
不倫の成れの果て・夫婦の愛が憎悪に変わってしまった事件
夫婦の愛が終わるとき、そこには何が残るだろう?
虚無や相手への嫌悪ならまだいいが、憎悪に達してしまうと怖ろしい事態を招きかねない。
仙台で知人の男らと共謀して妻が夫を殺害した事件が話題となったが、同様の事件が起きていた。
妻が若い愛人と共謀し、自殺に見せかけて夫を焼き殺したのである。
世の男たちを震え上がらせる〝炎獄計画〞は周到に練られたものの、やはりプロの目はごまかせなかった。
市街地外れのラブホテルに、やや不釣り合いなカップルが姿を現すようになったのは、1年ほど前からだ。
専業主婦の有希恵(仮名27才)と、伸也(同21才)の2人である。
有希恵は、7才の長男と4才の長女、そして優しい夫(同39才)に恵まれ、傍目には幸せな生活を送っていると思われていた。
が、いったんキレると恐怖すら感じるタイプの実さんへの愛は冷め、甘え上手の年下男にぞっこんだった。彼に抱かれているときだけ、母でも妻でもない、本来の女に戻れたのだ。
2人の出会いは地元のソフトバレーチームだった。
伸也は医療情報管理士の勉強をしている専門学校生。活動的で明るい青年に引かれ、有希恵は果敢にアプローチした。
彼女にはホステスの経験があり、そもそも夫は店の客。
どんな男だろうと落とすのはワケない。
上目遣いに見つめながら、舌足らずな喋り口調で話しかけ、合間に色気を振りまけばイチコロだ。
2人の仲が怪しいという噂は、バレーの仲間内ですぐに広まった。
伸也が有希恵の荷物を運んであげたり、互いの試合を応援するなど親しげな様子が頻繁に目撃されていたのである。
それでも有希恵は気に留めなかった。
(愛してるんだもん、別にいいじゃない。アンタたち私をひがんでるのね。悔しかったら若いオトコをつかまえてみなさいよ)
開き直りの言葉を心の中で繰り返し、伸也だけは絶対に放すまいと誓った。
いずれ一緒になることが、有希恵にとっての〝結願〞だった。
とはいえ有希恵には現実がある。自分をがんじがらめにする逃れがたい日常だ。
(ああ、自由になりたい! 自由になって今すぐ伸也のところに飛んでいきたいなぁ)
仮面夫婦を切り裂く決定的な出来事が起きた。
「なあ、ちょっといいか。よく聞けよ」
「ナニよ、改まって」
「お前の携帯メール見ちまったんだ。伸ちゃんって誰だよ。〝昨日は楽しかったね。またラブラブしようね〞って何だ! どういうことかきっちり説明してもらおうじゃねえか、ああ?」
「ひどい! 他人の携帯見るなんて!」
「おいふざけんなよ、ひどいのはどっちなんだよ、答えろよクソアマ!!」
有希恵はしばしフリーズした後、「別れてよ」と切り出した。
この日が来ることは何となく予感していた。
言い訳しても、ただでさえキレやすい夫を刺激するだけなのはわかっている。
だったら素直な気持ちを吐き出そうと思ったのだ。
が、夫は首をタテに振らない。妻の不貞をなじり、これでもかと怒鳴りつけるばかり。
有希恵は貝のように口を閉ざして数日をやり過ごした。
そして密かに、心の中で憎悪の炎を燃やし始めたのである。
「伸ちゃん、私もう限界。アイツの存在自体に耐えられない」
「どうしても別れてくれないの?」
「うん。このままだと私たち、もう逢えなくなるかもしれないね」
「そんなの絶対ヤだよ。ユッキーと離れたくない」
「そうだよね、伸ちゃんがいない人生なんて考えられないもん。もう消すしかないよね、アイツを…」
「え! そんなっ。……どうするのさ」
「私、考えたのよ。自殺に見せかければどうかって」
硫化水素、バット、灯油。有希恵は悪魔のアイデアを伸也に聞かせた。
最愛の彼氏は驚き、青ざめ、やがて観念する。
実行当日
「ねえ、あなた、そろそろ機嫌直してね。もうちゃんと別れたんだから」
「わかったよ。だけど、もう二度と浮気すんじゃねえぞ」
「大丈夫よ。とりあえず今日は2人でラーメンでも食べに行かない?美味しいとこ知ってるから私の運転で連れてってあげる」
「なんだか気持ち悪いなあ。まあ、たまにはいいか」
子供の目があるので、家では計画を実行できない。とにかく口実を作って外へ連れ出す必要があったのだ。
夫婦2人は自家用車に乗って外に出る。有希恵は睡眠導入剤入りのジュースを用意し、すぐさま夫に飲ませた。導入剤は伸也が知人から入手したものだ。ほどなく実さんは助手席で眠り始めた。
〝第一関門突破! あっさり眠ったよ。予定の場所に向かうね〞
〝了解。こっちはもう着いてるよ〞
伸也とメールで連絡を取り合い、有希恵は計画どおりの場所へ車を走らせた。瀬戸内海に大きく突き出した大串半島には、総面積100ヘクタールに及ぶ大串自然公園が広がっている。
園内にはテニスコートや野外音楽広場、温泉など多彩な施設が整備され、休日となれば家族らの姿で賑わう。その展望台駐車場が仕上げの場所だった。
合流した2人はまず、車内に実さんを閉じこめて硫化水素を発生させようとしたが、うまくいかなかったため、「パターン2」に切り替えた。焼身自殺に見せかける方法である。車外に出された実さんを見下ろす2人。伸也の手にはバットが握られていた。
「いいよね」
「うん、やっちゃって。どうせ眠ってるんだから、本人もきっとわかんないよ」
ひとつ深呼吸をすると、伸也は渾身の力でバットを振り下ろした。
ゴキッ。頭の骨が砕ける鈍い音が響く。
それを10回以上繰り返したところで車の後部座席に寝せ、灯油をかけて火を放った。
有希恵と伸也は犯行を敢行し〝自殺〞の発覚をいまかいまかと見守った。
が、2日経っても騒ぎにならないどころか報道もない。
「車そのものが発見されてないのか」と考えた2人が11月3日夜に再び現場を訪れてみると、車が燃えずに残っていた。
「これじゃあタダの放置車みたいだよね。中でちゃんと焼け死んでるんだけど」
「オレあんまり見たくないなあ。早くやって戻ろうよ」
今度は窓を開け、燃えやすくした上で再度点火する。
と、約1時間後、無事に通行人が燃えている車を見つけ消防に通報、実さんが車内から遺体で発見された。
告別式。有希恵は喪主としてあいさつし、泣き崩れた。
周囲には「夫が自殺してしまったので、これから頑張って子供を育てないと…」と気丈に振る舞った。
この時点までは、完璧なる〝悲劇の妻〞だった。
しかし警察はそこまで甘くない。
当初は自殺との見立てで捜査が行われたものの、やがて香川県警捜査1課の刑事たちは複数の不審点に気付いたのだ。
「解剖の結果がわかりました。ホトケからミンザイが検出されましたよ」
「なるほど。有希恵はダンナが1週間も帰ってこないのに捜索願も出してなかったんだよな。なのに本人はあくまで自殺だって言い張ってるんだろ?」
「はい。『以前から仕事の悩みを抱えていまして』なんて話してます」
「女は怖いねえ。だけどれ、1人じゃ無理だよな」
「もう鑑取りでオトコの影が出てきてます。割と単純なシナリオですかね」
「ああ、油断しないで慎に裏付けを続けてくれ」
県警は有希恵と伸也に任意同行を求めて事情聴取。
2人はいとも簡単に落ち、殺人容疑で逮捕された。
「不倫がバレて別れ話をしたけど別れてくれなくて、殺そうと決めたんです。ネットで練炭自殺なんかを調べて自殺に見せかけようとしました。だけどやっぱりバレちゃうんですね。何も殺すことはないだろうって? カレに会えなくなるのがイヤだったんです」
こう述しているという。
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