ルームシェアで女を泊めてセックス三昧

正直、驚いた。赤の他人と一緒に住みたい連中がこんなにいるとは。実際、運営者側も、日本ではまだまだ馴染みの薄い《ルームシエア》を世に広めたいという趣旨で、サイトを開いてるようだ。興味半分、掲示板を読んで、さらに驚いた。若い女の書き込みがやたらと多いのである。《フリーターですが、どなたか一緒に・・・》《ＯＬです。シエアしてくれる相手を探してます》《部屋が余っているので、誰かルームシエアしませんか？》なんだよコレー‐男と一緒に住みたいって女がゴロゴロしてるじゃん！ナンバに使えるじゃん！なんてことは、世の男どもも気づいてるようで、若い女性のメッセージには、ナンバ目的と思われる男のレスが殺到している（やりとりはすべて、ＷＥＢ上で公開される）。でもって、中には現実に共同生活を始めた男女も…。いったいどんな女が来るんだ？当日、期待と不安ない交ぜでパルコ前で待つオレに、脇から声がかかった。「…一茶さんですか？セイコです…」２４才だろうか。ざんばら髪に、薄汚れた青いポロシャツとジーンズ。ルックスは、よく言えば、フィギュアスケートの安藤美姫だが、いかにも貧相な感じである。さて、どうするべ。いきなり部屋に連れていくのも何だしな。「とりあえず、その辺で打ち合わせしましょうか。お互いどんな人間がよく知りませんしね」「…わかりました」疑いの眼差しを向けながらも、彼女は近くの居酒屋に付いてきた。話によれば、目黒区で《出版系の仕事》に就いており、現在も男性のルームメイトと２人で暮らしているらしい。家賃はたった２万円という。じゃあ、なんで新たにルームメートを探すんだ？今の男と共同生活してればいいんじゃないの？当然の疑問にセイコは答える。相手は《すれ違っても、｜言も話さない》男で、用のあるときは、テーブルにメモを置いて済ませるのだという。「あと『オトコとか人を部屋に連れ込むのはやめてくれ。もしそういうときは出て行ってもらう』とキッく言われてて。もう限界かなって」この女、男とシエアしてるのに、また別の男を部屋に入れようとしてるのか。そりゃあ今の男も嫌がるだろうよ。しかし、それ以前に、コイツの暗さは何とかならんか。会ってから一度も笑顔を見せないばかりか、ろくろく話もしないではないか。オレのことを気に入らないならそれで結構。その前に、こっちから願い下げだ。トイレから戻り、オレは彼女にすまなそうな顔で言った。「すいません、今留守電聞いたら、何か仕事のトラブルがあったみたいで、すぐに行かなきゃいけなくなったんですよ。また連絡しますんで、今日はコレで」どうにか、《ご対面》まで漕ぎ着けたが、さすがにあの女と一緒に住む気にはなれない。というわけで、また新たに複数の「借りたい」女に前記のメールを送信、何人かとやり取りするうち、その中の１人、ヨシミ（２６才）が積極的なアプローチをかけてきた。部屋に向かう道すがら、聞いてもいないのに、アヤが自分のことを話し始めた。「２カ月ほど前、福島から上京してきたばっかりで、まだ右も左もわかんなくて」「へＩ、そうなんだ」気のない返事を繰り返すうち、マンションに到着。廊下を歩きつつ、オレは何気に言った。「｜応、一部屋だけなんだけど」その途端、場の雰囲気が一変した。「アタシ、勘違いしてましたぁ」立ち止まったまま、彼女は一向に部屋には入ろうとしない。「そう言わずに、ちょっとだけでも見ていけば？」「・・・いえ」誤解すんなよ・オレはキミをどうこうする気など毛頭ないぜ。ただ、せっかく来たんだから見れば、と親切心で言ってるだけなの。だから、突っ立ってない

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