
ブスはおだてりゃエッチができる?もしくは警戒心が強いのでオチにくいのかどっちだ
男は美人が好きだ。合コンでも自然とカワイイ子を狙ってしまう。一番人気は敷居が高そうなので遠慮するとしても、せめて二番目の子を落とそうと躍起になる。しかしたいていの場合はあえなく撃沈し、帰り際ブツブツつぶやくことに。
(ちえっ、あっちのブサイクに行っときゃヤレたのに)確証はない。ないくせに誰もがそう考える。ヤレなかったのは美人を狙ったからであり、ブスなら簡単にオトせたはずだと。これ、当たっているのだろうか。
確かに美人にはライバル男性も多く、手こずりがちではある。気に入られよ、っと、必死で持ちLげ、笑わせ、優しくしても、振り向いてくれないことは多々あるものだ。しかし、だからといってライバルの少ないブスなら容易にヤラせてくれるものだろうか。本ルポは、この疑問を解消すべく、世間のブスの股間のユルさを検証するという、極めて倣慢な企画である。
何様のつもりなんだとお叱りを受けるやもしれぬ。そもそも、誰がそんなこと知りたいのかと疑問にも思われることだろう。ブスなんぞの行動に興味はないわいと。お断りしておく。当企画は、性的興奮ではなく、知的好奇心を満たすための実験と心得ていただきたい。
さらに付け加えるなら、結果如何では、我々オトコの今後の生き様にも影響してくる重要な実験だとも認識してほしい。彼女がいない、でもいざとなったらブスと付き合えばいいや。
結婚できない、でも切羽詰ればブスとお見合いすりやいいや。無意識のうちにそんな保険をかけた気になっている我々だが、実はブスもオチにくいとなれば、拠り所は消滅してしまうのである。一生独身かもしれないのである。俺もむろん、ブスにはまったく興味がない。
しかし30才の彼女ナシ独身男として、今後はブスも視野に入れねばならぬ日が来るだろうと薄々脅えている。そんな脅えすら、実は甘い幻想だったとすれば…。世の独身男性よ、以下の報告を心して読んでほしい。
まず俺の自己紹介から始めよう。先ほども書いたように30才独身で彼女はいない。見た目はフツーだと自分では思っているが、客観的に見れば平均以下かもしれぬ。たとえば出会い系サイトに顔写真を載せても、申し込みは1通も来ないほどだ。
とはいえ、まったく女に縁がないわけではなく、50点クラスの女性とは何度か付き合ったこともある。会話もそこそこいけるだろう。ただ、やはり80点以上の美人となると、てんで相手にされた記憶がない。本企画を思いついたのも、このあたりの経験則、美人は手強いという人間観に因るところが大きい。
さて、そんな俺がブスをオトす方法だが、ここはやはり徹底的におだてあげる作戦しかないだろう。美人だ、カワイイと誉められた経験のないブスは、おだてられればすいすい木に登るのではないか。単純ながら、もっとも効果的なはずだ。さらに実験材料となるブスの基準も設けておく。
俺の美的感覚では、一般的な感覚とそうズレてはいないと思う。今回のターゲットは、その物差しにおけるブスと限定する。ちょっとわかりにくかもしれないが、学年の最下位から数えて10位以内程度までとでもしておこうか。最初の獲物は、お見合いパーティで探すとしよう。過去にも何度か目撃した経験があるのだが、あの手のパーティではフリータイムのときに誰からも話しかけられない女性が必ずいる。いうまでもなく、容姿の劣る方方だ。元々が短時間で相手を見つける場である以上、男女共に第一印象で行動してしまうのは仕方ないことで、結果としてブスなお嬢さんたちは、会場の隅のほうで黙々とお菓子を頬張るしかないのである。そんな子に接近し、おだてればヤレるのか。余りモノ、すなわち会場の誰もが《器量悪し》と認めた女性なのだから、今回のテーマにも適任のはずだ。
平日夜。銀座で開かれたパーティ20人程度が参加していた。
比率は1対1でも、男は美人に集中するのが常なので、必ずや余る女が発生するはずである。回転寿司方式で対面を繰り返す中、すぐに狙いは定まった。番号札15番、28才のOLヨシコだ。他の女性陣がどれもそこそこの容姿なのに対し、彼女だけは明らかに野暮ったく見劣りがする。泉ピン子系か。序盤の1分ほどの強制的な対面タイムで俺はさっそく誉め上げた。
「最初から、君がいいなって思ったんだ」「え?」「すごいキレイだなと思って」「またまたあ、何も出ませんよ」「いや、ほんっと。他の子なんかぜんぜん興味ないし」「えー」まんざら悪い気もしないのだろう、彼女は照れくさそうに笑顔を浮かべる。よしよし。回転寿司の後はフリータイムに突入し、男たちが思い思いに散っていく。場が落ち着いたところで周囲を見渡せば、やは15番は一人きりだった。非情ものだ。さっと近づき、隣から話しける。
「良かったー。また話したかたんよ」「あ、ありがとうございます」
「ホントにタイプだからさ。
う絶対カップルになりたいと思ってるし」周囲の男女は趣味や休日の過ごし方などを語り合っているそんな悠長なことをしてる暇はない。パーティ終了まで、俺は徹底的に15番のみに接近し、その容姿や服装を称え続けた。果たして、「15番の彼女のお相手は……20番の男性ですー」なんとかカップル成立。そりゃそうだろう。この2時間、彼女はほとんど俺としかしゃべってなかったのだから。問題はむしろここからだ。
「じゃあ、お茶でも行こっか」「あ、でも・・」
友達と約束があって今日は時間が作れないというので、メアドを交換して別れることに。夜、メールが届いた。《さきほどはありがとうございました。カップルになれたってことは、お互い収穫ありってことかな(笑)。初めてああいうのに参加したので、1人きりになったときは穴があれば人りたい気持ちでしたーよろしくお願いします》脈ァリな内容である。次に会ったときは、おカラダ頂戴といきますか。ところがどっこい、来る日も来る日もアポが取れないのであった。週末は予定がある、平日は忙しい…。あの日のカップリングは一時の気の迷いだったのか。
ブスはブスでも、出会いを積極的に求めているブス、すなわち自分にも恋愛は可能だと考えているブスは、自らを安く見積もっていないのかもしれない。おだてられたぐらいでは、気分良くなりこそすれ、相手がタイプでなければすぐ見限ってしまうのだ。
このあたり、出会い系などでも同じことがいえるだろう。ならば次は、街頭でブス限定のナンパを試みよう。ちなみに過去の俺のナンパ成績は0勝。あえて美人を避け、青木さやかクラスを狙っているのに、このザマだ。ブスならなんとかなる…と思いたい。が、たとえ顔がひどくても、ミースカやブラ見せなど色っぽく着飾っている女は除外する。おそらくや彼女らには、その色気だけで近寄ってくる男がいることだろう。
よって、おだてられ慣れしているはずだし、ヤリ目的で遊ばれていても、逆に「私が遊んでやった」ぐらいに誤解している可能性もある。皆さんもよく見かけるだろう、生意気なブスを。ああいうのはパスだ。新宿。
いざ、地味めのブスを探してみても、そう見つかるものではない。おばちゃんならまだしも、20代以下の女はやはり、みんなそこそこの容姿をしているもんだ。高島屋付近で、ようやく服装がだらしなく、髪の毛ボサボサの明らかなブスを発見。声をかける。「こんにちわー。すごいタイプなんだけど」無視。かつて言われたことがないであろう最上級の言葉をかけたにも関わらず無視である。意外ゃ、苦戦は続いた。ブスにとってのナンパは、それが並日段起こりえないことだけに、必要以上に警戒するのかもしれない。エステのキャッチセールスだとでも思い込んでいるのだろう。夜8時過ぎ、女が立ち止まった。まるで田舎の男子のようなニキビ面は、この大都会で浮きまくっている。
「ごめんね、すごいカワイイんで思わず声をかけてしまって」
一瞬の笑みを俺は見逃さなかった。彼女、カワィイと言われ間違いなく喜んでいる。モスバーガーでお茶をしながら語ったところ、保険会社で働く彼女は29才。この顔で勧誘員はないだろ暗に詮索すればやはり事務職だとの答が返ってきた。
「ふーん、で、彼氏はいるの?こストレートな問いをぶつけると、探検隊はわざと怒った顔をしながら、おしぽりを投げつける格好をしてみせた。カワイイ子ならキュンとする仕草も、彼女がやれば悲しいほどに滑稽だ
「それにしてもカワイイよね、特に横顔が」
「そう?最近やせたからかな」そうですか。否定しませんか。
「すごいモテるでしょ」「モテないよ。出会いとかないし」
「マジでカワイイなあ。ドキドキしてくるよ」「上手いねえ」
だんだん照れる様子が見えてきた。顔も赤いし、鎖骨あたりの肌も上気している。酒も飲んでいないのに。「私、ァイスクリーム食べたい」いきなり彼女が口にした。これはチャンスだ。
「コンビニでおいしいやつ買って、俺の家で食べよっか」「ん」
あら、こんなに簡単についてくるものなのかいな。やっぱりブスってオチやすいのか?部屋に向かうタクシーでも、念を押すように誉めまくり、アイスを食べながらも髪型や服装まで、思いつく限りの言葉を並べてとことんおだてあげた。結局、生理中だからと本番は許されなかったが、彼女は丁寧なおしゃぶりで発射を見届けてくれたのだった。
ブプの欲情とはこういうものか
初のナンパ成功は、やはりさんざんおだてあげた賜物だろうと思うのだが、一方で彼女がたまたまスキモノだった可能性も否めない。念のためもう1人、試しておこう。
翌日、同じく新宿。タ方の時間帯に、80キロ超級のブスを捉えた。例えるなら、ドランクドラゴンの塚地。これはもう誰がどの角度から見ようと、ブスそのものだ。
「すごいカワイイから、お茶でもしたいなと思って」キョトンとした様子の彼女だったが、強引に手を引っ張ると、「ちょとだけなら」と一人前の台詞を吐きながら喫茶店までついてきた。
「かなりタイプだわ。今日見かけた中でいちばんカワイイもん」うっそー。お姉ちゃんは2人とも美人なのに、私だけブチャイクだしい」ブチャイクといういい方が、これまた一層ブチャイクに拍車をかけるわけだが、ともかく自分が明らかなブスだとはわかっているようだ。しかし俺はそれをパシっと否定してやる。
「そんなことないよ。ちょっと太ってるけど、カワイイつて。だから声かけたんだから」
さっそく目を輝かせてきた。
「ホントにー?そんなの言われたことない」そりゃ、ないだろっ。俺も口にしたそばから唇がムズムズしてくるぐらいだ。
「うん。カワイイっていうかチヤーミングっていうか。妹にしたいタイプっていうのかな」
ツカちゃんはパンパンに張ったほっぺを赤くしていう。
「ふーん、変わった趣味の人がいるなあ」
「変わってないよ。俺けっこう太いていうか、ぼっちゃりしてるけどカワイイっていうか、とにかくこういうタイプの子が好きだから」
しどろもどろになりつつも、誉めちぎる俺。当然ながら、彼女とセックスしたいなどとはこれっぽっちも思わない。勃起するかどうかも怪しいところだ。しかしこれはあくまで実験。己の性欲うんぬんに左右されてはならぬ。勇気を出して誘わねば
「どっか飲みに行く?俺の部屋でもいいし」
「えー、エッチィことしない?」
「しないしない。絶対しないって」
脅えるどころか、むしろハシャぎ気味に部屋へやってきた彼女は、勝手にベッドへ腰をかけた。ここで本来なら抱き寄せてキスなのだろうが、さすがにキツイので、一足飛びに進もう。
「興奮してきた。ほら」手を取って股間に触れさせると、ツカちゃん、急に目をトロンとさせる。
「ちゃんと触ってごらん」「……」ジッパーを下ろす音に続き、フンッフンッという鼻息が聞こえてくる。ブスの欲情シーンとはこういうものなのか。稚拙なフエラチオをさせながら、キツキツに締め上げられたブラジャーを外して大きな乳首をつまみあげると、彼女は獣のような雄たけびを上げた。
「んあっ、んあっー」
やはり、ブスはおだてりゃ木に登る。
「ブスは警戒心が強いので、かえってオチにくい」という説もたまに聞かれるが、それは男があまりにカッコイイ場合に限った話ではないか。人並みの男に対し「何か裏があるに違いない」とは、彼女らも思わないはずだ。これにて実験終了。ただ、こんな結論か出たところで、何をどう生かせば美人をモノにできるのかはさっぱりわからないところが、本実験の最大の弱点なのだが。
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