浄化作戦後の今のかんなみ新地の激安ホテヘル本サロを歩いてみた

世間が三連休に入るタイミングで、ホテルはどこも激混みのため、取れたホテルは大阪の繁華街から外れた十三という町になった。　予約した東横インに向かうと、そこはネオン輝くホテル街だった。そう、十三は関西有数のホテヘルのメッカなのである。ただならぬ光景に、気分が一気にアガッてしまった。「うちは、こんな子ばっかやけど」　が、年末で私の財布の中身も厳しい。ここは大阪ホテヘルの密かなトレンド、激安系を利用しようと考えた。何やら「会社」をイメージした、長ったらしい名前の激安店である。　ＨＰの在籍を見ると、美少女ばっかりではないか！　——と、店のパネマジに騙されるほど私はウブではない。「写真はあくまでイメージです」の世界だ。通販のおせち料理の写真と実物のギャップに騙されて騒ぐほうが悪いというものだ。　受付で女の子と対面し、そのままホテルに行くスタイルのようなので、晩飯もそこそこにビル内の受付に向かった。　店員の男性は私の「どんな子いますか？」という質問に「うちは、こんな子ばっかやけどええか？」と、両手を広げた。「店の子はほとんどデブ」だと正直に答えてくれたのだ。　沈黙する私に対して、「次に出勤してくるこの子は細い。保証する」とのこと。年齢はちょいいってるようだが、保証するほど細いならばこの子に賭けるか。一点買いである！ 30 分ほど店の待合室で時間をつぶしていると、マスクをつけた女の子がやって来た。厚着ではあるが細いことは確実だ。まずは、第一段階クリアである。　目元などで判断すると 30 代半ばという感じだろう。落ち着いた茶髪で、まあまあ及第点か。　２人で、ホテトル以外はほとんど利用しないと思われる新し目のホテルに入る。ビジネスホテルよりちょい広めで、風呂は洗い場までちゃんとある、ホテトルのプレイルームに最適化された造りだ。歯茎丸出しのトークが続く　部屋に入ってようやく彼女がマスクを取った。ショックが私を襲う。その顔は「馬ムスメ」だった。いや、ゲームとかアニメの美少女の話ではなく、馬のような顔だったのだ。私が最も苦手なタイプだ。興味がある方は「馬」「笑う」で画像検索して欲しい。　歯茎がムキっとフルオープンした馬ムスメは、明るくよく話すのだが、笑うたびに飛び出る歯茎が気になって仕方ない。私のイライラはマックスだ。　が、本人曰く「店では指名で上位」らしく、なぜか高飛車な接客である。私の時計に「これって高いでしょ？」、スマホケースに「私、こういうセンス好き」と、変なキャバ嬢トークだ。　さらに無駄話もよくしゃべる。「最近、 10 コ下の男の子から告白された」「この店の前は高いデリヘルにいた」「その前は北新地のラウンジにずっといた」　……いろいろとウソと自慢が入った真偽不明な話が続く。だが、「この店のコは太いのが当り前」「たまにかわいい子がいるが、ちょっと病んでる」「私は稼いでいるほう」だの、たまに正しい情報も吐く。　おそらく彼女は、北新地の安キャバあたりでヘルプ専門で働いていたのではないか。その後に風俗入りし、指名が取れず、激安系に流れて、「細い」というだけでこうして初見の指名を取っているのだろう。　私の提案でようやく風呂場へ。胸は小さめで、アソコの毛は短めか。ウエストは細い。しかし、この馬ムスメのサービスにはおざなりという言葉しか出てこない。丁寧に洗わないし、自分もあんまりシャワーを浴びない。パドック（顔見せ）があったら絶対に買わなかったが、今回は予想師（店員）の言葉を信じて一点買いし、見事に外した。　身体を拭いたりもしてくれないままベッドに行き、なおも歯茎丸出しのトークが続く。うーん。　こっちからお願いしてようやく乳首を攻めてくれたが、ほんの数秒だ。フェラもおざなり。玉はイヤがる。こちらから言い出してのスマタも逃げ気味。なんとか絞り出すという形で私は自分の手でフィニッシュした。まったく着外だ。　馬ムスメは「お疲れさま」と満面の笑みでハグキを見せながら、風呂場に消えた。ああ。外れ馬券ならぬチンコを握りしめ、私は時間までホテルにいることにした。　いろいろと、ストレスが残る体験だった。何が出てくるか分からないのが激安系の醍醐味だと思うが、次回こそは万馬券を的中させたいものだ。階段の入り口を打ちつけられて　切ない気持ちのまま、私は十三のホテル街を去った。次の仕事先は尼崎である。　尼崎は兵庫県なのだが、ほとんど大阪というか、小ぎれいになった梅田あたりよりコアな大阪を感じる人が多いのではないだろうか。駅前にはホルモン系の焼肉屋がやたらと多く、その気安さは関西随一だ。そんな尼崎といえば一つ、どうしても行かなくてはならない場所がある。「かんなみ新地」である。　尼崎にある元遊廓で、いわゆるちょんの間だ。ほんの数年前、店の前を通ったときは、まさに桃源郷のような場所だった。妖艶なライトに照らされた女の子たちと、「遊んでってな、お兄さん」というやり手ババア。昭和から続く風俗街であり、若い子がいるとも評判の一帯だった。　だが、新聞によると 21 年 11 月に「浄化作戦」が行なわれたという。 36 店舗ほどあった店が一気に営業を辞めてしまったのだ。　記事には、近くのマンションに住む母親による「子どもになんて説明していいか分からない場所だった」との声があった。いや、近所のマンションなんて、新地の後に作られたのだろうに。住民とは勝手なものだ。さて果たして、現在はどうなっているのか。　商店街を歩くこと 10 分ほど、かんなみ新地の風景に絶句した。すでにあの妖艶な灯はなかった。周囲と隔絶したような二階建ての長屋造りの建物の多くは明かりが消えており、数軒が赤提灯をあげて営業しているのみ。摘発は事実だったようだ。　実は以前にもかんなみ新地は摘発を経験し、すぐに復活した過去がある。今回もそんなしたたかさを期待した。もしかしたら、こっそり営業を再開しているのではないか。　だが、赤提灯のついている店はどこも居酒屋のようである。『なおや』という店の前に立った。暖簾の奥に店のおじさんがいて、カウンター越しにお客のオッサンと何やら真剣に話をしている。お客さんは「こっちでいこうか」などと思案顔だ。　そうか、二階に上がって一発ヤル「ちょんの間」スタイルから、派遣型になったのか！　なるほど、立ち飲み屋で受付とはさすがに考えたな！　と狂喜して店に入る。　シンプルな店内はメニューもシンプルで、４００円の缶ビールと、おつまみは乾きものだけ。とても本気で居酒屋をやっているようには見えない。やはりここは受付なのか。　予感は見事に外れた。顔なじみのお客さんと店長が、競馬新聞を前に予想をしていただけだったのだ。「お兄さん、うちは初めてか？」　気さくに話しかけてくれた店長に「かんなみ新地、今はどこも居酒屋だけなんですね」と切り出すと「そやな」と、いろいろと事情を語ってくれた。　なんでも、尼崎市の女性市長がかんなみを目の敵にしていたらしく、大家さんを丸め込み、警察と一緒になって立ち退きを強行したという。　次々と店が廃業していく中、それでもここで商売を続けたいと、４軒ほどが今でも居酒屋などをやっているのだとか。「かなり前も取り締まりがあって、そのときは復活したそうですが」「いや、今回はいろいろ本気やな」　状況は絶望的らしい。今、飲食店として営業している店たちは、すべて二階へ上がれないように板で階段の入り口を打ちつけられているという徹底ぶりなのである。そこまでするのか、尼崎市役所！　さらにこの４つの居酒屋も 23 年の 12 月中に完全に退去するように市から厳命が下っているという。　そして、ゆくゆくはすべてを更地にして老人ホームなどになるのだとか。いやいや、老人福祉より、今のオッサンたちの下半身福祉を優先して欲しいのだが。「やれますか？」「やれますよ」　尼崎市という街は北から南に阪急線、ＪＲ線、阪神線がそれぞれ平行して三本通っており、一説には「所得」「学歴」「治安」も、その順番だという。　村上春樹は阪急沿線出身であり、尼崎連続殺人の筧千佐子は阪神沿線にいたという、それぞれを代表する有名人を見ても、その説は当たっているのかも知れない。　と尼崎を理解できても、朝からＵＨＡ味覚糖のグミサプリ『亜鉛＆マカ』（通称・ボッキグミ）を６粒ほど食べているので、このままあっさりホテルに帰るわけにはいかない。　向かうは、治安３番目の阪神・尼崎駅だ。近くに本ヘルが生き残っているというのである。　やっているのかどうか分からないアダルトショップの上に二店舗ほどそれらしき店があった。　どちらにしようかと迷ったが。古くさい萌えセーラー服の手描きイラスト看板の方に入った。明朗会計のようなことが書いてあるが、私が知りたいのは本番できるかどうかである。　店内に入ると、客は私一人。出迎えてくれたのは、小粋なソフト帽をかぶったオシャレなおじいさんだった。「うちは、 45 分で１万６千円」という。「やれますか？」と直球でぶつけると「やれますよ」と即答してくれた。女の子は 30 代と 40 代で「うちは細い子しかいないよ」とのこと。信じるしかない。「 30 代で」と料金を支払う。　しかしこの店内、ボックス席もあって普通にパブのような造りだが、店長の私物と思われるゴルフセットなどもあり、生活感あふれる店内に少しだけ不安がよぎる。　しばらくすると三階に案内された。カーテンで仕切られただけの小部屋である。「ここは大丈夫みたい」　しばらく待つと、カーテンを上げて女の子が入ってきた。ロングヘアーでうれしいことにワイシャツ姿である。男の部屋に遊びに来て、寝巻代わりのワイシャツ姿！いわゆる『彼シャツ』と呼ばれるシュチエーションである。伝説のアダルトアニメ『くりいむレモン』まんまだ。　　この店は 80 年代的コンセプトが徹底されているのか、オープンから頑なに変わらないだけなのか。おそらく後者だと思うが、おっさん的にはテンション爆アガリである。　目の前の彼女はちょっと面長で笑顔が素敵な自称32 歳。Ｙシャツの上から見ても、胸はでかそうだ。　挨拶もそこそこにハグさせてもらうことにした。ムギュっとあたる胸がほどよい張りで、これは天然モノに違いない。ボタンを外して見せてもらうと、Ｆカップだという色白の胸にピンクの乳首がたまらない。愛想もよくて、これは、完全に当たった。　彼女はこの店に１年ほど在籍しているそうだ。私が東京から来たと言うと「昔、上野のイメクラにいたことがある」とのこと。ついぞ名前を聞かなくなったイメクラか。風俗歴 10 年かそれ以上の猛者なのだろう。　私の脱いだ服を丁寧に畳んでくれるあたり、本当に愛おしい。股間をフキフキする前に、消毒液を吹いたティッシュを自分の手で少し温めてくれる仕種にも、心尽くしの優しさを感じる。　キスすると、優しい舌がこちらを刺激する。いやあ、このぬくもりですよ。天然モノのＦカップはもみ心地が最高で、そのまま押し倒す。手入れされたアソコは無臭。年齢と風俗歴を考えると奇跡的な美しさだ。　こっちからガツガツいってからは攻守交代し、乳首なめからフェラへ。じゅっぽっとくわえてダイナミックに上下する。グミサプリのアシストもあるが、私は早くもギンギンだ。「入れます？」　と、彼女が部屋にあるカゴに手を伸ばした。ゴム本である。愚息に装着してもらい正常位から挿入すると、グッと入っていく感じが感動モノだ。胸を吸いながら腰を振り、早めに出してしまった。　服を着る前にもう一度ハグしてもらう。ちょっと固くなった乳首が私の胸にあたるのが愛おしい。 ★　かんなみ廃業のことは彼女も知っていた。果たしてこの店は残るのだろうか。「ここは大家さんがそんなことをするつもりはないから大丈夫みたい」　尼崎市長よ、どうかここだけは奪わないで欲しい。

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