エレベータで最上フロアのⅢ階へ移動し、 同じように廊下を歩いてみる.青い非常灯. 開いたカーテン.人の気配のなさ.状況は 5階と同じだ。 9階、8階と順に探索を繰り返す.だん だんと、いま自分のいるのが何階なのかわ からなくなる不思議な感覚が襲ってきた。 8階の次が7階、7階の次は6階、のはず なのに、なぜかまだ7階にいるような。も ちろん霊の仕業などではない.ただの錯覚 だ。 そして5階.非常灯脇の窓はちゃんと閉まっていた。当たり前だ。 フロントまで下りてくると、ラウンジに 1組のカップルが座っていた。 この2人、大学のミステリー同好会のメ ンバーで、ヒマをみつけては関西エリアの 心霊スポットを訪ね歩いているのだという. 「やっぱりこのホテルって出るんすかね?」 俺の質問に、いかにもギャルっぽい服装 の女性が真顔で答えた。 「女性の霊が壁をすり抜けてくって話です よね」 「で、なんか見ました?」 「いやぁ、まだなんです」 今度は、隣りにいる彼氏が反応した。い まどきの若者らしく、金髪のギャル男だ。 「サークルの先輩の話だと9階の廊下が特 にヤバィらしいっすよ。知り合いが、真夜 中に白っぽい衣服を着た女がうずくまって るのを目撃したって」 9階の廊下、さっき歩いたばかりだ.何 もなかったよ.青い非常灯しか. 「僕たち、深夜1時に9階に行こうと思っ てるんですよ」わかった。俺も行こう。部屋で仮眠を取り、深夜1時、目覚ましの音とともに9階へ向かった。 相変わらず照明の消えた真っ暗な廊下に、 先ほどのカップルの姿はない。1時に来るんじゃなかったのか。 ひとり地べたに腰をおろし壁にもたれる.零 春先とはいえ、この時間帯はまだまだ冷え世 込みがキッィ。5分と経たず、手足が冷た印 くなった。節電のためか、廊下のエアコン耐 も切られているようだ。瓢 「ウヒヤヒヤヒヤ」 無縁の、別世界にいるかのような気がしい てきた。 カップルはまだ来ない.腕時計をみれば まだ1時半.時間の進みがやたらと遅い.恐 午前2時.腰が痛くなり床に仰向けにな った.知らず知らず暗闇に目が慣れたのか、 白い天井に、無数の網目模様が見えた.
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