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ナンパしやすい女子はモテる女子というよりはナンパが成功しやすい女子であろう。声をかけるよりも、相手にしてくれる成功確率の高い女子の特徴はどこで見分ければよいか。ナンパを断れない女性の見つけ方を実証してみました。

ある日、新宿駅前で、路上のポケットティッシュ配り連中をぼーっと眺めていた。若い女の子を選んで配っているあたり、出会い系業者のようだが、やはり大半は無視されている。ま、普通の感覚を持ったネーちゃんからすれば、ティッシュなんていらんわな。10人に1人くらいは受け取る女の子がいる。たぶん彼女ら、出会い系をやりたいわけでも、ティッシュを欲しがっているわけでもないはず。単純に拒否できなかった、つまり「受け取ってあげなきゃなんだか悪いな」と思ってしまうキャラなのだろう。てことは待てよ。この連中、路上ナンパのターゲットに持ってこいなのでは?
「誘いを断っちゃ申し訳ないし」と、ノコノコついてくるのでは?新宿駅前へ向かった。さっそく、いつもティッシュ配りが立っている東南口へ。しかし炎天下でクソ暑いので出足が鈍っているのか、連中の姿が見あたらない。仕方なく、東口のほうへ向かうと、AUショップ前でコンタクトレンズ屋のスタッフ数人がうちわを配っていた。
「よろしくおねがいしまーす」
暑いからこれを使ってくださいという、しょーもない親切か。基本的に無視されてるし。ティッシュ配りが現れるまでここでやってみるか。おっ、肩をガッツリ出した露出度高めのワンピースちゃんがうちわを受け取った。行ってみっか。
「おねーさん、いいもん持ってんねー」
近付いていき、それとなく声をかける。
「でもうちわの一番いい使い方って知ってる?人にあおいでもらうのが、一番気持ちいいんだよ」
彼女のうちわに手を伸ばす。さっと拝借して、パタパタと仰いでみた。パタパタパタ。「気持ちいいでしょ?」
「えっ? あ、はい」
困惑してるけどそれを言い出せないような照れ笑いだ。狙い通りじゃね?
「もっと強いほうがいい?」
「えーっ、ちょうどいいです」
「暑いところがあったら言ってよ」
「はははっ。ありがとうございます」
ひとしきりパタパタやったあと、うちわを返してやる。と、彼女が逆にオレをあおいでくれだした。
「どうですか?」
「いいね、いいね」
親切にされたから、お返ししなくちゃってか。ねーさん、いいキャラしてんじゃないの?
「ありがとありがと。優しいねえ、ねーさん。何かもっとちゃんと涼しくしてあげたくなってきたよ」
「そんな、いいですよぉ」
「そこの喫茶店に美味いあんみつがあるんだよ。ほら行こう」
そこで彼女の表情が変わった。「…いや、でも、…これから、友達と会うんで…」
普通に申し訳なさそうな感じだ。ウソではなく、本当に予定があるっぽい。
「じゃあ、せっかくなんだしLINE交換はしとこうよ」
「あ、はい…」
とりあえずLINEをゲット。一応成功と言っていいでしょう。ギャルちゃんと別れた後、AU前に戻ると、真っ黒に日焼けしたコンタクトレンズ屋のスタッフが、マスク姿の女の子にアプローチしているところだった。うちわではなく単なるビラだが、彼女は受け取っている。本当にコンタクトがほしいのかな? いや、こんなに一生懸命に働いている方が渡してくれたんだから無視するなんてできないってことなんじゃないの?横に並んで歩き、大きな声で独り言をいう。
「いやー、暑くてたまらんなぁ」
彼女がチラっと見てきた。すかさず声をかける。
「おねーさん、夏風邪とかですか?」
「……」
「ぼくがそうなんで、何となく気になったんだけど。ぼく、ポケットティッシュ持ってるけどいります?」
どうだろうこの親切。ちょっと強引だったか。と、彼女が恥ずかしそうにマスクを外した。「…風邪とかじゃないんで、大丈夫です」
この礼儀正しい反応、やっぱ他人のアプローチをムゲにできない方じゃん!ならば、ここはグイグイ行きましょう。
「そうなんだ。すんません。ぼくが早とちりしちゃって。お詫びに、そこの喫茶店で冷たい飲み物をおごらせてよ」
「…あっ、でも、行きたいんだけど、これから友達が来るんで…」
残念、予定ありか。しかし、彼女もLINE交換にはすんなり応じてくれた。まあいいとしよう。夕方になり、東南口にティッシュ配り連中がパラパラ立ち始めたので、場所を移すことにした。ロックオンしたのは、ビジネスバッグを肩にさげたOL風である。一本道の通路に陣取った4人のバイト全員からティッシュを受け取っていた。さぞや押しに弱いと思われる。声をかけるタイミングを伺ってあとをつけていると、彼女がスタバの前で足を止めた。たまたまやってきた客のフリをして近付いていく。「混んでますねぇ」店内をのぞきながら何気に声をかける。と、テーブル席が一つ空いた。「あっ、おねーさん、あそこ空きましたよ」
「…そうですね」
「他に席の空きもなさそうだし。ぼく、席を取っておきますんで、先に買って来てくださいな。相席しましょう」相手の返事は待たず、席の確保に向かう。さて彼女の反応は…おっ、ドリンクを買ってこっちにやって来るぞ! たまたま席が空いたというラッキーもあったが、普通はこうはいかないんじゃないの?
「…すみません、じゃあ座っていいですか」
「どうぞうどうぞ」入れ替わりにオレもドリンクを買ってくる。

「いやー、座れてよかった。ところで、おねーさんは仕事帰りとかですか?」
「…いや、就職活動の帰りで。今日は朝、地方から出て来たんですけど…」
「そうなんだ。でも東京に仕事探しにくるなんて、頑張ってるじゃないですか?」
「…でも、実は、そこまで東京に来るつもりはなくて…。職安の担当の方からすごく熱心に受けてみたらって言われたから来ただけで」
やっぱりそういうキャラなんですね、おねーさん。さすがは4人から連続でティッシュを受け取るだけありますな。
「ところで、地元にはいつ帰るんですか?」
「7時の電車で帰ろうと思ってます」
残り2時間もないじゃん。めっちゃ攻めがいのありそうなターゲットなのに。
「そりゃあ慌ただしいなあ。でも、そんなふうに地方から出て来てる話を聞いたからには、なんかぼく、ご飯くらいは食べさせてから帰したくなってくるよ」
「そんな、いいいですよ」
「まあ、そう言わないでおごらせてよ」
ほら行こうと席を立つと、彼女はついてきた。とりあえず優しくしておくか。彼女のこのキャラ、上手くやりとりすれば、いずれ東京に呼び出せる可能性はあるし。慌ただしくご飯を食べたあと、彼女を駅に送り、握手をして別れた。出発後、彼女からメールがきた。

「今日はどうもありがとうございました。初めって会った方なのに、いろいろ応援してくれてうれしかったです。また来ます」
次々行こう。就職ちゃんを送ったあと、大急ぎで東南口に戻ってきた。お次のターゲットは、ワッフルを食べながら歩いてきた女の子だ。受け取ったティッシュを片手に、彼女が街路樹の鉄サクにこしかけた。横に座りましょう。
「おねーさん、何食べてるの?」
「そこのワッフルですよー」
「うまそうね。何味?」
「プレーン。だけどアーモンドとかもおいしそうだったんだけど」
やけに反応がいい。モノを食べながら歩くお行儀悪さなのでユルイのかも。
「でも、そんなの食べてたらちょっとノドがかわくでしょ? ジュースでもおごろうか?」
「いやいや、そんな悪いんで」
「じゃあ、マッサージでもしてあげようか?」
そのまま腰に手をあてぐいぐい押してみた。

「こってるねえ」
「えっ? ちょっ。でも気持ちいいかも」
彼女はくすぐったそうにしているが逃げない。
「よかったら、ちゃんとマッサージしてあげようか」
「いやいや」
「でも、気持ち良くない?」
「えー、まあ、たしかに」
ふふっ。いきなり路上でこんなことをしても嫌がらないなんて。と、そのとき彼女に電話がかかってきた。…待ち合わせか。しかし、とりあえずライン交換はできた。7時を回ると、ティッシュ配り連中が一人また一人と帰り始めた。今日の配布ノルマをクリアしたのかもしれない。オレもちょっと疲れてきた。そろそろ飲みにいける相手を引っ掛けたいが…。仕事帰りっぽい女の子がティッシュを受
け取る姿が見えた。歩き方が早いあたり、また待ち合わせか何かかな。あとを追うと、古ぼけたバーの前で立ち止まった。外観の写真を撮っている。
「おねーさん、写真とりましょうか?」
「えっ?」
「フェイスブックに載せたりするのかなーっと思って。だったら自分も一緒に写ってたら楽しいでしょ。ほらスマホ貸してくださいな」
「はははっ」
照れ笑いが出た。やはりティッシュを受け取るコは押しに弱いですなあ。

「このバーに入るとこ?」
「知り合いの店で」
「じゃあ、知り合いに会いにきたみたいな」
「そんな感じで」
「これも何かの縁だし、一緒に入りましょうか」
「…えっ?」
ちょっと戸惑っているが、断りの言葉は出てこない。行きましょ行きましょ。店は、ごちゃごちゃと雑貨の並んだ小さなバーだった。
「マスター、久しぶり。今日はこの人連れてきたんですけど。おにーさん、お名前は?」
「仙頭です」
「さっきその上で知り合って」
何だかちょっとやりにくいな。彼女の肩をポンポンと叩く。
「いやー、雰囲気いいバーじゃないですか。店長さんもおもしろそうな方だし」
ひとまず親切な男を演じながら様子をみるか。店主と彼女の2人の会話を聞きながら飲むこと1時間ほど。彼女の頬が少し赤くなってきた。
「楽しんでる? 大丈夫?」
オレに対する言葉も敬語じゃなくなった。ちょっと酔っ払ってきたのかな。そろそろガンガン行くぜ!
「そうだ、手相を見てあげますよ」
おもむろに彼女の手をとり、じーっと眺める。
「なるほど。ちなみに、カレシとかいます?」
「一応、はい…」
いるのか。でも一つや二つくらいは悩みがあるだろう。
「でも、ちょっと気になることがあるでしょ?」
「いや、そんなには」
「本音を教えてよ。2人がうまくいくように、正確に見てあげたいんで」
「えっ、まあ、休日、相手が寝てばかりってところですかね」
「他にもあるんじゃないですか?」
「まあ、お金にだらしないところとか」
ほほーっ、語り出したぞ。
「ぶっちゃけ、エッチとかどうですか?」
「…まあ、普通というか」
この占い、いいじゃないの。なんかポンポン相手のなかに入っていけるんだけど。夜10時。互いに3杯ずつ飲んだところでバーを出ることに。


「いやー、楽しいバーだったよ、ありがとう」
「いやいや、こちらこそ」
ひとまず一緒に駅に向かって歩く。もちろんもうひと粘りするつもりだ。
「もし、よかったら、ぼくのお勧めバーも教えてあげたくて。一杯だけ飲みません?」
「うーん…」
「すごいお勧めなんで」
「…じゃあ、一杯だけなら」
いいねこのキャラクター。ダラダラいくらでも付き合ってくれそうじゃないの。近くのバーに入り、「お勧めだから」と言ってウィスキーを2つ頼んだ。
「いい雰囲気の店でしょ? もちろんここはおごるから、ゆっくり飲んでよ」
「ありがとうございます」
さてここまでくればもうグイグイいっていいかもな。ウィスキーが半分ほどなくなったところで、切り出してみる。
「ちょっと見せて。マスカラがヘンになってる。ちょっと目をつぶってて」
素直に目をつぶる彼女。いい子ですなぁ。何気にすーっと近付いてみた。
「いや、大丈夫そうだよ」
「そうですか?」
「でも、こうやってマジマジみるとめっちゃ可愛いね」
何気に顔を触ってみた。瞬間、彼女がぱっと首をそらす。
「いやいや。カレシに悪いんで」
悪いんでって何だよ? 何だかヘンなこと考えてんじゃないの?
「さっきの恋愛話だけど、また相談に乗りたいんだけど」
「はい」
「なんなら、今日じっくり相談に乗ってもいいけど」
「いやぁ、まあちょっと。今日は帰ります」
彼女がそういってスマホをばたばたと見始めた。ま、今日はこのへんにしとくか。セックスこそできていないが、路上ナンパでここまで無視されることがなかった点については驚愕の一言だ。誰もが愛想よく返事をくれて、時間さえ許せば、こちらの提案に付き合ってくれるなんて。無視や舌打ちなどが怖くてナンパできない人は、ぜひ試してください。