チャット相手などと初めて会うときにありがちなのが、いつまでも丁寧語を使うために距離が縮まってくれないパターンである。共にですますでしゃべっていては、エロい誘いもやりにくい。自然にタメ語にシフトするタイミングは、驚きや感動などの感嘆文だ。
「えっ、そうなんだ!」
「へー、知らなかった!」
思わず言葉が砕けてしまったというスタンスで徐々にタメ語を増やしていこう。女性が言う「酒が強い」は、せいぜい日本酒やワインを何杯か飲める程度だったりする。女同士で「強いね〜」と言われて調子に乗ってるだけだ。表のようなアルコール度数の強い酒を飲ませば道は開ける。女も強い宣言した以上、飲み干さぬわけにいかぬのだから。
防御線を張られたとき、強引にススめるのは逆効果。下心を見透かされる。なので「一杯だけ」、ではなく「最初カンパイだけ」と、口あたりのいい酒を注文しておき、後はコトあるたびにカンパイを持ちだそう。
「6時…。ちょっと早く仕事あがりすぎちゃったかな。アケミも今日は彼氏んとこ行くって言ってたし。仕方ない、お酒でも買って帰るか。でも、いつもビールってのもねえ、日本酒とウィスキーは嫌いだし、売ってる力クテルはマズイし…。ョシ、ちょこっとワインしてくかー。」
最近ボク、ワインショップでよくナンパしてるんですよ。ワインブームのせいか、1人きりでお酒を買いに来るOLさんも多いんで、けっこう狙い目なんだよね、コレが。右ページの写真のコ(23才)は、渋谷のワインショップで引っかけました。何買うか迷ってるみたいだったんで、
「あ、赤ならコッチの方がオススメだよ。」
安いわりに美味しいと声かけたら、
「えー、本当ですかあ」って。
予定もなくて、アパートに帰るところだったみたい。彼氏とも3カ月前に別れたらしいし、まさに狙いどおりなんですよ。とりあえず、
「いやあ、ボルドーは重いんじゃないかな」
「シャフリって言っても色々あってさ」
なんてテキトーなウンチクで盛り上げて。1本ワインを買わせた後、
「近くに持ち込みOKのバーがあるんだよね。それ一緒に飲まない?」って誘うと、
「じゃあ、ちょっとだけなら」って。簡単なもんですよ。バーではもちろん、ガンガン飲ませまくり。と案の定、「ねえ、どっかいかない?」ってしなだれかかってきて。
こ要望どおり、ラブホに連れていってあげました。やけにラフな力ッコしてますけど、これでも丸の内のDLさんなんですって
某有名商社に勤めているという彼女。何でも趣味はゴルフだそう
銀座の某ワインショップで引っかけたのが左ページの彼女です。実はここ利き酒用のスタンドバーがあって、隣りの席の人にさりげなく話しかけられるんですよね。ワイン2杯分、ちょうど10分間ぐらい口説いたかな。そもそもがナンパをするために生まれてきたようなボク、それだけありゃラクショーですよ。みなさんも近くの酒屋ばっかじゃなく、たまにはオシャレなワインショップに出かけてみたらいかがです?タダでオツマミまで付いてくるなんてお得だと思いませんか。
高級ワインと激安ワインを見極められる奴ってどれくらいいるのか
正月になると「芸能人格付けチェック」とかいう一体誰が見てるのか分かんない特番がテレビで放送されている。人気芸能人が様々なジャンルでの常識のあるなしをチェックして1流、2流などとランク付けするらしく、終盤には高級ワインと激安ワインを飲ませてどっちがより上質なワインかをチョイス。なぜか毎回ガクトが正解を選んで優勝するのがお約束になってるというが、そんなもん正月から家族揃って見てる時点でろくな1年にならないのは火を見るよりも明らかだろう。
しかし、確かに意識の高いリア充たちはワインにやたらとうるさいイメージがあり、実際ワインバ
ーなる店も最近急増中だ。ワインボトルのラベル部分を舐め回すようにじっくり見て「なるほど…」
とか「珍しい…」とかこっちに聞こえるように呟いている奴らをよく見かけるようになったのも最近
である。
そんなワインブームのせいか、毎年六本木でこの時期に1週間だけ開かれている大規模なワインの試飲会イベントが盛況だという。基本的には常連客が毎年決まった銘柄のワインを購入する際にそれらを試飲してその年の味を確かめるためのイベントだったのが、今は一見の客にも世界の様々なワインをソムリエが薦めてくれるのだとか。
早速平日の夕方にそのワイン試飲イベントが行われているという六本木某商業施設へ足を延ばしてみることにした。到着すると会場の入口両サイドには身長180センチほどの金髪外国人美女2名が金剛力士像の如くモデル立ちしており、まるで我我のような冷やかし組を寄せ付けないための門番のような強いオーラを放っている。下町の怪しい居酒屋なら平気で入れるのにこういうリア充イベント会場ではどうしても二の足を踏んでしまうのだが意を決して受付へ。
前方に並んでるドレスアップした上品そうなマダムとバカなんだけど推薦で青山学院大学に入った
ような娘の親子が「予約した○○ですがぁ〜」と受付に伝えている。親子は左奥の既にワインボトルがズラリと並んだテーブル席に案内されていったが、俺みたいな全身プーマのスウェットを着た一見の者は受付で初めてだと伝えると客があまりいない静かなスペースのテーブルに案内されることになった。しばらくしてバイヤーと呼ばれる従業員が名刺を渡してきて1対1でのワイン試飲会がスタート。
「このピロートブルーというワイン。店でボトルで入れたら1本1万4千円ぐらいしますよ。これを
ね、こういうイベントでね、箱買いでね、少しお得に皆さん買っていかれるんですよ」といきなり高
級ワインを箱買いすることによって安値で入手できるという、上野のアメ横と同じ売り文句で話し始めたので思わず警戒してしまう。
「ちょっと一口飲んでみて」「飲みやすいでしょ」「これ数年後には人気出るやつだから」となぜか着席してものの5分でタメ口で接せられてるけど、たぶんこういうフレンドリーな世界なんだろうなと周りを覗うとさっきの親子に対してはまるで天皇陛下の園遊会に招待された芸能人のように低頭平身でバイヤーが対応していた。
周りの他の客の様子も覗うと「今年のは深みがあるね」とか「牛(の肉)に合いそうだね」とか「南仏っぽいかな」などと絶対に昨日寝る前にネットでググって覚えたようたような台詞を恥ずかしげもなく発している。しかもよく耳を傾けたらそいつらのワインの感想の9割は苦めのワインには「深みがある」「肉に合いそう」、甘めのワインには「フルーティー」「女性にも飲みやすい」としか言ってないことが判明。おそらく今サイゼリアの299円のワインを出してもこいつらは嬉々として「牛に合いそう」とか「うーん、フルーティー」ってほざくに違いないだろう。
そうこうしている内にどこでどう迷い込んだのか土木作業服を着たスキンヘッドのヤンキー風男性が女を連れて登場して会場内に緊張が走った。土方カップルは入口付近でワインの試飲を薦められて「日本酒派だからよ」とか「ストロングゼロじゃないと酔えない」などと挑発するような発言を連発。対応していたバイヤーがこれは危険と思ったのか、奥から黒い鳥のイラストが入ったボトルを用意してきてコップに赤ワインを注いで土方男に手渡す。それを日本酒のおちょこのようにクイッと一気に飲み干した途端、土方男の顔が見る見る紅潮。急にしおらしくなってオネエみたいな目つきになってしまったので、あれはおそらく麻酔銃的なワインだったのかもしれない。
結果、おそらくバイヤーたちも客を見てるのだろう、自分や土方男にはワインの購入を最後まで強いることもなく「名前だけでも憶えて帰って下さいね」と新人漫才コンビみたいなことを言われてや
んわりと店を追い出されたのであった。
女を落とす心理術
「落ち着けて口説くこともできんし、リリースするか」と、考える人もいるかもしれない。大きな誤りだ。なかには本当に用事のあるコもいるだろうが、大半の場合、このセリフは、男の出方をうかがうための方便と考えていい。楽しくなかったらすぐに帰るけど、そうじゃないならアナタに付き合うのもやぶさかではありませんよという意味なのだ。迷わず攻め続けるべし。ただし、以下の言動はチャンスの芽をつぶす恐れがあるので十分注意してほしい。
ナンパした相手がOKをくれたからといって居酒屋やカラオケに誘うのはNG。百戦錬磨のナンパ師ならいざ知らず、シロートがいきなり個室へ誘っても不安がらせるだけだ。安心感を与える場所はオープンカフェと相場が決まっている。
「そこのオープンカフェで、お茶一杯おごらせて」
オープンな場だけに変なことはされないし、お茶一杯なら10 分かそこらで帰れる特集と安心し、気楽に付き合ってくれるだろう。
事前の準備が必要だ。接客中に、こちらの存在を印象づけておくのだ。店内ではマンガのように「さり気ない質問」と「その質問に関連する一言」で伏線を張っておき、偶然、遭遇した素振りでもう1回「最初の質問に関連する一言」を放つ。自然な流れで雑談に持ち込めるハズだ。
男はみな、美人と会うと何となく緊張する。単にしゃべるだけでも慌てがちだし、ナンパに至っては最初から諦めて声すらかけられないものだ。あの動揺は何か。ひとことで言えば、男の思い込みに過ぎない。美人だってそこらのブーちゃんと同じ種族なのに。
上の漫画を読めば、彼女らへの気の持ち方が変わるはず。臆すことなくアタックすべし。
緊張せず女性に声をかけるには、「道を尋ねる」がもっとも有効だ。誰でも知ってるような有名店の所在を尋ね、まずはそこまで案内してもらう展開に持っていこう。ただし、ここでいきなり
「お茶しませんか」「メアド教えて」など、先走った行動に出るのはよろしくない。ナンパ目的だったことがバレバレだ。下心を悟らせず、かつ自然に連絡先を聞くには、マンガのように「今日は無理なんだけど」の台詞をはさむのが正解だ。
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