できない。  もちろん三田さんの魅力は、性器に 触れずに俺を射精させたテクニックだ。 でも、そもそも俺がヤリたいと思える レベルに全然達していなかったとした ら、どうしようか。コトが順調に進ん でいったから余計に心配ではあるが、 まあいい。三田さんの素顔を拝んでか ら考えよう。  月・水・金曜日にスナック「M」で 勤務しているとのことだが、金曜日は 混んでいる可能性が高い。どうせ行く なら空いていてじっくり話ができる方 がいいだろう。翌週の火曜日、三田さ んにLINEを入れてみた。 『河内です。明日は「M」にいらっし ゃいますか?』なかなか既読にもならない。マッサ ージ店で接客中なのか? 待つこと1 時間、ようやくLINEが返ってきた。 『明日、入ってますよ。ほんとに来て いただけるんですか? ヘンピなとこ ろですけど、来ていただけたら嬉しい です!』 『9時くらいになると思うけど大丈 夫?』 『電車あるうちは店にいるので全然大 丈夫です!』  そして当日、会社帰りに軽く食事を 済ませて、「M」に向かった。「M」 がある街は、一応は大阪市内ではある がかなりの下町。繁華街でもないし、 こんな事でもなけりゃ、行くことは絶 対にない場所だ。  グーグルで探してみたが、街灯もほ とんどない暗い道で、それらしき店は ない。ほんまに営業してるのか?  三田さんにLINE送って訊いてみ ようかと思ったら、奥の路地からカラ オケで歌う声が聞こえてきた。  暗い路地裏にポツンと1軒だけ存在 する「M」、正直ちょっと入りづ らいがここまで来たら行くしかない。  カランとドアを開けて店に入ると、 カウンターだけの狭い店内は水曜日だ というのに席がほとんど埋まっている。 すごいな。  肝心の三田さんはというと、いた、 いた。カウンターの奥の方にいる小柄 な女性、ちょいぽちゃ体型だから三田 さんに違いない。 「あっ、河内さん。ほんまに来てくれ たんですね。ありがとうございます!  こちらの席どうぞ」  年配の男性客2人の間に腰かけ、三 田さんからおしぼりを受け取る。そし てしっかりと素顔をチェック。  おぉ、想像していたよりずっといい ぞ。最悪の場合も想定していたけど、 決して悪くない。原日出子にちょっと 似てるかな。若いころはなかなかのい い女だったんじゃないか?  これなら文句なし。ターゲット継続 だ。じっくり飲みながら話をしよう。 「私ってすぐわかりました?」 「うん、わかったよ」 「まあ、豆タンクみたいな体型ですし ね」 「いやいや、そんなことないよ」  心にもないことを言いながら改めて 「M」の店内をじっくりと見渡す。  カウンターの中には、 50 前後くらい のママらしき女性と三田さん。 10 席余 りのカウンターは俺を含めて満席だ。 夫婦らしき1組を除くと客は全員男性。 おそらくは皆、地元民だろう。  三田さんは客から「さとちゃん」と 呼ばれている。 「三田さん、さとちゃんって呼ばれて るんや」 「そうなんです。名前がさとみなん で」 「ほんじゃ、俺もさとちゃんって呼 ぼ」 「いいですよ」  よしよし、こんな感じでどんどん話 していければいいんじゃないか。  と思っていたが、甘かった。酔った 常連客同士の盛り上がりやカラオケが うるさく、ゆっくり話ができる状況で はない。それに、三田さんは人気者ら しく、さとちゃん、さとちゃんと話し かけられたり、デュエットを求められ たりと、俺と話すのがなかなか難しい 状況だ。  隣のオッサンと仲良くなろうと声か けても、身内同士の会話に夢中で積極 的にからんでくれる感じはない。地元 密着スナックで俺は完全アウェイ状態やないか。なんか鬱陶しいなぁ。  離れたところにいる三田さんは、こ んな状況の俺に気を遣っている様子だ が、なかなか前にいるオッサンが彼女 を離さない。  これだけ人気者だと、店内で距離を 詰めていくのは結構難しいかもしれな いな。 「こんばんは、初めまして。ごめんな さいね、やかましい店で。よしので す」  ママが気を遣ってやってきた。 「さとちゃんのお知り合い?」  昼間の店で知り合ったと伝えると、 「さとちゃん 帰るんやったら俺も」 「そうなんや。彼女、上手でしょ。 でも、昼間のお客さん連れてきた のは初めてじゃないかな」  そう言われると、なんかうれしいな。   23 時過ぎ、三田さんが店を上がるま で粘ったのだが、結局、この日はほと んどママとの話に終始し、三田さんと はあまり話せなかった。  三田さんの帰り支度に合わせ、俺も 出ようかと思ったら、「さとちゃん帰 るんやったら俺も」と3、4人の客が 動き始めた。こりゃライバルが多そう だ。 「河内さん、せっかく来ていただいた のにあまり話せずごめんなさい。お時 間あるならもうちょっと飲んでいって くださいね」  常連客の相手が忙しかったのはわか るが、もう少し相手してほしかったな。 しゃあない。もうちょっとだけ飲んで 帰るか。  地元密着スナックを舞台に、マドン ナを口説いていくのは簡単じゃなさそ うだ。もう一度しっかり作戦を立て直 さなければ。



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