小西さんとの映画デートまでこぎつ けた翌日、彼女からお礼のメールが届 いた。 〈昨日はありがとうございました!楽 しかったです。やっぱり、アンジーは最高 ですね。自らが殺されるターゲットにな ってるのに、それをためらわず遂行する 彼女、本当にかっこよかった・河内さん、 また映画観にいきましょうね〉 ヤルノートでは君がターゲットなんや けどね・俺もばっちりミッションを遂行 したいものだ。 ただ、これから小西さんをどう攻めていけばいいのか。《下心のある男はお断り》 とクギをさされていることだし、強引に いっては逆効果。やはり、男友達として接 点を持ちながら、隙あれば一気にヤシて しまうしかないだろう。 痛いのは、夜、飲みに連れだせないことだ。 女を落とすうえでアルコールは非常に 重要なファクター・ほろ酔いになり、少し でも差恥心が弱まり、気持ちを高揚さ せるだけでエッチに持ち込める確率はぐ んと上がる。逆に、シラフの状態だと、も ともとヤリたいと思っている女でない限 りセックスに持ち込むのは至難の業だ。 さあ、どうする。 とりあえず、小西さんとは映画デー卜ならいつでもできる関係になった・次 のデートでは齢女を工口い気分にさせる 映画をセレクトするのはどうだろう? たとえば一異モノn月号でもとりあげ られていた「セックス。アンド。ザ・シティ」 とか・んl、タイトルだけで下心がバレバ レやな。 ネットで上映中、上映予定の映画をチ ェックしてみる。タイトルは工口くないが、 内容は工口い作品。これがほとんどない。 どうにかカスってそうなのは『彼が二度 愛したS」という映画で、ユアン・マクレガ ーが《主人公が官能的な罵に落ち、二転 三転するエロチックで謎めいた展開》ら しい・なんかピンとこんなぁ。 映画は改めて誘うとして、とりあえ ず〈近いうちに昼ごはんでもどうです7.〉 と小西さんにメールを打つ・3時間ほど して返事があった。 〈いいですね。ぜひ行きましょう。私も河 内さんに会って相談したいことがあった ので〉 ん?なんや、相談したいことって。家 庭生活になんか悩みでもあるのか。まあ、 相談を持ちかけられるのは信頼されて いる証拠。なんでも話、聞きますよ。今日もピンクを基調にしたか わいい若奥様風ファッションだ。 少々若づくりではあるが、相変 わらずいい感じです。「実は、今の仕事、辞めようと思うんです」 「『えつ」 「大きな不満があるわけじゃないんです けど、もう1年以上になるし…・女ばか りの職場で煮詰まってるというか、マン ネリっていうか。時給も上がらないです しね」 辞めると聞いて、ちょっとショックを受 けた。もともと、近所のスーパーでレジ をしている小西さんの姿に俺は《ヤリた いI.》と感じたわけだ。スーパーを辞め たからと言って女としての魅力が減るわ けでもないし、逆に近所の目を気にせず に済むという点では好都合なのだが、な にかとても残念だ。 「で、いろいろ探し始めてるんですけど、 河内さんにも相談してみようと思って。 ビジネスマンっていうかちゃんと社会人 してる人で相談できる人は河内さんだ けなんです」 求人チラシやフリーペーパーを見て もよくわからない。せっかくだから面白 い仕事がしたいなって思っているが、パソ コンは苦手だし、事務の経験はほとんどない。どんな仕事が向いているのか、何が できるのか、一人で考えても前に進まな いので俺に相談したいということらしい。 「旦那さんには相談した?」 「あんまりしんどそうな仕事するなよって、 それだけです。あまり興味がないようで…。 ダンナに聞いてもしや-ないですわ」 ちょっと口を尖らせて怒っている。いいよ、 俺がばっちり相談に乗ってやるから。「じゃ、ちょっといいですか?」 彼女が鞄の中からチラシと求人誌を 取り出した。 「いろんな仕事が載ってるじゃないですか。 あれこれ目移りして、よくわからないん ですよね」 新しい世界が始まりそうでちょっとワ クワク、そんな感じでペラペラチラシと 求人誌をめくる小西さん・現実に引き 戻して申し訳ないが、俺は言った。 「まずは、小西さんが仕事できる条件を はっきりさせた方がいいと思うよ」 「ですよね」チラシでこの条件に合う求人にペン で印をつけていくと、一気に数が減り、業 種が偏った・スーパー、コンビ二等の販売 やレジ係、レストランやファーストフード の調理やホール係、ホテル等の清掃等々だ。 「やっぱり、こういう仕事になりますよねえ」 「まあ、今すぐ無理に仕事を変わる必要 もない訳やし、この条件で求人誌チエッ クしてたらそのうちいいの見つかるかも しれんしね」 「やっぱり河内さんに相談してよかった です。こまめにチエックして、また河内さ んに相談しますね。いいですか?」 「そんなん、いいに決まってるやんか」 即返したと同時に、疑問に感じた。も しかして彼女にとって都合のいい男にな ってやしないか? いや、俺としてはこの状況を逆に都合 よく利用しよう。小西さんが俺にとって 望ましい仕事に就くように誘導すれば いいじゃないか。今のスーパーを辞めるの は残念だが、もっと小西さんの魅力を引き立たせ、俺にとっても都合がいい仕事 があるはずだ。 さっそく、俺目線で希望条件を(心の 中で)整理してみた。 ■俺の自宅から遠い 圃客として彼女と接点が持てる ■できれば制服がある仕事 そこまで考えると、小西さんにどんな コスチュームが似合うのか想像してしまう。 手始めにミスドはどうだ?近くにいる 店員の制服を、目の前の小西さんに重ね 合わせてみる。 う’ん、なんか、イマイチやなあ・これ ならマクドの方がいいかも・うん、小西さ んのマクドの制服姿はちょっとむっちり してエッチくさいかもしれんなぁ。 『俺も、家のチラシをチエックしておくよ。 いいのがあればすぐ連絡するし」 「助かります。私も、よさげなのが見つか ったらすぐ相談します」 彼女の条件に俺の条件を加えながら、 二人にとってハッピーな転職をお手伝い させていただこう。さて聯もう一人の女、タケショーだが、 重大な事実が判明した。彼女の所在を つかむべく、同窓会を企画し、その準備を着々と進めてきた中で、すでに転職 している当時の彼女の直属の上司に連 絡を取ったときのことだ。 「ああ、武田ね。今でも年賀状は来てるよ」 「彼女、関西に帰ってきてるんですよね」 「それって、いつの話やねん・武田、今、横 浜に住んでるで」 えっ横浜?関西にいるんじゃなかった のか?同窓会をネタに連絡をとり、会 おうと目論んでいたのだが、これは厳し い状況になってしまった。 しかし、これであきらめる俺ではない。 ヤルノートに載った女は地獄の底までも 追いかけてヤルと決めているのだ。 とりあえず、タケショーの住所、自宅 の電話番号、PCのメアドは手に入った。 横浜にいる彼女が大阪の同窓会に来る ことはないだろうが、それはどうでもいい。 俺は同窓会があるということを名目に 連絡したいだけなのだ。 同窓会の概要が決まれば、その告知と、 知ってる人の連絡先を教えてほしいとい う内容のメールを、現段階で連絡先がわ かる人全員に送る。もちろんタケショー もそのなかの1人・そして、メール送信 後に、タケショーにだけ確認の電話を入 れるのだ。
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