仮設トイレを開けたら見知らぬ若い女の丸い大きな尻が目の前に

その日、男友だち数人と千葉の海水浴場に遊びに来ていたオレは、夏の開放感のもと、しこたまビールを飲んでいた。ゴザの上に空き缶が一つ、また一つと空いていく。が、さすがに調子に乗りすぎた。気がつけば勝脱がパンパンだ。ちょっとションベン行ってくらぁ！よろよろと立ち上がって海の家に隣接する仮設トイレへ。「空き」を示す青色のついたドアノブを握りしめ、勢いよく手前に引く。目の前に丸い大きな尻が見えた。見知らぬ若い女が首を後ろに向け、ジーッとオレの顔を眺めている。魔物にでも遭遇したかのような表情だ。次の瞬間、「わっ、すいません！」一慌ててトイレの扉を閉めた。どうやら鍵をかけ忘れていたようだが、しかしなんでオレが謝らなきゃいけないんだ。でもいいケシだった。丸くて白くてプリプリで。人間っつうのは、本当にビックリすると声も出ないものらしい。ジョロロ〜。隣りのトイレで長い長い小便を垂れ流しつつ、オレはつい先ほど見た鶴女の篤信の表情を思い出していた。これまで味わったこともない妙な興奮を覚えながら。以来、オレの中で一つの悪企みが生まれ、頭から離れなくなった。また仮設トイレの扉を開け、用を足している女の姿を見ることはできないものか。勘違いを装い、生ケシと腰を抜かした女の顔を堪能することは。もちろん、そのためには女が鍵をかけ忘れるか、外から鍵を開ける方法を探るか、いずれかが必須となる。自己紹介が遅れたが、実はオレ、工事現場の資材レンタルの会社に勤めている。扱う商品は、プレ八ブ、足場用具、保安ボックス、そして仮設トイレなど。通常、仮設トイレのドアノブに、小さなロック解除の穴が付いていることはあまり知られていない。トラックでトイレを運搬中、衝撃で勝手にロックがかかった場合や、幼児が中に閉じこめられたときのためにそのような解除用の穴があるのだが、コレ、マイナスドライバーや十円玉を差し込んでクルッとひねれば、誰でも簡単に開けられる仕組みとなっている。もう説明は不要だろう。要するに、周囲の目さえ気をつけておけば、鍵のかかった仮設トイレの扉などワケなく外から開けられるのだ。むふふ。さっそく友人の小林を誘い、シーズン終了間際の湘南へ。目的の仮設トイレの付近に何食わぬ顔で陣取り、獲物がやって来るのを待つ。何度かオッサンや二Ｉチャンをやり過ごした後、絶好のチャンスが訪れた。倖田来未似のギャルがケシをフリフリ、トイレの中へ入っていく。予め決めていたとおり、最初は小林が見張り役に、オレがお楽しみ役として、トイレに近づく。物音を立てぬよう、慎重に解除ホールをひねる。大丈夫。上手くいったようだ。大きく深呼吸し、思い切ってドアを開けた。ガチャー。まず、倖田似のギョエエエと歪んだ顔が飛び込んできた。次にサッと視線を下に移すと、クッキリ日焼け跡。小林もオレも、レイプ自体にはまったく興味がないものの、夜通しで行われるこの手のイベントは、闇夜に紛れることができるため、《仕事》もやりやすいと考えたのだ。甘かった。いざレイプ会場に到着すると、Ⅶ．以上立ち並ぶ仮設トイレの前には深夜になっても行列がなくならず、チャンスがないのだ。 39 焦れたオレたちは、仕方なく行列の中からめぼしい女を見つけ、その後ろに並んだ。不幸中の幸いというべきか、列は各トイレの前に人がズラリと並ぶのではなくＹの字になっており、いずれかのトイレが空くたびに１人ずつ順番に振り分けていくというもの。これなら夕ｌゲットの女が入っているトイレにも素知らぬ顔で近づくことができる。目の前の女が一番右端のトイレに入ったのを確認してから釦秒後、同じトイレに向かう。このころはロック解除の技術もかなり上達。周囲に怪しまれず、素早く開ける自信がある。ところが。「おい、お前さっきから何やってんだよＩ・」不意に後ろから若いアンチャンに腕を掴まれた。「お前、いまトイレを開けようとしてただる」「……は？なんのこと？」「その右手に持ってる、円玉は何だ？解除ホールに突っ込んでの見たぞ」

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