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惨敗に終わった前回の合コン。明け方近く、すっかり疲れ果てたおっさんチームの一人しゆりんぷ小林がつぶやいた。
「次回の合コン、オレちょっと無理なんですよ。ローリングストーンズを見にロスに行くんで」
いきなりメンバーが欠けるのか。どうしよう…。と、そのとき女性メンバーのまーこが声かあげた。「私もおっさんチームに加えてくださいよ。今回、私はちっともおいしくないんですもん」
そりゃそうだ。まーこは本物のレズビアンだもんな。男相手じゃ盛り上がらないだろ。合コンはサッカーと同じではないかと思う。いいパスがこないとシュートも打てない。そりゃ、1人でドリブルしてシュートということもあるかもしれないが、それはまれだ。
「わかりました。私はパスを出すようにしますよ」
よし決まった。おまえを、次回おっさんメンバーに加えよう。
さて、今回のお相手は取利を介して知り合ったOL3人組である。全員、同じ会社で、全員オレと顔見知り。むろん、誰ともエッチなことなどしていない。とりあえず、事前に入手している情報を紹介しておこう。
チカ●リーダー格。知り合ったのはある2年前の飲み会。色白で胸は大きめ、元気がいい話し上手である。
ユミ●26才。色白でぽっちゃり。1年前に飲み会でチカから紹介された。
レイコ●背が高く、色白でスリム。3カ月前に同じく飲み会でチカから紹介された。3人に共通しているのは、現在は彼氏がいないといつことだ。リーダー格のチカにOKはもらったもののクリアしなくてはならない問題がいくつかある。
「ひとつは、合コンの相手はおっさんなんだよね。でも、おっさんだからワリカンなんてケチなことはいわないよ」
「ラッキー。いいですよお。みんな金ないんで、よろしくお願いします」
第一関門は突破。
「あとさー、おっさんチームの1人がレズビアンなんだけどいいかなあ」
「ハハハ、おもしろいじゃないですかあ。でも、私は女の子、苦手ですけど」
「そっかー。んじゃ、チカちゃんはオレと消えようよ」
「ハハハ」ふふふっ。合コンが始まる前からもう勝ったも同然だね。ちょっと卑怯かもしれないけれど、これも幹事の役得か。
「1次会が終った時点でそれぞれがカップルになるってのは、どうかなあ」
「うーん、最初からそれを言っちゃうとみんな引いちゃうかもしれないけれど、まあ、それとなくいっておくね」
合コン場所は、前回、個室だと思い予約した店が単に柵で仕切られていただけだったので、その点を厳重チェック。結果、料理のおいしいと評判の中華料理屋を予約することにした。また、前回はダラダラ飲んでしまったことに対する反省から、今回はサクッと2時間で終えることに。これで完壁だ。今回は絶対におっさんチームがセックスまで持ち込めるようにガンバルぞ。
今回の3人なら誰でもOKだ
おっさんチームは30分前に会場である中華料理屋前に集合。まずはオレが知り得た女子情報をオガタとまーこに伝える。
「とにかく今回は、最初に自分がどの女に行くか決めておこうよ」
「それが、そのままいくかどうかわかんないじゃん」
じゃ、変更がある場合は、早めにみんなに伝えるようにしよう。
「眉毛をさわって、指差した女がいいみたいなブロックサインでいこうよ」
会場に早めに行くのも合コンに勝つためには必要である。前回、オレは遅刻してしまったのだが、これも敗因のひとつかもしれない。会場は、畳の部屋だった。丸いテーブルが真ん中に置かれている。女、男が互い違いに座ることにするか。7時。チカとユミがやってきた。
「レイコはちょっと遅れるんですよ。仕事が長引いてるみたいで」
いいよいいよ。
「あ、ちょっと化粧をしてきていいですか」
チカが焦ったように言いながら化粧室へ。なるほど、内勤のチカはいつも会社ではスッピンだもんな。それに対し営業のユミはバッチリ化粧が決まってるが、彼女もチカと消えて行った。再びおっさんチームだけになったところで、それとなくオガタに聞いてみる。
「どう?この2人でいいのいる?」
オレは、ここでオガタがチカと言えば、自分はユミにしようと思っていた。実際のところ、今回の3人なら誰でもOKだ。
「オレはユミちゃんがいいよ。問題ない」
いいだろう。ならば、オレは予定どおりチカでいこう。
「まーこ、お前が脈あるのはレイコだから、それでいいだろ」
以前それとなくレイコにレズについてどう思うか聞いたところ、「うーん、それも有りだと思う」と口にしたのだ。そのことをまーこに伝えてやると、うんうんと嬉しそうにうなづいてる。よし、もはゃ、完壁じゃないか。
ユミが戻ってきたところで、まずはビールで乾杯
「ここはね、料理がおいしいんでたっぷり堪能してね。あ、それから飲み放題だからガンガン飲んでねー」
あくまで紳士的に友好的に。前回は、この段階ですでに下ネタを連発していた。下ネタ封印・前菜料理がきたところで、レイコもやってきた。話も和やかでいい感じ。この調子だ。
始めてオレは、女性陣を褒めちぎった。
「ユミちゃん、痩せたんじゃないの?きれいになったよね」
チカに対しては「初めて会ったのは2年前か。あのときチカちゃん、輝いていたからなー」そんなオレの姿を見て、まーこが耳元で「今日はいいぞ。その調子」とささやく。てか、おまえも頑張れよ。「チカさんは、合コンよくやるんですか?」
「ええ、ユミが合コン番長なんで、よく呼ばれていきますよ」
おお、オレが交渉したのはチカだが、実質的なリーダーはユミか。年も上だしね。こわいのかもしれないぞ。オガタ、大丈夫か?始まって30分もすると、会話があちこちに分散し始めた。オレとレイコとまーこが、引っ越したばかりでひとり暮らしをしているレイコの話題。次はオレとユミが、実家に住んでる彼女の会話。チカがつきあっていた男の話をユミとしていると思えば、いつのまにかオガタとチカが仕事の話で盛り上がってる。ー時間ほど経過したところで、まーこの携帯電話が鳴った。あわてて部屋を出ていき、そのまま戻ってこない。
「あいつ、どこ行ったの」30分もたつと、さすがにオガタも気にしだした。いかんねえ。こうして足並みを乱すのは。ようやく、まーこが戻ってきた。涙目になっている。あ、わかった。昨日、まーこは女にフラれたばかりなのだ。たぶん、その女からの電話なのだ。カラ元気を出しているが、どうにも変だ。が、心配は無用だった。絶対、落とすという気合いからか、まーこはレイコに必死に話しかけ、合コン終了前には、彼女に抱きつくまでになっていた。さーどうなることやら。どうなってるんだよ。オレたちで消えようよ予定通り2時間で店を出る。オレはすべてが順調に進んでいると思っていた。
「それじゃ、オレたち2人はカラオケでも行こうか」
エレべータを降りたところで、チカに言う。いいですよ、と彼女は笑う。まーこはレイコと腕を組み「家まで行っていいんですかあ」なんて、甘い声を出している。さあ、そろそろびフけよう。
「あ、ちょっと待って」
チカがオレの元を離れていった。なになに?どうしたの?なにかトラプル?ん?女の子が集まって話してるぞ。
「それじゃ、みんなでどこか行こうよ。カラオケがいいか」
オガタ、何を言ってるんだ。何がどうしたってんだ。オレたちは、新宿の街をダラダラと歩いた。カラオケ屋の客引きについていったり、断ったり、まーこの知っている店に行けば、そこが満員だったり。もう最悪なパターンだ。オレは、歩きながらチカにグチった。
「どうなってるんだよ。オレたちで消えようよ」
「んー、でも他の女の子たちが心配だし」
おかしいなあ。おいおい、まーこ、いったいどうなってのよ。おまえはレイコと消えるんじゃなかったのかよ。
「いやあー、そのつもりだったんですけどね、オガタさんが『オレ、やっぱりレイコちゃんがいい』っていい出したんで、おかしくなっちゃったんですよ」なにーだとしても、こっちはうまくいこうとしてるんだから、今さらそういうこと言うなよ。もう強行突破しかない。オレはチカの手を引きながらこっそりそばのカラオケ屋に入った。で、カウンターのところで受付をしていると、そこへぞろぞろと4人がやってきた。何やってんだよ
「まあ、それじゃみんなで飲みなおしましょうよ」
まーこが言い、結局、近所の居酒屋へ入ることになった。ところが、なぜかオガタがいない。なんだ、どうしたんだ。と、まーこの携帯に『もう帰る。すまん』とオガタからメールが届く。うーん、しょっがないなあ。
セックスのことなどもーどうでもよい
ここから、まーこによる合コン反省会が始まった。
「で、どうですかあ、この合コンべタのおじさんたちをどう思います?」
「いや、そんなことよりも、私たちが何かいけないこと言っちゃったからオガタさんが帰っちゃったんじゃないんですか」
チカがしきりと心配している。
「いや、問題ないよ。この前はこのマグロがブチ切れて帰っちゃったんだから」
「そう、ぜんぜん気にしないでいいから」
しばらく呑んだところで、A子が少し怒ったように言った。
「この前も5対5の合コンに行ったんですけどね、実は男性側は1人だけが独身でその人を盛り上げるために合コンをやったみたいなんですよ。なんだかもうバカにされたみたいで」
暗にオガタが急に帰ってしまったり、おっさんチームにレズビアンを人れていたことへの批判かもしれない。オレは思わず下を向く。すっかり疲れた。5人は、もう少しだけ飲み、店を出た。ちなみにここの支払いはまーこがしてくれた。彼女も責任を感じていたのかもしれない。オガタが消えたことで、オレたちは口数少なく、駅へ向かった。もうセックスのことなどどうでもよくなっていた。
今回の敗因は、なんといつてもオ力タの心変わり。狙いがバッティングしてしまう
と全員が沈没してしまう。合コンってチームワークが大切なのだと改めて痛感する夜だった。
ナンパ師が街で声をかけて集めた女性たちと合コン
最近、ナンパ師合コンを主催する業者が流行っている
その名のとおり、ナンパ師が街中で声をかけて集めた女性たちと、居酒屋などで合コンできるといっものだ。私が利用しているのもそんな業者のうなのだが(近頃はSNSでも客を募集)、変わった点がある。
なんと、マンションの一室で合コンが開催されるのだ。その使える度たるや、尋常ではない。部屋でタラダラと酒を飲めるため自然とサークルのようなノリが生まれ、見知らぬ女に話しかけても、何の警戒心もなく応じてくれるのだ。
「んじゃ携帯番号教えてよ」「いいよ」
こんな調子で、15分もしゃべらないうちに、あっさり携帯番号の交換が成立する。イイ女の前後左右にはライバルどもが群れを作るので、割って入るのが大変なほどだ。ちなみに最もオイシイ獲物は、失恋などのショックでういつい来てしまったという初参加者の女である。
参加費4千円程度で、失恋女性を交えた部屋飲みができるなんて、マジで夢のような状況だ。