お見合いパーティーでプロフィールに童貞と書いてお姉さんの筆下し願望をくすぐる
男女ともに、参加条件が「年齢25〜40才」という幅広めのパーティにやってきた。参加者は男10人、女8人。
女は大半が30代に見える。24才の俺は間違いなく最年少だ。
渡されたプロフィールカードの「デートに行きたい場所は?」欄に「童貞です!なので年上の方におまかせしたいです」と記入し、いざ回転寿司タイムのスタートだ。
向かいに座っていたオセロ似の37才。年はいってるけど、色っぽいし、けっこう好みだ。
(●=俺 ○=女性)
●こんにちは。
○こんにちは〜キャハハ!
●なんで笑ってるんすか。
○いや…童貞とかわざわざ書いてあるから。アハハハ!
●そんな笑いますか?
やっぱり童貞ってダメなんですかね?
○いや〜書かない方がいいと思うよ。あたしは年下は好きだけどさ(まだ笑ってる)。
●じゃあ、僕らくらいの年の差はどう思いますか?
○それはいいと思うよ。むしろあたしが相手にされないんじゃないかなって感じ。
●いやいや、ぜひ仲良くなりたいですよ。
○アハハハ!
わかったわかった!
●どんだけ笑うんすか…。
○いや〜だってそんなバカ正直に…
(また笑う)。
…笑い袋みたいなオバサンだな。でも可能性はゼロではなさそうだ。次は、小動物系の28才ユイさん。美容師をやっているそうで、独特のファッションをしている。
○24! お若いですね。
●いやいや、ユイさんも若く見えますよ、同い年くらいかと思いました。
○(カードを見て)え…これってホントなの?
●どれですか?
○この「デートに行きたいところ」っていうとこに書いてある…
●本当ですよ、ボク童貞なんです。
○絶対ウソですよね?
●え? 本当ですよ。なんでですか?
○やたら落ち着いてるし、最初の社交辞令みたいなのとかもそうですけど、明らかに慣れてますよね?
●いやいや、そんなことないですよ。本当に思ったから言ったんですけど。
○そうですか…。明らかに警戒されている。その後はずっと気まずい空気が流れていた。
34才にもかかわらず甘ったるいファッションとゴテゴテのメイクをしている。
○はいどーも。
●こんにちはー。
○ふーん…相川七瀬のどこがいいの?
●子供産んでから急激に大人の色気が出てきたあたりですかね。
○キモっ! そんなんだから童貞なんだよ。
●どの辺がキモいんですか?
○いや、全部だよね。芸能人のチョイスとか、童貞って書くあたりとか、なんかもう全部キモい!
●そうですか…不快にさせてしまってごめんなさい。
○はーい、ムリだろうけど頑張って相手探してくださ〜い。
売れ残りのクソアマにここまで言われるなんて。
真っ黒に日焼けしたヨガ教室の先生。身体を鍛えているからか、36才にはとても見えない。
●肌、いいですね。健康的で。
○あはは。はしゃぎすぎちゃった。やっぱり海だよね。
●海ですか。僕はインドア派なのであまり行く機会がないんですよ。
○確かに内気そうだよね、君。こんなこと(童貞)書いてるくらいだし。もっと色々した方がいいよ。
●まあ確かに内気と言えばそうですね。いろいろって?
○みんなでアウトドアもそうだし、合コンとか飲み会とか。
●まずそれをやる友達がいないんですが…。
○はははは、そっかゴメンゴメン。今度やるとき誘ってあげるよ!アネゴ肌系だし、印象も悪くなかったかも。後で攻める候補にしてもいいだろう。
老けて見える32才。パッと見は暗そうな感じだが、どうなることか。
○「スパイダーマン2」好きなの?
●そうですね、スパイダーマンの中では2が一番好きです。
○…アメイジングじゃなくてスパイダーマン2を選ぶのが童貞っぽいチョイスだよね。主人公もずっとウジウジしてたしね。
●そう言われるとそうですね。
○そのチョイスは嫌いじゃないけどね。映画好きなのはわかるし。
●映画好きなんですね。
○そう、もうずっと映画ばっかり見てるの、時間ないから残念だけど、あとでまた映画の話しよ!
〝映画のチョイスが童貞〞という評価をいただいてしまった。でもなぜか高評価っぽかったし、結果オーライか。
メガネをかけた大人しそうな女性。落ち着いて見えたけど同い年だった。
○へぇー、年上の方が好みなんですね…なんかごめんなさい。
●いや、謝ることじゃないですよ。
○私みたいなのと話してても楽しくないですよね。
●いえ、童貞なので女性と話せるだけで舞い上がってますよ!
○…でもやっぱり年上の方のほうが合うんじゃないですか?
●いやいや、そんなことないですよ。
○私より、もっと合う方がいそうというか…。
●そう見えますか?
○はい、ごめんなさい…。
本気で悪いと思っているのか、童貞の文言に引いただけか。脈はまったくなし。ちょっと太めの29才女性。顔がキツめで少し躊躇するけど、こういう人は案外優しかったりするからな。
○(カードを見て)えっ…なにこれ?
●いやそのまんまの意味ですけど…ダメでしたかね?
○ダメっていうか、普通書かないでしょ。常識で考えてさ。
●そうでしたか。すみません。
○だから童貞なんだよ、そういうところだからね?
●気をつけます。
○えっ、しかも童貞のくせにタバコ吸うの?
なんで?
●うまいからですけど…。
○なんかさー、童貞のくせにいちいち態度がデカいんだよね。その辺がイラっとさせるんだと思うよ。気をつけなね。
すげー上から目線で説教された。童貞はタバコを吸ってはいけないらしい。
最後はどことなくアジアンな雰囲気がある33才の女性。優しそうな感じだが…。
○うわっ! 若いね〜!
●そんなでもないですよ。
○そんなことないよー。え、なにこれ?童貞なの?
●あ、はい。
○へー。
●駄目ですかね。○駄目ってことないけど、私はムリかな。
●あ、そうですか。
○うん、ごめんね。
はっきりムリ宣言されたので、もうしゃべることはないだろう。せわしない回転寿司タイムが終わり、次はフリータイムだ。可能性がありそうなのは、1、4、5番ぐらいだが、1番の女性には男が群がっていてどうにもならない。なのでまずは4番、日焼けが印象的だったヨガの先生のところへ。
●どうも〜。
○あ、君か!
インパクト強かったから覚えてるよー。
●それはどうも。いい人いましたか?
○うーん、正直さ、1人1分しゃべった程度じゃよくわかんないよね。
●ですねえ、こんなせわしないと思ってませんでしたよ。
○そっちはいい人いたの?
●いやー、童貞ってとこに引かれちゃって。
○そりゃそうだよ。書いたら駄目だよ。
●引きました?
○うーん、ま、面白いけど、弟クンって感じにしか見れないかなぁ。弟クンじゃちょっと無理だな。近親相姦になっちゃうし。
次に、映画好きの5番、マキさんへ。
○あ、さっきのスパイダーマンの。
●もう少し話したかったんで、来ちゃいました。
○ねえねえ、邦画は見るの?
●見ますけど、あんまヒューマンドラマとかは見ないですね。恋愛の経験が少ないから共感できなくて。
○へぇ…でも洋画はだいたいラブシーンない?
●ありますけど、なんかあれって現実離れしてて、お話として見れるじゃないですか。
○あーなるほどねえ。
●やっぱり恋愛経験あったほうが面白いですかね?
○うーん、あたしもそんなに多い方じゃないけど、あると見方は変わると思うよ。
●そうですか、例えば?
○そうねぇ…あっ、もう時間だ。もうちょっと話したいね。
●そうですね、じゃあまた後で会いませんか?
○そうだね。
期待の持てる終わり方となった。もうこれは5番一択だな。そして運命のカップリングタイム。なんとチェリー山野は、5番の映画マニア32才のマキさんとカップル成立したのだった!わざわざ童貞を選んだ32才、筆下ろし願望がないわけがない。ただいま時刻は夕方17時。今夜中にキメられるかも。
会場の外で合流するや、お姉さんらしくマキさんが言う。
「とりあえず喫茶店いこうか。タバコ吸いたいし」
「そうですね」
会場からほど近い喫茶店に入り(奢ってくれた)、タバコを吸いながらマニアックな映画トークに花を咲かせる。いや、花が咲いてるのはマキさんだけで、俺はうんうん聞いてるだけだ。実にツマらない。さっさと話題を変えねば。
「あの、どうして僕を選んでくれたんですか?」
「恥ずかしいこと聞くね。まぁ…あんまりガツガツしてないからかな」
「童貞でも大丈夫なんですか?」
「あー、そんなのは気にしないでいいんじゃない?」
「マキさんが教えてくれます?」
「ハハハ、馬鹿だねー。そんなの先の話でしょ」
ふーん、先の話なのか。でも今、ちょっと頬を赤らめたぞ。
「あの、こんなこと聞くのもあれですけど、これまで童貞の男と付き合ったことってあります?」
「え、そんなこと聞く?んー、ないかもね」
ま、そうだよな。引っ張ってあげたい願望が首をもたげてきているのか、マキお姉さんは、喫茶店の後に居酒屋へ誘ってくれた。童貞がスマートに口説くのもおかしいので、ここは酔っぱらってやむにやまれずお願いする形がいいだろう。何杯も焼酎をおかわりして、舞台を整えていく。
「大丈夫?飲みすぎじゃない?水飲みなよ」
よし、そろそろ行くか。
「あの、聞きたいことがあったんですけど」「どうしたの」
「セックスって、いいものですか?」
「えー…そういうのは男の人に聞いた方がいいと思うよ」
顔色も変えずにマキさんは答える。適当にあしらっておけって感じか。
「正直に言うと、マキさんにセックスを教えてほしいんです」「ちょっと冗談やめてよ」
「いや、冗談じゃなくて本気なんです。僕の童貞もらってください!」
「声大きいから。ちょっと飲みすぎだって」
「すみません。初めての相手がマキさんだったら嬉しいと思って」
「うん、それはわかったから。ここは出よう。ね?」
え、今わかったって言ったよね?やっぱソノ気だったんじゃん。店を出て(なんと会計はここもマ
キさん持ち)、酔っぱらったフリでマキさんに寄りかかっていく。
「うれしいです。初めてがマキさんで」
「はいはい、わかったわかった」「何も知らないんで、全部おまかせしますから」
「はいはい。家、中野だっけ?」
「そうです」
「じゃ、タクシーだね」
マキさんはタクシーを止め、一緒に車内に乗り込んできた。ほっほう、俺の部屋で筆下ろしか。後部座席で手を握ってみると、マキさんも強く握り返してきた。手のひらがじっとりしている。目前に迫
ったチェリー喰いに興奮しているようだ。 アパートの前でタクシーを停め、マキさんが料金を支払う。どこまでもお姉さんな人だ。
「ありがとうございます。部屋こっちですんで」
ドアを開けてマキさんを中へ招き入れようとしたところで、無情のセリフが。
「はい、じゃあおやすみね。私もう行くから」
「え…」彼女はつかつかと道路へ歩いて行った。童貞で頼りなさげな俺を気遣って送ってくれただけだったんだな…。
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