
フェラチオから口内射精に至る際の、とっておきの方法です。
エッチ漫画・エロマンガ・出会い・モテ攻略・SEXテクニック・セフレの作り方・援助交際・愛人・パパ活情報・ハッテン場・ゲイ・同性愛の宴・素人エロ画像・風俗情報まで楽しく読めます。
記事一覧
フェラチオから口内射精に至る際の、とっておきの方法です。意外と知らない人が多いと思われるのでお教えします。フェラでイキそうになったとき、男性はおそらく「イクぞ、イクぞ」と声に出し、それに呼応して女はジュボジュボ運動をスピードアップすることでしょう。どんな
無料で出会えると評判のワクワクメールワクワクメールの既婚者コミュの攻略法ワクワクメールで「コミュニティ」なる機能が装備された。中身はミクシィなどのSNSによくあるコミュニティと同じで、共通の趣味や好みなどを通じて女と出会えるというものだが、その中に「既婚
若い子より30代の落ち着いた大人の方がしっくりくるようになった若くてピチピチした女の子も好きだけど、最近は30代の落ち着いた大人の女性の方が何となくしっくりくるようになった。たぶん自分が歳をとったせいだと思う。セックスだって経験豊富でエロいことが多いし。とい
地方人は東京に憧れる。高知にいたころのオレは、小6くらいからずっと上京したいと思っていた。クレープを食べながら原宿を歩きたいと思っていた。缶ビールを飲みながら歌舞伎町をふらつくことになるとも知らず。 ともかく地方人は東京が好きだ。特に若者は。で、たぶん、地
自慢のボインを引っさげてお見合いパーティに参戦するも、見事なまでの惨敗に終わる。お見合いパーティで散々な目に遭ってからというもの、完全に自信を失ってしまいました。もう結婚なんてムリかも。これまで周囲から「もっと積極的になりなよ」「女を出しなよ」と叱咤激励
旅行専門のコンパニオン派遣業者の求人去年暮れ、大人のパーティでのバイト中に警察に踏み込まれて安全に稼げる仕事を探してた私。今年のはじめ、レディコミで一風変わった求人広告を見つけた。海外への同伴。その他エトセトラ普通に考えれば旅行専門のコンパニオン派遣業者
本ルポの主人公、佐藤氏(26才)は独特の顔つきをしている。腫れぼったくつり上がった目に、低い鼻。そう、彼はダウン症である。知的障害は軽度だ。どもったり急に早口になったりはするが、我我とも会話は成立する。小学校中学年レベルのような語り口とでも言おうか。そして
隠れた出会いのナンパスポットお見合いパブでOK女を狙えさて問題です。今、もっとも素人のオネーチャンを引っかけやすい場所といえば何でしょう?テレクラ?終わってるって。出会い系サイトってのはイイ線だけど、それもイマイチ。答は…お見合いパブ、通称、お見パブ・です
チカン注意電車 ①埼京線 赤羽~新宿 痴漢電車として悪名高い埼京線。数年前に車内の監視カメラが設置され、痴漢の数はだいぶ減りましたが、それでもやっぱりほかと比べると断トツで多いと感じます。新宿19時2分発の下りが痴漢電車として有名になりすぎてしまい、女性客が
もっともハメてみたい 女性のタイプは?と聞かれたら、やはり清楚な子、という答えに行き着く気がする。ただ、一口に清楚と言っても、顔や体型などの見た目はもちろん、セックス中の表情や、立ち振る舞いなど、いろいろな要素が絡んでくる。 中でも重要な要素は、しゃべ
地方人は東京に憧れる。高知にいたころのオレは、小6くらいからずっと上京したいと思っていた。クレープを食べながら原宿を歩きたいと思っていた。缶ビールを飲みながら歌舞伎町をふらつくことになるとも知らず。
ともかく地方人は東京が好きだ。特に若者は。で、たぶん、地方の女子は東京の男に憧れている。都会仕込みのスマートなエスコートにキュンッとしたがってる。否定する人もいるかもしんないけど、それって強がりだから。
だって地元の同級生も「うちマー君うらやましいがやき」とか言ってるし。どうして今までこのおいしい状況を利用しなかったんだろう。上京して14年、すっかり東京人になったオレが田舎に行ったらモテまくるってことじゃないか。ではどこに乗り込んでやろう。東北方面は迷惑をかけそうだからやめるとして、目指すは西。静岡か長野か。いや、近すぎて東京人は珍しがられそうにない。
かといってあんまり遠いと旅費がなぁ。わざわざ北陸や九州まで行ってらんないし。熟考の末、行き先は決まった。
NHK朝ドラで注目の岐阜だ。日本地図を見ていただきたい。どうだろう、この絶妙な位置は。東京からははるか遠く、でも関西の文化圏でもなく、近くの都会といえば名古屋だけ。かといって、みゃーみゃー言ってる名古屋人ってオシャレじゃないしなぁ、トンカツに味噌かけるし、とか思ってるはず。そこにさっそうと登場する東京人のオレ。羨望の眼差しを万単位で集めちゃうかもよ。
4月上旬の週末。3時間ほどかけて、目的の岐阜に到着した。駅前を見た感じ、商店街のシャッターがあちこち閉まってたり、パルコが閉店していたりと、なんだかさびれてる。まずはここでナンパといくか。ターゲット発見。じゃあ行くぞ。いきなりカマしちゃえ。
「ねぇねぇ、オレ東京から来たんだけど」
「…」彼女はキョトンとしてる。もう一回、大きな声で言っておこう。
「東京から来たんだけど、お茶とか飲もうよ。いいじゃん」
「じゃん」なんてスカした言葉は普段使わないが、とりあえず語尾につけてみた。
「いいじゃん、いいじゃん、ん、ダメじゃん?」
彼女は奇人におびえるような目で立ち去った。続いて2人目。
「ねえねえ、このあたり美味しいメシ屋知らないスか?」「はい?」「オレ東京から来たもんで、このへん知らないじゃん」「はぁ?」
また逃げられた。岐阜の子は照れ屋さんなのかな。 でもまあいいや。ナンパはあくまで準備運動。メインは他に用意してある。味噌煮込みうどんでも食って体力温存しておこっと。夜を待ち、繁華街・柳ヶ瀬のクラブへ向かった。もちろん踊るほうのクラブだ。クラブにいる女がDJとかダンサーとかの都会的な男に憧れていることはもやは定説。狩りの場所としては最適だ。
が、クラブに乗り込んだ瞬間、根本的な問題に直面した。女の客がたった3人しかいないのだ。順番に声かけてこっか。 1人目。
「はい、カンパーイ」カチーンとグラスを当てる。
「岐阜のクラブも、けっこうイケてんじゃん」「どこから来たんですか?」「オレ東京」「そうなんですか!」
そうそう、そういう反応を見たかったのよ。と、彼女が後ろを向いて男たちに声をかけた。
「ねえねえ、この人、東京から来てんだって」
「へ〜、旅行っすか」
来るな来るな、あっち行け。 男連れじゃ話になんない。あっちの2人へ行こう。どうやら友達同士みたいだ。
「お二人さん、よく来んの?」「まあね」「オレは初めてなんだよね。東京から来てんだけど」「へー。東京ではよくクラブに行くんですか?」おっと、ここはアピールのしどころだ。
「そうだね、六本木とか渋谷によく行くね」「へ〜」「ときどきDJやったりもするし」「へ〜」「じゃあ、これからどっかで飲み直さね?」
「うーん。やめとく」バッサリ斬られた。クラブを出て柳ヶ瀬をフラフラ歩いてると、客引きが声をかけてきた。「キャバどうですか?」
そうだ、キャバですよ。飲み屋のネーちゃんは容姿に自信があるだけに、田舎でくすぶってちゃいかんと思ってるんです。都会に連れ去ってくれる王子様を待ってるんです。客引きに誘われるまま、ふらっと店内へ。茶髪のコが隣についた。「こんばんわー」
水割りを作ってる横で、独り言のようにつぶやいてみる。
「あぁ疲れた。東京から来ると疲れちゃうな〜」
「えっ、東京なんですか?」
ビビってるビビってる。いい表情だ。
「うんそう。キミ、六本木のクラブとかでぜんぜん通用するよ」
「もぉー。東京の人は上手だなぁ」
彼女はじゃれるようにオレの肩を叩いてくる。東京人効果はあらわれたと見た。
「キミが岐阜にいるのはもったいないって。都会で勝負するべきじゃん?」
「またまた〜。じゃあ東京に行ったら部屋に泊めてよ」
「でもオレ、泊めたらエッチしちゃうよ」
「ヤダぁ。私おっぱい小さいし」
「東京では小ぶりのほうがモテるんだよ」
「そんな話聞いたことないけど」
「東京は流行が早いからね」
ちょっと失礼と、ジャケットを開いて胸の膨らみを確認した。その様子を小悪魔的のような目で見つめてくる彼女。まんざらでもない様子だ。
「んじゃ、アフターでも行っちゃう?」
「今日はダメなんです」
返事、早っ!次に現れた女の子もノリは良かったがアフターには応じず、結局単におしゃべりを楽しんだだけで終わってしまった。岐阜の朝がきた。今日は挽回するぞ。お見合いパーティに出撃だ。当初から本命はコレだったからね。
会場のホテルには、休日ということもあって大勢の婚活さんが集まっていた。男女20対20とバランスもいい。今日のオレの設定は「東京在住の会社員だけど、旅行中に岐阜の女性の人柄が好きになり、遠距離恋愛からスタートできる子を探しに来た」という、なかなか誠実そうなものだ。参加者が揃ったところで、男がくるくる回る回転寿司タイムが始まった。
「ええ、東京に住んでるんですよ。でもこっちで彼女が出来ればいいなと思って。はい」
次から次に東京人をアピールしていく。この時間帯は〝押し〞ではなく印象づけに集中すべし。過去の体験から学んだワザだ。
20人としゃべって気になった子は3人。どこから見ても美人ちゃんの2人と、プロフィールカードに『趣味・文通』と書いてたおっとりちゃんだ。でもオレのことが気になった子はいなかった。パーティ半ばで、気になった異性に対して送る「印象カード」をまったくもらえなかったのだ。やっぱ遠距離恋愛はハードル高いか。
ヤル気が失せたままパーティは終了したが、でも最後の気力をふりしぼってオレは汚い手に打って出た。会場の出口で、カップル成立に至らなかった女性に声をかける作戦だ。あ、美人ちゃんが出てきた。男と一緒だ。そうか、カップルになったのか。じゃああの子はどうだ。ダメダメ、可愛くないし。おっと、文通好きのおっとりちゃんが一人っきりで出てきたぞ。
「おつかれー」「あ、東京の人ですよね?」
覚えてくれている。さすが文通マニア。関係ないけど。
「ちょっとコーヒーでも飲んでこっか」「いいよー」
こういうことがあるんです。カップルになれなくてもあきらめちゃいけませんよ。彼女は川上サチコさん。オレより一コ下の31才だ。
「わたし、飛騨のほうから来とるもんで。めっさ田舎なんです。コンビニもない山の中で」
ああ、心が洗われる。北アルプスの少女ですか、あなたは。文通が似合いすぎだよ。田舎のムスメさんだけに、やっぱ東京に憧れてるよな。なんせ彼女、新幹線にすら乗ったことがないとか言ってるし。さっき印象カードをくれなかったのは気になるけど。コーヒーを飲んだあとメシに誘ってみた。なにせこっちは明日、東京に帰らなきゃなんないのだ。急がないと。が、彼女は申し訳なさそうに言う。
「ごめんなさい。今日は献血したから、えらい疲れとるもんで」「献血?」「自分が何かできることがないかと思って」
思わず目がうるんでしまった。こんな子に即マン狙ってたオレ、なんて汚れてんだ!いい子とは出会えたが、それはそれ。岐阜くんだりまで来て、一発もヤラずに帰るなんて、やっぱどうなんだと思う。だからテレクラに行くことにした。もちろんタダマン狙いだ。
エンコー目的の女でも、こちらが東京人と知れば「まあステキ、お金なんていいわ」となる。なるはず。…なるかな?岐阜唯一のテレクラは、中心部からタクシーで30分も離れた、畑だらけのヘンピな場所にあった。さあ来い!個室に入り、電話機をジーと睨み付けてそのときを待つ。まもなくコールが。
「もしもし〜」「はい、もしもし。おねーさんは今日どんな感じ?」「あっ、うん。お小遣いほしいなぁーっと思って」
ヘンなテンションのエンコー女だが、「27才で、見た目はキレイ系というよりはカワイイ系」という自己申告を聞き、触手が動いた。電話で東京人をアピールしても効果が薄そうなので、惚れさせるのは会ってからとしよう。
とりあえずホ別2万でアポを取り、タクシーでレッツゴーだ。待っていたのは、キレイ系でもカワイイ系でもなかった。正確にはカイブツ系。その体型、内山君ですか?早く逃げよう。ヤバイ。あっ、こっちに気付いたぞ。なにかに魅入られるように、タクシーのドアを開けてしまった。内山がニコやかに乗り込んでくる。タッキー&翼のキーホルダーをじゃらじゃら鳴らして。
「何でタクシーなの?」「いや、いろいろあって…」
適当にお茶を濁して帰そうとファミレスに入った。スパゲティを汚らしく食べながら、内山がニヤニヤ見つめてくる。
「おにーさんは、何かオシャレですよね」
「あ、ありがとう」
「タクシーで来てるし、県外の人ですか?」
「そうだよ。オレは東京から来てるの」
「へぇー」
内山をタダで抱けたところでどうしようもないけれど、ここは実験に徹する科学者になっておこう。
「東京はジャニーズとかよく歩いてるよ」
「ホントに?」
「タッキーとしゃべったことあるし」
「マジで?」
内山の機嫌が良くなってきた。
「んじゃホテル行っとく?」「うん」
「カネないけどいい?」
「あ、うん」
流れからして、東京アピールがいたことは間違いない。さてみなさん、どこで彼女ができたんだよと疑問を抱いてらっしゃるだろう。内山かって?バカ言っちゃいけません。そう。あの子です。東京に戻った日、文通ちゃんと、文通ではなくメール交換が始まったのだ。
〈正教クン。昨日はありがとう。いろいろ話せて楽しかったです。また会いたいですね〉
飛騨の山奥からでもメールは届くんだ。たぶん社交辞令だろうけど返事しておこう。
〈こちらこそありがとう。もう東京に戻ったけど、今もすごく会いたいです〉
すると翌日。
〈今日はマスクを付けて頑張りましたよ。早く会いたいですね〉
あの子、マジでオレに惚れてる?
悩んだ。悪い子じゃない。ていうか、性格は満点かもしれない。
顔だって75点ぐらいはある。好きか?好きか?うん、好きだ!
オレはああいう子と付き合うべきなんだ!
週末、オレは岐阜へ向かい、駅前のロフトでサチコちゃんと再会した。
「よっ、久しぶり!」
「会いに来てくれてありがとう」
彼女はちょっと照れ臭そうにオレに半歩だけ近付いた。どうでしょう、この甘酸っぱい感じ。イタリア料理の店へ入り、彼女の田舎話に耳をかたむける。何もないところに住んでるからとくすくす笑う様がかわいらしい。
「東京には来たことないの?」
「一回だけ夜行バスで行ったことがあるんです。恵比寿ガーデンプレイスがキレイだったなぁ」
そっか恵比寿か。いつか連れていってやる。 メシを食った後は、サチコちゃんの運転でドライブすることになった。
「田舎なんで、夜景のキレイなとことかないんです」
「ぜんぜんいいよ」
「あと、わたし方向オンチなんで迷うかもしれないんで」
「はははっ。頼むよ」
肩をポンと叩くと、彼女はペロっと舌を出した。
「ねえ、オレが喫茶店に誘ったとき、どうしてついてきてくれたの?」
「東京の人だけど、この人は優しそうやなあと思ったんです」
この言い方、東京アピールはどちらかといえばマイナスだったみたいだけど、結果オーライってことで。決〜めた。遠距離恋愛しちゃおう。飛騨と東京、そんな気にするほど遠くないって。公園の駐車場に車を停めてもらい、軽くキスをかます。そのままシートを倒し、身体に手を這わせ…。
彼女がその手をぎゅっと握って、こっちを見た。
「正教クン、また会いに来てくれますか?」
「うん、もちろん」
握った手の力が弱くなった。
自慢のボインを引っさげてお見合いパーティに参戦するも、見事なまでの惨敗に終わる。
お見合いパーティで散々な目に遭ってからというもの、完全に自信を失ってしまいました。もう結婚なんてムリかも。これまで周囲から「もっと積極的になりなよ」「女を出しなよ」と叱咤激励を受け続けてきた私ですが、なんだかもう全部イヤになってきた。お婿さん候補を見つけるどころか、お見合いパーティですら結果を出せないなんて。
海外モデルのようなプロスノーボーダー
下旬、ミクシィで見知らぬ男性からメールが届きました。
〈はじめまして。アメリカと日本のハーフです。でも、英語はほとんど話せません。好きなモノは青い空と青い海。趣味はサーフィンです。仲良くしてください〉
ミクシィを始めて1年ちょっと。似たようなナンパメールをもらうたび、私は問答無用でスルーするのが常でした。
でも今回に限り返事を出そうと考えたのは、相手が超ハンサムだったから。さすがはハーフというだけあって、ミクシィに貼られた彼の写真はまるで海外のモデルさんみたいです。ちょうど落ち込んでいた折、どこか気持ちのタガも緩んでいたのかもしれません。
〈私も海が大好きですよ。ところでこれはナンパですか?〉
ちょっと牽制を入れつつメールすると、すぐに返事が。
〈違いますよー。プロフを見て興味を持ったんです。話が合いそうだなーって〉
それから数日、他愛のないメールをダラダラやり取りしているうち、相手の素性が少しずつわかってきました。名前はケイト(仮名)。
プロスノーボーターとして海外で活動する29才。昨年末、試合中に足を負傷して以来、治療と療養を兼ねて、20才まで暮らしていた日本に戻ってきてるのだそうです。なんだかウソっぽいなあ。海外で活躍してるのに、英語はほとんど話せないなんて。
でも、日に二度三度とやり取りをくり返していると、会ったこともない彼にだんだんと親近感さえ湧いてくるからメールって不思議です。まもなく、ケイトからこんなメールが送られてきました。
〈今週末って忙しい?〉
〈来週なら空いてるけど、なんで?〉
〈最近、落ち込むことがあって…。美加ちゃん、一緒に遊ほうよ〉
〈遊ぶって何するの?〉
〈一緒に酒でも飲みたい〉
これってバリバリあるよね、下心。もう連絡を取りあうのやめよっかな。でも、会うだけなら問題ないような気もするし。うーん。思い悩む私の背中を押したのは、せがまれて自分の写メを送ったときの、彼の反応でした。
〈おお、美加ちゃん、めちゃくちゃ美人じゃん。〉
すばらしいお世辞とは思うけど、これだけ言われて嬉しくないワケがありません。
〈わかった、飲みにいこう〉
〈サンキューー超うれしい〉
もちろん、わかってます。ナンパ男と会ったところで、99パーセント時間のムダで終わるって。けれど今の私には男の気配がまったくない。可能が1パーセントでもあるならチャレンジしなきゃ。
俺、美加ちゃんに興味ありありだから
迎えた当日、午後7時。待ち合わせの渋谷ハチ公前に向かうと、ひょろっと背の高いイケメンがニコニコと近寄ってきました。ケイトです。
「ちゃーす。俺もうお腹ペコペコだよ。はやく旨いモン食いに行こうぜー」
あまりの軽い態度に、はやくもため息が出そうになりました。すでにメールで何度も話してるとはいえ、今日が初対面なのに。ガチガチに緊張していた私がバカみたい
「お店は決まってるの?」
「うん、俺がよく行くところでいっしょ」
自慢気な彼に連れてこられたのは、なんと「和民」。気合いが入ってないなあ。
「とりあえずカンパーイ」「カンパーイ」
冷えたジョッキを煽りながら世間話をしていると、最悪だった彼への第一印象が徐々に回復してきました。お笑いから、音楽、映画、漫画と話題が豊富で、とにかく会話が楽しいのです。
「美加ちゃんって、いま33だっけ?そろそろ結婚とか考えてるんでしょ?」
「もちろん、考えてるよー。でも彼氏いないんだよね」
「へえ、こんなキュートなのに彼氏いないんだ。性格もかわいらしいのにねえ」
「ええー、ちょっとそれ本気でいってるの?」
「半分はウソだよーん」
「え、どういうこと?」
「顔はかわいいけど、性格はまだよく知らないもん。だから、これからじっくり探らせてもらうよ。俺、美加ちゃんに興味ありありだしさ」
こなれてる。きっと彼、いつもこうやって女性を口説いてるんだろうな。おまけにこのルックスだし、相当なモテモテに違いありません。と、冷静に分析しているつもりが、どうやら私も彼のペースに乗せられていたようです。
いつのまにか愚痴をこぼすほど、打ち解けていました。
「実はこの前、お見合いパーティに行ったんだけど、全然ダメでさ。超ショックなんだけど」
「むしろ、それでよかったじゃん。どうせ、あんなところに来てるヤツなんかロクなのいないだろ」
「そうかな?」
「そうだよそうだよ」
「ケイト君っていま、彼女とかいないの?」
「2年ほど付き合ってたコに最近、一方的にフラれてさ。情けない話、まだそのショックから立ち直ってないんだよね」
「そうなんだ。かわいそう」
胸がキュンとする。何だろう、この気持ち。
彼の手が私の胸に伸びてくる
居酒屋に入って2時間、ふと、大事なことを思い出しました。そうそう、’あの件)について確かめないと。
「ねえねえ、ロス・パワーズっているじゃん。もしかしてケイト君と知り合いだったりするの?」
アメリカの有名なプロスノーボーダーの名を出したのは、ケイト君が本当にプロボーダーなのか探りを入れるためです。さすがにロス・パワーズくらいは彼も知ってるだろうけど、それを皮切りにスノボのことを根掘り葉掘り聞いてやる。なのに。
「え、ろすぱわーず?誰それ?DJか何か?」
やっぱダメだわ、この男。ウソつくなら、せめてウィキペディアくらい調べておきなよ。いったん盛り下がった気分はどうにもならず、そのまま飲み会はお開きに。居酒屋を出たところで、彼が言います。
「ねえ、美加ちゃん。俺ん家に来ない?恵比寿だからすくだし、飲み直そうよ」
ただの嘘つきナンパ野郎とわかった以上、誘いに乗るつもりは、もちろんありません。気持ちは完全に冷めてます。
「ううん、私、帰る」「ええ、いいじゃーん」「ムリムリ。もう眠いもん」
駅に向かおうとする私の手を、彼は強引に引っ張ります。
「いいじゃんいいじゃん」
よくないって。ヤリたいだけなんでしょ。興味ありありって言ってたのも、身体になんでしょ。
ほとほとあきれ果て、手を振りほどこうとしたところ逆に物影に引っ張り込まれる私。直後、彼の顔がぐぐっと近づいてきます。キスをするつもりなのでしょう。ふざけんなーでもこれで解放してくれるなら安いものだし、イケメンとのチュウだったら、ま、いいのかも。
ん?いいのかな。口のなかにニュルニュルとした舌が入り込んできました。口惜しいけど上手い。歯茎をなめられたのなんてはじめての経験です。ちょっと、うっとり。いつのまにか、彼の手が私の胸に伸びています。えっ、なによ、どうするつもり。
「ちょっと、マジでやめてよ」「いいじゃん」
「やだ、もう離して。本当に大声だすよ」
せっぱ詰まった演技(半分は本気だったけど)が効いたのでしょうか。チッと舌打ちした彼は、ふて腐れたように私の手を払いのけ、スタスタとその場を立ち去っていったのでした。
クラブや合コンに出かけても、一向に男性から声がかからないのは、外見がイケてないから。いまさらながらに当然の事実に思い当たり、髪型、服装などをイメチェンする。
もう古い話題かもしれませんが、昔の結婚詐欺・連続不審死事件で驚いたのは、一部スポーツ紙などで公開された渦中の女性の顔写真です。
結婚をエサに、あれだけ大勢の男性から金銭をだまし取ったのだから、てっきりモノ凄い美人を想像していたのに。何だか自信がわきました。あんな八百屋のご主人みたいな顔の人でもモテモテになれるなら、私だって全然イケるハズ。さーて、頑張ろっと。
アラサー女子のクリスマス直前の初デート友達ならアリでも恋人としては考えられない
出会いパーティでは参加男性からブス扱いされ、ハロウインパーティでは見知らぬブサメンと双子扱いされてと、散々な目に遭う。
また今年もユーウツな時期がやってきました。クリスマス用のイルミネーションに彩られた街を歩けば、右を向いても左を向いても、カップルだらけ。まるでこの世界で彼氏がいないのは自分だけみたいに錯覚します。
「今年のクリスマスイブは、ステキな彼と過ごすー」
当連載を受け持ったときに掲げた日標も、今となってはとてもltlいそうにありません。クリスマス、この世から消えてくんないかなあ。マジいらないんだけど。
「男の人は胸の大きな女性が好きなんだから」
のっけからネガティブモード全開になっちゃいましたが、しかし合コンのお誘いだけはなぜかコト欠かない私。先日も、大学時代の友人から連絡がありました。
「公務員の人と飲み会あるんだけど来ない?歳は30半ばで、まあまあのイケメン揃いらしいよ」
むろん、即答です。
「いくいく、いきまーすー」
この不景気なご時世、収入の安定した公務員はかなりの高ポイント。
しかも「イケメン揃い」だなんて、オイシすぎるじゃない。こりゃ気合い入れないと。「あら美加ちゃん、公務員の人と飲み会するの?」
突然、隣りで話を聞いていた母が口を開きました。
「そうだよ」「いいじゃない。ステキな人が見つかるといいわね。頑張って」
一人っ子で、しかも歳をとってからの子供ということもあり、母は私以上に娘の結婚を待ち望んでいます。だからでしょうか。非常に具体的なアドバイスが飛んできました
「自分の魅力をアピールするような格好をしていくのよ。あなたは胸が大きいんだから、ちゃんといかさなきゃ」
「えーナニそれ。私、もう33なんだけど」
「いいの。男の人は胸の大きな女性が好きなんだから」
こんな真剣な表情を見るのは久しぶりです。そろそろ母の焦りもピークに達しているのかもしれません。てなわけで今回は母の意をくみ、ちょこっとだけ「攻めの服装」で挑むことにしました。
胸元の開いたVネックのセーターに、ミニスカート。もっと大胆にいけよとの声もありそうですが、恥ずかしがり屋の私にはこれが精一杯です。
飲み会当日、集合場所へ。駅の改札口で友人を見つけた私は、彼女のもとへ駆け寄りました。
「久しぶりー。待った?」「ううん、私もいま来たところ」
そのとき、彼女のそばに立っていた数人の男性が、クルッとこちらを振り向きました。同時に念じました。
「飲み会とは無関係であって。この人たちが参加者だなんていわないでね」
しかし、イヤな予感というのは必ず当たるのです。
「どうもー。ひとつよスくお願いします」
人を見た目で判断しちゃいけいのはわかってる。わかってるけど、事前に聞いた話と違うってのは納得できない。イケン揃いじゃなかったの?
予想どおりというか、その後の飲み会は非常にツライものとなりました。男性陣のノリが寒すぎるのです。
「キミたち、シャンパンってのはね、シャンパーニュ地方で作られたものだけそう呼ぶんだよ」
「よっ、でましたー・うんちく」
鳥の巣のような頭の人。しわっしわのテロテロスーツの人。肝臓にタメージがあるのか、とても顔色の悪い人。揃いも揃ってオリジナリティに溢れてる。もちろんマイナスの。
「ふっふっふ。このネタを飲み会で使うと女子から評判がいいんだよ。どうキミたち、タメになったでしょ?ね?」
もう何というか、すべてが空回り。特にヒドかったのが「顔色の悪い彼」です。
「僕ね、中学時代はいじめられっ子でね、制服を燃やされたり、ナイフで刺されたり、暗い生活を送っていたんだ」
どういうつもりでこんな話題を持ち出すんだろう。自虐ネタが好きなのかな?もしくは嫌がらせ?場のシラケ具合、ハンパないんですけど。言うまでもなく、飲み会は一次会でぴしゃりと終わり、女性陣は逃げるようにそれぞれの家路につきました。
Vネックセーターが活躍する場面はもちろんナッシングです。
トホホな気分を味わった翌週、親友の純子カップルに誘われ、もつ鍋を食べに行くことになりました。カレシさんが友人を連れてくるというので、ちょっとした期待を胸に。待ち合わせ場所についた私は、思わず「あっ」と声を上げそうになりました。純子の彼が連れてきた友人、淳くん(33)があまりにもストライクだったのです。太い腕、厚い胸板、口ヒゲ、そして服のセンス。ヤバイ、マジでかっこいいー
まさに『ピンチのあとのチャンス』ってやつです。ああ、こんなことならVネックは今日着るんだった。「はじめまして、美加ちゃん」「あ、はじめまして」私は相手の男性を気に入れば気に入るほど、緊張して口べタになってしまいます
なのでお店に入ってからは焼酎をガンガンあおりました
その様子を呆れ顔で見ながら、淳くんが言います。
「お酒、強いんだね」「うん、けっこう強いよ。飲み比べでもする?」
「いいよ、俺も負けないよ。つぶされちゃうよ、ピンクちゃん」
私の着ているピンクのセーターを指さしながら彼が笑います。ピンクちゃんだって。なんだか、いい感じいい感じ。
「淳くんって仕事はなにやってるの?」「とび職。職人だよ職人」
「へえ、なんかかっこいいね。いま彼女とかいるの?」
普段なら絶対に聞けない質問をサラッと口にできたのは、もちろんアルコールのおかげです。
「彼女?1年前に別れた」「寂しくないの?」
「全然。俺、男友だちとつるんでる方が好きだし。女って面倒臭いところあるじゃん」後半の発言がやや気になりますが、ひとまずホッとしました。あなたフリーなのね。「そういうピンクは彼氏いるの?」
「それがずーっといないのよ」
「ずっと?ふうん、彼氏のひとりやふたりいても、よさそうなのにな」
これって誉めことばだよね?お世辞だとしてもメチャメチャうれしいー
「そういえばピンク、ラーメン好きなんだよな。俺おいしいところ知ってるから、今度一緒にいくか?」
きゃー出ました。デートのお誘い。まさかこんなにトントン拍子にいくなんて。
「うん、行く、行きたいーいつでも誘ってよ」
恋人としては考えられない
読者の方から私宛てにラブレターが届きました。内容を要約すると、
『連載スタート時から平井美加さんのことが気になっていて、いつも彼氏ができないことを望んでいました。今回は思い切って自分をアピールしようと思い、お手紙を出した次第です。応募はたくさんあると思いますが、よろしくお願いいたします』
うれしい限りです。『応募はたくさん』どころか初めてのことだし、何より私のような女にここまで思いを寄せてくれる男性がいたなんて。ニンマリ。
その読者、山下隆さん(仮名)は群馬県在住の3 4才で、仕事はリフォーム業の自営。送られてきた写真を見る限り、女性的でキレィな顔立ちです。世間一般の感覚ではイケメンの部類に入るんじやないでしよ一か。ただ、ヒゲ& 坊主頭好きの私には、あまりピンとこなかったけど。
担当編集さんから「一回デートしてみたら?」と言われて、正直、悩みました。この連載を欠かさず読んでるってことは、ナンパ男とキスしたこととか、お見合いパーティで屈辱の放置プレイを味わったこととか、私の恥部をすべて知ってるわけですから。
でも結局、山下さんと会ぅことにしました。私に好意を持ってくれた彼ってどんな人なのか。なんで私なのか。ききたいことはたくさんある。恋愛に発展する可能性も…2 割くらいはあるのでは?
それからデートまでの約1 力月、山下さんと何度もメールのやり取りをしました。
<はじめまして平幷です。お手紙ありがとうございました>
<こちらこそメール、ありがとうございます。また、お時間が空いたらメールいただけますか?>
最初はこんな感じでぎこちなかったけれど、日が経つうちに、
<居酒屋で夕食してます。ししやもを食べたよ。美加は何を食べるのかな?>
<ししやも、いいね〜!私はシメ鰭の予定>
すっかり打ち解けムードに。男の人に名前を呼び捨てにされるのなんて久しぶりのことで、照れくさい。あるときは、酔っ払った勢いなのか、こんなメールも届きました。
<今なら言える。美加、好きかも>
山下さん、なんだかすっごく気持ちが盛り上がってるようだけど、いざ実物の私に会って落胆しないかな。ツマんない女って思われないかな。デートの日まで、私はそんなことばかり考えていました。迎えた当日。待ち合わせ場所のお台場に向かうと、背の高い男性がひとり、背を向けて立っていました。山下さんかな?
「はじめまして。美加です」
「あ、どうも。山下です」
…写真のイメージとかなり違う。写真の中の山下さんは、とても3 4才には見えない細身のジャニーズ系だったのに、実際はごく普通の3 0代男性って感じです。ま、なよっとした人がダメな私には、むしろその方がいいんだけど。
私の視線に気がついたのか、彼が言います。
「写真と感じ違う?今日のために軽くパーマかけたんだ」
「あ、そうなんだ」洋服も新調したんだって。デー卜前、オシャレに気を遣うのって
女子だけかと思ったけど、男性も同じなんだね。なんだか、かわいい。時刻はちょうどお昼時。近くのレストランへ移動です。
「事前にたくさんメールしてただけに、いざ会うと照れくさいね。美加は大丈夫?」
「私も恥ずかしい。てか、なんで私に手紙くれたの?」
会話が途切れてしまうことにビビって、いきなり本題に入る私。
ドキドキ。どんな答が返ってくるんだろう。
「美加のがんばり屋さんなところが好きだから」
「がんばり屋さん?」
「いつも残念な結果で終わるのに、くじけず一生懸命やってるでしよ。こいつ絶対いいヤツだよって勝手に思ってたら、いつのまにか意識するようになって」
なるほど確かに、毎回、男の人に振られたり、相手にされなかったりしてるもんな。恥ずかしい〜。
「でも、実際に会ってみてどうですか?文章と実物、違う?」
「実物の方がずっといいよ。ただ、思ったよりサバサバした性格なんだね」前半部分は素直にうれしい。だけど後半部分はどう理解すればいんだろぅ。私って、そんなに女らしくないのかしら。
一方、私の山下さんに対する印象もなかなかです。優しいし、気遣いも上手いし、それに顔は似てないけど、私の人生で唯一の元力レと雰囲気がそっくり。初対面なのに、どこか懐かしい感じがするのは、きっとそれが理由かもしれません。
ジョイポリスでいくつかアトラクションを回った後、臨海公園へ。いつの間にか陽はすっかり落ち、びゅ一びゅ一吹きすさぶ寒風に首を縮めていると、山下さんがこちらに顔を向けます。
「手をつなごうよ」
あまり深く考えず、彼の大きな手を握る。ごわごわしてるけど、すごく温かくて、何だかホッとしてる自分がいました。男の人と手をつなぐなんていつぶりだろう。
海辺で始まったウオーターイルミネーションをぼんやり眺めてる最中、彼が私の背中に寄り添ってきました。寒さから守ってくれようとしてるのか、単に寄り添いたかったのか。とにかく、彼が私との距離を縮めたがっていることだけは確かなようです。
その日の山下さんは時々、こんな台詞を口にしました。
「次のデートはディズニーシーに行こうよ」
リップサービスじやないとすれば、ソートー気に入られたってことです。でも、そのたびに笑ってごまかしていたら、彼がボヤきました。
「そうだよなあ〜。だって企画のためのデートだもんなあ」
正直に言いますが、彼の印象はバツグンです。だから、手を握るのも、背中に寄り添われるのも全然イヤじゃない。
ただ、グッと惹きつけられるような何かが足りないというか。ありきたりな表現で言えば「友達ならアリだけど恋人としては考えられない」ってことです。
それを痛感したのは、山下さんの提案で観覧車に乗ったときでした。ゴンドラから見下ろす、宝石のようなお台場の夜景。そんなロマンチックな状況にいてもまったく冷静でいられたんですから。
観覧車の中で、彼はだんだん落ち着きがなくなっていきました。私の隣と向かい側の席を行ったり来たり。そうかと思えば急に立ち上がって、ゴンドラを揺らしてみたり。
「ねえ、揺れると怖いよ」
「大丈夫だって。落ちっこないから。面白いじゃん」
「ゆっくり景色見ようよ」
「でも、もう少しで地上に着いちゃうね」
そう言ってる間も、目はキョロキョロし、視線が定まりません。
…はっ、もしや。
予感は当たりました。目をつぶった山下さんの顔が、こちらにぐんぐん近づいてきたのです。とっさに体をかわすと、彼は恥ずかしそうに自問自答をくり返しました。
「そうだよね、そうだよね。ああ〜、俺なんでこんなことしたんだろう。自分でもわかんないよ」
なんとな一く気まずい雰囲気にはなったものの、最後は笑顔で握手です。
帰宅後、どっと疲れが噴き出た私は、ベッドに倒れ込みました。読者とデートする。その非日常的な行為に、知らず知らず緊張していたのでしよう。山下さん、どうもありがとうございました。
本ルポの主人公、佐藤氏(26才)は独特の顔つきをしている。
腫れぼったくつり上がった目に、低い鼻。そう、彼はダウン症である。
知的障害は軽度だ。どもったり急に早口になったりはするが、我我とも会話は成立する。小学校中学年レベルのような語り口とでも言おうか。
そして彼は、ヤリチンでもある。
いったい誰と? どんなプロセスで?
お母さんは言った。
「トクベツだからしかたないの」
すごく小さいころ、お母さんはよく「コウキ君はトクベツなお顔なんだよ」と言っていた。一つ上のお兄ちゃんには言わず、僕にだけ。
「あなたは普通の子と少しお顔が違うでしょ。ダウン症っていう病気なの。でもそれはコセイ(個性)だから」
幼稚園に行かなかったので、「普通の子」と遊ぶようになったのは、小学校に入ってからだ。「普通」は、僕の顔とは違った。トクベツなのは僕だけだった。
お母さんに算数とか漢字の勉強を教えてもらっていたので、小学校の授業は簡単だった。でも体育はダメ。走るとすぐ転んじゃうし、ボールも上手く蹴れないから、みんながやってるのを見てることが多かった。
学年が上になるたびに、勉強についていけなくなった。あと、給食を食べるのも遅くて、昼休みに一人でずっと食べていたり。
何回か、机の上に『きもい』と書いた手紙が置かれたこともあった。お母さんは言った。
「トクベツだからしかたないの」
って。小学4年生のとき、みんなと違うクラスに入ることになった。同じ学校の中にある、小さな教室。特別学級だ。
そこには、僕と似た顔の女の子がいた。トクベツな子の、リンちゃんだ。
同じ学年だけど、背がすごく小さくて、勉強ができない。自分の名前を僕は漢字で書けたけど、リンちゃんはひらがなでも書けないぐらいだ。しゃべりかたも赤ちゃんみたい。
「リンちゃん、よろしくね」
「うん、よろしくねぇ」
僕たちはすぐにともだちになった。だってクラスには2人しかいないから。みんな同じ顔をしてるって言うけれど中学になるとき、ボクたちは養護学校(僕らはヨウゴと呼んでる)に入った。
ヨウゴは小学部、中等部、高等部に分かれていて、朝はみんなで歌をうたって、本を読んだり、勉強をする。お昼を食べてからは校庭で運動をしたり、畑の植物に水をあげたり。
ダウンは中等部で30 人くらいいたけど、僕がいちばん勉強ができた。多くはリンちゃんみたいに字を書けなかったり、声は出せても「あー、あー」しか言えないとか。まったくしゃべらない子もいた。
ヨウゴに入って、僕はリンちゃんのことがすごく好きになった。カワイイから。
ダウンの子はみんな同じ顔をしてるって言うけれど、僕には違う。リンちゃんの顔はほっぺたがぷくっと出てて、すごくカワイイ。だからいつもリンちゃんにくっついていた。調理実習で野菜を切るとき、手の届かないリンちゃんを手伝ってあげたりして。
「ありがとぅ、コウキくん」
「リンちゃん、大好きだよ。結婚しようね」
「ケッコンってなあに?」
「大好きな人と、ずっと一緒にいること」
「うん、いいよぉ」
僕たちは恋人同士だった。そしてこのころ、僕の家族、ひとつ上の 〝普通の〞 お兄ちゃんに、おかしなことを教えてもらった。お兄ちゃんは女の人のハダカが出てる本を持っていた。
「これを見ながらこうやると、ちんちん固くなるんだぞ」
お兄ちゃんはズボンを脱いで、ちんちんを手で握って動かした。
「覚えておけよ、シコるって言うんだ。シコるとセイシが出るんだぞ」
いつもお兄ちゃんのすることは真似していたけれど、シコる、はやっちゃいけないような気がした。
「コウキくん、こうしたら気持ちいいのよぉ」
中等部の2年生になったばっかりのとき、『宿泊行事』があった。ヨウゴのみんなが学校に泊まる行事だ。
その夜、外で花火をしたあと、2階にある大きな部屋に布団をしいた。部屋は男女一緒で、男子の集まるとこと、女子の集まるとこがなんとなく分れているだけ。男子が先にシャワーを浴びて、布団でゴロゴロしていたら、女子がシャワーから戻ってきた。
お風呂あがりのリンちゃんを見たらいつもよりもっとドキドキした。あわててリンちゃんのところに走った。
「リンちゃん、カワイイね!」
話をしながら僕は、シャツの膨らんだとこばっかり見ていた。電気が消えても、同じ部屋で寝てるリンちゃんのことを考えると眠れない。僕はこっそり起きて、リンちゃんのそばに行った。
「リンちゃん、リンちゃん」
「…どうしたのぉ?」
「ジュース飲みにいこ?」
ヨウゴの1階にある機械で、ジュースを1本買って2人で飲んだ。
「わたし、トイレに行きたい。怖いから一緒にきて」
女子トイレの個室に一緒に入ると、僕がいるのに、リンちゃんは下のパジャマもパンツも脱いで、便座に座った。僕はやみくもにおっぱいを触った。
「ダメよぉ」
おっぱいを触りながら、ズボンからちんちんを出して、シコる、をやってみた。しっこを続けてるリンちゃんの手をとって、ちんちんを触ってもらった。リンちゃんはちんちんを握りながら、もうひとつの手で、自分の股を触っている。
「こうすると気持ちいいのよぉ」
すぐに、ちんちんから白いものが出た。これがセイシか。リンちゃんはびっくりもしないで、「コウキくん、こうしたら気持ちいいのよぉ」。
ボクを便器に座らせて、そのうえに抱っこみたいに乗ってきた。ボクのちんちんがリンちゃんの股に入ったとき、また体がプルッとした。部屋に戻りながら、リンちゃんは小さな声で言った。
「セックス気持ちいいよねぇ」
あれはセックスって言うんだ。でもどうしてリンちゃんは、こんなこと知ってるんだろう。他の誰かとしたことがあるのかな。それから、休みのたびにリンちゃんとカラオケでセックスするようになった。
受付ではいつもノドがつまった。「普通」の店員さんと話さなきゃいけないからだ。
受付の人はキレイな人だった。僕はこういう普通の人も、カワイイ人はカワイイってわかる。
でも仲良くはしてくれないこともわかってる。だからこの人とセックスしたいとかは思わない。それは26才になった今でもそうで、僕はダウン以外の人とエッチなことになるなんて期待は持っていない。
リンちゃんとの楽しい生活は、高等部にあがってすぐに終わった。リンちゃんに好きな人ができて、会ってくれなくなったからだ。だから違う子を好きになることにした。同じ高等部の、美佳ちゃんだ。
美佳ちゃんは、リンちゃんよりもオトナっぽい子で、しゃべる言葉も聞いててわかりやすい。
なぜ美佳ちゃんを好きになったかというと、少し前までヨウゴの高等部の人と付き合っていたと聞いたからだ。恋人がいたってことは、セックスだってしてくれそうだ。最初はカラオケに誘うことにした。
「美佳ちゃん、カラオケ行こうよ」
「行きたぁい。コウキくん行ったことあるの?」
「よく行くよ」
「行きたーい!」
休みの日、カラオケに2人で入った。隣に座って、店員さんがジュースを持ってくるのを待って、すぐおっぱいに触る。
「あははは、くすぐったぁい」
おっぱいを触りながらシコった。美佳ちゃんはちんちんを見ないよう、手で顔を隠してる。おっぱいを舐めて、お股を舐めて、寝っころがる美佳ちゃんのアソコにちんちんを入れた。
びっくりしたのは、その声だ。
「気持ちいいよ〜」
なんで美佳ちゃんはこんなに大きい声を出すんだろう。その次は僕の家に遊びに来たと
きに、セックスをした。お母さんに聞こえないように、美佳ちゃんはずっと自分で自分の口をおさえていた。
その美佳ちゃんにフラれてからも、高等部の女の子を何人もカラオケに誘った。彼氏(ヨウゴの中に)がいない子はカラオケに行ってくれるし、おっぱいを触ってシコれば、セックスをしてくれる子は多かった。
でもしゃべれない子とか、「あー」だけの子は誘わなかった。言ってることがわかる子じゃないと、セックスはできないと思ったし。みんなで一緒にするのは恥ずかしかった
3年生の終わりに、僕たち卒業生のお別れ会があった。ヨウゴの中で卒業式をやって、
そのあとは10人くらいが僕のウチに来て、パーティをした。
だけど、僕だけは少しイヤな気分だった。その10人のなかにはリンちゃんや美佳ちゃんや、他にもセックスをした子が何人かいるからだ。急いでゴハンを食べた僕は、自分の部屋に戻った。そのうち、食べ終わった他の子たちも入ってきた。
誰かが「トランプしよう」と言ったので、神経衰弱をはじめた。あれ、美佳ちゃんが隣の男の子(カレシ)と肩を組んでる。なんか悔しい。ボクも隣の女の子と肩を組んで、チューをした。前に2回セックスをしたことがある子だ。
「コウキくんずるい! 美佳も」
美佳ちゃんもカレシとチューをして、それを見た他の子たちも、僕を入れて6人の男の子女の子がチューをした。ちんちんが大きくなった。ガマンできなくなったボクは、シコることにした。もちろん隣の子のおっぱいを触りながら。みんな、ボクのマネをした。それから美佳ちゃんがハダカになって、みんなも脱いだ。
「みんな、お母さんにバレないように、大きな声は出さないでね!」
「はあい」
みんなで一緒にセックスするのは、恥ずかしかった。でも気持ちよかった。卒業してからも、僕たちはカラオケに集まって、みんなでセックスをした。一回だけじゃなくて、
何回も。
他のみんなは決まった恋人と一緒なのに、僕だけ毎回違うヨウゴの子(卒業生)をつれていった。だって僕はモテるから。
「コウキくんってヤリチンだね」
「ヤリチンってなに?」
「色んな人とセックスする人だよ」
なんだか気分が良かった。
「普通」のお姉さんが
「やってあげよっか?」
卒業後は、工場で魚のカコウを始めた。包丁や手で、魚の骨をとる仕事だ。
仕事は月曜日から金曜日で、僕たちダウンは朝の9時からお昼の2時まで。1ヶ月のお給料はだいたい8万円になる。工場の中では白い制服と帽子、マスクをする決まりがある。僕はときどき、首をキョロキョロさせた。ダウンの女の子を見つけるためだ。
目が僕と似てる子がいたので、休み時間に話しかけた。
「はじめまして、これからよろしくお願いします!」
「あ、はい、よろしくぅ」
「休みの日に、カラオケ行きませんか?」
「イヤよ、好きな人いるんだもん」
あれ、うまくいかない。違う日に、また別のダウンの子がいた。
「今度カラオケに行きましょう」
「だめ〜。またねぇ」
工場のダウンの女の子は少なかった。全部で3、4人だ。しかもみんな僕より年上。
カレシがいるから断られたり、
相手にしてもらえなかったりで、セックスしてくれる可能性がある子はすぐにいなくなってしまった。まずい、スゴクまずいよ。だからって「普通」の女の人を誘おうってことにはやっぱりならない。ああ〜ヨウゴに戻りたいなぁ。
セックスができなくて、シコることが多くなった。工場のお昼にトイレでもしょっちゅうやった。あるとき、大きくなったちんちんを押さえてトイレに向かっていたときに、制服を着た女の人に声をかけられた。
「どうしたの?」
「ああ、いえ…」
お姉さんは工場で働く「普通」の人だ。僕の顔と、ちんちんのあたりを何度も見直してる。
「元気だね。やってあげよっか?」
え、まさか、セックスができる?お姉さんに手を引っぱられて、工場の裏にある公園のトイレに着いた。「ねえ、脱いでごらんよ」
お姉さんはすごく小さい声で言った。ドキドキしながらお姉さんの顔を見たら、笑っている。かたまってしまった僕のズボンをお姉さんがおろして、ちんちんを触ってきた。
「すごいねえ。りっぱりっぱ」
お姉さんはしゃがんで、僕の顔を見ながらシコっている。お姉さんはカワイイかカワイクないかで言ってもよくわからない人で、なんといってもお姉さんが笑うのがすごく怖くて、気持ちよくなかった。
だけど、ちゃんとセイシは出た。お姉さんはセイシが出るちょっと前に、カラダを動かして自分にかからないようにした。僕のちんちんを地面に向けて、セイシはそのまま地面に落ちていく。お姉さんがシコってくれたのはこのときが最後だった。そのあとは工場で会ったときも、僕のほうを見ないようにしてどこかに行ってしまうようになった。
カルタ大会にはダウンの子がいっぱいいた
それからずっとセックスはできなかった。工場のダウンの女の子をしつこくカラオケに誘ってみたけど、一緒に行ってくれる子はやっぱりいなかったし。
だから、お母さんからこの大会の話を聞いたときは、チャンスだと思った。
「コウキ君、なんか●●市でカルタ大会やってるみたいよ。ヨウゴの子とかが集まって」
ヨウゴの子がいるってことは、ダウンの子もいるはず。セックスしてくれる女の子だっているに決まってる。隣の市の大きな体育館でやってるので、その日はお母さんにクルマで送ってもらった。中に入って思わず笑っちゃった。そこにいるのはヨウゴのときみたいに、ダウンの子や、車イスの子ばっかりだった。
カルタをやってる人の周りに、それを見てる人たちがたくさんいる。1人で見てるダウンの子に話しかけた。
「コウキです。キミのお名前は?」
「ユミですぅ」
「今度カラオケで遊びませんか?」
「えへへ、いいですよぉ」
あのリンちゃんと同じ、赤ちゃんみたいなしゃべりかたの子だ。他に何人も、ダウンの女の子に声をかけた。携帯を持ってる子には番号を聞いて、持ってない子にはこっちのを教えて。
夜、家に帰って、顔がタイプだったユミちゃんに電話をした。次の休みにカラオケに行こうって。僕のちんちんはすごく固くなった。当日、ボクは約束の10時の、1時間前に駅に着いた。久しぶりにセックスができると思って早くに家を出すぎた。由美ちゃんは10時に走ってきた。おっぱいがユサユサしてる。
「コウキくーん」
「よし、カラオケに行こう!」
部屋で隣に座って、すぐにおっぱいを触った。
「エッチ〜」
「ユミちゃん、大好きだよ」
ウソじゃなく、本当に好きだ。セックスをしてくれる子はみんな大好きだ。カルタ大会には、いまも毎回参加している。番号交換をして、会う約束をした女の子はほとんどがセックスしてくれるので。
やっぱりダウンの子がいい。僕はダウンの子が相手なら、ヤリチンになれるんだから。
さて問題です。今、もっとも素人のオネーチャンを引っかけやすい場所といえば何でしょう?テレクラ?終わってるって。出会い系サイトってのはイイ線だけど、それもイマイチ。答は…お見合いパブ、通称、お見パブ・です。
何じゃそりゃ。まだやってんのかそんなもん。ってククク、皆さんのあきれる顔が見えるようだ。確かにお見パブが流行ったのは昔、近頃はすっかり廃れ気味ではある。実際、オレが顔を出していたのも、全盛期のころで、その中身といえば、サクラ女性かキャッチガールばかり。
たまに素人女がいてもドブスってのが現実だった。しかし、これが実は今とんでもないことになっている。町中でもお目にかかれないようなイイ女がわんさか集まり、しかも、そのオネーチャンたちがまたいとも簡単に股を開くのだ。
すでにビール腹が突き出た30男のオレでも、この2年で30人と出会えたのだから本当に笑いが止まらない。
信じられない人は、じつくりオレの体験談を聞いてくれ。
酔った勢いで夜の新宿に繰り出したオレは、お寒い気分を味わっていた。
(ったく。キモイはねーだろが、キモイはよ)
あの女で声をかけたのは何人目だろう。30人、いや、40人か。まさかこんなヒサンなことになるとは思いも寄らなかった。これでも、学生時代は海に山にとナンパに明け暮れたクチである。
30の大台に乗ったとはいえ、まだまだイケると思っていた。なのにこの仕打ち。
(クッソー、こうなったら朝まで女を探してやっか)
半ばヤケクソ気味に街を歩いていたそのとき、フイに派手な赤い看板が目に飛ひ込んできた。
《お見合いパブA》
まだ残っていやがったのか。どーせ口クでもない女を揃えて、客から金をフンだくってるんだろ。
と、いったん前を通り過ぎたところで、ふと思い直した。このまま路上で声をかけたところで、成功する確率は皆無。だかりといって、テレクラもカッタルイ。ダメ元でお見パブ女を冷やかしてみるか。この際、ブスでも何でもお持ち帰りしなきゃ気が済まん。半ばヤケクソ気味で、雑居ビルの3階にある店へ。
受け付けでホスト風の男に料金の2500円(30分飲み放題)を支払い、店内に足を踏み入れた。一瞬、我が目を疑った。縦に細長いフロアに、真ん中の通路を隔て、対面する男女。確かにそれはオレのよく知るお見パブだ。
しかし、ギャル系2人組、コンサバ系3人組、OL風ー人の全部で6名という女の多さもさることながら、このルックスの良さは何なんだ。もちろん全員サクラって可能性はあるが、あのキャピキャピした様子は素人としか思えない。
少なくとも、以前、この手の女がいなかったことだけは確かだ。こいつはオイシイかも。まったく、いつの間にこんな状況になってたんだよ。
はやる気持ちを抑え、男性側の席に腰を降ろす。4人のサエないサラリーマンがアクビを噛み殺していた。
メシを薯っただけでOLが股を開いた
さてどいつにするか。って考えるまでもない。話すなら断然、あのストレートヘアのOLがいい。オレはボールペンを手に取った。
職業・商社勤務、出身地・神奈川、血液型・0型、星座・いて座、趣味・スノーボード、性格・力タそうに見えて、わりと面白い方です。メッセージ・少し若く見えるかもしれないけど、本当は30才です。良かったらボクとお話ししてください
店員を介し、メッセージカードを彼女に渡すと、すぐに
よろこんで一緒に飲みましょ
と戻ってきた。この簡単さ。なんだサクラかよ。とりあえず、ツーショットコーナーに移動し、ビールとカクテルで乾杯。聞けば彼女、リース会社に勤める20才で、名はミツコというらしい。
「よろこんで御一緒に飲みましょ」
〇が付いていたら第一段階クリア
「おにーさんいくつ?」
「12才」「んなわけないじゃーん。もう超バ力。きゃはは」
「ところでさ、オレ腹へっちゃって。メシでも食いに行かない?」
「ホント?行く行くー」「え!?」
この女、今、確かに行くって言ったよな。おまえサクラじゃなかったの?いや、このハシャギからして、キャッチ女って感じでもない。いタったい何を企んでんだ。メシだけ食ってバイバイか?ワケがわからぬまま居酒屋で飲み、ー時間が過ぎたころ、賭けに出た。
「ホテル行かね?」「…」
「ハハハハ。行かねーよな」「・・いいよ」
んなアホな、と言ってはいけない。オレだって信じられなかったのだが、この女、メシを著っただけで、この後、ほいほいホテルに付いてきて、しっかり股まで開いてくれちゃったのである。
こりゃ万に一度の奇跡かもしれん。どうにもウマ過ぎる話に、オレはミツコに聞いてみた。
「なあ、オマエってサクラじゃなかったの?」「サクラ?」
「だってさ、フツーはあんなとこ行かないじゃん」「はは、ばかだねー」
ミツコの言うことには、2カ月前、アルタ前でキャッチの男性から「お店に遊びに来ない」と声をかけられて以来、ちょくちょく顔を出してるらしい。
「え、ちょっと待てよ。お見パブにキャッチなんかいるの?」
「知らないの?××通りで毎日声かけてるじゃん。新宿の女のコの間じゃジョーシキだよ」
「そうだったのか」
「飲み食い自由で、力ラオケも歌い放題だって言うし、いっかなーなんて」
「そんなんで付いてっちゃうんだ」
「つーか、人との待ち合わせとか、ファミレス代わりにちょうといいじゃん」
なるほど。考えてみれは確かに、料金不要のお見パブは絶好のたまり場。彼女によれば、女性客の大半は似たような使い方をしているそうだ。いや、それより何より、驚くべきは、女のレベルの高さである。キャッチがきっちり選んでるのだろうが、テレクラあたりじゃまずお目にかかれないカワイイ子ばかりだ。尻軽のイイ女が大勢集まる場所。もしかしたらオレは、とんでもない。金脈。を発見したのかもしれな
お見合いパブNG女とOK女を見分けるコツ
こうしてオレは再びお見パに通うようになるのだが、コトはそう簡単には運ばない。店はいつ行っても、ヘルス嬢、キャバ嬢、学生、フリーター、0Lなどなど、イイ女でこったがえしていた(営業時間はタ方から朝まで)。
とりあえずツーショットにもなれる。
が、その後か続かない。どう口説いても、まったく店外に連れ出せないのだ。それでもめげずに日夜通ってー力月、おぼろげながら突破ロが見えてきた。
狙うはもちろん、ー人キリの女である。
せっかくノリ気になっても、友達に邪魔されればそれで終わりだ。とはいえ、単独客なら誰でもいいワケじゃない。
お見パブの中には、「NG女」と「OK女」がおり、後者でなければお持ち帰りはできないのだ。
NG女の特徴は、
●頻繁に携帯が鳴る。
●メールばかりやっている。
●カラオケを歌いまくる。
●隣り合わせた女性客とすぐに親しくなる。
●店員と仲良さげにしゃべっている。このテの手慣れたタイプは、ハナから男性客をバ力にしてる傾向にある。
逆に言えは、これらの要素のないのがOK女だ。ところが、OK女には決まって男性からのメッセージが殺到する。
美人なら最低でも4、5通はかたく、この過当競争を勝ち抜くのが、並大抵じゃない。
打開策を考えあぐねていたある日のこと、ー人の女が店にやって来た。ルックスはギャル風ながら、行動は典型的なOK女。
周囲のライバルたちはすでにメッセージカードを書き始めている。唐突に、絵が浮かんだ。店のルールを破って、彼女に直接、話しかけたらどうだろう。とにかく、ここは印象を強くしとかなきゃ。思うか早いか、正面の彼女に手を振ってみる。
「ねーねー」「え?」
驚いたように顔をあける女。
「こんちわ」「ふふふ」「なー、カード送っからさ、オレのこと選んでよ」「ハハハ」勝ったも同然だった。
煮ても焼いても喰えなけりゃバッティングセンターに
その女、力ズミを外に連れ出し、居酒屋に入った。
バ力話でさんざん笑いを取り、盛り上がりも絶好調。こりゃホテル間違いなしだわと思った矢先、彼女が言った。
「私これからホストクラブいくの。あとー時間ぐらいしか付き合えないよ」
終電間際に発せられたこのセリフに、オレは軽いめまいを覚えた。こんだけ派手に飲み食いしといて、そりゃねえだろ。
…よろしい。しょせん女なんて股を開くさだめの悲しき生き物。ましてや相手はお見パブに来るようなおバ力さんである。都合の良いいい訳さえ作ってやりゃ、どうとでもなるはずだ。
「オッケー。んじゃさ、バッティングセンター行こうぜ。最近オレ、お運動不足でさ、みょーに体を動かしたいんだよね」「えー」
「大丈夫、大丈夫。ー時間で帰すかりさ」
ラブホ街のど真ん中のバッティングセンターに連れていき、ヒット性の当たりを力ッ飛ばすオレ。カズミはすごいすこいと大はしゃぎだ。
「おつしゃ、次は力ズミね」「えー、ムリムリ」「いや、超低速なら絶対打てるって。やってみ」「うーん、じゃ、ー回だけ」
彼女はオレの勧めるままバットを振った。ー回が2回、5回、10回、20回…そしてちょうど30回目にスウィングしたとき、オレによりかかってきて、
「あーん。なんか酔っちゃったみたいー」
「そかそか。んじゃ、どっかで休んでく?あ、心配いらないって。オレ、ぜんぜん性欲ねーかり」
バ力にしてはいけない。実はこれ、オレが何十人もの女をモノにしてきた方法なのだ。
彼女がホストクラブ行きを断心したことは言うまでもない。
オレはますますお見パブにのめりこんだ。コツを掴んだことで、面白いように女が落ちるのだ。中でも忘れられないのは、22才のヘルス嬢だ。店の中でチンコを触らせ、彼女の自宅まで押し掛け、朝まで3発キメさせてもらった。
後にも先にも、あんなに簡単だった女はいない。
他にも、バンドの追っかけの18才、モデル志望の20才などなど。ま、勝率にならせは3割程度だが、相手はみな美人。十分納得のいく数字である。しかし、店に通い出して半年が過ぎたころ、オレの意識に変化が起きる。
これまで敬遠していた、ムリ目の女をオトしたくなってきたのだ。
ゴマキもどきと出来損ないの安西ひろこというギャル2人組と遭遇したのは、そんなある日のこと。自慢のノドを披露し、メールもピコピコ、化粧直しにも余念がない。実に手強そうだ。
様子を窺っていると、ゴマキもどきがー人の男性客とツーショットに。ひろこは、怒ったような淋しいような、複雑な表情を浮かべている。オレは即座にひろこにカードを送った。あの心のスキマを衝けばオトせるんじゃなかろうか。案の定、すんなりツーショットにはなれた。雰囲気も悪くない。か、肝心のところで
「外に行くのはムリ。友達がいいって言うならいいけどね」
とカワされてしまう。
「ん。よし、だったら」
友達からOKをもらえはいいんじゃん。要は、あの女を「邪魔者」にしちまえばいいのだ。オレはゴマキ風のもとへ足早に駆け寄った。
「お楽しみのとこすいません。ちょっといいですか。ねえ、悪いんだけど、一瞬、彼女、外に連れ出していいかな」「は?」
「いや、オレらすげーイイ感じでさ。アイツもいいって言ってんだよね。邪魔しねーでもらえねーかなー」
「…ホントに?」
ゴマキ風は信じられない様子だが、ひろこに確認まではしない。
「まじまじ。ー時間だけでいいからさ。頼むって」
「っかバックレるんじゃないの」「心配なら後で鳴らせばいいだろ」
「…」「いいってさー。すけーイイ友達じゃん」
ゴマキ風が口ごもった瞬間、ひろこに大声で叫んだ。彼女がホテルの部屋で自ら携帯の電源を切ったのは、それからー時間後のことだった。
チカン注意電車
①埼京線 赤羽~新宿
痴漢電車として悪名高い埼京線。数年前に車内の監視カメラが設置され、痴漢の数はだいぶ減りましたが、それでもやっぱりほかと比べると断トツで多いと感じます。新宿19時2分発の下りが痴漢電車として有名になりすぎてしまい、女性客が少し時間をズラすようになりました。なので慣れた痴漢たちは18時後半か、19時チョイ過ぎを狙っているようです。
②週末の京葉線 新木場~舞浜
土日の京葉線は、開園時間の8時をピークに10時ぐらいまで、ディズニー目的の若い女の子でごった返す。彼女たちはなんとしてでもディズニーに行きたいので、駅員を呼んだり訴えたりしてこない。それを知っている痴漢たちが、堂々と痴漢を繰り返してるのだ。まったく酷い話だ。
③阪急京都線 特急 茨城市~十三
関西では昔から痴漢電車として有名です。特に通勤時間帯の痴漢男が多く、若い女性客を周りの男たちが息を合わせて囲い込むように車内に押し込んでいく様子を何度も目撃したことがあります。仲間同士というよりは、その場その場で動いてるように思います。予告掲示板などにも、たまに痴女の書き込みがあるくらいなので、ヤツらも調子にのってるんだと思います。
チカン募集掲示板
「チカン願望女性なりすまし」事件以降、壊滅状態だったチカン募集掲示板が復活の兆しをみせている。
ぽつぽつ新設された掲示板の中でも、とりわけ元気なのがここだ。日に40件近い投稿があるのは、ちゃんと機能している何よりの証拠といえよう。しかもうれしいことに女性の書き込みも全体の3割を占めるくらい多い。従来の掲示板が1割にも満たなかったことを考えれば、どえらい差だ。書き込みの内容もかなり積極的だし。
「26才OLです。明日7時半、東横線の●番車両に乗ります。優しく触るんじゃなくて、指を入れて激しくいじってくれる人いませんか」
「ネカフェでじっくりエッチに触られたいな。チカンだけじゃなく、リモコンバイブとか露出にも興味あります」
また、チカン後にセックスさせてくれるコが意外と多いのも特徴として挙げられる。これも今までの掲示板にはあまり見られなかった現象だ。
痴漢が押し寄せる芋洗いプール
①東京あきる野・東京サマーランド
混雑しているため、特に『波のプール』では周りの人とガツガツぶつかるのが当たり前になっている。それもあって、オレみたいな独りオッサンが大挙しているのが現状だ。特に女子大生が夏休みに入る7月中旬ごろからはヒドイありさまだ。自分の意思では移動できないほど混雑しており、柔らかいアレとかムチムチしたアレが体中に密着してきて、股間の膨張がおさえきれない。
②三重桑名・ナガシマスパーランド
おそらく日本一ギュウギュウ詰めのプールだと思う。プールの中は身動きがとれないほどで、常に満員電車の密着状態になってるほどだし。毎年のように痴漢オッサンが捕まってるのもうなずける話だ。実際オレもドサクサにまぎれて抱きついてるオッサンとか、背後からムネを揉みまくってる男を何度も見たことがある。水中にカメラを入れて尻を盗撮してる連中もたくさんだ。
③大阪枚方・ひらかたパーク
ここの「なぎさプール」や流れるプール「ドンブラー」では面白いように痴漢がなされています。もちろんアホみたいに混んでるので密着してしまうのはしょうがないんですけど、明らかにソレ目的のおっちゃん連中ばっかりなので、子供をつれてくのに躊躇しちゃうんですよね。集団痴漢みたいなのも良く見ますよ。数人で二人組の女の子を囲んで水の中でゴソゴソやってたり。あまり知られてないけど怖ろしいところです。
オッパイぽろりプールNo.1
①東京/東京サマーランド『ドボン』
このウォータースライダーは、そのへんの滑り台とはちょっと違います。筒状のスライダーを滑り切ると、最後は高さ2メートルくらいから空中に放り出され、プールにドボン!想像してみて下さい。ハプニングが起こりそうでしょ?実際、女のビキニズレをしょっちゅう見かけますよ。
②三重/ナガシマスパーランド『フリーフォール』
『ナガシマスパーランド』と言えば 流れるプールでのチカンが有名だ。しかし、ウォータースライダー『フリーフォール』付近にも、監視員がたくさんいることをご存じだろうか。理由は、スライダーが非常に急勾配なだけに水着女のポロリが頻発し、盗撮魔が多いからだ。
③熊本/熊本グリーンランド『ウルトラウォーターフォール』
うちの地元のこのウォータースライダー、高さ23メートル、最大傾斜60度、最高時速60キロ、「日本一の絶叫スライダー」と謳われています。実際、滑っている最中はほとんど真下に落ちているような感覚で、着水した衝撃もハンパじゃありません。女の子もビキニがズレまくってます。